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今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年11月国内新車販売台数分析】 ノートe-POWERのヒットで、日産30年ぶりの新車販売台数ナンバー1へ!【特集・コラム:ビジネス・経済】

CORISM / 2016年12月26日 10時10分

今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年11月国内新車販売台数分析】

日産、ノートe-POWERで30年ぶりナンバー1獲得! フリード猛追及ばず、シエンタ逃げ切り!

■2016年11月の新車販売台数(自販連、全軽自協調べ)
銘柄・・・・・・・・・・台数・前年比
1)ノート ・・・・・・・15,784台(244.4%)
2)N-BOX系 ・・・・・・ 14,813台(105.5%)
3)プリウス系 ・・・・・13,333台(221.4%)
4)ムーヴ系 ・・・・・・13,201台(168.7%)
5)アクア ・・・・・・・12,409台( 81.4%)
6)シエンタ ・・・・・・11,608台(113.7%)
7)フリード ・・・・・・10,445台(362.4%)
8)タント ・・・・・・・10,279台( 93.8%)
9)ヴォクシー ・・・・・ 8,878台(100.2%)
10)デイズ系 ・・・・・・ 7,705台( 72.0%)
11)セレナ ・・・・・・・ 7,293台(191.8%)
12)アルト ・・・・・・・ 7,237台( 95.8%)
13)N-WGN ・・・・・・・・6,736台(102.1%)
14)カローラ系 ・・・・・ 6,546台( 77.5%)
15)ハスラー ・・・・・・ 6,368台(111.7%)
16)フィット ・・・・・・ 6,333台( 86.5%)
17)スペーシア ・・・・・ 5,970台(105.7%)
18)ワゴンR ・・・・・・・5,825台( 83.6%)
19)ノア ・・・・・・・・ 5,750台(122.9%)
20)ヴェルファイア ・・・ 5,609台(151.8%)
21)ミラ系 ・・・・・・・ 5,241台( 79.2%)
22)パッソ ・・・・・・・ 5,164台(150.8%)
23)ヴィッツ ・・・・・・ 5,145台( 85.1%)
24)デミオ ・・・・・・・ 5,044台(111.1%)
25)ヴェゼル ・・・・・・ 4,591台( 89.5%)
26)ハリアー ・・・・・・ 4,461台(105.2%)
27)ソリオ ・・・・・・・ 4,449台(103.2%)
28)eKワゴン系 ・・・・・ 4,405台(146.2%)
29)キャスト ・・・・・・ 4,368台( 47.6%)
30)アルファード ・・・・ 3,856台(114.3%)
31)インプレッサ ・・・・ 3,552台( 94.3%)
32)ステップワゴン ・・・ 3,347台( 82.2%)
33)エクストレイル ・・・ 3,313台( 87.2%)
34)フォレスター ・・・・ 3,299台(143.7%)
35)クラウン ・・・・・・ 3,290台( 66.5%)
36)エスクァイア ・・・・ 3,191台( 89.7%)
37)ウェイク ・・・・・・ 2,992台(124.6%)
38)シャトル ・・・・・・ 2,775台( 68.9%)
39)タンク ・・・・・・・ 2,663台(-------)
40)ルーミー ・・・・・・ 2,575台(-------)
41)アクセラ ・・・・・・ 2,295台(123.2%)
42)レヴォーグ ・・・・・ 2,114台(155.2%)
43)CX-3 ・・・・・・・・ 2,103台(100.7%)

 2016年11月の新車販売台数は、日産ノートが30年ぶりに新車販売台数ナンバー1に輝いた。ノートは2012年にフルモデルチェンジしているので、すでにモデル後期に入ったモデル。一般的にモデル後期に入ると、徐々に販売台数を落としていく傾向にある。同じクラスのトヨタ アクアは2011年に登場。デビューからしばらくの間、圧倒的な販売台数を重ね長期間新車販売台数ナンバー1を続けていたが、最近ではさすがに息切れしてきている状態だ。

 それでも、日産ノートがモデル後期に入り30年ぶりに新車販売台数ナンバー1を獲得したのには訳がある。まず、プロダクト面で待望のハイブリッド車であるノートe-POWERが投入されたこと。このノートe-POWERは、シリーズハイブリッドシステム を搭載し、エンジンで発電し100%モーターで走る。EV 感覚の力強さで、トヨタホンダ のハイブリッド車と上手く差別化できた。

 そして、営業面。日産 の営業サイドとしては、ガソリン車しか無かったため、喉から手が出るほどハイブリッド車が欲しかった。そのため、モデル末期のノートを急遽ハイブリッド化した。ハイブリッド車が出たことで、日産車に乗る顧客に強くプッシュできるようになり、既納先からの代替えが進んだ。

 また、発売前から受注を多く集め、生産車もしっかりとため込んで発売直後の11月にイッキに登録し、ナンバー1を奪取する作戦も練られていたようだ。その結果、日産車として30年ぶりナンバー1となる15,784台が登録できた。

 軽自動車は、相変わらずホンダN-BOXが全銘柄で2位、軽乗用車で1位という安定感ある状況。N-BOXは、2017年にフルモデルチェンジを予定しており、すでにモデル末期のモデル。値引き額が大きくなってきているとはいえ、燃費値はライバルに対して大きく引き離されているのによく売れている。完全に軽自動車の定番となった。

 また、軽乗用車ではダイハツ ムーヴ系が大躍進。これは、ムーヴの他にハイト系 ワゴンクラス唯一の両側スライドドアをもつムーヴキャンバスが追加されたことによるものだ。

 輸入車マーケットは、なかなか好調で27,285台を売り前年同月比108.5%となった。その中でも好調なのがBMW。前年同月比は125.3%で、4,387台を売った。2016年の販売台数では、45,381台を売り、フォルクスワーゲン を抜き、メルセデス・ベンツ に次ぐシェア第2位のメーカーとなった。フォルクスワーゲンは、不振から抜け出せないようで、前年同月比は90.6%に止まっている。

 その他では、ボルボ が前年同月比137.5%、ジャガー が214.7%、ジープ が173.5%と好調だ。

 そして、毎年前年同月比越えで日本で一番売れている輸入車となったメルセデス・ベンツは、1月からの累計販売台数は6万台を超えている。ただし、前年同月比は102.5%と微増といったところ。2位のBMWとの差は、1.5万台ほどあるので2016年も輸入車ナンバー1であることは確実だ。

2年半、新車が無かった国内日産の逆襲始まる! 日産、ノートe-POWERとセレナで大幅販売台数増!

 30年ぶり新車販売台数ナンバー1を獲得したノートやセレナ貢献し、日産の乗用車は39,701台を売った。前年同月比は122.6%と好調。三菱の燃費不正問題で売れなくなったデイズシリーズが、不調のままであることを考えれば、かなり好調な数字といえる。12月にデイズルークスがマイナーチェンジを行ったことで、どれだけ台数が積み上がるかが今後の注目点。

 デイズシリーズの販売台数次第では、フィットがマイナーチェンジ前で大きく販売台数を落とす中、イッキにホンダとの販売台数を縮めるチャンスでもある。

 日産は中国やアメリカに主軸を置き、自国の国内販売に関しては新車が2年半も投入されないなど、国内販売を軽視してきた。セレナやノートのヒットにより、日本マーケットに合ったクルマを投入すれば売れることが証明されたことになる。

 また、日産は2017年に電気自動車 であるリーフ をフルモデルチェンジする予定。ノートのようにたくさん売れるクルマではないものの、今後の日産ブランドを象徴するモデルだけに注目される。

アクア息切れするも1.2万台超! プリウス系は安定の1.3万台で、トヨタハイブリッド勢が強し

 11月の新車販売台数ベスト10内には、トヨタ車が4車種入った。10位以内は、4車種軽自動車 が含まれていることを考えれば、相変わらずトヨタ強しといった印象だ。とくに、トヨタの4車種中3車種が1万台以上を販売している。

 アクアは、マイナーチェンジをしたものの、ノートe-POWERに若干影響されたのか、前年同月比は81.4%と低迷。しかし、それでも1.2万台超の販売台数を誇っている。プリウスも相変わらず好調で、1.3万台超を売った。

 ベスト10内にランクされたトヨタ車は、プリウスとアクア、シエンタ、ヴォクシーの4台。この4台中プリウスとアクアがハイブリッド専用車。シエンタとヴォクシーには、ハイブリッド車が用意されていて高い人気を誇る。ベスト10内で、軽自動車を除くと、すべての車種にハイブリッドが用意されていることになり、国内のハイブリッド車人気は衰えることをしらないといった状況だ。

ホンダ、新型フリードでシエンタ越えを狙うも力及ばず、わずか約1,000台差で7位に。フィット、マイナーチェンジ前に完全失速?

 ホンダ は、コンパクト ミニバン であるフリードが高い人気を誇っている。11月の販売台数は10,445台で7位となった。ライバルのトヨタ シエンタの販売台数は11,608台なので、約1,000台差という僅差でシエンタに敗れてことになる。

 しかし、シエンタはトヨタの全チャネルで売られているモデル。ホンダの販売店数は、トヨタの全販売店数の半分程度しかない。そう考えると、フリードはかなり善戦したといってもいいだろう。

 このフリードが頑張っている中、大きく失速してしまったのがホンダの主力であるフィットだ。本来なら、ベスト10内に入っていなければならな車種。11月は 6,333台の販売店数で前年同月比は 86.5%となった。フィットは、2017年にマイナーチェンジ予定とは言え、やや数字を落としている。これは、もちろんノートe-POWERの影響があるにせよ落とし過ぎといった印象だ。

異なる戦略を取るマツダとスバル。普通車では、すでにスバルがマツダ越え!

 11月の改良でデミオが再び息を吹き返し、5,044台を売り前年同月比は111.1%となった。マツダにとって、デミオの販売台数が全体の販売台数に大きく影響を与える。デミオの好調により、マツダの乗用車は14,253台販売され、前年同月比は100.3%となった。前年同月比割れを続けてきたマツダにとっては、ここで国内販売を上向きにするキッカケにしたいところだろう。

 さらに、台数は少ないもののアクセラも改良で販売台数が伸びている。11月は2,295台を売り、前年同月比は123.2%となった。この状況をさらに向上させることができるかがポイントとなるだろう。

 しかし、マイナス要因もある。CX-5は2017年2月に新型モデルへの切り替わるため、谷間にあたりこの時期の販売台数は期待できない。さらに、アテンザも期待できず。販売台数を稼げるはずのコンパクトSUVであるCX-3も2,103台程度。ヴェゼルの半分も売れていない状況だ。こうなると、イッキにマツダが浮上するネタが無い状態。

 マツダの普通車の販売台数は7,163台となっていて、スバルの普通車は11,747台なので、すでに大きく差を付けられている。スバルは、レヴォーグやフォレスター、インプレッサが地味ながら好調。インプレッサの1.6Lガソリン車の発売が本格的に始まると、さらに差が開くだろう。

 やや高価な価格で値引きゼロ戦略を取り、こだわり抜いたクルマで高収益化を狙うマツダ。スバルは、インプレッサから、安価で世界トップレベルの安全装備を標準装備化。より良いクルマをより安く提供するスバル。異なる戦略をもつ2社の販売状況には、今後も注目したい。

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