シトロエンC4ピカソ/グランドC4ピカソ新車情報・購入ガイド 待望のクリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」を新搭載! 【ニュース・トピックス:シトロエン】
CORISM / 2017年3月13日 19時19分
日本でも人気車になれそうなC4ピカソだが、スライドドアではない点が・・・
シトロエン は、MPV のC4ピカソ /グランドC4ピカソ をフェイスチェンジするなど一部仕様変更し発売を開始した。
シトロエンC4ピカソは、2014年に日本に導入された。宇宙船のような独自のデザインをもったMPVとして注目された。C4ピカソには、2つのモデルが存在する。ホイールベースが異なることや、デザインもやや違いをもたせ5人乗りを従来のC4ピカソと呼び、7人乗りはグランドC4ピカソと呼ぶようになった。
日本マーケットにおいて、売れ筋となったのは7人乗車が可能なグランドC4ピカソ。輸入車で多人数乗車のMPVは貴重な存在だ。しかし、使い勝手のよいミニバン が多い日本マーケットにおいては、スライドドアを持たないグランドC4ピカソでは、シトロエン をけん引するヒットモデルとまではいかなかった。また、全長4,605㎜というややコンパクト なクラスのモデルでは、ハイオクガソリン仕様であることもマイナ要因となり、国産ユーザーを奪うまでにはいかなかったようだ。
待望のクリーンディーゼルエンジンを搭載! 燃費と最大トルクはガソリン車上回る!
今回のC4ピカソ/グランドC4ピカソの改良は、なかなか充実している。まず、ようやく2.0クリーンディーゼルエンジン であるBlueHDiが搭載された。
この2.0Lクリーンディーゼルエンジンは、AdBlue(尿素数溶液)を使ったタイプで、最新の欧州排ガス基準 Euro6および日本のポスト新長期規制に適合。150ps&370Nmという出力を誇る。グランドC4ピカソは、国産ミニバンより全長が短くスライドドアも採用されていないのだが、車重はやや重く1,640㎏にもなる。ガソリン仕様の1.6Lターボで、165&240Nm誇るエンジンでも必要十分だったが、余裕があるとは言えなかった。しかし、今回のクリーンディーゼルエンジンは370Nmという大トルクを誇る。これほどの大トルクがあれば、より余裕のある走りが楽しめる。
また、軽油は燃料経済性も高い。ディーゼルエンジン車の燃費は、18.0㎞/Lとガソリン車の14.6㎞/Lを大幅に超えている。これだけ燃費が良くなったうえに、ディーゼルエンジン車は燃料に軽油を使うことから、ハイオク仕様のガソリン車に対して、30円/L前後燃料費が安くなる。燃料費だけで、ザックリだが40%くらい削減できる計算になる。それでいて、よりパワフルなのだからディーゼルエンジン車を積極的に選びたくなる。
5人乗りと7人乗り、異なるデザインが採用されていたが、改良後は共通化
今回の改良では、デザインも若干変更されている。まず、従来やや異なったフェイスデザインが施されていたC4ピカソとグランドC4ピカソだったが、今回の改良ではフロントマスクを共通化。また、中央のダブルシェブロンから左右に伸びるクロームラインは、LEDポジションランプの手前でアクセントをつけたタイプに変更。
その他、ヘッドライトユニット周囲にブラックの縁取りを施し、グリルを上下2分割し、下部はフォグランプユニットを含む幅広なデザインとし、C型クロームデコレーションを加え、ワイド感とプレミアム感を向上させている。
サイドビューでは、グランドC4ピカソのみ改良。ルーフレールカラーを明るいシルバーとし存在感を際立たせている。
リヤのダブルシェブロンロゴは、エンブレムの中央をブラックで塗り、引き締まった印象と立体感を出している。
装着されるアロイホイールも変更された。C4ピカソは、新デザインを採用。グランドC4ピカソは、グレーからブラックにホイールカラーを変更した。
インテリアでは、ダッシュボードの各部アクセントをブリリアントブラックに変更。シートは、新素材のブラック&グレーのコンビネーションシートを採用した。
ボディカラーには、新色としてラズーリ ブルーとサーブルが追加され、全6色となっている。
歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備を得て、高い安全性能を得た!
また、装備の向上も施された。最近のSUV などで人気のハンズフリー電動ゲートが用意された。両手がふさがっている状態でも、リヤバンパー下のセンサー付近に足を出し入れするだけで、リヤゲートが開く便利な機能だ。
そして、遅れていた予防安全装備が進化し、ようよく一定のレベルにまで達した。まず、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備であるアクティブセーフティブレーキが標準装備化された。最大減速度約1G、50km/h程度の減速で、作動範囲は 5km/h~。80km/h以下では、停止車両を、60km/h以下では歩行者も検知する。自転車やオートバイは検知しない。
自動ブレーキ関連のセンサーを生かしたアクティブクルーズコントロール(ブレーキサポート付)は、ディーゼルエンジン車のみ(Shine BlueHDi)の装備となる。この機能は、エンジンブレーキによる減速だけでなく、ブレーキングによる減速効果で設定した車間距離を保つ。追随する前方車両が停止した場合は、車間を保持して停止。再発進するには、アクセル操作が必要。作動スピードは30km/h~、最大前方検知範囲は 150m程度となっている。
そして、車線逸脱を防止するレーンキープアシストも標準装備化。カメラが車線を検知し、ウィンカー操作無しに車線をはみ出しそうになると、自動的にステアリングを修正する。この機能は、高速走行時で65km/h~で作動。
また、車線変更時など後側方の車両接触を警告・回避をアシストしてくれるアクティブブラインドスポットモニターも標準装備化。従来のドアミラー部のオレンジ灯による警告のみならず、ステアリングの反力により、危険な車線変更を抑制。12km/h~で作動する。
こうした安全装備がプラスされたことで、ドイツ車系のモデルと同等の安全性能を得た。この進化は大きい。また、サイド&カーテンエアバッグも標準装備化。先進予防安全装備も含めると、国産ミニバンに比べると、より高い安全性能をもったモデルと言えるだろう。
シトロエンC4ピカソ、グランドC4ピカソのグレード選び
シトロエンC4ピカソとグランドC4ピカソのグレード選びは、まず5人乗りか7人乗りかの選択になる。MPVであることや、大は小を兼ねるという考え方に基づくのであれば、7人乗りのグランドC4ピカソがいい。シトロエン車は、ほぼリセールバリューは期待できない。それでも、7人乗りのグランドC4ピカソの方が若干リセールバリューは高くなると予想できる。
あとは、エンジンの選択だ。1.6Lターボと2.0Lクリーンディーゼルどちらを選ぶかだ。これも考える必要が無いくらいクリーンディーゼル車がお勧めだ。車両価格は、ガソリン車に対して25万円アップする。この25万円高というプライス設定も、なかなか買い得感を出している。シトロエンが自らクリーディーゼル車を買えといっているようなものだ。
クリーディーゼル車は、まずエコカー減税の対象車(2017年3月現在)となる。重量税、自動車取得税が免税となる。これだけでも、25万円の価格差はイッキに縮まる。さらに、クリーディーゼル車は軽油、ガソリン車はハイオクガソリンを使う。その燃料費差は30円/L前後。カタログ燃費値で換算すると、ザックリだがクリーディーゼル車はガソリン車に対し、燃料費が約60%程度になるのだ。こうなると、平均的な走行距離となる顧客なら、燃料費差で十分に価格差を取り返すことができるようになるのだ。それでいて、クリーディーゼル車は370Nmという大トルクを誇り走りに余裕があるのだから、クリーディーゼル車を選ばない理由がないほどだ。
また、クリーディーゼル車の方が、よりセールバリューも高くなるだろう。欧州車を中心に、もはや日本でもクリーディーゼル車の人気がドンドンと高まっている。燃費の良さと力強さ、エコカー減税の後押しもあり人気だ。こうなると、中古車マーケットでも同様なニーズとなり、普通のガソリン車の人気は低迷すると予想できるからだ。
シトロエンC4ピカソ価格
■シトロエンC4ピカソ価格
・5シーター
C4 PICASSO SHINE 3,470,000円
C4 PICASSO SHINE BlueHDi 3,720,000円
・7シーター
GRAND C4 PICASSO SHINE 3,550,000円
GRAND C4 PICASSO SHINE BlueHDi 3,800,000円
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