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スバル エクシーガ クロスオーバー7新車情報・購入ガイド 少しだけお買い得! 使い勝手の良い撥水シートを装備した特別仕様車「X-BREAK」登場!【ニュース・トピックス:スバル】

CORISM / 2017年4月3日 16時16分

地味ながら、安定したセールスを記録しているエクシーガ クロスオーバー7

 スバル は、7人乗りミニバン であるエクシーガ クロスオーバー7 を改良し4月3日より発売を開始する。

 スバル エクシーガ クロスオーバー7の前身となるエクシーガは、2008年にデビューした。当時、ミニバンブームだったこと、そしてスバルにとって久しぶりの3列シート車ということもあり、エクシーガは非常に期待された。

 しかし、エクシーガは、発売直後から想像を絶する厳しい販売状況に陥ってしまった。その理由は、ロールーフでヒンジ式ドアだったためだ。ミニバンブームだったとはいえ、すでに人気の中心は背高5ナンバーのスライドドア車だったのだ。ロールーフ型のミニバンであり、一世を風靡したウィッシュやストリームといったモデルも瀕死状態だったのだ。スバル渾身のミニバンであるエクシーガのデビュー時には、すでにロールーフミニバンブームが終焉を迎えた後だったのだ。

 機を逸したエクシーガだったが、非常に少ない販売台数のまま販売を続けた。売れないクルマであっても、途中、何度も改良を加えていくところはスバルらしい真面目さを感じさせる部分だった。モデル途中では、2.0LのFF車は姿を消しAWD(4輪駆動) のみの設定となる。AWDにこだわるスバルらしいラインアップに変更された。また、歩行者検知式自動ブレーキである先進予防安全装備であるアイサイトの投入や、2.5Lエンジンの追加なども行われた。こうした改良が加えられてきたが、販売状況は好転しなかった。

 しかし、好転しなかったものの下げ止まりしたのも事実で、わずかな販売台数ながら安定した販売台数を維持していたのも事実だ。スバルファンに支えられたこともあるが、こうしたAWDのミニバンは少ないものの一定の需要があったのだ。

 そうしたニーズにより合ったモデルを、ということで登場したのが2015年に登場したエクシーガ クロスオーバー7だ。このクロスオーバー7の登場で、従来のエクシーガは販売終了となった。このクロスオーバー7は、ミニバンとSUV のクロスオーバー車。すでに、グローバルではSUVブームとなっていて、スバルこだわりのAWD機能と流行のSUVをクロスオーバーさせた。

 エクシーガでは、ブームに乗り損ねたスバルだったが、SUVブームの到来にはいち早く反応し、従来からあったモデルを上手く生まれ変わらせている。

 このクロスオーバー7は、割り切った設定で2.5LエンジンとAWDの組み合わせのみ。ひと目でクロスオーバー車と分かるように、フロントやリヤ、フェンダーなどにブラックのプロテクターを装備しワイルドさをアピール。さらに、専用サスペンションを採用。最低地上高を170mmに上げ、悪路での走破性も向上させている。見た目だけに終わらなかった点が、スバルらしい。

 そしてインテリアは、大胆にタンカラーをメインに使ったシートが印象的だ。クロスオーバー車らしいアクティブさを上手く表現した。

 こうした独自性が評価されたことや、特別仕様車を追加したことなどもあり、クロスオーバー7は絶対的な販売台数は少ないものの安定したセールスを記録した。

約1万円アップで撥水シートなどが! 特別仕様車「X-BREAK」デビュー

 今回、地味ながら堅調なクロスオーバー7のセールスを落とさないように、改良が施されたモデルが特別仕様車「X-BREAK」ということになる。

 特別仕様車「X-BREAK」の名は、既にフォレスターの人気グレードになっているものと同じ。X-BREAKは、スポーティかつカジュアルな内外装とタフに使える機能性が特長のモデルだ。とくに、内装には撥水ファブリックと合成皮革を組み合わせたシートを採用し、アウトドアレジャーなどでタフに使える使い勝手の良さが高く評価されている。また、リバーシブルカーゴフロアボード等の機能装備を採用。内外装の機能性とファッション性を高めた。

 外装には、ダークグレーメタリック塗装の「X-BREAK」専用17インチアルミホイールやCROSSOVER7ロゴ(オレンジ)入りのサイドクラッディング、「X-BREAK」リヤオーナメントを装備した。

 特別仕様車クロスオーバー7「X-BREAK」の価格は、2,764,800円となった。ベース車両に対して、約1万円のアップとなる。この1万円で撥水ファブリック/合成皮革シート(ブラック/ブラック&タン)やリバーシブルカーゴフロアボードなどが装備されたことになる。

 スバルは、今回のクロスオーバー7「X-BREAK」を自らお買い得と言っているが、プラス装備分の原価レベルでは、価格も上がっていることもあり、ややお買い得といった印象だ。

エクシーガ クロスオーバー7のグレード選び。お勧めは「X-BREAK」。大幅値引きが前提!

 スバル エクシーガ クロスオーバー7のグレード選び。2.5LエンジンでAWDの組み合わせしかないため、クロスオーバー7のグレード選びは、「2.5i EyeSight」か「Modern Style」、「X-BREAK」の中から選ぶことになる。「2.5i EyeSight」と「Modern Style」の違いは、シート生地などの色味違いなので好みの方を選べばいい。「X-BREAK」に関しては、撥水シートやリバーシブルカーゴフロアボードが大きな違いになる。アウトドアレジャーで荷物と積んだり、子供の食べこぼしによる汚れを気にするのなら「X-BREAK」がお勧めだ。基本的に、撥水シートは何かと使い勝手が良いので、特別仕様車である「X-BREAK」がお勧めだ。

 ただし、実際の購入には注意が必要だ。メーカー自らお買い得と呼ぶ特別仕様車は、値引き抑制も目的とされることが多い。とくに、「X-BREAK」のように人気が出そうな特別仕様車の場合、必ずと言っていいほど「元々お買い得仕様なので、値引きができません」というセンスのない営業トークをする営業マンが多くなる。こうして、特別仕様車の利益を上げるのだ。

 こうした営業戦略にハメられないように注意したい。もはや、クロスオーバー7はエクシーガベースなのでデビューから9年も経つ古いモデルだ。燃費も褒めらたものではなく、当然、エコカー減税対象外。頼みの綱のアイサイトも旧型となるver.2だ。大幅値引きが期待できるガソリン車の5ナンバーミニバンなどとシッカリと競合させて、大幅値引きを要求したい。リセールバリューもそれほど期待できないので、大幅値引きで乗り潰すことを前提に購入を考えるといいだろう。

スバル クロスオーバー7価格

■スバル クロスオーバー7価格
・2.5i EyeSight 2,754,000円
・Modern Style 2,754,000円
・X-BREAK 2,764,800円

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