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ホンダN-BOX/N-BOXカスタム新車情報・購入ガイド 初代N-BOXの魅力を超絶進化。さらに、軽自動車トップの安全性能を得た2代目登場!【ニュース・トピックス:ホンダ】

CORISM / 2017年9月10日 14時14分

新型ホンダN-BOX新車情報の目次





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■ホンダの原点回帰ともいえるNシリーズの第1弾がN-BOX

 ホンダは、スーパーハイト系軽自動車である「N-BOX/N-BOXカスタム」をフルモデルチェンジし発売を開始した。今回のフルモデルチェンジで、N-BOXは2代目となった。

 先代ホンダN-BOXは、2011年12月に登場した。N-BOXは、新型軽乗用車「N」シリーズの第1弾モデル。第1弾ということもあり、失敗が許されないモデルだった。このNシリーズは、ホンダ初の量産車であったN360の思想をリスペクトし開発された。それは、ホンダの「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」でもある。「センタータンクレイアウト」などの技術を駆使し、N-BOXは当時の軽乗用車としては最大級となる室内空間を作り出した。この広さは画期的で、リヤシートを折り畳めば自転車さえ余裕で積み込めるくらいの広さだった。

 また、安全性に関しても当時は高いレベルにあった。今でこそ標準装備化が義務付けられている横滑り防止装置(VSA)を標準装備化。モデル途中からは、低速域の簡易型自動ブレーキ「シティブレーキアクティブシステム」にサイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグを安価で装備できるあんしんパッケージも用意された。ただ、この安全装備の充実度は、N-BOXがあまりに背が高いため、横転のリスクを少しでも減らすためでもあった。

 初代N-BOXが、なぜこれだけ力の入ったモデルとなったのには理由がある。ホンダという会社は、今では少なくなった浪花節を感じさせる企業でもある。当時のホンダは、長く続いた超円高で非常に厳しい経営状況となっていた。輸出ができない状況が続くということは、製造業として工場閉鎖という最悪のシナリオが待っていた。その対象となっていたのが鈴鹿工場だった。ホンダとしては、なんとしても鈴鹿工場の閉鎖だけは避けたい。そこで、目を付けたのが軽自動車マーケットだった。ホンダは軽自動車マーケットに参入していたものの、本気度は低くクルマの完成度もスズキやダイハツに比べると物足りないモデルが多かったのだ。

 売れる軽自動車を開発して、鈴鹿工場で生産すれば鈴鹿工場の閉鎖を回避でき工場で働く仲間を守ることができる。軽自動車は、国内専用車なので、為替変動の影響もうけないので、安定して向上を稼働させることができるからだ。初代N-BOXは、鈴鹿工場を救うためのモデルとしての役割も持っていたのだ。

 そして、ホンダが本気になって開発した軽自動車が初代N-BOXということになった。N-BOXの特別仕様車にSSパッケージというグレード名があるが、SSとは鈴鹿スペシャルの略。いかに、Nシリーズと鈴鹿工場の絆が深いかよくわかるグレード名だ。

 こうしたホンダの想いが凝縮されたN-BOXは、デビュー直後から人気モデルの道を突き進んだ。N-BOXシリーズは、発売から約5年で4度の年度軽4輪車新車販売台数第1位を獲得している。鈴鹿工場を救うだけでなく、ホンダの新たな基幹車種となった。

 驚きなのは、モデル末期になり燃費や安全装備などでは、ライバルに大差を付けられていたのに、売れ続けたことだ。実際の販売現場では、値引き額が大きかったとはいえ、完全に軽自動車の定番モデルになった。

■約80㎏も軽量化された車重。優れた衝突安全性と軽量化を両立した新プラットフォームを採用

 2代目となった新型ホンダN-BOXは、初代N-BOXが大ヒットモデルだったこともあり、大きなプレッシャーを受けての開発となった。

 2代目新型ホンダN-BOXでは、これまで以上に人に寄り添い、日本の毎日を、乗る人の生き方を、楽しく豊かに変えることを目指した。新型N-BOXのオーナーが、クルマという乗り物で叶えたいコトをより深く洞察し、
知恵と工夫を凝らすことが重要とし、キーワードを「N for Life」に設定。オーナーの人生を彩るクルマでありたいという志のもと、N-BOXは開発されている。

 フルモデルチェンジする以上、当然のことながら、すべての面で初代N-BOXを超えなくてはならない。そのため、新型N-BOXではプラットフォーム(車台)とエンジンをすべて刷新した。

 プラットフォームは、クルマの基本性能を決める重要な部分だ。新型N-BOXでは、上級車の考え方を応用した高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板(ハイテン材)の適用を拡大した。これにより、軽量・高剛性化が図られた。その結果、従来モデル比マイナス約80㎏という大幅な軽量化を実現。

 新型N-BOXで、最も軽いグレードの車重は890㎏となっている。同じクラスのライバル車であり、最軽量のスズキ スペーシアと比較すると、まだ40㎏重い。しかし、スペーシアの方が全高が低いことを加味すると、ホンダもついにスズキと同等近くになったといえる。

 また、主要フレームの高効率配置や超高張力鋼板の適用拡大などにより、大幅な軽量化だけでなく優れた衝突安全性能も達成している。

 この優れたプラットフォームと組み合わされるサスペンションは、フロントがストラット、リヤがトーションビーム式となった。高性能ダンパーと組み合わせることで、すべての乗員に快適な乗り心地性能を確保している。

■VTEC搭載で、燃費より出力! 燃費の進化は微少だが、クラストップの出力を誇る新エンジン

 初代N-BOXの燃費は25.6㎞/L。マイルドハイブリッド機能をもつスペーシアは32.0㎞/L。タントは28.0㎞/Lと初代N-BOXは燃費で大敗していた。燃費向上は大きな課題だったが、燃費が悪くても売れてしまった。

 燃費がライバル車に負けていても売れる、ホンダは自信を持ってしまったのかもしれない。新型N-BOXの燃費は27.0㎞/Lとなった。先代より良くなったものの、ライバル車に負けたままだ。

 しかし、ホンダの判断はカタログ燃費値よりも、ドライバーの望み通りに加速する安心感と低燃費の実現だ。そこで、新エンジンには、ホンダが誇るバルブコントロール機構VTECが搭載された。VTECは、エンジンの低速回転域と高速回転域のそれぞれに最適となるようバルブの開閉タイミングとリフト量を切り替える機能。ホンダの高性能エンジンを代表する技術でもある。新型N-BOXでは、軽乗用車として初めて高度なバルブコントロール技術を吸気側に採用。従来からのVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)と組み合わせて、吸排気効率を大幅に向上させ、低速から高速まで爽快な加速性能とすぐれた燃費性能を両立させている。

 こうした技術により、自然吸気エンジンは58ps&65Nmを達成。スズキのエンジンが52ps&63Nmなので、出力は約10%以上向上している。また、軽自動車用としては、高回転型となっていて最大出力発生回転数は7,300rpmとなっている。スペック的に、かなりスポーティな仕様に見える。

 そして、ターボエンジンには、こちらも軽乗用車初となる過給圧を最適にコントロールする電動ウェイストゲートを採用し64ps&104Nmという出力を達成。軽自動車は、馬力自主規制が未だあり64psという出力は各社横並び。最大トルクの自主規制はないため、新型ターボエンジンは104Nmを達成。この最大トルクはクラストップで、ダイハツが92Nm、スズキが95Nmなので、こちらも約10%ほどトルクフルなエンジンとなっている。

 こうしたハイパワーエンジンと組み合わされるCVTも進化。2系統吐出オイルポンプシステムや、プーリー作動油圧の低減などにより、燃費性能を向上させている。

 新型N-BOXは、燃費だけではなく、重いスーパーハイト系であってもキビキビと走れるパワフルさを重視した仕様になっている。

■英断! すべてのグレードに歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「ホンダセンシング」を標準装備!

 ホンダは、新型N-BOXで安全装備に関して大きな英断を下した。歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備である「ホンダセンシング」を新型N-BOXに全車標準装備化したのだ。ホンダセンシングは、軽自動車の先進予防安全装備の中では、トップクラスの実力を誇る。スズキやダイハツの歩行者検知式自動ブレーキは、全車標準装備されていないので、新型N-BOXは軽自動車トップの安全性能をもつモデルになった。

 ホンダは、安全思想として「セーフティ・フォー・エブリワン」を掲げている。従来の車種は、ホンダセンシングを用意しながら、販売価格が高くなると売れないという営業的な考えの元に立派な安全思想から乖離する行動を行っていた。今回、新型N-BOXにホンダセンシングを全車標準装備化したことで、ホンダの安全思想に合致するものとなった。これは、高く評価できることだ。

 ホンダセンシングの予防安全機能は、歩行者検知式自動ブレーキや誤発進・誤後退抑制、車線維持支援、前走車追従式クルーズコントロールなど多くの機能が用意されている。

 サイド&カーテンエアバッグに関しては、標準車のG、G・Lグレードを除き標準装備化されている。こうした機能も全車標準装備化されるべき装備だ。

■より広く、使いやすく、静かになった室内

 初代N-BOXでも、室内スペースは十分なものがあったが、新型N-BOXはさらに広くなった。全高は10㎜高くなり1,790㎜となっている。この高さを生かし、さらにスライドリアシート用のレールを薄型化。リアシートダイブダウン時の荷室内の高さを従来モデルに対し25~55mm拡大している。テールゲート開口部の高さは、従来モデルに対し75mm低くなった。こうした設計により、N-BOXが得意としていた自転車等の積み降ろしがより便利になった。

 そして、室内長も伸びたことで、前後のタンデムディスタンスを25mm伸び、荷室床面長も25mm拡大し、より広く快適な空間に仕上げている。

 そして、フロントシーは前席ベンチシート仕様にに加え、ロングスライド仕様も登場した。注目は、やはりロングスライド仕様だ。助手席に、軽乗用車初となる570mmのロングスライド機構を装備。前席をセパレートシートとすることで後席と運転席間の移動を容易にした。例えば、助手席を一番後ろにスライドさせれば、後席に乗る子供の世話ができたりもする。

 こうした広く使いやすい室内をより快適にするために、静粛性も高められている。振動や騒音を発生源により近い位置で抑制したうえで、防音材や遮音材を最適に配置。従来モデルに対し、加速時のエンジン音やクルーズ走行時のロードノイズを大幅に低減。N-BOXカスタムは、防音材をさらに適用しコンパクトクラス同等の静粛性を実現している。

■デザイン性に優れた標準車。とにかく目立つことに重点を置いたカスタム系

 新型ホンダN-BOXのデザインは、初代N-BOXらしさを生かしながら上質感のあるデザインとなっている。先代モデルの良い部分を残しつつ、フルモデルチェンジし進化したことを感じさせる良いデザインだ。標準車の特徴だった笑ったようなフェイスデザインは、2代目にも継承されていてより愛嬌のある顔になった。

 10㎜ほど初代N-BOXに対して全高が高くなっているのだが、ボディ下部にボリュームを与えたことで、よりワイドで安定感があるスタイリングになっている。

 そして、印象あるフロントフェイスにするために重要なヘッドライトは、プロジェクタータイプのLEDが全車標準装備化された。リング状のポジションランプが特徴で、親しみやすい丸目モチーフを表現している。

 テールランプとストップランプは、それぞれライン状に光る外周発光LEDリアコンビネーションランプを装備。夜間では浮き上がったような立体的な発光で、新型N-BOXであることをアピールする。

 全体的に高いデザイン性をもつ標準車に対して、N-BOXカスタムはデザイン性というよりとにかく目立つことに重点を置いたデザインが採用されている。

 フロントフェイス上部に、太めのメッキバーが埋め込まれた。このメッキバーは、片側9灯式フルLEDヘッドライトを2分割したように見せ、上部は軽自動車初となるシーケンシャルターンシグナルランプが埋め込まれた。高級車に使われるようなアイテムが惜しみもなく投入されている。

 もはや、軽自動車カスタム系に望まれる要素を徹底的に詰め込んだといえるフェイスで、妙な違和感が目立つことにつながっている。

 インテリアデザインは、水平基調で広さを感じさせるデザインが採用されている。リラックスした時間と空間の提供という考えの元に、「HAPPY & MODERN」をキーワードにデザインされた。全体的にホンダらしいコッテリとした奥行きのあるデザインだ。標準車はベージュ系、カスタムはブラック系の内装色となる。

■ホンダN-BOXのグレード選び

 新型ホンダN-BOXのグレード選びは、まずは標準車かカスタムという選択になる。ただ、価格が大きく異なるで注意が必要。標準車の量販グレードになりそうなG・Lは1,499,040円。対してカスタムのG・Lは1,698,840円と約20万円も異なる。カスタムのG・Lにはサイド&カーテンエアバッグが標準装備されていたり、9灯のLEDヘッドライト、シーケンシャルターンシグナルランプ、14インチホイールなどが大きな違いとなる。リセールバリューは、カスタムの方が高くなると予想できる。また、装備差を考えると、短期の乗り換えならカスタムの方が満足度は高いだろう。
 
 そして、N-BOXにはベンチシート仕様とロングスライド仕様の2タイプがある。フロントシートがベンチシートでなければならない、という人以外はロングスライド仕様がお勧めだ。車内でのシートの移動ができ利便性は高い。

 ただし、このロングスライド仕様は、ホンダが上級グレードを買わせようとする意図が前面に出ている。なんと、最上級グレードとなるG・EXグレードにしかロングスライド仕様は選べないのだ。標準車のロングスライド仕様G・EXの価格は1,596,240円。カスタムG・EXの価格は1,752,840円となる。標準車はベーシックなグレードであるG・Lと比べると約10万円ほど高価になった。ただ、約10万円高価になっていてもサイド&カーテンエアバッグが装備され、プラズマクラスターエアコンやアレルクリーンプラスシート、アームレストなどの装備差があるため、納得のいく価格アップといえる。

 新型N-BOXには、全車に歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「ホンダセンシング」が標準装備化されているので、どのグレードを選んでも安心できる。ただ、標準車のG、G・Lにはサイド&カーテンエアバッグ標準装備化されていないので、オプションで選択することをお勧めしたい。

 こうした装備面の違いを考えると、お勧めグレードは標準車、カスタム共にG・EX。これに、右側パワースライドドアをオプション選択したい。ターボモデルは、カスタムのG・EXで1,949,400円と、もはや軽自動車の価格とは思えないレベルに達している。パワフルさを求めるならターボモデルという選択もいいだろう。ターボモデルは高価だが、右側パワースライドドアが標準装備化されているので、見た目の価格差ほど高価なイメージは少なくなる。

 新型ホンダN-BOXは、先代も高価だったが2代目も高価だ。カスタムの最上級グレードは、ほぼ200万円に達している。どうしても、この高さが必要という人以外は、フィットハイブリッドやノートe-PWER、アクアなどといったハイブリッド車が狙える価格になっている。もはや、このクラスの軽自動車は生活の足というより、背の高いコンパクトカーを買うという時代になってきた。

■ホンダN-BOX/N-BOXカスタム価格

■ホンダN-BOX/N-BOXカスタム価格
●N-BOX価格
・G・Honda SENSING FF 1,385,640円/4WD 1,516,320円
・G・L Honda SENSING FF 1,499,040円/4WD 1,629,720円
・G・L ターボ Honda SENSING FF 1,695,600円/4WD 1,826,280円
・G・EX Honda SENSING FF 1,596,240円/4WD 1,726,920円
・G・EX ターボ Honda SENSING FF 1,749,600円/4WD 1,880,280円

●N-BOXカスタム価格
・G・L Honda SENSING FF 1,698,840円/4WD 1,829,520円
・G・L ターボ Honda SENSING FF 1,895,400円/4WD 2,026,080円
・G・EX Honda SENSING FF 1,752,840円/4WD 1,883,520円
・G・EX ターボ Honda SENSING FF 1,949,400円/4WD 2,080,080円

■ボディーカラー
【N-BOX】
・プレミアムホワイト・パールII※2
・ルナシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムピンク・パール※2
・プレミアムアイボリー・パール※2
・プレミアムアガットブラウン・パール※2
・プレミアムイエロー・パールII※2
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・モーニングミストブルー・メタリック
・ブリティッシュグリーン・パール
<2トーンカラー>
・プレミアムピンク・パール&ホワイト※4 ※5
・プレミアムアガットブラウン・パール&ホワイト※4 ※5
・プレミアムイエロー・パールII&ホワイト※4 ※5
・プレミアムアイボリー・パール&ブラウン※4 ※5

【N-BOX Custom】
・プレミアムホワイト・パールII※2
・ルナシルバー・メタリック
・シャイニンググレー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムグラマラスブロンズ・パール※2
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・プレミアムベルベットパープル・パール※2
<2トーンカラー>
・プレミアムホワイト・パールII&ブラック※4
・ミラノレッド&ブラック※3
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ブラック※3
・プレミアムグラマラスブロンズ・パール&シルバー※4
・クリスタルブラック・パール&レッド※3
※232,400円(消費税抜き 30,000円)高
※359,400円(消費税抜き 55,000円)高
※481,000円(消費税抜き 75,000円)高
※5 G・Honda SENSINGを除く

■ホンダN-BOX/N-BOXカスタム燃費、ボディサイズ、スペックなど

代表グレード ホンダ N-BOXカスタム G・EXホンダセンシング
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3395×1475×1790mm
ホイールベース[mm] 2520mm
車両重量[kg] 930kg
総排気量[cc] 658cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 58ps(43kw)/7300rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 65N・m(6.6kg-m)/4800rpm
ミッション CVT
JC08モード燃費[km/l] 27.0㎞/l
定員[人] 4人
税込価格[円] 1,752,840円
発売日 2017/9/1
レポート 編集部
写真 ホンダ

■とにかく売れた人気軽自動車、ホンダN-BOXの歴史

 ホンダは、スーパーハイト系に属するN-BOX/N-BOXカスタムを2017年秋にフルモデルチェンジすると発表。新型N-BOXは、ホンダのホームページ上で先行公開されている。

 ホンダN-BOXは、2011年12月に発売された。N-BOXは「日本にベストな新しいのりものを創造したい」という想いを込めた新型軽乗用車「N」シリーズの第1弾モデルだ。N-BOXは「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を具現化した新たなプラットホームを採用。フィットに採用され、優れたスペース効率を誇る「センタータンクレイアウト」と、新開発のエンジンを組み合わせた。その結果、当時の軽乗用車としては最大級となる室内空間を作り出し、リヤシートを折り畳めば自転車さえも積み込めた。

 そして、当時の軽自動車としては安全装備も優れていた。今では標準装備化が義務付けられている横滑り防止装置(VSA)を標準装備化していた。モデル途中からは、低速域の簡易型自動ブレーキ「シティブレーキアクティブシステム」にサイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグを安価で装備できるあんしんパッケージも用意された。このあんしんパッケージを装備すると、当時としては高い安全性能を誇る軽自動車として評価された。

 こうしたことなどが評価され、N-BOXはデビュー直後から人気モデルの道を歩んで行く。ホンダとしても、超円高で輸出が不調で国内生産を縮小。鈴鹿工場は、国内専用車Nシリーズを生産することで存続をかけた戦いとなったこともあり、あらゆる手段でN-BOXの販売増にエネルギーを傾けていた。そして、N-BOXシリーズの累計販売台数は107万台を超る販売台数を記録。販売台数が衰えるはずであるモデル末期の2015年、2016年と2年連続で軽4輪車新車販売台数 第1位を獲得する売れ行きを誇った。ホンダの国内販売を支える救世主となったのと同時に、基幹モデルへ成長した。

 これだけ売れたN-BOXだけに、今回のフルモデルチェンジは非常に重要だ。新型N-BOXが大外れしてしまうと、ホンダの国内販売の屋台骨が揺らぐことになる。初代N-BOXの保有が大量にあるので、一定数は売れると思うが、保有台数をどれだけ増やしていくことができるかが、今後の成長に大きな影響を与えるだろう。

■1,780㎜の全高は高くなるのか? それとも?

■マイルドハイブリッドモデルが登場するのか? ホンダセンシングを装備? そして、価格は値上げ? などを予想した!

 そして、燃費。燃費に関しては、もはやライバルに完全において行かれている状態。マイルドハイブリッドなどのモーターアシスト機能などが装着されるのか気になるところ。スペーシアの32.0㎞/Lを超えることができるのだろうか? 現行N-BOXは、かなり車重が重いのでかなり軽量化が行われることは確実だろう。

 そして、安全装備。現行の低速域の簡易型自動ブレーキでは、もはや役不足。高齢者の事故にも対応することは難しい。そうなると、歩行者検知式自動ブレーキである先進予防安全装備ホンダセンシングが装備されることは確実だろう。標準装備化されるかどうかというのも注目ポイント。ホンダの安全思想は、セーフティ フォー エブリワン。「事故に遭わない社会」を目指すとしている。これを実現するには、標準装備化しかない。

 新型ホンダN-BOXの価格。売れ筋グレードは、確実にアップしてくるだろう。ホンダセンシングが装備されたモデルは、恐らく5~10万円程度アップする可能性が高い。N-BOX G・Lパッケージが現在1,370,000円。装備にもよるが、このモデルにホンダセンシングが装備されると、新型N-BOXの価格は売れ筋グレードで150万円前後くらいになるのではないだろうか。

 新型ホンダN-BOXのスタイルで公開された画像は、現在1枚のみ。標準モデルと思われる。従来モデルのようにやや笑ったような顔つきは同じだ。ただ、全体的に高級感がアップしているように見える。丸型のリングライトが特徴的で、標準モデルでも十分に存在感がある。

 ボディサイズも不明。現在の全高は1,780㎜。この全高は低くなることはないと予想。ミニバンと同様、大きく見えることが重要なので、全高を下げると売れなくなる可能性が高くなる。ただし、あまり全高を上げ過ぎると、重心高が高くなり、非常に不安定な走りとなる。また、空気抵抗も増え、車重も増える。全高を上げることは、燃費や走行性能に関しては百害あって一利なし状態。全高がどうなるか注目だ。

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