メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載! [CORISM]
CORISM / 2018年3月17日 0時0分
■メルセデス・ベンツSクラス新車情報の目次
- 自動運転時代の到来を予感させた先進技術満載のメルセデス・ベンツSクラス
- 直6となった理由は、エミッションと生産コスト
- 徹底したベルトレス化とエンジン直結型48V ISGで低燃費性能と高出力を両立
- メルセデス・ベンツS450グレード・価格
- メルセデス・ベンツS450燃費・スペックなど
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■自動運転時代の到来を予感させた先進技術満載のメルセデス・ベンツSクラス
メルセデス・ベンツは、フラッグシップセダンであるSクラスに48VのISG (インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を装着した新型メルセデス・ベンツS450の発売を開始した。
現行のメルセデス・ベンツSクラスは、2013年にフルモデルチェンジし6代目となった。この6代目Sクラスから、先進の運転支援システムがより高いレベルになった。メルセデス・ベンツ自ら『知能を備えた』と呼ぶ先進テクノロジー「インテリジェントドライブ」、「レーダーセーフティパッケージ」などにより、より高いレベルの先進予防安全装備を装着。自動運転時代の到来を感じさせた。
また、パワーユニットはガソリン車だけでなく、ハイブリッド、PHEV、ディーゼルと多彩に用意された。ただ、現在、パワーユニットは随分整理され、電動モデルはS450系のみとなってしまっている。このS450系が現在のSクラスのエントリーグレードとなっている。
また、「S450エクスクルーシブ」と13センチ全長が長く、後席の空間を広げた「S450ロング」も追って追加される。S450ロングは、2018年夏頃の納車を予定。
■直6となった理由は、エミッションと生産コスト
新型メルセデス・ベンツS450には、なんと20年振りに直6エンジンが搭載された。このエンジンは、3.0Lでターボに電動スーパーチャージャー装備。「M256」型と呼ばれ、エンジン単体で最高出力 367PS (270kW)、最大トルク 500Nm を発生する。ISGなどの電化を前提にして設計された初めてのパワーユニットで、次世代エンジンとなる。
今まで直6エンジンは、全長が長くなるためエンジンルームのスペースが大きくなるため、室内のスペース効率が悪くなるとされ敬遠されV型に移行していった経緯がある。しかし、今回の直6エンジンは、より厳しくなるエミッションやCO2排出量を考慮するとV型では限界があるとし直6となった。
直6エンジンは、エンジンを中心にホットスペースとコールドスペースといったように左右分割して使えるメリットがある。ホットスペースには、エンジン近接型の触媒を採用。より早く触媒を温めることができるため、効率的な排出ガス処理を可能とした。
また、徹底したベルトレス化が図られた。エンジン回転を動力源としていたエアコン、ウォーターポンプなども電動化された。エンジン前部のベルト駆動 装置が不要となり、よりコンパクトなエンジンとなった。さらに、シリンダーウォールなどにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施し、フリクションロスを低減している。
こうしたエンジン効率面だけではなく、生産面でのメリットもあるという。直6はV6よりエンジンの部品点数が少なくなり、コストが下げられる。複数のエンジンを同一ラインで生産できるようになることで、よりフレキシブルな生産ラインとなるメリットもある。直6化のメリット、生産コスト面にも効果がある。
■徹底したベルトレス化とエンジン直結型48V ISGで低燃費性能と高出力を両立
そんな次世代エンジンとなった直6 3.0Lエンジンには、電動スーパーチャージャーとツインスクロールターボにより過給される。ターボはシングルターボということもあり、低・中回転域では電動スーパーチャージャーで素早く過給し、高負荷時にはターボに切り替わる。
そして、発進時は電気モーターによりトルクが増強される。それが、48VのISG(インテグレーテッド・スターター・ ジェネレーター)だ。 ISGは、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生する電気モーターが、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。0-100㎞/h加速は4.8秒と俊足だ。
この電気モーターは、48V化により高出力化された。「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、力強い加速力と低燃費性能を得ることができる。また、スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、アイドリングストップからの再始動時にエンジンの振動を少なくし快適性を向上させている。
エンジンルームは、多くの補器類が電動化されベルトレスとなったこともあり、非常にコンパクトにまとめられているのも特徴だ。
スズキが使う12VのISGと大きく異なるのは、48V化されていることと、モーターがエンジン出力軸に直結していること。これらにより、スズキのベルト駆動型に比べて、高出力化と発電量の向上を実現した。この技術は、三菱電機との共同開発によるものだ。
その結果、メルセデス・ベンツS450の直6エンジンは、先代V6エンジン比で約20%のCO2排出量低減、15%の出力向上を実現。4気筒エンジン同等の低燃費性能を持ち、8気筒エンジンに匹敵する出力をもつ次世代6気筒エンジンとなった。
■メルセデス・ベンツS450 グレード・価格
・S 450 11,470,000円
・S 450 エクスクルーシブ 13,630,000円
・S 450 ロング 14,730,000円
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