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スズキ ワゴンRスマイル vs ダイハツ ムーヴキャンバス比較評価

CORISM / 2022年2月6日 11時11分

スズキ ワゴンRスマイル vs ダイハツ ムーヴキャンバス比較評価


満を持してワゴンRスマイル、ムーヴキャンバスを追撃開始!


 

ダイハツ ムーヴキャンバスは、エポックメーキングなモデルで2016年に登場した。車名からも分かる通り、ベースになっているのはムーヴでハイト系と呼ばれるクラスに属する。

このハイト系クラスは、一般的なヒンジドアの設定しかなかった。タントやN-BOXなどのスーパーハイト系のようにスライドドアが採用されてこなかった理由は、やはりコストだった。ハイト系は、価格も重視されるカテゴリーということもあり、スライドドアを装備し、価格がアップすれば売れないと予想されていたからだ。

しかし、キャンバスは、あえて両側スライドドアを装備しマーケットにチャレンジ。爆発的ヒットとまではいかなかったが、徐々に人気は高まり、現在ではベースとなったムーヴを上回る販売台数へと成長。キャンバスは、ムーヴシリーズ全体の6~7割を占めるほどの人気を誇っている。

スズキにとって、キャンバスのヒットは想定外だったようだ。キャンバスのライバル車となるワゴンRスマイルは、大幅に遅れ2021年9月にようやく投入された。

やや、スズキのスマイル投入には遅きに失した感もある。しかし、後発のメリットを生かし、多くの部分でキャンバスをほぼ超えるパフォーマンスを誇る。

そこで、今回は両側スライドドアをもつハイト系モデル徹底比較評価する。

スズキ ワゴンRスマイル
スズキ ワゴンRスマイル


 



 

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スズキ ワゴンRスマイルの特徴


 

スズキ ワゴンRスマイルは、現行6代目ワゴンRをベースに開発されたモデルだ。プラットフォーム(車台)やエンジンなどは、基本的に共通化されている。

全高は1,695mm(ワゴンR比+45mm)。この全高は、スーパーハイト系のスペーシアと比べると90mm低いが、かなり大きく見える。その上で、両側スライドドアを装備し利便性を向上させた。

フロントフェイスは大きな丸型ヘッドライトなどを装備し、愛着が湧くデザインとなった。

搭載エンジンは660ccのマイルドハイブリッドシステムと自然吸気ガソリンエンジンを設定した。ターボエンジンの設定はない。

スズキ ワゴンRスマイル
スズキ ワゴンRスマイル


 



 

ダイハツ ムーヴキャンバスの特徴


 

2016年に登場したダイハツ ムーヴキャンバスは、2021年10月時点で、デビューから約6年が経過。もはや、いつフルモデルチェンジしてもおかしくない状態。モデル後期に入っている。

キャンバスの全高は1,655mmで、ムーヴより25mm高い。このクラスで初めて両側スライドドアを装備したモデルだ。

キャンバスは、普段の暮らしに少しの変化を与えることで、自身のライフスタイルを楽しむ女性をターゲットに企画・開発された。

後席シート下には、置きラクボックスと呼ばれる、ユニークで使い勝手の良い収納スペースが用意されている。

エンジンは660ccの自然吸気エンジンのみの設定。バックドアなどを樹脂化するなどして軽量化している。

ダイハツ ムーヴキャンバス
ダイハツ ムーヴキャンバス

1.燃費比較


 

ワゴンRスマイルの評価は 4.5
ムーヴキャンバスの評価は 3.0

軽い車重&マイルドハイブリッドなどにより、燃費で大差を付けたワゴンRスマイル

燃費値と車重は以下の通りだ。

ワゴンRスマイル 燃費:23.9~25.1km/L  車重:840~870kg(FF)

ムーヴキャンバス  燃費:20.6km/L  車重 920kg(FF)

燃費値を比べると、スマイルが圧勝。キャンバスは、マイルドハイブリッドシステムを持たない上に、約5年前にデビューし設計が古く車重も重い。当り前だが、最新モデルのスマイルには太刀打ちできなかった。

スマイルには、優れた熱効率をもつ660ccのR06D型エンジンが搭載された。このエンジンに2.6ps&40Nmという小さなモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムが使われている。そのため、燃費は良好。25.1km/L(FF、WLTCモード)という燃費値を誇る。

カーボンニュートラルが叫ばれている時代なので、マイルドハイブリッドのみの設定でよいと思うのだが、1台でも多く売りたいというスズキの営業戦略もあり、価格志向の顧客用として、マイルドハイブリッドシステムを外した安価なモデルも用意されている。

このモデルの燃費は23.9km/L(FF、WLTCモード)。マイルドハイブリッド無しでもキャンバスを大きく上回る燃費となっている。燃費にこだわるスズキの技術力によるものだ。

また、パワーユニットだけでなく、車重も燃費値に大きく貢献した。キャンバスの車重は、スマイルより50~80kgも重い。これも、基本設計が古いことが大きな要因だ。

キャンバスも近い将来フルモデルチェンジした際に、スマイルの燃費を超えられるかどうか注目したいポイントだ。

ダイハツは、軽自動車用にストロングハイブリッドで、シリーズハイブリッド方式を採用したパワーユニットを開発中。このパワーユニットを搭載した次期新型ムーヴキャンバスが登場すれば、当然、ワゴンRスマイルを上回る燃費値になるのは確実だ。

ダイハツ ムーヴキャンバス
ダイハツ ムーヴキャンバス


 



 

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2.価格比較

 

ワゴンRスマイルの評価は 4.0
ムーヴキャンバスの評価は 3.0

価格はほぼ同等。装備や性能差で買い得感をアピールするワゴンRスマイル
2車種の価格帯は以下の通りだ。

ワゴンRスマイル 1,296,900~1,716,000円

ダイハツ ムーヴキャンバス 1,430,000~1,710,500円

上級グレードの価格は、ほぼ同等。しかし、エントリーグレードの価格設定に大きな差が付いた。より安価なエントリーグレードを設定するのは、いかにもスズキ的。それは「ワゴンRスマイル、1,296,900円から! 」とチラシなどで訴求することで、ライバル車より安さをアピールし集客する手法がメインとなっているからだ。

対するダイハツは、モデル後期で販売に苦戦しグレードの整理を行ったのか、1,276,000円で設定されていたエントリーグレードを廃止している。

安価であることを訴求すること自体は、悪いことではないが、スマイルのエントリーグレードであるGには以下が装備されていない。

ワンアクションパワースライドドア
キーレスプッシュスタートシステム
USB電源ソケット
運転席シートリフター
チルトステアリング など

これだけシンプルな仕様になっていると、さすがに選びにくい。スマイルは、ハイブリッドSからがおすすめとなる。ハイブリッドSの価格は1,472,900円だ。

スマイルは、マイルドハイブリッド装着モデルで、わずかにキャンバスより高価な設定。燃費性能面や走行性能面も含めれば、スマイルの価格はかなりリーズナブルといえる。

スマイルとキャンバスの最上級グレード比較でも価格差は1万円弱と、ほぼ同等。装備はややスマイルの方が充実している。スズキは、キャンバス対策として、かなり攻めた価格設定とした。

スズキ ワゴンRスマイル
スズキ ワゴンRスマイル


 



 

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3.購入時の値引き術


 

ワゴンRスマイルの評価は 3.5
ムーヴキャンバスの評価は 4.5

モデル末期のキャンバスは大幅値引き期間中?!

ダイハツ ムーヴキャンバス
ダイハツ ムーヴキャンバス


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