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SUVってなに? 選び方やトレンドを解説

CORISM / 2022年4月2日 12時12分

SUVの選び方

 

選択肢の豊富さも人気の理由?


 

世界的に大人気となり売れに売れているカテゴリーがSUVだ。ワイルドで大きく迫力のある車体は、オフローダー的だアクティブなイメージが強く多くの人に高い好感度を与えている。しかも、内外装はカジュアル系やラグジュアリー系まであり、選択肢も豊富。とくに、女性に高い支持を得ている。

さらに、オフローダーに比べると乗り心地もセダン並で、車種によっては中途半端なセダンよりも乗り心地は良好だ。また、やや高めの運転席からは、見晴らしもよく運転もしやすいのも特徴だ。

その他、パワーユニットや駆動方式などの選択肢も豊富で自分の使い方にあった機能が選べる。

最近では、クーペの流麗なルーフラインを取り入れたモデルや、軽自動車にSUVテイストを加えたクロスオーバーモデルなどもドンドン増えている。

今回は、そんな大人気カテゴリーSUV選びのポイントを解説する。

 



 

そもそも、SUVってナニ? 


 

そもそもSUVとは「S(スポーツ)・U(ユーティリティ)・V(ビークル)」の略称だ。直訳すると、「スポーツなどに役立つ乗り物」になる。

SUVの特徴を端的にまとめると、「セダンとオフローダーのクロスオーバー車」だ。

SUVは、セダンのような快適な乗り心地とオフローダーのようなワイルドなデザイン、悪路走破性に優れた使い勝手をもつ。この「街乗りは快適」+「悪路も走れる」を、足して2で割ったようなクルマと表現できる。ある意味、いいとこ取りのクルマだ。

セダンの人気が下がり続けているため、SUVへシフトしている傾向が強い。背が高いので見晴らしがよく、運転もしやすいのもポイントだ。使い勝手もよく快適性はセダンとなれば、売れない理由がない。

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SUVのパイオニアはトヨタ ハリアー?


 

こうしたSUVブームのパイオニアともいえるのが、初代トヨタ ハリアーだ。国内では1997年、北米では1998年に初代レクサスRXとして登場した。

北米の初代レクサスRXは、発売当初からかなり話題になった。セダンであるカムリのプラットフォーム(車台)を使い、SUV化したからだ。

そもそも北米のSUVは、基本的にトラックやオフローダーがベースで、ラダーフレームを採用していた。そのため、頑丈で悪路走破性は高いものの、乗り心地や静粛性は高くはなかった。

対する初代RXは、カムリベースのプラットフォームを採用したことで、従来のSUVとは比べ物にならないくらいの乗り心地や静粛性、質感の高さを誇り、瞬く間に大ヒットした。

その後北米では、初代RXがSUVのトレンドとなった。各自動車メーカーがベンチマークとして、続々と同じタイプのSUVが投入し現在に至っている。

日本には、北米でのSUV人気がジワリジワリと伝わってきた。当時、ハリアーにレクサスエンブレムを付けることが流行ったほどだ。

初代トヨタ ハリアー
初代トヨタ ハリアー


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SUVのメリットは、オールマイティな性能と使い勝手


 

SUVは、セダンとオフローダーのクロスオーバー車なので、両車の良い所を併せ持っている。

セダンのメリットは、粛性と乗り心地の良さが挙げられる。これに、オフローダー特有のワイルドなデザインに、悪路走破性、荷室の広さが加わる。背が高いので見晴らしも良く、運転しやすいのもメリットだ。

高速道路や街中は快適に移動でき、キャンプ場の悪路も楽々走れる。セダンではさすがに悪路は厳しい。とにかく、万能なクルマだ。

最近では、セダンの代わりという使い方が多い。そのため、悪路走破性を高める4WD機能は必要なく、安価な2WDでも十分だという顧客も増えている。

 

デメリットは、大きく重いこと


 

SUVのデメリットは、車体が大きく重いことだ。そのため、どうしても燃費が悪くなる。セダン系と比べると10%くらいは悪化するだろう。実燃費面では、SUVは車体が大きいので空気抵抗も大きく、とくに高速での燃費は悪化傾向になる。燃料費を重視するという人は選びにくい。

最近のSUVは、運動性能も高いレベルにある。しかし、セダンと比べると物理的に不利であることは否めない。メリットだった高い全高による視界の良さも、運動性能面では不利になる。重心が高いSUVは、重心の低いセダンと比べると、カーブや高速道路などでは不安定になりやすい。より高い走行性能を重視という人にとって、SUVは少々選びにくい。

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多種多様な個性をもったモデルが多く選びやすい


 

SUVトレンドは、多様化への対応だ。ユーザーのニーズに合わせて、個性が異なるSUVが数多く投入されている。国内でとくに激しい戦いになっているのが、BセグメントのコンパクトSUVだ。各車、まったく異なる個性を持つため、より自分の使い方に合ったモデルが選べる。

国内の主なBセグメントのコンパクトSUVは以下が挙げられる。

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス

ホンダ ヴェゼル

ホンダ ヴェゼル

日産 キックス

日産キックス

マツダ CX-3

マツダCX-8

 

例えば、ヤリスクロスの全長が4,180mmなのに対して、ヴェゼルは4,330mmだ。150mmも大きい。同じセグメントながら、ヴェゼルはより大きく見えるデザインを採用しており、実際に1クラス上のモデルに感じられるほどだ。さらに、室内や荷室も広い。

逆にヤリスクロスは、小さなボディながら、広い室内や荷室などが効率的にまとめられている。また、優れたハイブリッドシステムを搭載しているので、燃費性能はこのクラストップだ。

マツダCX-3の全高は1,550mmと、このクラスではかなり全高が低い。これは、都会派SUVとしての価値を重視したからだ。立体駐車場の全高制限である1,550mm内にすることで、都市部の駐車場を使う顧客にもSUVを楽しめるようにしている。ただ、クーペのような流麗なルーフラインを採用したことや、ボディサイズがやや小さいことも影響して、荷室や後席のスペースはやや狭い傾向にある。

日産キックスは、都会派SUVとしての割り切りが凄い。このクラスでは唯一、FF(前輪駆動)のみで4WDの設定はない。パワーユニットもガソリン車の設定はなく、ハイブリッドのe-POWER車のみとした。

 

SUVの選び方は?


 

同じSUVでも多種多様化している。では、どんなポイントでSUVを選べばよいのだろう?チェックすべき点をまとめた。

<レポート:大岡智彦

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