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SUVを買ってはいけない場合とは? 後悔しないための失敗例3選とお勧めモデルを解説

CORISM / 2023年1月2日 9時50分

SUV買ってはいけない場合とは?

SUVは、すべての人に合うクルマではない? 後悔しない選び方とは?


 

空前のSUVブームで、新型SUVが続々と投入されている。

SUVは迫力あるルックスやスペースの広さから、女性にも人気だ。悪路走破性も高く、アウトドア好きにも合う。そういう点では、オールマイティなクルマともいえる。

ただし、全ての人にSUVが合うわけではない。そこで今回は、SUVを買ってはいけなかった人の購入失敗、後悔例をピックアップ。SUVを買って失敗した人は、どうクルマを選ぶべきだったのか併せてレポート。お勧めモデルもピックアップした。

トヨタ ハリアー
高級SUVとして人気のトヨタ ハリアー


レクサスNX VS トヨタハリアー徹底比較評価

 



 

失敗例1   やっぱりミニバンは便利だった・・・


 

お年寄りや小さな子どもがいる場合

典型的な失敗例が、お年寄りや小さな子どもがいる家庭。流行りに乗ってSUVを買ったパターンだ。

SUVは悪路を走ることを想定しているため、最低地上高が高めに作られている。フロア高が高いと、一般的な大人であればそれほど苦にならないだろう。だが、足を高く上げられなくなってきたお年寄りや小さな子どもでは、乗り降りがしにくい。ミニバンは、そうしたことに配慮して低床フロアとしている。さらに、お年寄りや小さな子どもが掴んで乗り降りしやすくなるグリップや、さらに低い場所にステップが出てくるモデルも多い。

また、SUVはヒンジ式ドアが一般的だ。狭い場所ではドアを全開にすることが難しく、お年寄りや小さな子どもにとっては乗り降りしにくい。左右に他車が停まっていれば尚更だ。

ミニバンのスライドドアなら、狭い場所での乗り降りも容易である。

日産セレナ
フルモデルチェンジし6代目となったばかりの日産セレナ


6代目新型日産セレナ(C28)試乗記・評価

 

大人数で乗車することが多い場合

SUVには、3列シートをもつモデルもある。多人数乗車も可能だ。「ならば流行りのSUV」という選択をして失敗した例も多い。3列目シートのスペースの狭さが理由だ。

輸入車の大型SUVなら十分なスペースがある。しかし、国産SUVの3列目シートのスペースは、かなりタイトだ。足元のスペースや頭上のスペースが無く、窮屈な姿勢で乗ることになる。短距離移動用、もしくは小さな子ども用と割り切る必要がある。

スペースは、ミニバンと比べると大きな差となる。3列目シートの使用頻度が高い場合は、SUVではなくミニバンを迷わず選ぶべきだろう。

マツダCX-8
3列目シートをもつマツダCX-8

マツダCX-8 VS 三菱アウトランダーPHEV比較評価


 



 

荷物を大量に積む頻度が高い場合

SUVの積載性は、それなりに高いレベルにある。だが大量の荷物を積むことが多い場合、SUVを買って失敗した例もある。収納力をミニバンと比べると、その差は歴然だ。

ミニバンの場合、3列目シートを格納すると、広大なスペースが出現する。荷室の後端部分には、下方に大きく掘ったスペースがある。これにより、ゴルフバックやチャイルドシートなど、ある程度の高さがある荷物も立てて収納できる。収納面は、圧倒的にミニバンが有利だ。荷物をたくさん積むケースが多いのであれば、流行りに流されずミニバンという選択肢もある。

 

悪路を走れるミニバンも?

 

ただ「ミニバンでは悪路を走れないのでは?」と考える人もいるだろう。

ミニバンでも、通常の圧雪路などであれば、FF(前輪駆動)でも十分に走れる。滑りやすい道が多いのであれば、4WDモデルを選択すればよい。

それ以上の悪路となると、やはり通常のミニバンでは厳しい。しかし、ミニバンの中には、三菱デリカD:5というモデルがある。このモデルは、悪路走破性に優れた唯一無二のミニバンだ。こうしたモデルを選択すれば、大量の荷物を積みながらの悪路走行も可能になる。

三菱デリカD:5
悪路走行が可能なミニバン、三菱デリカD:5


 

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失敗例2   日々使うクルマとしては、燃費が悪かった・・・


 

通勤などで日々クルマを使うものの、短距離移動が多い人が失敗だと感じた例が「燃費の悪さ」だ。

SUVは、背が高く車体も大きくなるため、車重が重い。車重の重さは、燃費悪化に直接影響する。

例えば、人気コンパクトカーであるヤリスハイブリッドと、ヤリスをベースとしSUV化したヤリスクロスハイブリッドの燃費(FF,WLTCモード)と、車重は以下の通りだ。燃費差は、5.2~7.6km/Lで車重差は100~110kgとなった。





















  燃費 車重
ヤリスハイブリッド 35.4~36.0km/L 1,050~1,090kg
ヤリスクロスハイブリッド 27.8~30.8km/L 1,160~1,190kg


 

この燃費差をどう感じるかは、人それぞれだ。

日々使うクルマであれば、燃費は重要である。昨今のガソリン高騰高止まり状態では、日々の生活に影響を与えるのは必至といえる。

日々使うクルマなら、コストパフォーマンスに優れる中古のセダンとEVがお勧め悪路を走る機会が少ないのであれば、コンパクトカーやセダンでも十分ではないだろうか。

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トヨタ ヤリスクロス
優れた低燃費性能で人気のトヨタ ヤリスクロス


 



 

とくに注目したいのがセダンとEVだ。

新車で買う場合、あまりメリットが無い。しかし、セダンとEVは人気が低迷しているためリセールバリューが低く、一部を除き中古車は激安傾向にある。同じクラスのSUVと比べれば、乗り心地や燃費もよい。

中古車価格が安価なので、コストパフォーマンスにも優れている。日々使うのであれば、中古車のセダンやEVがお勧めだ。

セダンなら日産スカイラインハイブリッドやマツダ アテンザディーゼル(マツダ6)、輸入車ではBMW3シリーズディーゼルなどが良いだろう。EVでは、日産リーフやBMW i3がお勧めだ。

日産リーフ
中古車なら、かなり買い得感がある日産リーフ


 

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<例外> PHEVならSUVでも毎日使うメリットあり

 

毎日のように短距離移動を繰り返す人には、SUVは向いていない傾向にある。ただし例外として、三菱アウトランダーPHEVなどのPHEVモデルがあげられる。PHEVは、短距離ならば充電された電力を使いEV走行する。そのため、ほとんどガソリンを使うことがない。

また、充電は家庭用のコンセントなどで行う。電気代も高くなっているとはいえ、ガソリンと比べればまだまだ安価だ。こうしたPHEVのSUVなら、毎日のように使うクルマとしてのメリットは十分にある。

三菱アウトランダーPHEV
国産PHEVで最も売れている三菱アウトランダーPHEV


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失敗例3  オフローダー系SUVはカッコ良く悪路走破性に優れるものの日常の使い勝手が・・・


 

オフローダー系SUVはとにかく大きく迫力があり、さらに悪路走破性も抜群だ。アウトドア志向だけでなく、最近ではライフスタイル系ユーザーからも絶大な人気を誇る。

しかし、見た目の印象でオフローダー系SUVを選ぶと失敗するケースがある。特にライフスタイル系で、イメージで選ぶタイプの人は注意が必要だ。

<レポート:大岡智彦

 

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