中古ファミリーカーおすすめ5選! 「スライドドア車だけじゃない選び方」
CORISM / 2023年4月13日 18時34分
お勧め中古ファミリーカー5選!
ファミリーカー選びでは、やはりスライドドア付きの車種が人気だ。特にミニバンは室内も広く、ファミリーカーの代名詞的存在だ。
ただ、ライフスタイルや生活環境など、人それぞれイメージするファミリーカーとしての用途は違う。そこで、今回はミニバン以外の車種も含めた、買い得感のあるお勧めの中古ファミリーカーを5台厳選した。
「ファミリーカー=ミニバン」ばかりではない!
「ファミリーカー」というと、ヴォクシーやステップワゴン、セレナなどのミニバンをイメージする人が多い。多人数乗車ができ、室内は広く、両側スライドドアの使い勝手は抜群なので小さな子どもがいるファミリーには合う。そうしたイメージは、間違いではない。
だが、ファミリーカーというカテゴリーに定義はなく、使う側の思い描くイメージにより大きく異なるのだ。
例えば、ミニバンをファミリーカーだと思い購入して失敗したパターンでは「クルマが大きすぎて運転が難しく、妻が乗らなくなった」という人もいる。日々運転する人が使わなくなるというのは本末転倒だ。
また、「親離れしてしまった」というパターンもある。子どもの成長は早く、気が付けば子どもと一緒に遊びに行く回数が激減した場合だ。
中古車の平均保有期間は約6年といわれている。例えば、小学校4年生の子どもがいるときに、ミニバンを買ったとしよう。平均保有期間が6年だとすると、10歳だった子どもは、もう16歳になっている。中学生位から親離れが始まるので、ミニバンをファミリーカーとして有効活用できたのはわずか2年ということになる。
そのため、ファミリーカー=ミニバンというイメージで中古車を選ぶのではなく、これから約6年先までの間にライフスタイルがどう変化するかでクルマを選んでみるのもよいだろう。
お勧め1
2代目トヨタ シエンタ
日々使う人が便利な快適スライドドアのファミリーカー
2代目トヨタ シエンタは、2015年から2022年まで発売されたコンパクトミニバンだ。全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,675mmと小さなボディながら、5~7人乗りを可能とした3列シート車だ。
3列目シートがあるとはいえ、実際に大人が乗り込むととてもタイトに感じる。大人は短距離用、もしくは小さな子ども向きだ。
3列目シートを収納し5人乗りとして使えば、非常に余裕あるスペースになる。荷室にはベビーカーなども収納できるほどだ。スライドドアが付いているので、狭い駐車場で小さな子どもが隣のクルマにドアをぶつける心配もない。低床フロアなので、子どもの乗り降りも容易だ。
ボディサイズが小さいので、日々子どもの面倒を見る女性にとっても扱いやすいのも大きなメリットだ。最小回転半径は5.2mとまずまずの小回り性能で、狭い駐車場でも駐車しやすい。クルマ選びの際、16インチタイヤ装着車は避けたほうが無難だ。最小回転半径が5.8mと非常に大きい。小回りが苦手なコンパクトカーでは、本末転倒といえる。
搭載エンジンは、1.5Lガソリンと1.5Lハイブリッドの2タイプが用意されている。ファミリーカーとして重要な要素は、やはり燃費だ。燃費が良く、燃料費が節約できる1.5Lハイブリッドモデルがお勧めだ。
毎日のように使うクルマなので、運転しやすいコンパクトさは重要だ。さらに「いざというときは7人乗れ、燃費もよい」そんな欲張りな人にお勧めだ。
2代目シエンタは、3代目シエンタが登場したことから、今後、徐々に中古車価格は下がっていくので、そろそろ買い時でもある。
![2代目トヨタ シエンタハイブリッド](https://www.corism.com/special/wp-content/uploads/sites/4/2023/04/IMG_6125.jpg)
2代目シエンタハイブリッドの中古車相場
2017年式シエンタハイブリッドの中古車相場は、約150~200万円だ。新車価格が220~230万円だったので、中古車価格はかなり高値を維持している。それだけ人気の高いモデルであるということだ。とはいえ、できるだけ160~170万円位の安価な車両を狙いたい。この価格帯でも、上質な中古車が見つかるはずだ。
2代目シエンタハイブリッドのお勧めグレード
お勧めは、最上級グレードのハイブリッドG 7人乗りだ。この年式だと、自動ブレーキなどを含む予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」がオプションだ。トヨタセーフティセンスや、以下の装備が付いている中古車がお勧めだ。
サイドエアバッグ
純正ナビ
LEDランプパッケージ
![2代目トヨタ シエンタハイブリッド](https://www.corism.com/special/wp-content/uploads/sites/4/2023/04/IMG_6195.jpg)
トヨタ シエンタ新旧比較
お勧め2
5代目ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド
小さな子どもが2人以上いるなら、正統派ミニバンファミリーカー
5代目ホンダ ステップワゴンスパーダは、2015年~2022年まで発売されたモデルだ。ハイブリッド車は、2017年のマイナーチェンジ時に新たに投入された。
小さな子どもが2人以上いるのであれば、Mクラスミニバン以上のスペースが欲しい。
お勧めする5代目ステップワゴンスパーダハイブリッドは、Mクラスミニバンの中でもかなり個性的なモデルだ。
3列目席の収納方法は大きく分けると2種類に分かれる。ヴォクシーやセレナなどは、跳ね上げサイド固定式である。サイドに3列目シートを固定するので、荷室に3列目シートが張り出してくるため、少し邪魔なケースがある。
しかし、5代目ステップワゴンは、3列目シートが分割床下収納式で荷室がスクエアで使いやすくなっている。
5代目ステップワゴンの特徴といえるのが、わくわくゲートと呼ばれるバックドアだ。縦だけでなく横にも分割開閉が可能。後方スペースが狭くても荷物の出し入れが簡単で、ベビーカーなども、すぐに積載できる。
スライドドアもワイドな開口幅と低床フロアにより、小さな子どもだけでなくお年寄りの乗り降りもしやすい。
そして、ファミリーカーとして重要なのは、何よりも安全だ。歩行者検知式自動ブレーキなどを含む予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が全車標準装備されたので、どのグレードでも安心して乗れる。当時の予防安全装備としては、高いレベルにあった。
搭載されたパワーユニットは、2.0Lハイブリッドシステムだ。当時、このクラスでは最もパワフルでスポーティな走りを披露。低燃費性能も高く25.0km/L(FF、JC08モード)を誇った。
低燃費でパワフル、使い勝手もよく安全性も高い。すべてにおいて高いレベルのファミリーを求める人にベストなモデルといえる。
![5代目ホンダ ステップワゴンスパーダ](https://www.corism.com/special/wp-content/uploads/sites/4/2023/04/IMG_5360.jpg)
ステップワゴンスパーダハイブリッドの中古車相場
人気モデルである5代目ステップワゴンスパーダハイブリッドの中古車は、高値維持状態が続いている。しかし、6代目ステップワゴンが登場によって、徐々に中古車価格は下落していくので、そろそろ買い時なモデルといえる。
5代目ステップワゴンスパーダハイブリッドの中古車相場は、2017年式でおおよそ250~340万円と、やや価格の幅が広い。車両の状況やグレードによって差がある状態だ。例えば270万円以下だと、5万km以上走行している車両が多くなる。年式に対して5万kmは決して過走行では無いが、走行距離が少ない車両は人気が高いということだ。
ファミリーカーとしておすすめのグレードはG-EX
グレードは中間グレードのGが非常に多い。ただし、Gグレードは、当時サイド&カーテンエアバッグがオプションだった。ファミリーカーとして乗員の安全を重視するのであれば、サイド&カーテンエアバッグが標準装備されているG-EXがお勧めだ。
G-EXの中古車価格
G-EXの中古車価格は、グッと高くなり約270万円からとなる。ボディカラーは、ホワイト系よりもブラック系の方が少し高価な傾向がみられる。
G-EXに純正ナビやリアエンターテインメントシステムなどが装備されていれば、さらにお勧めだ。
G-EXの新車価格は、約360万円だった。中古車なので、できるだけ270~280万円台で手に入れられれば、よい買い物といえるだろう。
![5代目ホンダ ステップワゴンスパーダ](https://www.corism.com/special/wp-content/uploads/sites/4/2023/04/IMG_5401.jpg)
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お勧め3【輸入車】
シトロエン グランドC4ピカソ
スライドドアの無い、オシャレなファミリーカー
シトロエン グランドC4ピカソは2014年にデビューした7人乗りのMPVだ。2018年にグランドC4スペースツアラーに改名されている。
MPVとは、多目的乗用車との意味をもつが、ハッキリとした定義が無い。日本人の視点で見ると、ミニバンに近いモデルといえる。
グランドC4ピカソの全高は、小型SUV並みの1,670mmとやや低めだ。Mクラスミニバンのように1,800mmを越えてはいない。
全長は4,600mmと、ほぼMクラスミニバン並みとなっている。全高を抑えつつ、7人乗りを可能とした。また、スライドドアの設定はなく、一般的なヒンジ式ドアになっているのも特徴だ。
全高を低くしたことで低重心化され、操縦安定性などはMクラスミニバンを上回る。
Mクラスミニバンは、2列目や3列目シートがベンチシートになる。だがグランドC4ピカソは、乗員分の独立したシートが用意されている点が特徴だ。Mクラスミニバンの3列目シートはやや窮屈に感じることが多いが、グランドC4ピカソでは、大人でもしっかりと座れ長時間の移動も可能だ。
グランドC4ピカソのデザインはとにかくユニークだ。Mクラスミニバンのデザインは、迫力が重視のがほとんどだ。しかし、グランドC4ピカソは、フランス車らしく優雅で塊感がある。そのデザイン力は圧倒的で、多くの人がオシャレなクルマと感じるだろう。ファミリーカーであっても、他のミニバンとは異なるクルマに乗りたいという人にピッタリだ。
シトロエン グランドC4ピカソの中古車は、非常に流通量が少なく、まず見つけることが大変だ。初期の搭載エンジンは、1.6Lガソリンのみである。モデル途中で2.0Lディーゼルが用意された。お勧めは、370Nmという大トルクと18.0km/L(JC08モード)という低燃費を実現したディーゼル車だ。
![シトロエン C4グランドピカソ](https://www.corism.com/special/wp-content/uploads/sites/4/2023/04/1427365017-resize-655-463.jpg)
グランドC4ピカソの中古車相場
中古車流通量がとても少ないため、中古車相場が形成されるほどではないが、2017年式でおおよそ210~300万円で販売されている。ディーゼル車の新車価格は約380万円。250万円以下で買えれば、新車価格の66%で買えることになる。安くは無いが、よい買い物といえる。
<レポート:大岡智彦>
![シトロエン C4グランドピカソ](https://www.corism.com/special/wp-content/uploads/sites/4/2023/04/1427365073-resize-655-452.jpg)
シトロエン グランドC4ピカソ試乗記・評価
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