日産エクストレイル動画・試乗評価 優れた静粛性にウットリ!?
CORISM / 2022年10月8日 19時19分
先代モデルから、大きくイメチェンした4代目新型エクストレイル
こんにちは!あま猫です。
今回は、なんと! 新型日産エクストレイルに試乗してきました!
新型エクストレイルといえば、日産渾身のハイブリッドSUVということで、発表前からかなり話題になっていた1台ですね!
従来のモデルから継承される力強さを象徴した「タフギア」というコンセプトに加えて、新しく「上質さ」が追加された車となっており、「これは本当にエクストレイルなのか!?」といった驚きの声が上がるほど質感の高い仕上がりになっています。
外装の豪華さはもちろん、内装のこだわりが全面に出ていて、今までのエクストレイルの概念を良い意味でぶち壊してくれるような素晴らしい車に仕上がっているなと感じます!
先代の3代目エクストレイルの販売から、9年経ってようやく新型が発表されたということで、エクストレイルファンの皆さんはかなり首をながーくして待っていたのではないでしょうか?
今回、試乗した車両は、ボディカラーが「サンライズオレンジ・スーパーブラック(2トーン)」です。
ボディカラーも多種多様で、モノトーンと2トーンカラーそれぞれ用意されており、2トーンカラーを選択するとルーフとミラーカバーがブラックに設定されます。
試乗車のボディカラー、サンライズオレンジは結構遊び心もありアウトドアにも似合うオシャレな色だなぁと思います。
ハイブリッド車のみの設定。約9割がe-4ORCEを選択!
新型エクストレイルの基本グレードは、S・X・Gの3つに分かれております。今回は、最上位グレードGのe-4ORCEが搭載されたモデルを試乗していきます!
エクストレイルの初期受注では、なんと6割以上の方が最上位グレードGを選択。SUVに上質さが求める時代なのだと、改めて感じる結果となっています。
その他、オーテックがカスタマイズした「X-TREMER X」、「AUTECH」、「AUTECH Advanced Package」などのシリーズも用意されています。
新型エクストレイルは、ノートと同様にハイブリッド車のみの設定となっています。それは、カーボンニュートラル時代であること、そして日産がEV(電気自動車)のパイオニアメーカーとしてのイメージを重視し、日本では純ガソリン車を減らす方向にシフトしています。
駆動方式は、FF(前輪駆動)と4WDを用意。各グレードに、FFと4WDモデルが設定されています。販売実績としては、なんと9割が4WDを選択しています。電動4WD機能のe-4ORCEへの期待の高さが伺えます!
荷室も広く、装備・使い勝手も向上
新型エクストレイルのボディサイズは、全長 4,660×全幅1,840×全高 1,720mm、ホイールベースは 2,705mmで、最小回転半径 5.4mです。
SUVらしい力強さを演出したボディではありますが、フォルム自体は丸みを帯びており、全幅も1,850mm未満と街中でも乗りやすいサイズなのはとても嬉しいポイントだなと思います。また、最小回転半径の5.4mは、このクラスのSUVとしては、やや小さい部類に入り、小回りが効くので狭い駐車場でも苦労せずにすみそうです。
新型エクストレイルのタイヤサイズは235/55R19。試乗車は、HankookのVentus S1 evo 3 SUVを履いておりました。
また、グレードS・Xでは18インチアルミホイールが標準装備なのに対し、最上位グレードGでは19インチアルミホイールが標準装備となっています。足元の迫力もまた大きく変わってきますね!
荷室についても、旧型エクストレイルから更に大きくより使いやすく進化しています。ハンズフリーテールゲートの採用に加えて開口幅も広がり、ゴルフバッグを4つも積み込むことが出来るサイズになりました。
荷室の左側には、100V1500Wの電源コンセントもついています。ハイブリッド車は、発電できるので、アウトドアにはもちろん、災害による停電時にも強い味方になってくれます。
お勧めオプションは、パノラミックガラスルーフ
試乗車の内装色は、タンカラーでした。メーカーオプションとはなりますが、こちらのナッパレザーのシートはとても気持ちがよく、乗り込むだけで少し優越感に浸れるような高級感満載の造りになっております。
インパネ周りでは、12.3インチのフル液晶メーターにヘッドアップディスプレイやインテリジェントルームミラーが装備されており、ドライバーに優しい仕様に進化しています!
試乗車には、オプションのパノラミックガラスルーフが装備されていました。サンルーフのある車は、車内もパッと明るくなって気分も上がりますよね! 私が新型エクストレイルを購入するなら、絶対に装備したいオプションです。
後部座席は、ドアが大きく開いてくれるので乗り込みもしやすく設計されています。乗車後の居住空間は、かなり広々としています! 足元のスペースも十分で、男性であってもゆったり座れると思います。
驚愕の静粛性!
さぁ、試乗です。まず、ビックリしたのは室内の静粛性の高さですね!
第2世代となる日産のハイブリッドシステムであるe-POWERは、世界初となる量産可変圧縮比エンジンの直3 1.5Lの"VCターボ"が採用されています。このハイブリッドシステムは、車両が停止している時は、できるだけ発電を避け静粛性を保つ制御になっていることもあり、静粛性が高く感じるのです。
また、可変圧縮比機能を採用したことで、直3エンジンにありがちがバラバラとした音や振動がありません。走行中に発電のためエンジンが振動していることも、ほとんど感じないくらい静粛性が高いのが特徴です。
実際に走行している間もエンジン音はほとんど感じませんでした。高速道路などの走行であっても、車内での会話に邪魔となるようなことはありませんでした。前後席での会話も、とくに大きな声を出す必要がなく、会話もきっと弾み楽しいドライブが楽しめると思います。
パワフルなのに低燃費なe-POWER
さて、新型エクストレイルは、このVCターボが発電した電力を使い、前後のモーターを駆動させて走行します。フロントモーターの出力は、204ps&330Nm。リヤモーターは136ps&195Nmの出力となります。リヤモーターは、同じグループの三菱アウトランダーPHEVのリヤモーターと共通とし、コストを下げる工夫をしています。
普段はバリバリの純ガソリン車乗りの私としては、モーター駆動のクルマには慣れていませんでした。瞬時に最大トルクを発揮し、静かでスムースに力強く加速するモーター走行は、自分の感覚以上にすぐにスピードが出ていて、少し焦ったぐらいです。
新型エクストレイルの燃費 は、WLTCモードで18.4km/L。この迫力ボディを考えれば、とても優秀な燃費だと思います。発電量が少ない場合には、VCターボが高圧縮化され、燃費を稼いて低燃費化しているのです。また、小さな1.5Lエンジンなので、自動車税も安価になるのはうれしいですよね。
新型エクストレイルの乗り心地は、やや硬めの快適な乗り心地でした。試乗車は19インチホイールを装備していましたが、18インチだとよりマイルドな乗り心地になるそうです。
後部座席と助手席側も座って試してみました。後席は、運転席と比べると少し揺れを感じやすくはなっていましたが、路面の凹凸による振動もしっかりと抑えられていました。
スイスイ気持ちよく走るアシストをしてくれるe-4FORCE
試乗車は、4輪駆動のe-4FORCEが搭載されたモデルです。前後2つのモーター駆動力をコントロール、さらに4輪のブレーキ制御も加わり、カーブではとても曲がりやすくなっています。大きな車体なのですが、タイトなカーブもスイスイと曲がるので、多くの人が運転しやすいと感じるのではないでしょうか。
また、多くのクルマが減速時には、前のめりになるような姿勢になります。ですが、新型エクストレイルはe-4FORCEの制御によって、フラットな姿勢をできる限り維持しようとしてくれます。ドライバーはもちろん、同乗者にも負担をかけない優しい走りをみせてくれました。
もちろん、SUVなので悪路走破性も高いレベルにあります。雪道や山道でも、安心して走っていける心強い相棒になってくれること間違いなしですね!
また、新型エクストレイルには、e-POWERモデルでお馴染みのe-Pedalも搭載されております。e-Pedalとはなんぞや? と、いうことですが、アクセルペダルの踏み込みを緩めることで、モーターがタイヤの運動エネルギーを使い電力回生します。この時、モーターは発電していますが、当然、大きな抵抗が生まるので、クルマは減速します。これが、いわゆる回生ブレーキと言われるもので、この機能を上手くコントロールしているのがe-Pedalということになります。
この機能を使いこなすことで、ブレーキペダルへの踏みかえを少なくし、停車以外のほとんどの走行シーンをワンペダルで走行できてしまいます!
e-pedalは、慣れないうちは違和感を感じましたが、ペダルの踏み変え頻度が減るのは、ドライバーの疲労軽減に役立ちます。私自身は、まだあまり慣れておらず、ブレーキペダルについつい踏みかえようとして回生ブレーキが急にかかるという下手くそな運転をしてしまっていました。ですが、エンジンブレーキを使用した減速と同じ要領だと考えれば、次は上手く出来そうです!それにしても、本当に車の進化って凄いですよね〜。
20インチホイールなのに、基準車を上回る乗り心地を誇るAUTECH
さて、新型エクストレイルに設定されているAUTECH Advanced Packageも展示されていたのでこちらも撮影してきました!
AUTECHとAUTECH Advanced Packageは、エクストレイルをベースとしたカスタムシリーズとなっており、ボディカラーはAUTECH専用の3つの2トーンカラーを含めた全7色の設定があり、今回はカスピアンブルーとダイヤモンドブラックの2トーンカラーの車両を撮影しています。
ドットパターンのフロントグリルやメタル調のフィニッシュパーツ、ブルーカラーのシグネチャーLEDはAUTECHならではというポイントでとても目を引きますね!
また、タイヤとホイールも専用装備となっており、ホイールはラインナップ唯一の20インチホイール、タイヤはMICHELINのPRIMACY4を履いております。
こちらの車両も少しだけ試乗させていただいたのですが、通常のエクストレイルよりも乗り心地が更に良くなっており、上質な走りを求める方はAUTECHを選択するのがいいかもしれませんね!
内装は全体的にブラックを基調とした造りです。ロゴやステッチは、ブルーを採用しており、このブルーは茅ヶ崎の海と空をイメージしたカラー。上質さに爽やかさがプラスされた通常グレードとはひと味違う仕上がりとなっています。アウトドアはもちろん、海沿いなどのオシャレなドライブにもピッタリですね!
と、いうことで、今回は新型エクストレイルを試乗してきました!いかがでしたか?
日産エクストレイルにかける熱い思いを感じる素晴らしい仕様が盛り沢山な車両で、私の動画では語り尽くせないほど魅力的な車に仕上がっているなと思いました!
この車の力強い見た目とは裏腹に、室内はとても高い静粛性を実現しているのがイチオシポイントだなと思います。皆さんもぜひ新型エクストレイルに試乗してこの車の良さを体感してみてください。
私の動画も見てくださいね!
<レポート:あま猫>
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日産エクストレイル価格
■e-4ORCE(4WD)
・S e-4ORCE 3,479,300円
・X e-4ORCE 3,799,400円
・G e-4ORCE 4,499,000円
・X e-4ORCE 3,930,300円(7人乗り)
■FF(前輪駆動)
・S 3,198,800円
・X 3,499,100円
・G 4,298,800円
日産エクストレイル 燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード:エクストレイルG e-4ORCE
ボディサイズ[mm]: 4,660×1,840×1,720
ホイールベース[mm]: 2,705
最低地上高[mm]: 185
最小回転半径[m]: 5.4
日産エクストレイル車両重量[kg]: 1,880
総排気量[cc]: 1,497
エンジン種類:KR15DDT型 直3 DOHCターボ
エンジン最高出力[kW/rpm]:106/4,400-5,000
エンジン最大トルク[N・m/rpm]: 250/2,400-4,000
フロントモーター最高出力[kw]: 150
日産エクストレイルフロントモーター最大トルク[N・m]:330
リヤモーター最高出力[kw]: 100
リヤモーター最大トルク[N・m]:195
WLTCモード燃費[km/l]: 18.4km/l
バッテリー 種類:リチウムイオン
サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク
タイヤサイズ:235/55R19
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