トヨタ カローラハッチバック新車情報・購入ガイド 2018年夏日本投入! 新2.0Lハイブリッド搭載か?
CORISM / 2018年4月19日 11時10分
オーリスに代わり投入される新型トヨタ カローラハッチバック
ニューヨークショーでトヨタは、新型カローラハッチバックを初公開した。新型トヨタ カローラハッチバックは、Cセグメントに属するコンパクトカー。米国では「カローラiM」の後継モデルとなる。日本でも新型カローラハッチバックは、2018年初夏にカローラ店を通じて販売が予定されている。
Cセグメントのハッチバックというと、日本には欧州でも発売されていたオーリスがある。新型トヨタ カローラハッチバックは、オーリスの後継モデルとなるようだ。これは、オーリスが長年に渡り販売不振だったことも要因かもしれない。現行のオーリスは、すでに販売を終了した。
不振が続いたオーリス
初代オーリスは、2006年に投入された。このオーリスは、世界の自動車メーカーがベンチマークとしているフォルクスワーゲン ゴルフを超えるモデルとして開発され話題となった。しかし、初期こそソコソコ売れたものの、数年で販売台数は低迷。1,000台/月を割り込むこともあった。
2代目となるオーリスは2012年に登場。トヨタ独自のデザインである「キーンルック」を採用。2代目オーリスのデザインテーマは、「SMART DYNAMISM」。かなり、個性的なスタイルとなった。
2代目となっても販売不振は続く。当初、日本では大人気だったハイブリッド車が無かったことも影響した。マイナーチェンジでは、1.2Lのダウンサイジングターボエンジンを導入。しかし、欧州仕様のままで燃料はハイオク仕様。多くの自動車メーカーが、ハイオク仕様からレギュラー仕様に変更している。
こうした状況や、価格は高めだったことも影響し販売台数はさらに伸び悩んだ。時すでに遅しといった状態で、ようやく2016年にハイブリッド車を投入。それでも、オーリスは日本マーケットで存在感を示すことがないまま、2018年3月に日本での販売を終了している。
ハイブリッド車を投入しても、販売不振が続いた理由のひとつは、同じCセグメント車に圧倒的な人気を誇るプリウスがあったこと。販売の現場も、リセールバリューなどを含めて考えると、やはりプリウスを勧めたくなるのは当然だろう。
日本においてオーリスは、不人気車というイメージを嫌ったのか、カローラハッチバックの車名に変更して、日本マーケットに再チャレンジということになる。
車名はカローラハッチバックだが、ひとクラス上のCセグメントのプラットフォームを使用
新型トヨタ カローラハッチバックには、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)のGA-Cプラットフォームが採用された。このプラットフォームは、Cセグメント用のプラットフォーム。基本的には、プリウスと同じということになる。
ただ、国内のカローラアクシオやカローラフィールダーとは異なる。国内のカローラ系は、Bセグメントのコンパクトカー用プラットフォームが使用されている。車名こそ同じカローラだが、国内のカローラ系とカローラハッチバックは、まったく異なるクルマなのだ。
オーリスよりひと回り大きく、低くなったカローラハッチバック
新型トヨタ カローラハッチバックのボディサイズは、全長4,370mm×全幅1,790mm×全高1,435mm、ホイールベース2,640mm。直近まで発売されていたオーリスと比べると+40㎜、全幅+30㎜、全高-45㎜、ホイールベース+40㎜となった。プリウスと比べると全長-170㎜、全幅+30㎜、全高-35㎜、ホイールベース-60㎜となっている。オーリスと比べるとやや大きいが、プリウスと比べるとやや小さいといったボディサイズとなっている。
新型カローラハッチバックは、全高が低く、全幅が広い傾向にあり、よりワイド&ローでスポーティなシルエットになっているといえるだろう。また、全高が低く全幅がワイドになっていることから、より重心が低く切れのあるハンドリング性能を得ていると思われる。
安定感あるシャープでスポーティなデザインをもつ新型カローラハッチバック
新型トヨタ カローラハッチバックのフロントデザインは、台形形状の大型ロアグリルにアッパー部を合わせることで立体的な造形へと進化した「キーンルック」を採用。とくに、フロントバンパーはボトム部に行くほど広がりを見せるフレア形状となった。ボトム部にボリュームが集まるため、安定感あるスタイルになった。
ヘッドライトは、J字形状に光るBi-Beam LEDを採用。ギラリと光り睨みつけるような精悍さを手に入れた。ただ、オーリスのようにクセの強さが全面に出ることがないので、意外なほど多くの人に受けいられてるフェイスデザインになっている。
新型カローラハッチバックのリアビューは、サイドからセンターのバックドア周辺に向けて大きく絞ったデザインを採用。その結果、リヤまわりは両サイドは大胆に張り出したフェンダー形状になり、ボディサイズは小さいもののグラマラスな印象になっている。フロント&リヤ共に、奇をてらい目立つことだけに主眼が置かれておらず、全体的にバランスの取れた素直なデザインといえるだろう。
また、バックドアのマテリアルは樹脂を採用している。樹脂製を使う狙いは、主に軽量化が目的だったりするが、新型カローラハッチバックでは、単に軽量化だけが目的ではない。樹脂材料のもつデザインの自由度により、前方への傾斜角がより大きい形状を可能とした。
シンプルでスポーティさ、優れた視認性をもつインテリア
新型カローラハッチバックのインテリアデザインコンセプトは「センシュアスミニマリズム」。シャープなエクステリアデザインに対して、シンプルでスッキリとした上質さを追求した。
インパネは、水平基調のデザインが採用されワイドさを感じさせ広い室内をアピール。ナビなどのモニターは、ダッシュボード中央上部に設置されている。より高い場所に設置されたことで、視線移動が少なく視認性がよい。
シートは、スポーティな外観イメージ通りの新開発スポーツシートが採用された。ドライバーがより自然な姿勢で運転ができ、ヒップポイントを低くしてホールド性を徹底的に追求している。
強靭さと低重心化が施されたボディ
新型カローラハッチバックは、優れたスポーティモデルとしての価値も追及されている。ベースとなるプラットフォームは、アルミ材や超高張力鋼板使用拡大や構造接着剤の最適使用、スポット溶接の打点追加などで、ねじり剛性を現行比60%向上させている。強固なボディがあってこそ、サスペンションなどがしっかりと機能する。
そして、フロントサスペンションはマクファーソン・ストラット、リアにはダブルウィッシュボーンを採用。運動性能を高めるために重要な要素である重心高は、現行比で20mmも下げられた。低重心化は、より安定感を高め高い速度でのコーナーリングを実現させる。
2018年登場の新型カローラハッチバックは、新開発の2.0Lハイブリッドを搭載?
新型カローラハッチバックのパワーユニットは、新開発の直列4気筒直噴エンジン「Dynamic Force Engine(2.0L)」が採用されている。この新エンジンは、通常のエンジン・ハイブリッド車(HV)用の2タイプがある。2タイプ共に、世界トップレベルの熱効率を達成。また、低燃費性能だけでなく、低回転から高回転まで全域でトルクアップしているのも特徴だ。
この新型エンジンと組み合わされるCVTも、新開発となっている。なんと、世界初となる発進用ギヤを採用した新型無段変速機(CVT)「Direct Shift-CVT」が設定された。発進時にギヤ駆動とすることで、CVT特有のラバーバンドフィールを改善。よりダイレクト感のある力強く、さらにスムースな走行性能を得ている。
また、発進用ギヤが採用されたことで、CVTの変速比がよりワイドに設定された。なんと、2.0Lクラストップの変速比幅7.5を実現している。ワイドな変速比となったことで、高速クルージングではエンジンの回転を低く抑えることができ、静粛性を向上。エンジンの回転を低く保てれば、よりクルージング時の低燃費化が可能だ。
日本仕様に設定されるか微妙だが、新型6速MTもある。この新型6速MTは、従来のものより7kg軽量化され、全長を24mm短縮した。世界トップレベルのコンパクトサイズだという。
オーリスがハイブリッド車を投入しても、販売不振から脱し切れなかった大きな理由は、同じCセグメントに圧倒的な人気を誇るプリウスがあったこと。プリウスと同じ1.8Lハイブリッドでは差別化できなかった。新型カローラハッチバックでは、2.0Lハイブリッドシステムと低重心化されたパッケージングにより、プリウスとは明確に差別化されたことになる。
第2世代の先進予防安全装備トヨタセーフティセンスが用意されたが、日本仕様ではどうなるのか・・・?
自動ブレーキを含む先進予防安全装備は、交通死亡事故ゼロを目指す自動車メーカーが今後積極的に装備をしなくてはならない重要な装備だ。新型カローラハッチバックには、第2世代のトヨタセーフティセンスが用意された。このトヨタセーフティセンスは、従来のものより大幅に性能が向上している。従来の車両検知に加えて、夜間の歩行者検知も可能になった。また、数少ない自転車検知(昼間)機能もある。
ただ、国内のトヨタ営業はこうした安全装備に消極的だ。他社のBセグメントカーは、ほぼ標準装備化が進んでいるのに、アクアは標準装備化されていない現状がある。もちろん、プリウスも全車標準装備化されていない。
トヨタは、こうした装備を付けると価格が上がり売れなくなるという企業側の都合が優先され、安全装備に関しては消極的だ。日本仕様で、全車標準装備化されるかどうかは微妙なところだろう。
新型トヨタ カローラハッチバックの価格を予想
新型トヨタ カローラハッチバックの価格を予想してみた。新開発の2.0Lハイブリッドが搭載されたモデルがデビューする前提で、およそ280~290万円程度からではないかと予想した。1.8Lハイブリット、プリウスの売れ筋グレードが260万円前後。2.0Lになれば、当然高価になることは確実だろう。
ただ、場合によっては300万円を超える可能性もある。それは、ガソリン車の価格が影響している。オーリスの1.2Lターボは、約260万円だった。仮に新型2.0Lエンジンを搭載したモデルが260万円からという設定になると、ハイブリット車は30~40万円高程度になるのが相場。そうなると、ハイブリッド車は290~300万円程度になる。しかし、新開発ガソリン車の価格が260万円以上になると、当然、ハイブリッド車の価格はそれと比例して上昇。仮に新開発の2.0Lガソリン車が270万円になると、ハイブリッド車は300~310万円という価格帯に入るだろう。
しかし、Cセグメントのコンパクトカーとは言えないくらい新型カローラハッチバックは高価になりそうな予感。仮に新開発2.0Lガソリン車の価格が270万円になると、もはや輸入車であるフォルクスワーゲン ゴルフの中間グレードとそれほど変わらない。新型カローラハッチバックは、コンパクトカーとはいえ、高級車といえるレベルになりそうだ。
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