トヨタ カムリ新車情報・購入ガイド スポーティグレード追加で販売好調維持を狙う!
CORISM / 2018年8月25日 18時57分
北米マーケットをメインに開発されたトヨタ カムリ
トヨタは、ハイブリッドセダンであるカムリに、新グレードWSを設定し発売を開始した。カムリWSは、スポーティな内外装と専用チューニングされたサスペンションをもつ。
トヨタ カムリは、2017年に登場。初代カムリは1980年に登場し、現行カムリで10代目だ。日本では、販売台数が少なかったことから知名度が低いが、グローバル車としては歴史あるモデルなのだ。
日本で知名度が低い大きな理由が、カムリは北米マーケットを中心に開発されたモデルだからだ。そのため、日本マーケットのニーズに合致していない傾向が強かった。また、トヨタの営業サイドもこうしたことから、積極的に力を入れてこなかったことも影響している。
ボディや最小回転半径も大きく、日本では扱いにくさを感じる
10代目カムリも北米マーケット重視の傾向は変わらないものの、外観デザインはかなりユニークでスポーティなものになった。やや地味目だった先代9代目カムリの面影は一切ない。
ボディサイズも大きく、全長4885×全幅1840×全高1445mm。最小回転半径は、5.7mと大きく、18インチホイール装着車に至っては5.9mという数値になっている。北米のショッピングモールのように、駐車場幅が広く、前向き駐車が当たり前の国では、それほど不便さを感じなかもしれない。しかし、道幅や駐車スペースが狭い日本では非常に小回りが利かない扱いにくいクルマといえる。5.9mという最小回転半径は、トヨタの大型ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアより小回りが利かないのだ。
圧倒的な低燃費性能とユニークなデザインで、売れているセダンの仲間入りを果たしたカムリ
カムリに搭載された最新2.5Lハイブリッドの燃費性能は、GやWSグレードで28.4㎞/Lと非常に優れた数値になった。ハイブリット好きの日本マーケットにおいて、この燃費値はかなりインパクトがある。
ボディサイズが大きかったり、小回りが利かないなど、日本での扱いにくさはあるものの、カムリはスポーティなデザインと圧倒的な低燃費性能で、販売面は好調だ。2018年1~6月の販売台数は12,057台を販売。車種別販売台数ランキングで34位。34位というと低い順位に感じるかもしれないが、中型・大型クラスのセダンとしては、クラウンに次ぐ2番目に売れているモデルになる。
カムリは、発売から1年が経過。そろそろ新車効果も薄れてきて、販売台数が落ち始める時期でもある。タイミング的には、こうした新グレードの追加で話題喚起するのは常套手段でもある。とくに、日本マーケットはスポーティグレードの人気が高いので、WSの新設定はまさに外さないマーケティング戦略といえる。
新プラットフォームに低重心パッケージ、そして優れた重量バランスをもつカムリ
また、10代目カムリのプラットフォームは、トヨタのTNGAにより刷新された。クルマの運動性能を向上させるため、低重心パッケージになった。
さらに、ハイブリッド用の大きく重いバッテリーをリヤシート下に設置した。先代カムリは、トランクの奥だったので、更なる低重心化と前後の重量バランスも向上している。
そして、先代カムリのリヤサスペンションは、ストラット式だったのに対して、現行カムリではリヤサスペンションを新開発のダブルウィッシュボーン式としグレードアップしている。
グレードアップされたサスペンションに、低重心パッケージングの組み合わせにより、現行カムリは走行安定性能高いモデルに仕上がったのだ。
カムリの素性の良さを生かし、スポーティさを際立たせた新グレード「WS」
今回新設定されたグレード、カムリ「WS」は、カムリがもつ低重心で前後の重量バランスの良さを生かしたグレードだ。グレードは名のWSとは、Worldwide&Sportyの略。
その本来もつスポーティさをより強調するために、外観デザインは、よりアグレッシブなものに変更。リヤバンパーは、ディフューザー形状のデザインとなり、左側2本出しのマフラーカッターが装備された。見た目だけではなく、空力性能の向上にも貢献するフロントバンパーやリヤスポイラーが採用されている。全体的に、カムリがもつワイド感や低重心さを強調している。
足元には、切削光輝+ブラック塗装の18インチホイールを用意。タイヤサイズは、235/45R18となる。切削光輝処理とブラック塗装のハイコントラストによって、ホイールの開口部をより大きく見せている。洗練さとスピード感のあるデザインになった。
パドルシフトや専用スポーツ仕様サスを装備したカムリWS
インテリアには、専用シートが用意された。WS“レザーパッケージ”には、本革シートを採用。革の質感とヘキサゴンパターンのデザインパーフォレーションにより、スポーティさと上質感をプラスした。
機能装備面では、パドルシフトが装備されている。Sポジション走行時だけでなくDポジション走行時でも、ステアリングから手を離すことなく指先の操作で俊敏なシフトアップ、シフトダウンを可能としている。自ら積極的にシフトチェンジすることで、よりスポーティな走りが楽しめる。
さらに、WS専用チューニングを施したサスペンションを装備。より応答性の高い操舵フィーリングとフラットな走りを追求している。
外板色には、WS専用色としてアティチュードブラックマイカ×ダークブルーマイカメタリックを含む3種類のツートーンカラーを新規設定した。
一部改良では、オート電動格納式ドアミラー、インテリジェントクリアランスソナーを標準装備。ナビゲーション・オーディオにJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)を新規設定している。
新グレードであるカムリWSの価格は3,672,000円となり、最上級グレードに位置付けられた。従来の上級グレードであるGに対して、約14万円高だ。
外観の専用デザインバンパー、専用チューニングサスペンションなどを除くと、大きな差はリヤスポイラー、パドルシフト、といった程度。14万円分の価値があるかというと、少々微妙な価格アップだ。そのため、WSグレードはスポーティな外観などが好きという人向けだ。そうでない人なら、Gグレードで十分ということになる。
トヨタ カムリ価格
トヨタ カムリWS 3,672,000円/WS“レザーパッケージ” 4,341,600円
トヨタ カムリG 3,531,600円/G“レザーパッケージ” 4,228,200円
トヨタ カムリX 3,298,320円
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