日産ジューク新車情報・購入ガイド 見た目重視のニスモ(NISMO)仕様
CORISM / 2018年9月10日 6時1分
ニスモ専用エアロパーツを装着したジューク スタイル ニスモ
日産は、コンパクトSUVのジュークにニスモ専用エアロパーツ類を装備したジューク15RX VセレクションStyle NISMO(ニスモ)の発売を開始した。
今回グレード追加された「15RX VセレクションStyle NISMO」は、2WDの「15RX Vセレクション」をベースに、NISMO専用のエアロパーツなどを装備。スポーティな外観となった。
併せて、「15RX VセレクションStyle NISMO」に、インテリジェント アラウンドビューモニター、キセノンヘッドランプ、ディスプレイ付自動防眩式ルームミラーを装着した、「アラウンドビューモニターパッケージ」を設定した。
都会派SUVとして登場したジューク
日産ジュークは、2010年に登場したモデルで、すでにモデル末期に入っている。今回新しく投入されたジューク スタイル ニスモのボディサイズは、全長 4,165×全幅 1,770×全高 1,565mm。全幅こそややワイドだが、全長はノートなどとほぼ同じということもあり、使い勝手の良いサイズに収まっている。
このジュークは、都会派SUVとして割り切られており、デビュー当時は114ps&150Nmをアウトプットする1.5Lエンジンを搭載。駆動方式は、SUVでありながらFF(前輪駆動)のみという割り切った設定だった。
その後、少し遅れて1.6Lターボを搭載した16GT系が投入される。このモデルに搭載されたMR16DDT型エンジンの出力は、190ps&240Nmとかなりパワフル。FFの他に、トルクベクトル付きインテリジェント 4×4も用意された。1.5Lと1.6Lターボモデルは、エンジンの出力が大きく違うことだけでなく、走りの質も大きく異なった。1.6ターボのインテリジェント 4×4車は、もはやスポーツカーレベルの走り披露した。ただ、売れ筋は圧倒的にFFで1.5Lのジュークだった。
コンパクトSUVなのに200psオーバー! ジュークニスモは、ニスモの手が入った本格的なスポーツモデル
そして、2013年に登場したのが、ジュークニスモだ。ジュークニスモは、16GT FOURをベースとし、出力は200ps&250Nmへアップされ、専用のエアロパーツやサスペンションが装備された。ニスモによるスタイリッシュな内外装に、優れた走行性能を持ったモデルとして登場。16GT系に対して、パフォーマンスアップに対する価格アップも小さく、コストパフォーマンスにも優れており、ジュークニスモはヒットモデルとなった。
そこで日産は、2014年にジュークニスモの走行性能をさらに引き上げたジュークニスモRSを投入。このジュークニスモRSは、ジュークニスモよりさらにエンジン出力をアップし、214ps&250Nmを誇った。その他、サスペンションやブレーキなども、スポーツモデルとしてふさわしい仕様にグレードアップした。
ジュークのイメージリーダー的存在がニスモ
このように、ジュークにとってニスモは、ブランドのイメージリーダーとしての役割も果たすようになる。ただ、難点は、200万円程度で販売されていた標準車に対して、ニスモが約300万円、ニスモRSになると約350万円になり、価格差が大きく、実際に購入できる顧客層は限られていた。
すでに、この頃から、ライバル車も増えてきたこともあり、ジュークの販売台数は落ちていた。2017年度の登録車販売台数車種別ランキングで、ベスト50にも入れない状況だ。完全に存在感を無くした状況になっている。
遅すぎた!? ジュークスタイルニスモの投入
そんな販売不振を改善し、わずかでも販売台数を伸ばすために用意されたモデルがジューク15RX VセレクションStyle NISMOになる。
このジュークスタイルニスモは、端的に言うと売れ筋グレードである15RX Vセレクションに、ニスモのエアロパーツなどを装着したモデル。走行性能に係わる部分には、手が加えられていない。見た目を重視したモデルだ。
本来ならば、ジュークスタイルニスモのようなモデルが、もっと早く出てくるべきだった。日本マーケットでは、こうした外観だけスポーティなモデルに人気が集中する傾向が強いからだ。
ただ、日産としては、走りのパフォーマンスをアップさせていない見た目重視のモデルに、容易にニスモブランドを使っていいのか? と、いう懸念があったのだろう。
しかし、ジュークにはニスモブランドのトップに君臨するジュークニスモRSが存在している。こうしたトップグレードは、高価で買えないが、ニスモのブランドをより身近に感じたいという顧客は多い。
また、逆にニスモというブランドを知らなくても、見た目がカッコいいジュークスタイルニスモを購入。その後に、ニスモというブランドを知ってもらい共感してもらえれば、今後大きなメリットにもなる。一部ファンからは、ニスモブランドの安売りをするなという声もあるが、より多くの人にニスモを知ってもらえなければ意味がない。
こうしたことを踏まえれば、ジュークスタイルニスモは、やや遅すぎた感もある。ニスモブランドの認知向上や顧客の選択肢を増やすという意味ではよいモデルといえる。これで、快進撃を続けるe-POWERが搭載されれば、さらに魅力的になるはずだが・・・。
ジューク15RX VセレクションStyle NISMOの価格は、2,247,480円からとなった。ジューク15RX Vセレクションの価格が2,042,280円なので、約21万円の価格アップとなる。プラスされた装備類を見ると、まずまずの買い得感ある価格設定だ。
ただ、約225万円という価格になると、比較的新しいホンダ ヴェゼルやマツダCX-3のガソリン車も購入できる。こうしたモデルも含め検討するといいだろう。
日産ジューク15RX VセレクションStyle NISMO価格
ジューク15RX V Selection Style NISMO 2,247,480円
ジューク15RX V Selection Style NISMO アランドビューモニターパッケージ 2,312,280円
日産ジューク「15RX VセレクションStyle NISMO」の専用装備
・NISMO専用LEDハイパーデイライト(車幅灯連動)
・NISMO専用サイドターンランプ付電動格納式リモコンブラックドアミラー(ドアロック連動格納機能付)
・NISMO専用フロントバンパー
・NISMO専用フロントグリル
・NISMO専用オーバーフェンダー
・NISMO専用サイドシルプロテクター
・NISMO専用リヤバンパー
・NISMO専用ルーフスポイラー(ハイマウントストップ付)
・NISMO専用エキゾーストフィニッシャー
・215/55R17 94Vラジアルタイヤ&ブラック17インチアルミホイール(17×7J)
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