メルセデス・ベンツAクラス新車情報・購入ガイド ハイ・メルセデス! で、クルマと対話が可能に!!
CORISM / 2018年11月9日 19時46分
今後のメルセデス・ベンツを支えるコンパクトカーがAクラス

メルセデス・ベンツAクラスは、全長4,400㎜前後となるCセグメントと呼ばれるコンパクトカーに属する。フォルクスワーゲン ゴルフやアウディA3、プジョー308などがライバルになる。価格帯は大きく異なるが、国産車ではスバル インプレッサやマツダ アクセラ、トヨタ カローラスポーツなども同じセグメントになる。
先代となる3代目メルセデス・ベンツAクラスは、2012年末にデビューした。任天堂のゲームキャラクターであるマリオをCMに起用するなどし、非常に話題となった。その結果、翌2013年の販売台数は12,440台を販売し、輸入車の中で4位となる販売台数を記録する。僅かな台数さだが、メルセデス・ベンツの主力であるCクラスを上回った。ただ、この年のナンバー1となったフォルクスワーゲンゴルフは、Aクラスの倍近い23,858台を販売している。

アクの強さが抜け、スッキリとしたデザインになった新型Aクラス

新型メルセデス・ベンツAクラスの外観デザインは、メルセデス・ベンツのデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋性)」をさらに一歩進めたものとなった。先代Aクラスと比べると、デザインはかなりスッキリとした印象が強い。先代Aクラスのやや押し出し感が強さは影を潜め、プレーンな面と線で構成されたデザインになった。押し出し感の強さを求めるユーザーにとっては、少々物足りなさを感じるかもしれない。

リヤビューは全幅が広がったことで、よりどっしりとした安定感あるスタイルになっている。横長でスリムな 2 分割リアコンビネーションランプは、奥行き感があり高級さと先進さをアピール。なかなか重厚感のあるリヤビューになった。
新型メルセデス・ベンツAクラスは、こうしたデザインを採用しながら、Cd値 0.25となっていて、セグメントトップのエアロダイナミクスを誇る。空気抵抗の少なさは、燃費性能に大きく影響する。
大型モニター採用など、斬新なインパネデザインになったAクラス

また、大型で横長のスクリーンディスプレイは、見やすく機能的。そして、CLSでも作用されていたタービンを想わせるスポーティなエアアウトレットを装備。スッキリとした外観とは逆に、ややギラギラ感のある派手目の空間になっている。オプション設定のアンビエントライトは全 64 色と、先代モデルの 5 倍に拡大している。

新1.4Lターボが設定されたが、今時マイルドハイブリッドくらいは欲しい

残念なのは、エンジンラインアップが少ないことだ。いずれ増えると思うが、さすがに1タイプのみというのは、かなり割り切った印象が強い。また、この1.4Lターボエンジンも、ただのガソリンエンジンで、Cクラスなどのようにマイルドハイブリッドである48VのBSGが採用されているわけではない。燃費規制がより厳しさを増す日本マーケットでは、エコカー減税のなどのメリットが受けにくい。

フロントサスペンションは、マクファーソン式。リアサスペンションは、トーションビーム式を採用した。単純にサスペンションの形式が、走行性能のすべてを決める訳ではないが、走りの良さをアピールするこのクラスのモデルは、リアサスペンションにマルチリンク系を使うことが多い。Aクラスは、トーションビーム式で、どこまで走りの質を高めているのか注目だ。
世界トップレベルの予防安全装備だが、高額なオプション設定なのは残念

また、自動追従状態で高速道路上に自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能。渋滞時にドライバーの疲労を大幅に軽減。うっかり追突などのリスクも低減できる。
さらに、ドライバーがウインカーを点滅させると、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」も装備した。
最近では、何かと話題になっているドライバーが走行中に気を失うなどの時には、自動的に車線を維持。緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載している。高齢のドライバーには、とくに安心できる機能だ。
ただ、こうした世界トップレベルの安全性能をもつインテリジェントドライブだが、残念ながら全車オプション設定になっている。安全性を標榜するメルセデス・ベンツなのだから、全車標準装備化してほしい。オプション設定では、ほぼ歩行者検知式自動ブレーキが標準装備されている軽自動車以下の予防安全性能になる。プレミアブランドであるならば、積極的に採用すべき装備だ。オプション価格も240,000円とやや高価な設定だ。
クルマと対話? MBUXって何だ?

このMBUXの最大の特長の 1 つが、人工知能による学習機能。特定のユーザーに適応する個別対応能力をもつ。高精細ワイドスクリーン コックピット(10.25 インチワイドディスプレイでタッチスクリーン操作対応)や、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールなどが設定されている。このボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動する。
この音声認識機能は、ほとんどグーグルアシスタントのような仕様。車内で使用する目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能に対応。

また、MBUX に備わる予測機能は、人工知能を利用。ユーザーが、次に何をしたいかを予測。定期的に決まった電話番号へ電話をするユーザーに対しては、
その時刻になるとディスプレイに相手の電話番号を「おすすめ」として表示。ナビゲーションシステムは、ユーザーがよく通行するルートを検知すると、
そのルートを使う目的地への案内を早速バックグラウンドで開始。そして、ナビゲーション画面には、「おすすめ目的地」として表示する。
MBUXのメリットは、単なる利便性だけではない。音声による操作が可能になれば、ドライバーは各所のスイッチ類を操作する必要が無くなる。操作に気を取られて、前方監視がおろそかになり、事故というリスクを軽減できる。

メルセデス・ベンツAクラスのグレード選び

A180の価格は3,220,000円。なかなか魅力的な価格のように見えるが、非常に重要なレーダーセーフティパッケージが240,000円。ナビが180,000円。この2つは外せない装備なので、エントリーグレードのA180でも3,640,000円になる。
ただ、このA180の装備は、プレミアブランドでありながらパワーシートやキーレスゴーも無い。これらを装備し、さらにパークトロニックやアクティブパーキングアシストなど、充実装備となったA180スタイルは3,620,000円となる。これに、レーダーセーフティパッケージとナビのオプションを加えると4,040,000円と、なかなか高価な価格帯になる。Cセグメントのコンパクトカーとしては安くは無いが、満足度が高いのはA180スタイルだ。
メルセデス・ベンツAクラス価格
・A 180 3,220,000円
・A 180 Style 3,620,000円
メルセデス・ベンツAクラスのボディサイズなどスペック(欧州車参考値)

全長×全幅×全高 4,419×1,796×1,423mm
ホイールベース 2,729mm
エンジン型式 M282
最高出力 136ps(100kW)/5500rpm
最大トルク 200N・m(20.4kg・m)/1460rpm
種類 直列4気筒DOHCターボ

ミッション 7速AT(7速DCT)
サスペンション形式(前:後) マクファーソン・ストラット式:トーションビーム式
タイヤサイズ(前:後) 205/60R16
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