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ジープ ラングラー新車情報・購入ガイド 少し身近になった本格派オフローダー

CORISM / 2018年11月15日 18時42分

ジープ ラングラー

 

約11年振りのフルモデルチェンジした本格派オフローダー ジープ ラングラー


ジープ ラングラーフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、約11年振りにジープラングラーをフルモデルチェンジし発売を開始した。

日本に導入された新型ジープラングラーは3グレード。新開発の直4 2Lターボエンジンを搭載した4ドアの「Unlimited Sport」と、改良型V6 3.6Lエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sahara Launch Edition」。そして、同様のV6  3.6Lエンジンを搭載した2ドア「Sport」(受注生産)となった。

ジープラングラーは、オフロードでの走破性を重視したクロスカントリー4WD。世界中がSUVブームの波に乗るため、自動車メーカーは多種多様なSUVをマーケットに送り出している。そのほとんどが、オフロードでの走破性より、オンロードでのパフォーマンスを重視している。ジープもそうしたブームに対応し、多くのSUVをマーケットに送り出し人気を集めている。もはや、クロスカントリー4WDは、少数派のモデルとなっている。

ジープブランドの礎となったモデルは、1955年に誕生した民間用ジープ「CJ-5」。どんな悪路もものともしない圧倒的な走破性を誇った。今でこそSUV中心のジープだが、ジープ「CJ-5」の血統を今も色濃く受け継いでいるのが、ジープラングラーだ。

ジープ ラングラー

 



 

潔い武骨さが心地いいデザイン


ジープ ラングラー新型ジープラングラーのデザインは、伝統の7スロットグリルに台形ホイールアーチなどジープ「CJ-5」のDNAを継承。そのデザインは、泥臭くて武骨。オフロードでの走破性にこだわったデザインは、とても潔い。デザインにこだわったSUVに慣れてしまったこともあり、この武骨さが逆に新鮮で心地よさを感じさせてくれる。心が揺さぶられ、どこか遠くへ行きたくなるデザインだ。

もちろん、ただ、昔のデザインを採用した訳ではない。ヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトのすべてをLED化。最新モデルらしい先進感もプラスされた。

インテリアデザインは、水平基調のダッシュボードを採用。外観デザインと同様に、シンプルでカッチリとしており機能的だ。使い勝手面ではApple CarPlay、Android Autoに対応した最新世代のUconnectを全車に搭載。「Sport」と「Unlimited Sport」には7インチの大型ラジオディスプレイ、「Unlimited Sahara Launch Edition」には8.4インチナビゲーションシステムを装備した。ディスプレイは、今時のクルマとしてはやや小さめとなる。

ボディも軽量化された。ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウムを採用。スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを使用し大幅な軽量化が施された。

ジープ ラングラー

 

フルタイムオンデマンド4×4システムを初採用


ジープ ラングラー新型ジープラングラーの走破性を支える重要な4WDシステムも進化した。従来のパートタイム4x4に加え、ラングラー史上初となるフルタイムオンデマンド4×4システムを採用。「4H AUTO」モードが加わったのが特徴。このモードを選択していれば、路面や運転状況に応じて自動的に最適な前後駆動配分を行ってくれる。ドライバーが路面の状況を確認して選択する必要がないので、よりイージーなドライブが可能。また、突如変化する路面にも対応できるので、より安全・安心でもある。

過酷なオフロードでなければ、ほとんど4H AUTOで十分対応可能。今時のSUVの4WDシステムは、このAUTOモードが装備されている。もちろん、新型ジープラングラーは、本格派のオフローダーなので、劣悪なオフロードも走行可能。「4H」から「4L」へパートタイムモードに切り替え、センターデフロックも可能となり、悪路で強力な駆動力をお願いします。生み出してくれる。

 



 

ジープラングラーでさえも、低燃費な直4 2.0ターボに!


ジープ ラングラーパワーユニットも同様で、新型エンジンも追加され燃費性能が大幅に向上している。新開発エンジンでは、272ps&400Nmというパワフルな2.0L直4ターボが搭載された。燃費向上と環境対策として、アイドリングストップ機能も装備されている。その結果、JC08モード燃費11.5㎞/Lを達成している。2トン超の車重があるモデルとしては、そこそこ良い燃費値となった。

従来型のV6 3.6Lも大幅に改良され搭載されている。出力は284ps&347Nm、燃費は9.2㎞/Lとなった。先代ジープラングラーの燃費は7.5㎞/Lなので、大幅に燃費が向上している。

そして、注目したいのが経済性。両エンジン共に、輸入車では珍しいレギュラーガソリン仕様。ガソリン価格が高止まりしている日本マーケットでは、レギュラーガソリンかハイオクガソリンかでは、経済性という点では大きな差になる。

また、このエンジンと組み合わされるミッションは8速ATとなった。多段化されたことで、高速道路などでは、エンジンの回転数を下げることができる。クルージング時のエンジン回転数を下げることができれば、当然燃費は良くなり、静粛性も向上する。

 

8速AT搭載! 高速クルージングがより快適になった


ジープ ラングラー従来、ジープラングラーはタフなクロスカントリー4WDということもあり、そうした部分はガマンしなければならなかった。だが、8速ATと燃費の良いエンジンが組み合わされたことで、今時のSUVに近い快適クルージングと経済性を得ることができた。

こうした快適性や経済性と同様に、使い勝手も向上している。街中での取り回しの良さの指標となる最小回転半径は、4ドアモデルで6.2m。従来のモデルが7.1mなので、かなり扱いやすくなっている。とはいえ、6.2mというのはかなり小回りが利かない。トヨタ ランドクルーザーでさえ、5.9mもある。都心や市街地では、少々扱いにくい。

 

予防安全装備が物足りない


ジープ ラングラーまた、軽自動車でも歩行者検知式自動ブレーキ当たり前になりつつある日本マーケットでは、新型ジープラングラーの予防安全装備は物足りない。

本格派オフにそうした装備は必要無い、という考え方をする人もいるが、一般道を走る以上、歩行者衝突のリスクを減らすための技術が安価で装備できる時代なのだから、自動車メーカーとして積極的に採用する義務がある。しかも、新型ジープラングラーの車重は2トン越えの重量級ボディだ。歩行者だけでなく、小型の乗用車など、衝突されれば大きな事故になる可能性が高い。

 



 

より便利で快適、低燃費に! 多くの人が本格派オフローダー、楽しめるようになった


ジープ ラングラー限られた人向けのオフローダーとしての価値がウリだったジープラングラーだが、今回のフルモデルチェンジでは、やや万人受けするようになった。これを嫌う人もいるかもしれないが、ジープブランドの発展という点では、良い傾向といえる。

従来のジープラングラーは、そのブランドに共感できても、オフローダー色があまりに強すぎて、欲しくても諦めていた顧客も一定数いたはずだ。しかし、新型ジープラングラーは、より使いやすくなり、燃費も大幅に向上したことで、より多くの人が本格派オフローダーを楽しめるようになった。

 

ジープ ラングラー価格


・Sport 4,590,000円
・Unlimited Sport 4,940,000円
・Unlimited Sahara Launch Edition 5,300,000円

 



 

ジープ ラングラー アンリミテッドSport燃費、スペックなど


ジープ ラングラー全長×全幅×全高  4,870×1,895×1,845mm

ホイールベース   3,010mm

車両重量  1,950kg

最高出力   272ps(200kW)/5,250rpm

最大トルク   400N・m(40.8kg・m)/3,000rpm

種類   直列4気筒DOHCターボ

総排気量   1,995cc

使用燃料・タンク容量   無鉛レギュラーガソリン ・ 81L

JC08モード燃費  11.5km/リットル

サスペンション形式(前:後) コイル リジッド:コイル リジッド

タイヤサイズ(前後)  245/75R17

最小回転半径  6.2m

駆動方式  パートタイム4WD

トランスミッション  8速AT

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