ホンダ NSX新車情報・購入ガイド すべてのシーンで最高のドライバビリティを目指した改良
CORISM / 2018年11月27日 20時54分
「SPORT HYBRID SH-AWD」で、新たなスーパーカー像を世界に提案したホンダNSX
ホンダは、スーパーカーのNSXを一部改良し購入申し込みを開始した。2019年5月から発売を開始する。NSXの購入サポートや商談は、NSX PERFORMANCE DEALERが担当する。今回の改良では、新開発タイヤの装着やサスペンションの見直しが行われ、走行性能の向上が図られた。
ホンダNSXは、2016年にフルモデルチェンジし2代目となった。ホンダNSXのボディサイズは、全長4,490×全幅1,940×全高1,215mm。NSXのボディは、高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームを採用。
搭載されたエンジンは、V6 3.5Lツインターボ。507ps&550Nmという大パワーを誇る。このエンジンは、スーパーカーとして重要な低重心化を重視。シリンダーヘッドを大幅にコンパクト化。さらに、エンジンオイルの潤滑は、レーシングカーなどに採用されているドライサンプ式が採用された。これにより、オイルパンが不要にり、エンジン搭載高を60㎜低くできた。
このハイパワーエンジンに組み合わされるのが、NSX最大の特徴である3モーターハイブリッド「スポーツハイブリッドSH-AWD」だ。1つ目のモーターは、9速DCTとエンジンの間に設置された。後輪の駆動力するこのモーターは、48ps&148Nmというトルクを誇る。瞬時に最大トルクをアウトプットするモーターが、ターボラグを補い、アクセルレスポンスの良い走りを実現した。
そして、前輪側に2つ目と3つ目のモーターを装備。それぞれ独立したモーターで駆動するTMU(ツインモーターユニット)とした。このTMUの特徴は、トルクベクタリングによる旋回性能の向上。モーターのプラストルク(駆動力)だけでなく、マイナストルク(減速力)も自在に制御。車両の状況により、最適化され全速度域での高いライントレース性を実現した。
ミッションは9速DCT。1~8速は、スポーツドライビングに対応するためクロスレシオ化。9速は高速クルージング用としたセッティングだ。
ホンダNSXは、独自のテクノロジーである「スポーツハイブリッドSH-AWD」で、スーパーカーでありながら12.4㎞/Lという低燃費も両立。さらに、4輪を自在にコントロールするという世界に例が無い新たなスーパーカー像を提案した。
あらゆるシーンでドライバビリティの向上を目指した改良
ホンダNSXの主な改良点は、まず市街地からサーキットまであらゆるシーンでのコントロール性や、アクセル操作におけるドライバビリティー、路面との接地感のさらなる向上を目指した。
そのために、NSX専用タイヤを新開発。この専用タイヤのパフォーマンスを生かすために、サスペンション各部を見直した。まず、フロントスタビライザーを26%、リアスタビライザーを19%、リアコントロールアームブッシュを21%、リアハブを6%剛性をアップした。
さらに、低中速域での切れの良いハンドリングと高速域での安定性を両立させ、コーナリング時の高いGでのコントロール性を追求。NSXのユニークなシステムである「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モード制御を最適化した。その他の制御系であるアクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSをより最適化。NSXの肝となる「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御も熟成させた。
ホンダと言えば、やはり注目されるのがエンジン。期待される部分なだけに、今回の改良では、エンジンそのものには手が入っていないのが残念なポイントだ。
外観デザインの変更は微少。鮮やかな新色オレンジを投入
外観デザイン関係の変更は微少。まず、新色として「サーマルオレンジ・パール」を追加。現在の塗装技術の活用し、より鮮やかなオレンジとして刷新した。強い光の下だと、なかなか鮮やさが際立つ。
フロントグリルは、シルバーからボディ同色に変更。フロントとリヤのメッシュパーツや、オプション設定の各種カーボンパーツを、マット仕上げからグロス仕上げに変更している。
また、オプションンのカーボンセラミックブレーキローターを装備すると、キャリパーも塗装されたタイプになるが、これにも新色としてオレンジが追加された。
インテリアも同様に、新色としてインディゴを追加。レッドのセミアニリンフルレザーパワーシートもオプション選択可能とした。また、装備類ではアルミ製スポーツペダル&フットレストを標準装備化した。
予防安全装備ホンダセンシングの装着は見送り
装備やデザインに関しては、お色直し程度の改良となった。物足りないのは、予防安全装備。ホンダの歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備であるホンダセンシングの装備が見送られている。スーパーカーとはいえ、公道を走るモデルなので、こうした装備は社会的にも必要な装備。マツダ ロードスターもスポーツカーであるが、こうした歩行者検知式自動ブレーキなどを標準装備化している。
とくに、NSXは「SPORT HYBRID SH-AWD」で、環境性能を高めながら新たなスポーツカー像を提案した。走行性能と環境性能、先進性という点では、世界トップレベル。だが、予防安全性能は・・・。ホンダの安全思想は「Safety for Everyone」。NSXとはいえ、積極的に予防安全装備を装着すべきだろう。
新型ホンダNSX価格
・NSX 23,700,000円
新型ホンダNSX燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード ホンダNSX
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,490×1,940×1,215mm
ホイールベース[mm] 2,630㎜
トレッド前:後[mm] 1,655:1,615mm
車両重量[kg] 1,800kg
総排気量[cc] 3,492cc V6ツインターボ
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 373(507)/6,500-7,500rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 550(56.1)/2,000-6,000rpm
モーター最高出力前後[kw(ps)/rpm] 前:27(37)/4,000 後:35(48)/3,000
モーター最大トルク前後[N・m(kg-m)/rpm] 前:73(7.4)/0-2,000 後:148(15.1)/500-2,000
ミッション 9速DCT
タイヤ前後 前:245/35ZR19 後:305/30ZR20
JC08燃料消費率[km/l] 12.4km/l
バッテリー リチウムイオン
定員[人] 2人
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