日産デイズ(DAYZ)新車情報・購入ガイド 軽を超えた充実装備。プロパイロット&SOSコールを用意!
CORISM / 2019年3月31日 16時20分
日産が開発し、三菱が生産する新型日産デイズ
日産は、ハイト系ワゴンの軽自動車であるデイズをフルモデルチェンジし発売を開始た。新型日産デイズ(DAYZ)は、今回のフルモデルチェンジで2代目となった。
新型日産デイズは、日産と三菱の合弁会社NMKVから生まれたモデル。今回は、日産が企画、開発を行い三菱が生産を担当する。初代デイズは、三菱が開発と生産を行っていたが、今回は日産が開発したという点が大きな変更点だ。そのため、三菱のeKワゴンとは、姉妹車関係にある。
初代日産デイズが登場したの2013年。この頃、軽自動車は燃費ナンバー1を競い激戦が繰り広げられていた。燃費ナンバー1を取れば売れる、という認識が強かったからだ。
当然、新型車として後出しで投入される以上、デビュー時に燃費で負ける訳にはいかない。デイズもかなり燃費にこだわった開発が行われた。その結果、デイズは、わずか数か月間だけだったがクラス燃費ナンバー1に輝くことができた。その後も、改良を加えたが、いた。ワゴンRに燃費ナンバー1の座を奪われた後も、燃費向上にしていくが、再び燃費ナンバー1の座に就くことはなかった。その後、2016年に三菱の燃費不正が発覚する。
ルノー製エンジンをベースとした新エンジン
新型日産デイズの燃費は、29.8㎞/L(JC08モード)となった。優れた燃費値ではあるが、残念ながらクラスナンバー1ではない。これは、三菱の燃費不正もあったことから、2代目デイズは、いたずらに燃費にこだわることをやめた。
また、今の軽自動車マーケットは、燃費一辺倒でなく、総合バランスが重視される。先代デイズは、燃費を追求するあまり、低速トルクが細く乗りにくかっただけに、こうした選択は正解といえるだろう。
新型日産デイズでは、より扱いやすさを求めた。マイルドハイブリッドシステムの効果もプラスされ最大で15%ものトルクアップを実現。自然吸気エンジンは52ps&60Nmをアウトプットし、燃費は29.8㎞/L(JC08モード)。ターボ車の出力は、64ps&100Nmで燃費は25.2㎞/Lだ。
このエンジンは、BR06型と呼ばれており、純粋な日産による設計ではない。なんと、ルノー製エンジンを流用し軽自動車用に変更しているのだ。日産&三菱だけではなく、ルノーまで加わっていた。まさに、アライアンスのメリットを凝縮したモデルともいえる。
デザインは、V字がいっぱい?
新型日産デイズは、従来通り基準車とハイウェイスターの2タイプが用意されたが、デザインは先代と比べると大きく変化している。先代のイメージは、ほとんどない。
先代の基準車は、女性を意識したやや優しい顔だった。しかし、新型デイズでは、ツリ目のヘッドライトと迫力重視のグリルが組み合わされた。男性でも乗れるカッコよさはある。しかし、メインユーザーの女性から見ると、可愛さが足りないと感じるかもしれない。
他メーカーのカスタム系と同じ役割をもつのが、デイズ ハイウェイスターだ。ただし、ハイウェイスターは他メーカーのように、とにかく迫力があって目立つといったデザインとは異なり、迫力だけでなくスポーティさを前面に出している。迫力重視系が好きな人にとっては、少々物足りなく感じるかもしれない。
デイズ ハイウェイスターのデザインは、日産のデザインアイデンティティであるVモーショングリルを中心に押し出し感を強調。そこに、ブーメランヘッドライトシグネチャーやブーメランリヤコンビランプシグネチャーをプラス。全体的に、かなりV字感の強いデザインとなった。
選択肢が増えオシャレなインテリア
新型デイズのインテリアは、かなり上質でオシャレになった。インパネは、外観と異なり丸みのあるデザインが施され安心感のあるものとなっている。Aピラー周りのデザインもスッキリとしていて、視界も良く運転がしやすいのも特徴だ。
また、センタコンソール上部に設置された。視線移動が少なく見やすい位置になった。新型デイズも静電タッチ式のエアコン操作パネルが装備された。このタッチパネル、ブラインドタッチではやや使いにくい。そのため、運転中での操作は、指先を注視しなくてはならなくなる。こうなると、前方への注意がおろそかになりやすい。
軽自動車ということもあり、収納関係の装備も充実。車検証などを入れるグローブボックスは無くなり、スライドボックスと呼ばれる収納スペースに変更された。このスライドボックスには、ティッシュボックスがそのまま入るようなスペースになっている。また、車検証は、ドアポケットに収納されるようになった。
シートの質感とオシャレさも大幅に向上。新型デイズでは、ブランウンとベージュを組み合わせたものや、プレミアムコンビネーションインテリアと呼ばれるオプションを設定。選択肢が増えたことで、より自分好みのインテリアカラーを選べるようになった点は評価できる。軽自動車は、生活の足的なイメージが強いが、これならファーストカーとしも十分に魅力ある仕様になっている。
フーガ並みの後席!
新型デイズは、新プラットフォームが採用された。この新プラットフォームの採用により、ホイールベースが65mm伸びている。その結果、後席のニールームが+70mmと拡大。後席の広さは、クラストップレベルとなっている。日産の高級車であるフーガ並みの広さとなった。
また、デザインでも室内を広くしている。先代デイズは、真後ろから見ると、上部を絞り台形のスタイルを持っている。これは、安定感とスポーティさを演出するためだ。しかし、上部を絞ると頭上付近のスペースが小さくなり、圧迫感を感じる。
新型デイズでは、上部の絞り込みをやや抑えながら、しっかりとした安定感をスポーティさをもつデザインとした。こうした工夫で、頭周りのスペースも拡大し広々感のあるインテリアに仕上がている。
プロパイロットにSOSコールと、軽を超えた装備を投入!
装備面では、登録車以上ともいえる装備を用意した。まず、日産として軽自動車初搭載となるのが「プロパイロット」だ。プロパイロットは、同一車線を維持しながら前走車に追従するクルーズコントロールだ。すでに、ホンダN-BOXが前走車追従式クルーズコントロールを装備している。新型デイズに用意されたプロパイロットは、N-BOXとは異なり、渋滞時の停止・発進を繰り返すことができる。N-BOXには、こうした機能が無いので、渋滞路での疲労軽減という点でプロパイロットは優れた機能といえる。
安全装備面では、歩行者検知式自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報、踏み間違い衝突防止アシスト、フロント&バックソナー、サイド&カーテンエアバッグなどを標準装備化している。標準装備化されている安全装備だけでも、高いレベルの安全性能を誇る。
そして、話題の装備が、軽自動車初となるSOSコールだ。SOSコールは、全車にオプション設定されている。SOSコールの使い方は、緊急時にルームライトの前方にあるスイッチをを押すと、専門のオペレーターに接続される。急病時や危険を感じた時に、オペレーターが警察や消防への連絡などのサポートをしてくれる。また、エアバッグが展開するような事故でドライバーの意識がないときには、自動通報されオペレーターが警察や消防への連携をサポートしれくれるので、もしもの時に安心できる機能だ。こうした機能を得たことで、日産デイズの安全性能は、クラストップレベルの実力を得たといえるだろう。
ハイウェイスター一択? 日産デイズのグレード選び
新型日産デイズのグレード選び。デイズのオプション設定などを見ると、予算重視の人以外は、ハイウェイスターを買え! という設定になっている。
SOSコールは、全グレードで選択可能だが、プロパイロットは基準車ではオプション選択できない。また、基準車はマイルドハイブリッドシステムが装備されておらず、ターボ車の設定もないのだ。
新型デイズのセールスポイントである機能が、ほとんどない基準車は、こうなると選びにくい。リセールバリュー面も考えると、新型デイズはハイウェイスターを中心に選ぶといいだろう。
お勧めグレードは、ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション。価格は1,647,000円。さらに、オプションのSOSコール、ナビ、ETCなどをプラスしていくと、約200万円コースという価格のクルマになる。安くは無いが、ファーストカーとして買うのであれば、十分に魅力的な1台になる。ターボ車は、力強い走りが可能なので、高速道路を使ったロングドライブも楽だ。
街中中心というのであれば、ハイウェイスターX プロパイロットエディションがよい。価格は1,567,080円だ。
日産デイズ価格
■2WD
S 1,273,320円
X 1,325,160円
ハイウェイスターX 1,469,880円
ハイウェイスターX プロパイロットエディション 1,567,080円
ハイウェイスターGターボ 1,549,800円
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション 1,647,000円
ボレロ 1,411,560円
■4WD
S 1,405,080円
X 1,456,920円
ハイウェイスターX 1,601,640円
ハイウェイスターX プロパイロットエディション 1,698,840円
ハイウェイスターGターボ 1,681,560円
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション 1,778,760円
ボレロ 1,543,320円
日産デイズ、燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード 日産デイズハイウェイスターX プロパイロットエディション(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,395×1,475×1,640mm
ホイールベース[mm] 2,495mm
トレッド前/後[mm] 1,300/1,290mm
車両重量[kg] 860kg
総排気量[cc] 659cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 52〔38〕/6,400rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 60〔6.1〕/3,600rpm
ミッション CVT
タイヤサイズ 155/65R14
燃費 JC08モード 28.6km/L
燃費 WLTCモード 21.2㎞/L
定員[人] 4人
税込価格[円] 1,567,080
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