三菱eKワゴン/eKクロス新車情報・購入ガイド 際立つ個性! SUVテイストプラスしたの新顔デビュー
CORISM / 2019年4月1日 21時18分
ニューフェイスのeKクロスが登場!
三菱は軽自動車のeKワゴンをフルモデルチェンジし2代目となった。今回のフルモデルチェンジでは、従来設定されていたカスタムが姿を消し、人気のSUVテイストをプラスしたクロスオーバー車、eKクロスを投入している。
新型三菱eKワゴン/eKクロスは、日産と三菱の合弁会社であるNMKVから生まれたモデルだ。初代eKワゴンは、三菱が開発生産を行っていた。しかし、2代目eKワゴン/eKクロスは、日産が企画・開発を行い三菱が生産を担当。そのため、日産デイズとは姉妹車関係になる。
eKクロスは、デリカD:5に似ている?
日産デイズと姉妹車関係にあるということで、基準車はグリルが異なる程度でほぼ同じデザインになった。先代eKワゴンのような丸みを帯びたヘッドライトとは異なり、シャープなツリ目が印象的だ。
女性を意識した可愛いらしさというよりは、スポーティさが際立っている。Vモーショングリルで迫力をアピールするデイズに対して、新型eKワゴンの基準車はスッキリ系といえるだろう。
基準車に対して、待った異なるデザインになったのがeKクロスだ。迫力のあるスポーティなデザインとしたデイズ ハイウェイスターに対して、三菱は流行りのSUV感で勝負に出た。
とにかく大きな顔にするため、小さなスペースに多くの要素をギチギチに詰め込んだ。デザインコンセプトは「THE CUTE BEAST(キュート・ビースト)」となっている。
まず、パット見た目は、少し前に発売されたミニバン、デリカD:5に似ている。新型eKクロスは、左右に配置された縦型の3灯式LEDヘッドライトをもつ。そのため、幅の狭い軽自動車では、やや腰高に見えてしまう。
そこで、三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」は、かなりボディ下部にボリュームを持たせたデザインとなり、バランスを保っている。グレーに塗られたアンダーカバー風のデザインも、視覚的重心を下げる効果をもつ。こうした工夫されたデザインが採用されたことで、他社の軽自動車にはない独特の存在感を放っている。
オシャレなデザイン&質感が大幅アップしたインテリア
新型三菱eKワゴン/eKクロスのインテリアは、先代と比べるとかなりオシャレで上質感が増した。インパネデザインは、やや丸みを帯びた広さを感じさせる水平基調のデザインを採用。
モニターもセンターコンソール上部に設置され、視線移動も少なくなった。また、Aピラー周りのデザインもスッキリとまとめられ、運転時の視界も良くなっている。なかなか機能的なデザインでもある。
ただ、先代同様高級感のある静電タッチパネルを使ったエアコン操作パネルは、ブラインドタッチがしにくくやや扱いにくい。運転中の操作は、ブラインドタッチが難しいため、指先に視線が集中し前方監視が少し疎かになる。
シートカラーもオシャレになった。オプションのブラック&タンのシートカラーは、軽自動車とは思えないくらい上質感がある。また、基準車のライトグレー内装も、室内を上質な明るい印象にしてくれる。
後席スペースは、クラストップレベルとなった。これは、新開発のプラットフォームが採用されたことによるもの。新プラットフォームにより、ホイールベースが65mm伸びたことで、後席のニールームが+70mmと拡大している。
ルノー製をベースとした新エンジンにマイルドハイブリッドシステムをプラス
新型三菱eKワゴン/eKクロスのエンジンは、日産開発のBR06型に変更された。このエンジン、ベースはルノー製。日産の開発により、排気量を660㏄にしマイルドハイブリッドシステムが組み合わされた。
基準車にはマイルドハイブリッドシステムは搭載されていない。軽自動車にも、日産・三菱・ルノーのアライアンスが生かされている。
自然吸気エンジンの出力は、52ps&60Nm。燃費は29.8㎞/L(JC08モード)。ターボ車の出力は、64ps&100Nmで燃費は25.2㎞/Lとなった。
先代eKワゴンのエンジンは、燃費重視の影響もあり、低速トルクが細く力不足感があった。しかし、マイルドハイブリッドシステムによるモーターアシスト効果もプラスされ、最大で15%ものトルクアップを実現。エンジンの最大トルク発生回転数も先代の5,500rpmから3,600rpmへ低くなっており、より運転しやすくなった。
走破性能にこだわる三菱ということもあり、雪道やぬかるんだ路面で片輪が空転した場合、スリップした車輪をブレーキ制御。グリップしている車輪に、より大きな駆動力を加えることで走破性を高めるグリップコントロールを4WD車だけでなく、2WD車にも標準装備している。
三菱版運転支援システム「マイパイロット」を用意
装備面では、日産デイズがウリにしているSOSコールが新型三菱eKワゴン/eKクロスでは用意されていない。SOSコールとは、室内の専用スイッチを押すと専門のオペレーターに接続。救急車の手配や警察への連絡をサポートしてくれる。
また、衝突を感知した場合、ドライバーの意識が無い場合でもオペレーターにより救急車の手配などを行ってくれるシステム。より迅速な救命が可能な仕組みだ。三菱もこうした仕組みに参画すべきだろう。
新型三菱eKワゴン/eKクロスの安全装備は、なかなか高いレベルになった。歩行者検知式自動ブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報システム、車線逸脱防止支援機能、オートマチックハイビーム、サイド&カーテンエアバッグが全車標準装備化された。これらの予防安全装備を全車標準装備化している軽自動車は、まだ数少なく高く評価できるポイントだ。
また、日産デイズのプロパイロット機能と同じ「MI-PILOT(マイパイロット)」を用意。この機能は、同一車線を維持しながら前走車に追従走行が可能なクルーズコントロールだ。停止&再発進まで可能な点が、N-BOXとは大きな相違点。渋滞時には、非常に疲労軽減に役立ち、結果的により安全運転に寄与する。
新型三菱eKワゴン/eKクロスのグレード選び
新型三菱eKワゴン/eKクロスのグレード選びでは、まず予算で大きく分かれる。eKクロスの価格は、1,414,800円からとやや高価なためだ。予算重視となると、やはりeKワゴンとうい選択肢になる。eKワゴンは、基本的な安全装備が標準装備になっているので、買い得感がある設定だ。
また、日産デイズでは基準車ではプロパイロットを装備することができないが、eKワゴンでは同様の機能をもつマイパイロットをGグレードに装着可能だ。
ただ、お勧めとなるのは、やはりeKクロスだ。eKワゴンには、マイルドハイブリッドシステムが搭載されていないからだ。マイルドハイブリッドシステム搭載車は、アイドリングストップからの再始動が非常に静か。街中では何度もアイドリングストップし再始動を繰り返すので、マイルドハイブリッドシステム搭載車は非常に快適に感じる。リセールバリュー面でもeKクロスの方が高くなると予想できるので、短期での乗り換えに向く。
eKクロスのお勧めは、Tグレードで価格は1,636,200円となる。ターボエンジンで余裕もありファーストカーとしても十分な装備をもつ。このTグレードにオプションのマイパイロットを装備すれば、少々高価にはなるが、並みのコンパクトカーにも勝る魅力的な仕様となる。
三菱eKワゴン/eKクロス価格
・eKワゴン M 2WD 1,296,000円/4WD 1,425,600円
・eKワゴン G 2WD 1,377,000円/4WD 1,506,600円
・eKクロス M 2WD 1,414,800円/4WD 1,544,400円
・eKクロス G 2WD 1,555,200円/4WD 1,684,800円
・eKクロス T 2WD 1,636,200円/4WD 1,765,800円
三菱eKワゴン/eKクロス、燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード 三菱eKクロスG(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,395×1,475×1,640mm
ホイールベース[mm] 2,495mm
トレッド前/後[mm] 1,300/1,290mm
車両重量[kg] 850kg
総排気量[cc] 659cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 52〔38〕/6,400rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 60〔6.1〕/3,600rpm
ミッション CVT
タイヤサイズ 165/65R15
燃費 JC08モード 29.4km/L
燃費 WLTCモード 21.2㎞/L
定員[人] 4人
税込価格[円] 1,684,800
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