スズキSX4 S-CROSS(エスクロス)新車情報・購入ガイド 安全装備を強化したものの・・・
CORISM / 2019年4月27日 15時32分
ハンガリーから輸入されるSX4 S-CROSSが、安全装備を強化
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005660-210x94.jpg)
スズキSX4 S-CROSS(エスクロス)は、2015年に投入された。全長4,300×全幅1,785×全高1,595mmと、日本の狭い道でも扱いやすいコンパクトなボディサイスをもつSUVだ。ハンガリーのマジャールスズキ社で2013年8月より生産が開始されている。
SX4 S-CROSSは、欧州や中南米、大洋州、アフリカ等へ輸出されている世界戦略車。ハンガリーのマジャールスズキ社で生産され、日本へ輸入されている。
マイナーチェンジで、外観の大幅変更。CVTから6速ATへ変更された
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005655-210x97.jpg)
その後、2017年にマイナーチェンジを行った。このマイナーチェンジでは、外観デザインが一新された。ヘッドランプ、フロントバンパー、フロントグリル、フロントボンネットフードを大変更。押し出し感のあるグリルと、睨みの効いたツリ目のヘッドライトにより、かなり迫力あるデザインとなった。もはや、マイナーチェンジ前のフェイスとは全く異なる。これは、全世界的に押し出し感のある迫力フェイスが、売れるSUVデザインだからだ。
こうした外観デザインの変更だけではなく、ミッションも変更された。なんと、CVTから6速ATへの変更だ。こうしたコンパクトモデルは、CVTとの相性がよい。エンジン効率の良い部分を積極的に使えるので、燃費面でもメリットがある。
しかし、6速ATを選択したことで燃費が悪化した。CVTの時には、FF(前輪駆動)車で18.2㎞/L(JC08モード)だったものが、16.2㎞/Lへとなった。燃費値を捨ててまで6速ATを選択したのは、やはり欧州を中心としたCVT嫌いが原因と言われている。CVT特有のラバーバンドフィールが嫌われる傾向にあるからだ。
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005656.jpg)
課題だった安全装備
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005648-210x88.jpg)
しかし、SX4 S-CROSSには、こうした予防安全装備だけでなく、サイド&カーテンエアバッグさえも装着されていなかったのだ。スズキは、価格が高くなることを嫌って、安全装備を外す傾向が強い。安全装備を充実させブランド力を強化するというより、価格が安ければ売れるという営業側の思惑が強く出ていた。
歩行者検知式自動ブレーキの装着は見送られたが、他の安全装備を向上
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005653-210x127.jpg)
安全装備重視という志向がイッキに広がっている日本マーケットにおいて、歩行者検知式自動ブレーキ無しでは、さすがに勝負にならない。今回の改良では、歩行者検知式自動ブレーキの装着は見送られたものの、他の安全装備を強化した。
まず、ミリ波レーダー方式の衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポートII」を搭載。懸案事項だったフロントシートサイドエアバッグ、カーテンエアバッグも装備した。「レーダーブレーキサポートII」の装備により、アダプティブクルーズコントロール(作動速度域は約40km/h~)機能も追加。さらに、助手席シートベルトリマインダー、エマージェンシーストップシグナルも装備されている。
その他の装備関係では、フロント2ツイーター&リヤ2スピーカーも装着されている。改良前のモデルと比べれば、安全性能は大きく進化した。
国内でライバル車になるホンダ ヴェゼルやマツダCX-3のようなレベルの安全装備までは、なかなかイッキに進化しない点が悩ましい部分ではある。実際に乗ると、なかなか良いクルマなだけに、更なる進化に期待したいところだ。
スズキSX4 S-CROSSのグレード選び
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005652-1-210x128.jpg)
4WD車には新世代四輪制御システム「ALLGRIP(オールグリップ)」を採用。「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK」の4つのドライビングモードが設定されており、路面状況によりドライバーの意志で自由に選択することができる。4WD車は、FF車に対して約22万円となる。
降雪地帯に住んでいた李、ウインタースポーツを積極的にするというのであれば4WD車という選択になる。ほとんど雪が降るようなところに行かないという人はFF車で十分だろう。SUVは背が高いので、見晴らしも良く運転がしやすい。コンパクトカーに気に入ったモデルがないというのであれば、その代わりにSX4 S-CROSSという選択も悪くない。
スズキSX4 S-CROSS(エスクロス)価格
・SX4 S-CROSS 2WD 2,140,560円/4WD 2,356,560円
スズキSX4 S-CROSS(エスクロス)燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード スズキ SX4 S-Cross(エスクロス)4WD
![スズキSX4 S-CROSS](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/im0000005649-210x448.jpg)
ホイールベース[mm] 2,600mm
トレッド前/後[mm] 1,535/1,505mm
車両重量[kg] 1,220kg
総排気量[cc] 1.586cc
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm] 86(117PS)/6,000rpm
エンジン最大トルク[N・m/rpm] 151/4,400rpm
ミッション 6速AT
タイヤサイズ 215/55R17
JC08モード燃費 15.2㎞/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,356,560円
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