日産GT-R 新車情報・購入ガイド 2020年モデル&50周年記念車デビュー
CORISM / 2019年4月28日 18時26分
進化続けるGT-R、2020年モデルが登場。50周年記念車も
日産はスポーツカーのGT-Rに、2020年モデルを投入。同時に、生誕50周年を記念した限定モデル「NISSAN GT-R 50th Anniversary」を設定し発売を開始した。
日産GT-Rは、日本を代表するスポーツカー。スカイラインGT-Rから数えると6代目で2007年に登場している。日産GT-Rは、デビューからすでに13年目を迎えたロングセラーモデルとなった。
しかし、今でもこのクラスのスポーツカーではトップレベルの実力を誇る。これは、GT-Rが常に進化し続けてきたからだ。進化の歴史こそが、GT-Rの速さの源と言ってもいい。
ターボ高効率化技術「アブレダブルシール」を採用
今回登場した2020年モデルの日産GT-Rも、着実に進化している。2020年モデルのGT-Rは、妥協することなく「速さの質」を追求した。加速やハンドリング性能には、レーステクノロジーを惜しみなく投入している。
まず、V6 3.8Lツインターボエンジンの組み立ては、選び抜かれ専門の匠により1台1台手組みされている。この570ps&637NmをアウトプットするVR38DETTエンジンの出力には変更は無い。
しかし、2020年モデルには「GT-R NISMO(ニスモ)」に採用したレスポンス向上に貢献するターボ高効率化技術「アブレダブルシール」を採用。レース用ターボチャージャーに多く使用されている技術と投入することで、吸入した空気の漏れを最小限にした。その結果、ドライバーのアクセル操作に、より忠実に反応するエンジンとなった。
ミッション、ブレーキも再チューニング
また、ミッションの制御も変更された。街乗りからサーキットまで、より最適なギア段を選択。コーナリング時にエンジンパフォーマンスをより堪能できる変速を実現するため、Rモード専用のアダプティブシフトコントロール(ASC)のシフトスケジュールをよりアグレッシブに設定。コーナー進入時のブレーキングでは、積極的に低いギア段を選択。より鋭いコーナー進入と同時に、再加速時の駆動レスポンスを向上させ、鋭いコーナー加速を実現した。さらに、サスペンションセッティングを行っている。鋭い応答性と乗り心地の質の高さを実現している。
ブレーキも再チューニングされた。従来よりも軽い踏力で制動力が立ち上がるよう、ブースター特性を変更。短いストロークで効きが立ち上がるコントロール性の良いブレーキとした。
ボディカラーは、見る角度により表情を変える新色のワンガンブルー(4RPM)を設定。一瞬で駆け抜ける閃光のような鮮やかなブルーが特長だ。また、リヤビューのポイントでもあるマフラーは、職人が一つ一つ手作りで加工した青く輝くチタン製のエキゾーストフィニッシャを採用。ホイールも新デザインのものに変更されている。
よりGT3マシンに近い仕様になった2020年モデルのGT-R NISMO
注目の「GT-R NISMO(ニスモ)」の2020年モデルは、よりGT3マシンに近い仕様となっている。エンジンの詳細は不明だが、現在の600psオーバーになる可能性が高い。
そんな「GT-R NISMO(ニスモ)」のパワーユニットには、2018年GT3レーシングカーから使用されている新型のターボチャージャーを採用。このNISMO用の新タービンブレードは、ブレードの枚数を減らすと共に最新の流体・応力解析を用い、形状を徹底的に見直したことにより、出力を落とすことなく、レスポンスを約20%向上。コーナー立ち上がり時など、アクセルを踏み込んだ際の立ち上がり加速性能を高めている。
課題だった軽量化をさらに推進
GT-Rは車重が重いことが、課題のひとつとされてきた、そこで、低重心化も含め、車両重心点から遠いルーフ、エンジンフード、フロントフェンダーにカーボン素材を使用。車両を軽量化した。この軽量化により、コーナリングの性能が向上した。
また、低重心化にも貢献するルーフには新技術を投入。ルーフのカーボン素材の間に、より低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を採用し、さらなる軽量化を図りっている。こうした外装部品によって、約10.5kgの軽量化を達成した。
新開発のレカロシートに、カーボンセラミックブレーキを投入
新開発のRECAROシートは、車両とドライバーの一体感を一段と高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹、骨盤を安定して支えるタイプになった。シート単体でも軽量化に貢献。カーボンシェルにコアフレーム構造を追加。軽量化をしながら剛性を高めている。
外観部分での変更点は、GT3をイメージさせるフロントフェンダーのエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げる効果をもつ。エアダクトの排出風によってフェンダー外表面の流速を下げ、表面リフトを減少させることによってフロントタイヤのダウンフォースを増やす効果もある。
ブレーキは、新開発の世界最大級サイズを誇るカーボンセラミックブレーキとなった。世界トップクラスの制動性能をもち、サーキットでのGで効きの良さと、一般道などでの低Gでのコントロール性の両立。
さらに、ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと、新しい摩擦材のブレーキパッドを開発。高負荷状況だけでなく、日常的な使用においても圧倒的な制動力と優れたコントロール性を実現した。
この新開発のカーボンセラミックブレーキと、カーボン製の外装部品やRECAROシートなどを合わせて、合計で約30kgの軽量化した。
ホイールは、9本スポークの軽量・高剛性な鍛造アルミホイールを採用。これに、新開発ハイグリップゴムを採用し、走行中の接地面積を最大化したハイグリップタイヤも新開発している。
タイヤも変われば、サスペンションの設定も変更が必要。セッティングが変更された電子制御サスペンションは、タイヤのグリップを最大限使用することが可能となり、高車速域においてもステアリングの修正は最小減に抑えられ、コーナリング時の旋回Gが向上している。
往年の日産レースチームカラーを再現した50周年記念車
2020年モデルの投入と同時に、GT-R生誕50周年を記念した「GT-R 50th Anniversary」も用意された。2020年3月末までの期間限定モデルとなる。「GT-R 50th Anniversary」は、2020年モデルのGT-R Premium editionをベースとした。日本グランプリシリーズで活躍したGT-Rレーシングカーのエクステリアをモチーフとした、ツートンカラーの外観色を用意。
2020年モデルの新色「ワンガンブルー(4RPM)」は、高品質の専用ホワイトステッカーとの組み合わせで際立ったコントラストを演出している。往年の日産のレースチームカラーを再現している。
その他、ブリリアントホワイトパール(3P)のボディカラーにレッドステッカー、アルティメイトメタルシルバー(4M)にホワイトステッカーの計3種類のカラーバリエーションを設定。各モデルともリヤにGT-R 50th Anniversaryの文字をあしらったバッジとステッカーを配置した。
「ワンガンブルー(4RPM)」には、ボディカラーとコーディネートして設定した50周年記念ロゴ入りのブルースポークホイールを標準装備。車体色との一体感を高めている。
「GT-R 50th Anniversary」のインテリアには、上品なスポーティさを表現したミディアムグレーの専用内装色を採用。上質なセミアニリンレザーを使用し、シートサイド部にはわずかに明るいグレーを配色。高級感あふれるインテリアにまとめている。その他、センターコンソールやメーター内、またシートやキッキングプレートなどにも50周年を記念するロゴを配した。
日産GT-R 50th Anniversary Anniversary 専用装備
■専用ミディアムグレー内装色 専用ミディアムグレー内装色
■専用ステッチ付アルカンターラルーフトリム 専用ステッチ付アルカンターラルーフトリム
■50周年記念バッジ(センターコンソール) (センターコンソール)
■50周年記念ロゴ入りメーター 周年記念ロゴ入りメーター
■50周年記念ロゴ入りキッキングプレート 周年記念ロゴ入りキッキングプレート
■前席・ 後席セミアニリン本革シート 後席セミアニリン本革シート*(専用色、 1 前席50周年記念刺繍入り) 周年記念刺繍入り)+ナッパレザーインス +ナッパレザーインストパネル
■アルカンターラ前席サンバイザー アルカンターラ前席サンバイザー
■専用ステッカー 専用ステッカー
■50周年記念バッジ(リヤ)
■50周年記念ステッカ 周年記念ステッカー(リヤ)
■専用ホイールカラー 専用ホイールカラー
■50周年記念ロゴ入りホイールリム 周年記念ロゴ入りホイールリム
日産GT-R価格
・日産GT-R Pure edition 10,631,520円
・日産GT-R Premium edition 12,105,720円
・日産GT-R Black edition 12,539,880円
日産GT-R 50th Anniversary価格(2020年3月末までの期間限定車)
・ワンガンブルー 13,516,200円
・アルティメイトメタルシルバー 13,473,000円
・ブリリアントホワイトパール 13,192,200円
日産GT-R燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード:GT-R Pure edition
全長 4710mm 全幅 1895mm 全高 1370mm
ホイールベース 2780mm
トレッド 前/後 1590/1600mm
最低地上高 110mm
車両重量 1760kg
乗車定員 4名
車両総重量 1980kg
最小回転半径 5.7m
燃料消費率(WLTCモード) 7.8km/L
駆動方式 4輪駆動
サスペンション 前:独立懸架ダブルウィッシュボーン式 後:独立懸架マルチリンク式
タイヤ 前:255/40ZRF20 後:285/35ZRF20
エンジン型式 VR38DETT DOHC・V型6気筒ターボ
総排気量 3.799L
圧縮比 9.0
最高出力 419kW(570PS)/6800rpm
最大トルク 637N・m(65.0kgf・m)/3300-5800rpm
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
タンク容量 74L
トランスミッション GR6型デュアルクラッチトランスミッション(ファイナルドライブ一体型トランスアクスル方式)
日産GT-R 2020年モデル動画
https://youtu.be/TEozNwcvjX8
日産GT-R試乗記・評価一覧
スポーツカー試乗記・評価一覧
日産車新車情報・購入ガイド一覧
この記事に関連するニュース
-
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース / 2024年11月22日 13時10分
-
日産に1億円超の「美しすぎるスーパーカー」あった! 「GT-R NISMO」より“スゴいヤツ”!? 720馬力を誇る「GT-R50」どんなモデル?
くるまのニュース / 2024年11月10日 13時10分
-
日産が新型「スカイライン」発売! 最強モデル「GT-R」手掛ける匠の“爆速エンジン”搭載に反響あり! めちゃレトロな「旧車デザイン」取り入れた“NISMO Limited”とは!
くるまのニュース / 2024年11月1日 11時10分
-
初代NISMOロゴを配した40周年記念パーツ、『スカイラインGT-R』用アルミホイール18インチを追加
レスポンス / 2024年10月27日 20時30分
-
日産「スカイラインGT-R NISMO仕様」復活! “純白ボディ”に「初代ロゴ」がカッコイイ! 内外装をスポーティにする「40周年記念パーツ」発表!
くるまのニュース / 2024年10月26日 19時40分
ランキング
-
1ワークマンさん最高…!「1280円ルームシューズ」で足首までぽっかぽか&気持ち良い〜
女子SPA! / 2024年11月23日 15時45分
-
2「70歳代おひとりさま」の平均貯蓄額はいくら?
オールアバウト / 2024年11月23日 19時30分
-
3とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
4小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
5カップヌードル、約1割が“アレ”を入れて食べがちと判明 ギャル曽根も「すごい好き」
Sirabee / 2024年11月19日 4時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください