メルセデス・ベンツGLE新車情報・購入ガイド 近未来感あるラグジュアリーSUV
CORISM / 2019年7月1日 18時45分
4代目となったプレミアムSUV、新型メルセデス・ベンツGLE
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611034405-210x131.jpeg)
GLEはその昔、アメリカ市場向けの市場モデルとして開発されたもので、当初はアメリカ南部のアラバマ州にあるメルセデス・ベンツの工場で生産されていた。当初はアメリカ車感覚の大味な印象が強いクルマだったが、モデルチェンジを重ねるごとにドイツ製のメルセデス・ベンツに近い雰囲気を備えるようになってきた。
2015年10月には、ほかのモデルも合わせてSUVを意味する“GL”とEクラス級のクルマであることを示す“Eを”合わせたGLEに車名を変更している。これによってBMWのX5に対抗するSUVモデルであることが明確になった。メルセデス・ベンツではこれを“プレミアムSUV”としている。
今回のモデルが4代目となる新型メルセデス・ベンツGLEは、プレミアムSUVとしての特性をしっかり継承しながら、内外装デザインを一新するとともに、最新の技術と装備を搭載してきた。オンロードでは高いアジリティを、オフロードでは卓越した走破性を実現。
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/highlighttile_12a1.MQ6_.0.2x.20190611032846-210x139.jpeg)
新型メルセデス・ベンツGLEのラインアップは、初の4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した「GLE300d 4MATIC」をベースに、静かでスムーズな直列6気筒クリーンディーゼルエンジン搭載の「GLE 400d 4MATICスポーツ」、直列6気筒ガソリンエンジンとISGを搭載した「GLE450 4MATICスポーツ」の3グレードが設定されている。全車ともフルタイム4WDで、ガソリン車はすぐに納車が始まるが、ディーゼル車は11月から納車が開始される予定だ。
力強さと華麗さを兼ね備えた新型GLEのデザイン
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611035246-210x118.jpeg)
長いホイールベースと短いオーバーハング、ボディ幅いっぱいまで張り出した大径ホイールを備えることで、快適な室内空間と走破性の高さを想像させるものとした。
フロント部分では、クローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネットフードがSUVとしての存在感や力強さを表現する。標準モデルとAMGライン仕様やガソリン車では、ラジエターグリルの部分に違いが設けられていて、AMGライン仕様などにはダイヤモンドグリルとシングルルーバー、バンパー下部左右に配置された2本のフィンなど、スポーティさを強調したデザインが採用された。
サイドビューは、Mクラス時代から変わらぬ、力強いCピラーと、特徴的なリアクォーターのガラスエリアのデザインを継承している。標準モデルでは、ホイールアーチの太いライナーが印象的で、ルーフレールとともにSUVとしての性格を際立たせている。
リアエンドは、新デザインの2分割コンビネーションランプのリフレクターを下部に移動させたことで、いっそう スリムなデザインとなり、ボディのワイド感を引き立てている。新型GLEのエアロダイナミクスは、先代モデルより大幅に改善され、セグメントトップのCd=0.29(欧州仕様車)を達成した。
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.12.2x.20190611025050.jpeg)
先進性とラグジュアリーが共存したインテリア
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611050448-210x118.jpeg)
ダッシュボードには最近のメルセデス・ベンツに共通する2枚のディスプレーを採用。「12.3インチワイドディスプレー」と「12.3インチコックピット ディスプレー」を1枚のガラスカバーで融合することで、ドアパネルまで流れるような先進的なデザインとしている。
インテリアトリムも同様に、一方のフロントドアから 反対側のフロントドアまで続く水平ラインがアクセントだ。センターコンソールには、SUV特有の装備である大きなグラブハンドルが左右に設けられている。水平に4つ並んだ四角いエアベントは、標準モデルのフロントグリルに採用されているルーバーのデザインをモチーフとしたものだ。
滑らかなレザーやトリムは上質感にあふれたもので、デザインを一新したスイッチ類はプラスチック感覚を排して金属的な質感を備えている。前席にシートベンチレーター(グレード別設定)と温冷機能付きカップホルダーを採用し、長距離移動などでの快適性を高めた。
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/highlighttile_996453255.MQ6_.0.2x.20190611133306.jpeg)
さらに広くなったインテリアになり、7人乗りとなった新型GLE
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/highlighttile_12a1.MQ6_.0.2x.20190611033404-210x118.jpeg)
レッグルームは先代比69mm増の1,045mmとなり、左右のシートが約100mmの範囲で、それぞれ前後電動でスライド可能。40:20:40の分割可倒式バックレストは電動角度調整式で、左右ヘッドレストの高さは電動調整式となっている。全モデルに標準装備の3列目シート(2人掛け)は可倒式で、フレキシブルなシートアレンジが可能だ。(比較数値は 欧州仕様車参考値)
3列目シート使用時のラゲッジルームスペースは160Lで、3列目シートを格納した状態だと630Lだ。2~3列目のシートを倒すと最大で2055Lまで広がる。トランクスルーで積み込める横幅が72mm拡大されたことで、長尺物もより簡単に積載できるようになった。
一部グレードに標準またはオプションで設定されるAIRMATICサスペンション装備の場合は、スイッチ操作によりリアの車高が約40mm下がり、よりスムーズな荷物の積み下ろしが可能となる。
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/interiorImage.MQ6_.12.2x.20190611025812.jpg)
乗員にリフレッシュやリラックスをもたらすエナジャイジングパッケージとは?
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611055646-210x118.jpeg)
「リフレッシュ」や「バイタリティー」「トレーニング」の3プログラムから選択することが可能で、「エナジャイジング コーチ」機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づき走行時間等を加味したうえで、さらにガーミン製スマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、運転手をサポートするモードを提案する。
またシートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」も装備されている。
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611033932.jpeg)
もはやお馴染みになってきたAIを使ったMBUXを搭載
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611051402-1-210x118.jpeg)
マルチメディアシステムは、メルセデス・ベンツAクラスに続き、新型の自然対話式音声認識機能を備えた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載した。最大の特徴は、人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。ボイスコントロールは「ハイ、Mercedes」と呼びかけることで起動する。
音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、 各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応する。
トップレベルの予防安全装備レーダーセーフティパッケージを標準装備
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611032131-210x118.jpeg)
700Nm! 直6 3.0Lディーゼルターボを搭載
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611045455-210x146.jpeg)
GLE400d 4MATICスポーツには、直列6気筒3.0Lのクリーンディーゼルが搭載され、243kW(330ps)/3600rpm、700Nm(71.4kg-m)/1200rpmを発生する。2ステージターボを採用し、小さいタービンには可変タービンジオメトリーを採用して、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能とした。効率性や環境性能の追求はもちろんのこと、低振動で高い静粛性をも備えている。
マイルドハイブリッドも用意
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611043515-210x118.jpeg)
エンジンが低回転のときには、電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現する。スターターが高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性も向上させている。
トランスミッションは9G-トロニックが全車に組み合わされ、駆動方式は全車ともフルタイム4WDだが、GLE300d 4MATICには前後50:50の固定トルク配分となる4WDシステムが採用され、GLE400d 4MATICスポーツとGLE450 4MATICスポーツには前後100:0%から0:100%まで連続可変でトルクを配分する4WDシステムが採用される。可変トルク配分とすることで、オンロードとオフロードの性能をさらに高いレベルで両立させた新開発の4MATICシステムだ。
メルセデス・ベンツGLE価格
・GLE 300 d 4MATIC 9,400,000円 (消費税10%)
・GLE 400 d 4MATICスポーツ 10,890,000円 (消費税8%)、11,090,000円(消費税10%)
・GLE 450 4MATIC スポーツ 11,320,000円 (消費税8%)、11,530,000円(消費税10%)
メルセデス・ベンツGLE ボディサイズ、出力などスペック
■代表グレード GLE 400 d 4MATICスポーツ
![メルセデス・ベンツGLE荷室、キャディバック4個](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611043719-210x118.jpeg)
・ホイールベース 2995mm
・駆動方式 4WD(4MATIC)
・エンジン型式 OM656
・エンジン 3.0L 直列6気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量 2925㏄
・最高出力 330ps(243kW)/3600-4000pm
![メルセデス・ベンツGLE](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2019/07/image.MQ6_.0.2x.20190611030225-210x127.jpeg)
・燃料 軽油
・トランスミッション 9速AT
・最低地上高(社内測定値) 約180mm*
・アプローチアングル 約23~25°*
・渡河深度 約500mm*
(*GLE 300 d 4MATICの数値)
・タイヤサイズ 前後:275/50R20
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SUV試乗記・評価一覧
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