ホンダN-WGN新車情報・購入ガイド 安全性能・使い勝手に死角なし!
CORISM / 2019年8月15日 18時58分
クルマとしての本質的な価値を磨き上げた2代目新型N-WGN
ホンダは、Nシリーズの軽自動車でハイト系ワゴンに属するN-WGNをフルモデルチェンジし発売を開始した。このフルモデルチェンジで、N-WGNは2代目となっった。
ホンダの軽自動車では、スーパーハイト系であるN-BOXが圧倒的な売れ行きを続けているが、全高をやや抑えたN-WGNもラインナップすることでNシリーズとして軽自動車市場での存在感を高めようとしている。各社とも軽自動車で良く売れているのは超ハイト系のモデルだが、N-WGNやムーヴ、ワゴンRなどのハイト系モデルでも実用的には十分である。
新型ホンダN-WGNは、“Nのある豊かな生活”を実現するため、生活する上で大切なものを見極めた上で、クルマとしての本質的価値を磨き上げたという。具体的には、安全性能と使い勝手を追求し、ひとりひとりの毎日の暮らしになじみ、誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを目指したとのこと。
予防安全装備であるホンダセンシング標準装備
新型ホンダN-WGNの大きな特徴は、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備したこと。その一部である衝突軽減ブレーキのCMBSは、軽乗用車として初めて横断中の自転車に対応した。また、今後のJNCAPの試験条件に加えられる街灯のない夜間の歩行者検知も進化させ、より安心して運転できる性能を実現している。
基本プラットホームはN-BOXと共通で、燃料タンクを前席の下に収めるホンダの独創的なセンタータンクレイアウトを採用し、毎日の運転をより心地良くする広い室内空間と使い勝手のよい荷室を作っている。
先代N-WGNでも好評だった荷室空間は、開口部を下げることで重い荷物や高さのある荷物を載せやすくなると同時に、備え付けのボードを使うことで上下2段に積み分けることもでき、シーンに合わせた荷室アレンジを可能とした。
運転席にはチルト&テレスコピックステアリング機構を採用。さまざまな体格のドライバーが、最適な運転姿勢を確保できるよう配慮した。
丸型ヘッドライトで親しみやすいデザインとなった新型N-WGN
新型N-WGNの外観デザインは、全体に親しみやすい印象。逆にいえば没個性といった感じがないわけでもないが、張りのある滑らかな面がすっきりと仕上げられていて、丸型ヘッドランプと合わせて親しみやすさにつながっている。箱型形状のボディは、スーパーハイト系ではないものの、室内空間の広さを感じさせている。
前回のモデルと同様、今回のモデルでも外観をドレスアップしたN-WGNカスタムも設定されている。N-WGNの基本デザインを踏襲しながら、大胆に強調した前後バンパーが力強さを感じさせ、細部まで精巧に形作ったヘッドライトやフロントグリルにより、標準のN-WGNとは明確に差別化されて、質感の高さが表現されている。
インテリアは、標準のN-WGNがブラウンを基調に、シート表皮はアイボリー、シートの背面をブラウンとすることで室内空間になじみ、広さと心地良さを表現した。N-WGNカスタムはスポーティな印象を与えるブラックを基調とし、しっとりとした光沢感のあるチタン調ガーニッシュを組み合わせることで、上質さや精悍さを表現している。
自転車や夜間の歩行者検知もできるようになったホンダセンシング
運転支援機能は先進的なHonda SENSINGが全車に標準装備されている。これは主要な8つの機能を備えるとともに、後方誤発進抑制機能やオートハイビームを装備した。
前述のように、衝突軽減ブレーキのCMBSは、軽乗用車として初めて横断自転車に対応したほか、街灯のない夜間の歩行者検知も進化させ、事故回避を支援する。
渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、前走車がいない場合はドライバーが設定した車速を維持し、前走車がいる場合は前車の車速に合わせて加減速をして適切な車間距離を保つように支援する。前走車が停止した場合はそれに合わせて停止し、高速道路における渋滞時などの運転負荷軽減を図っている。
N-WGNに搭載されたHonda SENSINGの機能は以下の通りで、国土交通省の基準によるサポカーS<ワイド>に該当する。
1)衝突軽減ブレーキ(CMBS)
2)誤発進抑制機能
3)歩行者事故低減ステアリング
4)先行車発進お知らせ機能
5)標識認識機能
6)路外逸脱抑制機能
7)渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
8)LKAS(車線維持支援システム)
9)後方誤発進抑制機能
10)オートハイビーム
パーキングセンサーを装備し運転を支援
新型N-WGNには、ホンダの軽自動車で初の標準装備となるパーキングセンサーシステムも搭載された。これは、リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーでクルマ後方の障害物の接近を検知し、アラーム音とメーターディスプレー表示でドライバーに知らせるもの。
また、オートブレーキホールド機能は、スイッチを押してシステムを作動させると、坂道や信号待ちなどで停止した際、ドライバーがブレーキペダルから足を離しても停車状態を保持できる機能だ。アクセルペダルを踏み込むことでブレーキを自動的に解除し再発進できる。電子制御パーキングブレーキはスイッチを引き上げるだけで作動し、アクセルを踏むと自動解除される仕組みだ。
荷室は上下2段積みが可能
新型N-WGNはN-BOXのプラットホームと共通の特許技術であるセンタータンクレイアウトにより、低床で大空間の室内を実現した。低床フロアを活かした広い室内空間と、使い勝手のよい荷室が特徴だ。
荷室は重い荷物も載せやすいよう低床化し、備え付けのボードを使うことで上下2段の積み分けを可能とした。ボードを残したままリアシートを倒せば、上段の荷室に奥行が生まれるほか、ボードをリアシートの背面に収納すれば、高さのある荷物も積み込めるなど、シーンに合わせてさまざまにアレンジできる。
軽自動車のお約束ともいえる収納機能は充実したものがあり、便利な充電機能も見逃せない。助手席前に設けた小物を置けるトレーのほか、足元のセンターロアーボックス、後席の下のトレーなど、さまざまな収納スペースが確保されている。運転席から手が届く位置にUSBジャックを配置した(グレード別設定)ほか、前席シート背面のポケット(同)など、毎日の運転における使い勝手の良さを追求した。
ホンダ軽自動車初となるチルト&テレスコピックステアリング機構を標準装備
運転席回りでは快適性が追求され、さまざまな体格のドライバーが最適な運転姿勢を確保できるよう、運転席ハイトアジャスターに加え、ホンダの軽自動車で初の採用となるチルト&テレスコピックステアリング機構を標準装備した。
ドアの開口部とフロアとの段差を少なくしたことで乗降時に足の運びがしやすく、運転席のシート座面高は、乗降時の腰の上下運動を最小限とする位置として、乗降性そのものも向上させている。
ホンダN-WGNのグレード選び・値引き術は?
新型ホンダN-WGNのグレード選びは、まず基準車かカスタムかという選択になる。デザインの好き嫌いを除くと、より豪華で質感の高さを望むのであればカスタム系になる。9灯のLEDヘッドライトが標準装備だ。
通常ならカスタムは、リセールバリューも高い傾向だ。また、基準車にもターボエンジンの設定があるので、新型N-WGNの選択肢は豊富だ。
安全装備面では、全車予防安全装備「ホンダセンシング」とサイド&カーテンエアバッグが全車標準装備化されているので、どのグレードでも安心。
カスタム、基準車問わず、やはり上級のLグレードがお勧め。360°スーパーUV・IRカットパッケージが標準装備化されているので、日焼け対策などにも便利な装備といえる。充電用USBジャック2個も標準装備化されている。
新型N-WGNの値引きは、しばらくの間はゼロに近い。ただ、10月には増税される。増税前に契約し、登録が増税後の10月になる場合、消費税増税2%分くらいの値引き対応をしてくれるだろう。
また、増税後に販売台数が落ちることも予想されている。そんなこともあり、新型N-WGNの値引きは、比較的早めに拡大していくと思われる。とくに、新型N-WGNが属するハイト系ワゴンは、スーパーハイト系に押され人気が低迷中。こうしたマイナスの要因が多い。ワゴンRやムーヴといったライバル車としっかりと競合させて大幅値引きを引き出したい。
ホンダN-WGN価格
■N-WGN価格
・G Honda SENSING FF 1,274,400円/4WD 1,405,080円
・L Honda SENSING FF 1,339,200円/4WD 1,469,880円
・Lターボ Honda SENSING FF 1,501,200円/4WD 1,631,880円
■N-WGN Custom価格
・G Honda SENSING FF 1,512,000円/4WD 1,642,680円
・L Honda SENSING FF 1,587,600円/4WD 1,718,280円
・Lターボ・Honda SENSING FF 1,663,200円/4WD 1,793,880円
ホンダN-WGN燃費、ボディサイズなどスペック
■代表グレード N-WGNカスタム Lホンダセンシング
全長×全幅×全高 3395×1475×1705mm
ホイールベース 2520mm
トレッド前/後 1305/1305mm
車両重量 850kg
最小回転半径 4.5m
エンジン型式 S07B
エンジン種類 直列3気筒DOHC12バルブ
最高出力 58ps(43kW)/7300rpm
最大トルク 65N・m(6.6kg・m)/4800rpm
総排気量 658cc
JC08モード燃費 29.0km/L
WLTCモード燃費 23.2㎞/L
サスペンション形式 前:後 マクファーソン式:車軸式
タイヤサイズ 前:後 155/65R14
トランスミッション CVT
軽自動車新車情報・購入ガイド一覧
軽自動車試乗記・評価一覧
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