BMW X3 xDrive30e 新車情報・購入ガイド 環境性能と走行性能を両立したPHEV
CORISM / 2020年4月20日 21時38分
X3に初のPHEVが登場
BMWはミドルクラスのSUV(BMWはSAVと呼ぶ)として、この市場を切り開いてきたX3のラインアップに、初めてのPHEV(プラグインハイブリッド)となるBMW X3 xDrive30eを追加し発売を開始しした。
BMWは、これまでもいくつかのモデルにPHEVを設定してきた。それが、SUVのX3にも広げられてことになる。
オンロードからラフロード、さらにはオフロードに至るまで、さまざまなシーンで使えるSUVモデルにプラグインハイブリッドを導入することで、自然に囲まれたアウトドアでの環境への配慮はもちろんのこと、都心では電気のみでの走行によって環境に優しく、さらに優れた燃費性能を発揮するなど、実用性と高い環境性能、経済性を兼ね備えたモデルがラインアップに加わった。
気持ちよい走りと優れた環境性能を両立
X3 xDrive30eに搭載されるパワートレーンは、ガソリンエンジンが直列4気筒2.0LのDOHCで、最高出力184ps(135kW)/5000rpm、最大トルク300N・m/1350~4000rpmの動力性能を発揮する。これに最高出力109ps(80kW)/3140rpm、最大トルク265N・m/1500rpmを発揮する電気モーターを組み合わせて搭載し、システムのトータルでは最高出力292ps(215kW)の性能を持つ。
X3 xDrive30eは、電気モーターのみでも、最高速度140km/hまでの走行が可能。34Ahの容量を持つリチウムイオン電池を搭載することで、一充電あたりの航続距離は44kmを実現した。
充電に要する時間は、0%から80%までは普通充電で約3.5時間、また0%から100%までは約4.3時間で充電可能とされている。
こうしたPHEVは、通勤や買い物など毎日短距離の移動を繰り返す使い方をする人に向く。短距離での移動なら、ほぼガソリンを使わずに移動することができるので、非常に経済的で環境にも優しい。
充電された電力が無くなった場合は、ハイブリッド車として走行できるので燃費もよい。移動中に充電できれば、さらに経済的でエコな走行が可能となる次世代環境車でもある。
また、EV走行を支えるモーターと、ターボエンジンの相性もよい。モーターは、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクをアウトプットできる。これが、ターボエンジン特有のターボラグを補い、鋭いアクセルレスポンスを実現。意のままに気持ちよく走ってくれる。
X3 xDrive30eには、3種類の走行モードが設定されていて、センターコンソールに設けられたeDriveボタンを操作することで走行モードの切り換えが可能だ。純粋な電気走行となる「MAX eDrive」、走行状況に応じて電気走行とエンジン走行の間で最適な駆動方式を選択する「AUTO eDrive」、ドライバーが任意に設定した充電量に達するまでエンジン走行する「Battery Control」の3つの走行モードが設定されている。
充実した運転支援装備を用意
X3は既存のガソリン車にも充実した運転支援装備が用意されているが、X3 xDrive30eにも同様の運転支援装備が用意されている。アクティブ・クルーズコントロールやステアリング&レーン・コントロールアシストを含む運転支援システムである「ドライビング・アシスト・プラス」が標準装備となる。
またルームミラー内にステレオカメラを内蔵し、さらにミリ波レーダーのセンサーを前方に3基、後方に2基装備することで、日常走行域での前車の急停止や飛び出しなどを瞬時に判断し警告するとともに、夜間や悪天候下でも安定して検知し警告し、安全をサポートする。
同時に、高速走行時や渋滞時に安定した走行を継続しやすいようにサポートする機能も装備され、安全性と利便性を向上させている。
総合テレマティクス・サービスのBMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより、ドライバーやクルマ、取り巻く情報をITネットワークで繋ぎ、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供するもので、2013年に輸入車として初めて導入された。
その後、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュース等へのアクセスを可能にし、顧客の利便性を向上させるサービスが提供されてきた。
2018年8月には、より操作性・利便性を高めた新たな機能を追加すると共に、新しいスマートフォン向けアプリ「BMW Connected」(iOSのみ対応)を導入し、車とユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わった。今回のX3 xDrive30eにもこの最新仕様が搭載されている。
BMWでは、日本国内における環境負荷低減をより一層加速させるため、燃費効率に優れたプラグインハイブリッド車である新型BMW X3 xDrive30eに、通常モデルに対して一部の装備内容を変更することでオーナーにさまざまな追加的な歓びを提供する「Edition Joy+」をラインアップした。価格を抑えることでより多くのユーザーに環境性能に優れたモデルを提供するものだ。これを積極的に選択しても良いだろう。
BMW X3 xDrive30eのグレード選び、値引き
X3 xDrive30eは、4グレード設定で価格は778万円からとなっている。BMW車の場合、専用エアロパーツ類装備したM Sport系が非常に高い人気を誇っている。そのため、リセールバリューも標準モデルと比べると大きな差になるため、お勧めは M Sportだ。
M Sport Edition Joy+とM Sportとの差は55万円。このクラスのモデルで55万円なら、装備がより充実している M Sportを選んだ方が満足度は高いだろう。
X3 xDrive30eの値引きを期待したいのであれば、1年程度待つとよい。日本国内では、PHEVの輸入車はあまり人気がなく、新車効果が薄まる1年後くらいになると、値引き対応してくるケースが多い。ボディカラーや仕様などにこだわらなければ、長期在庫車をターゲットにすると大幅値引きも期待できる。
BMW X3 xDrive30e価格
・X3 xDrive30e xLine Edition Joy+ 7,780,000円
・X3 xDrive30e M Sport Edition Joy+ 7,810,000円
・X3 xDrive30e xLine 8,330,000円
・X3 xDrive30e M Sport 8,360,000円
BMW X3 xDrive30e 燃費、ボディサイズなどスペック
ボディサイズ 全長4,720mm、全幅1,890mm、全高1,675mm
ホイールベース 2,865mm
車両重量 2,060kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ
排気量 1,998cc、
最高出力 184PS(135kW)/5,000rpm
最大トルク300Nm/1,350rpm-4,000rpm
ハイブリッド燃料消費率WLTC 11.8km/L
充電電力使用時走行距離WLTC 44.0km
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