メルセデス・ベンツGLB新車情報・購入ガイド一覧 身長制限付き! 珍しい3列目シートをもつコンパクトSUV
CORISM / 2020年7月20日 19時29分
メルセデス・ベンツのSUVラインアップをより強固にする7人乗りの新型GLB
メルセデス・ベンツは、新型の7人乗りSUVである「GLB」の発売を開始した。
メルセデス・ベンツのSUVラインアップは、頭にGLが付き、その後のアルファベットがクラスを表す。従来、GLA、GLC、GLE、GLSというラインアップだったが、新たにGLBが加わったことになる。
最近のメルセデス・ベンツは、Cセグメントと呼ばれるコンパクトカークラスに力を入れている。従来、中・大型車を中心としたプレミアムブランドだったメルセデス・ベンツだが、販売台数が多いCセグメントに力を入れなければ持続的な成長は期待できない。
すでに、豊富なSUVラインナップを持つメルセデス・ベンツが、コンパクトなボディながら7人乗りにするなど、さらに多様なユーザーニーズに応え、販売台数を増やすために投入されたのが新モデルが新型GLBなのだ。同時に発売されたGLAとは姉妹車関係にある。新型GLBは、GLAのホイールベースを伸ばし7人乗りとし、若干デザインの変更が加えられている。
タフネスさをアピールするGLBのデザイン
新型メルセデス・ベンツGLBは、究極のオフローダーであるGクラスからインスピレーションを受けた。スクエアなエクステリアデザインと高い悪路走破性を持つ本格的なSUVでありながら、広い室内空間に7人乗車を可能とした。また、日本の都市部でも取り回しのよいボディサイズを実現し「全てを備えた本格SUV」を売りにしている。
新型GLBの外観デザインは、前後のオーバーハングを切り詰めた全体にパワフルな印象となった。ヘッドライトは、スクエアの形状となりSUVらしい力強さを示している。AMGラインを選択すると、ラジエーターグリルは下部が広がる台形となり、ダイヤモンドパターンにクローム仕上げが施される。さらに、バンパー下部左右に2本のフィンが配置されるなど、スポーティさを強調するデザインとなった。
GLBでは、エッジやラインを減らしつつ、前後ドアパネルやリアフェンダーなどの面の張りで力強さを表現。フロントエンドとリアエンドがほぼ垂直に切り立ったスクエアなデザインとなった。リアには上下方向に細く、横に長い、2分割型リアコンビネーションランプを採用。ボディのワイドさを強調する。
新型GLBは、GLAと比べると正統派SUVといったデザインとなった。厚みがありスクエアなフロント部分は、GLAとは異なる力強さを感じる。
新型GLBのインテリアは、すでに発売されているAクラスやBクラスの基本デザインを踏襲。ワイドさを強調するデザインのダッシュボード、ジェットエンジンのタービンを連想させるエアアウトレット、力強さを表現するアルミニウム調チューブデザインのアクセントが特徴的だ。
標準仕様のシートバック中央部には、特徴的な左右から斜めに走るステッチがひし形状の模様を作り出すシートを採用。力強さだけではなくラグジュアリーさも表現している。
夜間、インテリアを独特の世界観にするアンビエントライト(AMGラインもしくはレザーエクスクルーシブパッケージ選択時)は全64色。先代GLAと比べると約5倍に拡大した。
身長168cmまで! 制限付き3列目シート
新型GLBのボディサイズは、全長4,640×全幅1,835×全高1,700mm。全幅は、GLAと同じだが、全長は200mmほど長く、ホイールベースも100mmほど長い。全高も100mmほど高く設定された。
このボディサイズの中に3列7人乗りのシートを持つのが特徴。3列目シートは、2列目シートのバックレストにあるロック解除レバーを操作することで、2列目シートが前に倒れてスライドし、ワンタッチで乗り降りすることが可能となる。また、3列目シートを使用しない場合は、格納することが可能だ。3列目シートは、安全上の理由から身長168cmまでの乗員用とされた。こうした制約がされると、3列目シートがあるとはいえ、実用面では少々物足りなく感じる。
実用面では、やや物足りないとはいえ、全席の高さ調整式ヘッドレストや、2列目中央を除く全6席に シートベルトテンショナー&ベルトフォースリミッター付きシートベルト、3列目シートにも対応したSRSウインドウバッグを備えるなど、安全装備は充実している。
新型GLBの荷室容量は、3列目シート使用時で130L、3列目シート格納時で500L、3列目シートを格納すると、ラゲッジ容量は、1,680Lにまで広がる。GLAの荷室では、少々狭いという人には便利な仕様となった。
また、2列目シートは、バックレストを40:20:40で前方に倒せる分割可倒機構を装備。2列目シートには、リクライニング機構と前後スライド機能も装備されているので、2列目シートを前方にスライドさせれば、3列目シートの足元を広げることができる。
また、足をリアバンパー下部に差し入れるだけで開閉でき、リモコンキーやテールゲートのボタンを押すことでも開閉できる「EASY-PACK自動開閉式テールゲート」を標準採用した。
新型GLAとGLBは最低地上高が約200mm(AMGライン選択時は約180m)と通常の乗用車より高めに設定されていて、悪路走破性だけではなく、街中でのちょっとした段差などにも気を遣わず運転することができ、安心してドライブを楽しめる。
2.0Lガソリンとディーゼル、2タイプを用意した新型GLB
新型GLBに設定されたパワーユニットは、2タイプ。直4 2.0Lのディーゼルターボとガソリンターボとなる。ディーゼルは、FFのみの設定。ガソリンは4WDのみと、やや選びにくい設定だ。GLBの最低地上高を約200mmと高め。オフローダーとしての実力も高いと予想できる。オフロードでは、やはりトルクのあるディーゼルが扱いやすいことを考えると、ディーゼル車にも4WDの設定が欲しい。
2.0Lディーゼルターボの出力は150ps(110kW)、最大トルク320N・m。燃費値は、まだ公表されていない。2.0Lガソリンターボの出力は、224ps(165kW)、最大トルク350N・mとなった。ガソリン車モデルの燃費は12.0㎞/L(WLTCモード)となった。
組み合わされるミッションは、新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「8G-DCT」。多段化し軽量化されている。
ガソリン車のみに電子制御4WDシステムの4MATIC
新型GLBのガソリン車のみに採用されているのは、電子制御4WDシステムの4MATIC。路面状況や運転状況により、エンジントルクを前輪100%:後輪0%~前輪50%:後輪50%の間に最適に配分。常に最適なトラクションを発揮する。
4MATICの制御モードは、「ECO/コンフォート」で80:20、「スポーツ」では70:30となる。一方、オフロード走行では、4WDクラッチがセンターディファレンシャルロックのように働き、基本トルク配分は均等に50:50となる。
急で滑りやすいオフロードの下り坂を降りる場合、速度を2km/hから18km/hの間で一定の速度で降りることができるDSR(ダウンヒルスピードレギュレーション)も装備されている。
Sクラス並みの先進安全装備
新型GLBには、メルセデス・ベンツの先進安全装備であるレーダーセーフティパッケージが全車標準装備化されている。機能や性能は、フラッグシップモデルとなるSクラスとほぼ同等という高いレベルにある。
歩行者検知式自動ブレーキを始め、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備えられている。また、先行車追従式クルーズコントロールは、高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進(ナビゲーションパッケージ装着車)が可能となっており、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減可能だ。
また、いわゆる自動で車線変更が可能な「アクティブレーンチェンジングアシスト」(ナビゲーションパッケージ装着車)も装備。高速道路を走行中、車線変更のためドライバーがウインカー操作をすると、車線変更先の車線に車両がいないことを確認した後に、自動で車線を変更する。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も採用されている。
そして、新型GLBは、対話型インフォテインメントシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)を搭載している。AIを駆使した学習機能付きで、ユーザーの発話で色々な操作が可能になる。この機能は「Hiハイ, Mercedesメルセデス」で起動。例えば、エアコン操作では、「温度24度」という明確な指示ではなくても、「暑い」と言えば理解して反応。エアコンの温度を下げてくれる。すでに多くのメルセデス・ベンツ車種に搭載されていて、先進性を感じさせてくれる装備だ。
新型メルセデス・ベンツGLBのグレード選び。値引きは?
新型メルセデス・ベンツGLBのグレードは2タイプ。GLB200dの価格は512万円。GLB250 4MATICスポーツの価格は696万円となっている。7人乗りが前提というのであれば、3列目シートに身長制限があるGLBは選びにくいので、他のクルマを購入した方がよい。GLBは、どちらかというとGLAより荷室の広いSUVが欲しいという人向けだ。
悩みどころは、買い得感のあるディーゼルに4WDの4MATICがないこと。広い荷室を使いウインタースポーツやアウトドアレジャーに出かけたいという人には少々不向き。ただ、最低地上高が約200mmあるので、ちょっとしたラフロードならFF(前輪駆動)でも十分といえる。割り切れるのであれば、GLB200dはよい選択となる。
GLB250 4MATICは、スポーティで装備も充実している。ただ、7人乗りとしては微妙だし、48Vのマイルドハイブリッド機能も無い2.0Lターボエンジンでは、少々先進性にも欠ける。よほど好きでないと選びにくいグレードといえる。
新型メルセデス・ベンツGLBは、新型車ということもあり、しばらくの間は値引き「ゼロ」ベースが続くだろう。ただ、自動車販売は新型コロナウイルスの影響で、かなり低迷している。数少ない顧客を奪い合っている状態だ。こうなると、買い手が有利。新型GLBの人気次第ということもあるのだが、半年から1年が経過し、在庫車がだぶつきはじめてくると値引きの期待が高まる。
好みの色や仕様など、多少妥協できれば在庫車からあえて選ぶと大幅値引きが期待できる。ただし、その時でも必ずライバル社と競合させることが条件となる。ライバル車は、BMW X1やレクサスUX、アウディQ3など。GLB200dなら、クラスは違っても500万円前後のモデルと競合させてみるのもよい。
メルセデス・ベンツ新車情報・試乗評価一覧
ドイツ車新車情報・試乗評価一覧
SUV新車情報・試乗評価一覧
メルセデス・ベンツGLB価格
・GLB 200 d 5,120,000円
・GLB 250 4MATIC スポーツ 6,960,000円
メルセデス・ベンツGLB燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード:GLB 200d
ボディサイズ 全長4,634×全幅1,834×全高1,706 mm
ホイールベース 2,829mm
タイヤサイズ前後 235/55R18
乗車定員 7人
エンジン 直4 DOHCディーゼルターボ
排気量 1,949 cc
最高出力 110kW(150ps)/3400rpm
最高トルク 320N・m(32.6kgf・m)/1400rpm
燃料 ディーゼル
燃料タンク容量 52 L
WLTCモード燃費 -
トランスミッション 8速AT
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