ルノー ルーテシア新車情報・購入ガイド ダウンサイザーを満足させろ! より上質&パワフルなった5代目
CORISM / 2020年11月20日 19時18分
欧州で高い人気を誇るルーテシアがフルモデルチェンジで5世代目へ
ルノーは、主力モデルであり、ヨーロッパのBセグメントを代表するモデルでもあるルーテシアをフルモデルチェンジし発売を開始した。
ルーテシアの初代モデルが発売されたのは1990年。これまでの4世代のモデルでの累計世界販売台数は1500万台に達する。先代となる4代目ルーテシアは、大ヒットモデルで、欧州Bセグメントのコンパクトカーで6年連続ナンバー1を獲得したほどだ。
本国では、クリオと呼ばれているモデルだが、日本ではホンダがクリオ店という販売チャンネルを展開していたことも会ってクリオの名前が使えず、ルーテシアを名乗るようになったといういきさつがある。
基本プラットフォームは、ルノー・日産・三菱のアライアンスによって新開発されたモジュラープラットフォームのCMF-Bを初めて採用した。これに官能的なデザインや機能的で高い質感を備えたインテリア、高出力を発生する1.3L直噴ターボエンジンと電子制御7速AT(7EDC)によるスムーズで余裕のある走りなどが採用され、全面的に新しいモデルに仕上げられている。
さらに先進の運転支援システムを搭載したほか、ボーズが開発した世界初の技術を採用したスピーカーシステムお“Fresh Air Speaker” も搭載するなど、コンパクトカーの枠を超える革新と進化を遂げた。
先代モデルの面影を残しながら、よりスポーティな印象となった新型ルーテシア
新型ルーテシアのボディラインはより洗練されたものなり、ルノーモデルに共通の特徴的なフロントマスクが与えられた。一方、ひとつとして先代モデルと同じパーツが使われていないにもかかわらず、先代モデルのDNAを継承することでひと目でルーテシアであることがわかるモデルとなり、精緻に作り込まれたエクステリアはまさに「進化」を遂げたといえる。
新型ルーテシアは、曲線のみでデザインされた先代モデルの官能的でダイナミックなフォルムを継承しながら、新たに直線を効果的に取り入れることで、精密さやダイナミズム、スポーティさを表現したという。
ボンネットには彫刻を思わせる直線のプレスラインが入れられ、たくましさを感じさせている。フロントグリルはより大きくなり、ダイナミックで力強い印象を与えている。
フロントバンパー両端に装備されたエアディフレクターは、空気抵抗を抑えて燃費を向上させる効果を持つ。また、このエアディフレクターはフロントマスクをよりワイドかつ低く印象付けるものとなった。
大胆に絞り込まれたボディサイドの造形などに象徴される先代モデルの流れるようなフォルムを継承しつつ、サイドウインドウモールクロームフィニッシャー(インテンス、インテンス テックパック)、クロームドアプロテクションが、ボディサイドの知覚品質を高めている。
また、フロントフェンダーからフロントドアにまたがる直線のプレスライン、直線のクロームドアプロテクションによって官能性に力強さが加えられている。
リアゲートとバンパーを一体化させる設計は、頑丈さを印象付けると共に、知覚品質を高めるものとなる。リアゲートよりも外側に配されたリアランプは、ボディの幅広さを強調する。
新型ルーテシアのヘッドライトは100%LED化され、ルノーモデルを象徴するCシェイプのデイタイムランプが装備された。ヘッドライトユニットには、「目」を思わせるふたつの光体と、「まつ毛」を思わせる立体的なストライプが組み込まれている。これらはヘッドライトカバーのダイヤモンドのモチーフと相まって、新型ルーテシアにより豊かな表情と上品さを与えている。
ヘッドライトと同様に、表情豊かなリアライトにもボディの幅広さとシャープな印象を与えるCシェイプのライトが装備されている。
新型ルーテシアには先代モデル以来の「LOVE」のデザインテーマを連想させるルージュフラムメタリック、新色のオランジュバレンシアメタリック(オレンジ)、新色のブルーセラドンメタリック(アクアブルー)、ブラングラシエ、ブルーアイロンメタリック、ノワールエトワールメタリックの6色のボディカラーが設定されている。
このちオランジュバレンシアメタリックは、オレンジ色のトップコートを使用することで、これまでにない深みと輝きのあるボディカラーを実現した。オレンジ色のトップコートを使用したボディカラーの採用は、自動車では初となる画期的なものだ。
クラスを超えた質感を手に入れたインテリア
新型ルーテシアのインテリアは、大きな進化を遂げた。コンパクトカーの枠を超えた品質と、スマートコクピットと呼ばれるドライバーを中心に考えられた 運転席(コクピット)の人間工学に基づくデザインは、インテリアデザインチームの最優先事項とされたという。
波のような曲線と水平基調の造形を取り入れたダッシュボードは、広く見通しの良い印象を与えている。コクピット回りは、人間工学に基いてドライバー側に向けて傾けてデザインされ、センターコンソールもドライバーの手が届きやすいよう高い位置に設置され、より運転に集中できる環境を作り出している。それでいながら、窮屈な印象は全く感じさせない。
ダッシュボード、ドアパネル、そしてセンターコンソールの側面まで、乗員が手を触れるところには、高品質なソフト素材を配している(インテンス、インテンス テックパック)。
パーツが大型化したことで歪みやすくなったダッシュボードは、組付け精度を上げて、スイッチ類にも細かなデザインを施すなど、細部の仕上げまでこだわった造りとされた。
レザーステアリングは、先代のルーテシアに比べて小さなエアバッグシステムを採用したことで センターパッド部を小型化し、メーター類の視認性を高めている。ステアリングのスポーク上には、運転支援システムやインフォテインメント機能の音声入力が操作できるスイッチが分かりやすく配置され、ドライバーは前方から目を離すことなく、運転支援システムの切り替えや、7インチデジタルインストルメントパネルの画面切り替え、ハンズフリー通話へのアクセスなどが可能となる。
ステアリングホイールは、マットクロームフィニッシャーで装飾され、ステアリングヒーターを内蔵している。また、よりスポーティなマニュアルでのギアチェンジが楽しめるパドルシフトも装備している。ステアリングコラムのデザインもミリ単位で見直され、ドライバーの膝回りに余裕を作り出している。
形状が見直されたフロントシートは、座面長を長く取り、包み込むような形状でサポート性を向上させた。工夫されたシートバックの形状によって、後席の乗員の膝回りのスペースにゆとりが生まれている。 革新的な薄型形状のヘッドレストは、後席からの前方視界に貢献している。
新型ルーテシアには、従来のアナログディスプレイに代えて、7インチ デジタルインストルメントパネルが採用された。エンジン回転数、速度をデジタルディスプレイで表示し、ルノー・マルチセンス(インテンス、インテンス テックパック)と連動し、選択した運転モードに応じたイルミネーションカラーを反映する。この7インチデジタルインストルメントパネルは、視認性が高く、豊富な情報をシンプルかつ直感的に表示することを可能にした。
7インチマルチメディアEASY LINK(イージーリンク)のタッチスクリーンを介し、最新のインフォテインメント・テクノロジーとルノー・マルチセンスに簡単にアクセスできる。タッチスクリーンは薄型で、まるで浮いているようなフローティングデザインが採用され、ややコクピット側に傾けることで操作がしやすいよう設計されている。
イージーリンクのスマートフォン用ミラーリング機能は、スマートフォンをUSBポートに接続することで、Apple CarPlayやAndroid Autoを介し、7インチマルチメディアイージーリンクのタッチスクリーン上で、スマートフォン内の各種アプリが利用できるものだ。使い慣れたスマートフォン内のナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが使用でき、SiriやGoogleアシスタントを利用して、音声入力での操作も可能としている。センターコンソールには、USBポートを2つ、AUX入力を1つを装備している。
センターコンソールは、人間工学に基づき高い位置に配置された(インテンス、インテンス テックパック)。シフトレバーは短くなり、操作しやすい位置にある。スマートフォンワイヤレスチャージャーが装備された収納が、コンソール下部の使いやすい位置に配置されている(インテンス テックパック)。
パーキングブレーキが電動化されたことで、センターコンソール周りのスペースにゆとりが生まれた。また、オートホールド機能も装備され、交差点の長い信号待ちなどで、 ドライバーがブレーキペダルから足を離しても停止状態を保ち、アクセルペダルを踏むと自動的に解除される。
リアラゲッジの形状は、可能な限り立方体となるよう最適化された。世界初の技術を搭載したFresh Air Speakerが搭載されたBoseサウンドシステム(インテンス、 インテンス テックパック)は、非常に薄く設計されているため、ラゲッジスペースを損なうことがない。リアラゲッジスペースは、先代モデルの330Lから、上位クラスモデルに匹敵するクラス最大級の391Lとなった。ダブルフロアシステムは、日常での使い勝手に優れ、後部座席を倒すとフラットな荷室空間が生み出される。
Fresh Air Speakerは、世界のサウンドシステムをリードするBoseとルノーとの10年以上にわたるパートナーシップのもと、クラストップレベルの音響効果を実現する世界初の技術を搭載したスピーカーシステムだ。
このスピーカーシステムに採用される小型サブウーファーは、リアラゲッジスペースを損なうことなく、車外からの空気を取り入れることで、豊かでパワフルな低音を再生する。このサウンドシステムは、小型サブウーファー、低域を再生する4つのウーファー、そして高域を再生する4つのツィーターの9スピーカーから構成され、立体的な音響効果を実現した。
新型日産ノートにも採用か? 新開発の新プラットフォームCMF-Bを初採用したルーテシア
新型ルーテシアは、ルノー・日産・三菱のアライアンスにより新設計されたモジュラープラットフォームのCMF-Bプラットフォームを初めて採用したモデルだ。この後、日産が新型ノートなどに採用する予定だ。
この最新プラットフォームは、先代モデルに比べて約50kgの軽量化を実現。高剛性ボディは、高出力を受け止め、しなやかなサスペンションの動きやハンドリングの正確さを引き出すなど、さまざまな性能向上させている。
また、さまざまな路面での静粛性やエンジンルームの遮音性、万一の場合の安全性、ボディ下面を覆うパネルによる空気抵抗の軽減など、新型ルーテシアの基本性能を支えている。
先代モデルに比べコンパクトになったボディサイズによって空気抵抗が低減し、重量も軽くなり、燃費向上に貢献している。ボディサイズは、全長が-20mm、全幅が-25mmとコンパクトになったものの、ホイールベースはクラストップレベルなので、先代モデルより広い室内空間を実現している。
ステアリングのギア比は、先代モデルの15.2から14.4に低められた。これにより、応答性が向上し、ドライバーに対してより確実なフィードバックをもたらしてくれる。加えて、フロントアクスルの高剛性化により、直進安定性や正確なハンドリング、走行安定性が高められている。
シャシー全体のバランスと、リアアクスル設定が見直され、高い速度でカーブを曲がる際の安定性が向上し、ロール量が減少。また、ダンパーやスプリングも見直され、ブレーキは踏込み量を減らし、 素早く制動するよう設定された。
ダウンサイザーを満足させる高出力、1.3L直4ターボエンジンを搭載
新型ルーテシアに搭載された新開発の1.3L直4直噴ターボエンジンは、ルノー・日産・三菱のアライアンスによって開発されたものだ。
このエンジンは最高出力131ps/5000rpm、最大トルク240N・m/1600rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションはパドルシフトを備えた電子制御7速AT(7EDC)だ。
このクラスに搭載されるエンジンは、より燃費効率を求め3気筒化されるケースが多いが、新型ルーテシアでは4気筒を選択。エンジンの振動面では、やはり4気筒が有利だ。
また、このクラスで131ps&240Nmという出力は、クラストップレベル。かなり、力強い走りが可能だ。こうした高出力化は、ダウンサイジングユーザーを満足させることも視野に入れて開発されたという。
この新世代のパワフルで高効率なエンジンは、ボディが大きくて重い上位クラスのモデルに搭載されるエンジンに匹敵する性能を発揮し、市街地から高速道路まであらゆるシーンで、爽快で余裕のある質の高い走りをもたらしてくれる。
その一方、WLTCモードで17.0㎞/Lと、低燃費も実現。トライアングル形状のシリンダーヘッド内に250barの高圧力で燃料を直接噴射することで、燃焼の効率化を図り、シリンダー内に特殊なコーティングを施すことで摩擦を低減するなど、さまざまな燃費向上の技術が注がれている。
ミッションは、湿式デュアルクラッチを備えた電子制御7速AT(7EDC)は、先代モデルの6段から新たに7段に多段化。運転をよりシームレスで快適にすると同時に、燃料消費とCO2排出量を削減する。オートマチックモードでは自動で最適なギアが選択され、トルクコンバーター式のAT車と同様に滑らかで快適なドライブが楽しめる。
また、トルクコンバーター式に比べスリップロスのない、ダイレクトかつ瞬時に変速するデュアルクラッチは、1.3L直噴ターボエンジンの性能を余すことなく引き出し、パドルシフトを操作することでスポーティな走りが楽しめる。
充実した運転支援機能を装備
新型ルーテシアには、多彩な先進的運転支援システムがようやく採用された。これはドライバーの運転操作の負荷を低減し、安全性を高め、ドライバーに安心をもたらす。
・ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト(インテンス テックパック)
高速道路や自動車専用道路などを走行する際に、アダプティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)とレーンセンタリングアシストを組み合わせ、運転をサポートするシステム。車線、速度、他車との間隔をチェックし、長距離の高速走行や渋滞時に、ドライバーの疲労を低減する。
・アダプティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)
高速道路などを走行する際、車両の速度を制御し、車両を車線の中央に保ちながら、前方の車両との 安全な車間距離を維持する。
フロントガラス中央上部のカメラとフロントバンパー内のレーダーが、同一車線を走る先行車を感知し、ドライバーが設定した速度と車間距離に基づき加速・減速する。先行車が停止したときは自車も減速あるいは停止し、先行車が3秒以内に発進すると自車も自動的に再発進する(ストップ&ゴー機能)。
停止時間が3秒を超えた場合は、ドライバーがアクセルを操作するか、ステアリングのRESボタンを操作することで発進する。また3分以上何も操作されない場合は、システムが停止する仕組みだ。
・レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援/インテンス テックパック)
フロントガラス中央上部のカメラが道路上の白線や黄線を感知し、走行車線の中央を走るようにハンドル操作を支援するシステムだ。アダプティブ・クルーズコントロールとともに作動し、先行車がいる場合は約0~160km/hで、先行車がいない場合は約60~160kmで作動する。
・360°カメラ(インテンス テックパック)
フロントバンパー、両側ドアミラー、リアゲートに取り付けられた4つのカメラが、車両の周囲の状況を撮影し、クルマを真上から見下ろしたような俯瞰映像を合成し、7インチマルチメディアイージーリンクのタッチスクリーンに表示する。システム作動時には、この俯瞰映像とともに、前進時には前方の映像を、後退時には後方の映像をタッチスクリーンに2画面表示し、車庫入れや縦列駐車などの際には、自車と周囲の状況をひと目で確認することができる。
車両を路肩側に寄せて駐車する際には、助手席側カメラの映像を表示させることができる。このシステムは、エンジン動作時にシフトレバーをリバースに入れると自動的に起動するほか、タッチスクリーン下のスイッチを押すことでも起動させられる。(約10km/h 以下で走行中)。
・オートハイ/ロービーム(インテンス、インテンス テックパック)
約40km/h以上でハイビーム走行中に、フロントガラス中央上部のカメラが対向車のヘッドライトを感知したり、先行車に近づくと、自動的にロービームに切り替わる。
・パーキングセンサー(フロント、リア)
駐車時に、前後のバンパーに備えた超音波センサーが周囲に障害物を感知すると、アラーム音と画面表示でドライバーに知らせてくれる。
優れた予防安全装備を得て、安全なクルマに進化
先代ルーテシアの泣き所と言えたのが、予防安全装備の脆弱さだった。歩行者検知式自動ブレーキなどが装備されていなかったのだ。軽自動車でも歩行者検知式自動ブレーキなどが、ほぼ標準装備化されている日本マーケットでは、やはり物足りなく感じる。5代目新型ルーテシアでは、そうした部分がイッキに改善され充実した予防安全装備が用意されている。
新型ルーテシアには道路上の車両や障害物、歩行者、自転車をレーダーとカメラで感知し、ドライバーの衝突回避行動をサポートし、衝突被害を軽減する先進の予防安全装備が採用されている。
また、新開発のCMF-Bプラットフォームを使用することで、最適化されたボディ構造、サポート性が高められたシート、構造が見直されたシートベルトなどを採用。さらに、先進の予防安全技術を採用したことで、新型ルーテシアはユーロNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)で最高ランクの5スターを獲得した。
・アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)歩行者・自転車検知機能付き
衝突被害軽減ブレーキは、フロントガラス中央上部のカメラと フロントバンパー内のレーダーセンサーが、前方の車両や障害物、歩行者や自転車に衝突する可能性を感知し、アラーム音や表示灯によりドライバーに警告を行う。さらに衝突の危険が高まると、ドライバーのブレーキ操作をサポートし、衝突時の被害や衝撃の軽減を図る。
検知対象:前方を同一方向に走行する車両/約7~170km/hでの走行時
静止車両・障害物・歩行者・自転車/約7~80km/hでの走行時
・ブラインドスポットワーニング(後側方車両検知警報)
リアバンパー内のレーダーセンサーが、左右後方の死角に入った車両を感知すると、隣接車側のドアミラー内に表示灯を点灯・点滅させ、ドライバーに注意を促す。交通量の多い複数車線でも、安心して車線変更ができる。(約15km/h以上での走行中に機能)。
・レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)
フロントガラス中央上部のカメラで、道路上の白線や黄線を検知し、車線をはみ出しそうになった場合に、ステアリングの振動でドライバーに注意を促す(約70~180km/hでの走行時に機能)。
・トラフィックサインレコグニション(交通標識認識)
フロントガラス中央上部のカメラで認識した制限速度、追い越し禁止の交通標識を、7インチデジタルインストルメントパネル内に表示する。ドライバーの交通標識の見落としを減らし、安全運転を促す。
・セーフティディスタンスワーニング(前方車間距離警報)
フロントガラス中央上部のカメラと、フロントバンパー内のレーダーセンサーが、前方を走行する車両との相対速度差を感知し、適切な車間距離を保つように、7インチデジタルインストルメントパネルにシンボルや車両のアイコンを表示し、注意を促す(約30~200km/hでの走行時に機能)。
新型ルノー ルーテシアのグレード選び、値引き、ライバル車は?
新型ルノー ルーテシアにはゼン、インテンス、インテンス テックパックの3グレードが設定されている。
価格は、ゼン(受注生産) 236万9000円。インテンス 256万9000円。インテンス テックパック 276万9000円となっている。
ボディやパワートレーンなどは、基本的に共通なので、価格の違いは主に装備の違いと一部外観デザインの違いによるものと考えていい。
このうちゼンは受注生産だし、安全装備や快適装備がいろいろと省かれていて、その割には価格はあまり安くなっていないので、選ぶ理由がない。
インテンスとインテンス テックパックの違いは、レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)と360°カメラ、レザーシート、ブラックドアミラーなどの有無だ。レザーシートが価格差の大半を占めるものなので、これが欲しいかどうかでグレード選びは変わる。
レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)などは、もはや国産Bセグメントコンパクトカーでも、ほぼ装備されている状態なのを考えると、もはや必須ともいえる装備。こうなると、お勧めグレードはやはりインテンス テックパックとなる。価格もインテンスに対して+20万円でレザーシートなども装備されるので、意外とお買い得といえる。
新型ルーテシアの値引きは、半年もすれば拡大傾向になってくると予想できる。直接的なライバル車は、プジョー208やフォルクスワーゲン ポロなど。こうしたモデルの見積りを取り、競合させれば値引きもより拡大傾向になるだろう。また、国産車ではひとクラス上になるが、マツダ3やトヨタ プリウス、スバル インプレッサなどの同等価格帯のモデルと競合させてみるのもよいだろう。
国内ルノーの稼ぎ頭は、なぜかカングーとなっていて、世界的に見ても異例なマーケット。本来ならば、ルーテシアのようなモデルをしっかりと売っていかなければならい。国内ルノーの営業戦略が、ルーテシアにテコ入れする流れになれば、値引き額はさらに上乗せされることも十分考えられる。
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2020年秋 輸入車ランキング【新車ベスト5】
2020年秋 輸入車ランキング【中古車ベスト5】
ルノー ルーテシア価格
・ルーテシア ゼン(受注生産) 2,369,000円
・ルーテシア インテンス 2,569,000円
・ルーテシア インテンス テックパック 2,769,000円
ルノー ルーテシア燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード ルーテシア インテンス テックパック
全長× 全幅× 全高 mm 4,075 × 1,725 × 1,470
ホイールベース mm 2,585
トレッド(前 / 後) mm 1,505 / 1,495
最低地上高 mm 135
車両重量 kg 1,200
エンジン型式、タイプ H5H 直列4気筒 DOHC 16バルブ ターボチャージャー
総排気量 L 1.333
内径×行程 mm 72.2 × 81.4
最高出力 kW(ps)/rpm(ECE) 96(131)/ 5,000
最大トルク N・m(kgm)/rpm(ECE) 240(24.5)/ 1,600
燃料タンク容量 L /使用燃料 42 / 無鉛プレミアムガソリン
駆動方式 前輪駆動(FF)
トランスミッション 電子制御7速AT(7EDC)
懸架方式 前 マクファーソン / コイル 後 トーション・ビーム / コイル
タイヤ 前 205 / 45R17 後 205 / 45R17
最小回転半径 m 5.2
燃料消費率 WLTCモード 17.0km/L
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