2030年ガソリン車禁止報道後、2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーは、純ガソリン車のスバル レヴォーグが受賞
CORISM / 2020年12月13日 12時20分
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーは「スバル レヴォーグ」に決定!
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーに「スバル レヴォーグ」を選出した。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの対象車は、前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車。60名を上限とした専門家などによる選考委員の投票によって決定される。
また、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が日本メーカー車だった場合、海外メーカー車でもっとも多く得票したクルマに「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が与えられる。
その他、4つの部門賞も用意され、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」、「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」、「K CAR オブ・ザ・イヤー」が設けられている。
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーには「プジョー208」が受賞。
部門賞は、デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに「マツダMX-30」、テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに「アウディ e-tron Sportback」、パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーに「BMW アルピナB3」、K CAR オブ・ザ・イヤーに「「日産ルークス」「三菱eK クロス スペース/eK スペース」が、それぞれ受賞した。
スバル レヴォーグ新車情報・試乗評価一覧
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー「スバル レヴォーグ」の受賞理由は?
<公式授賞理由>
「スバルグローバルプラットフォーム」とフルインナーフレーム構造の組み合わせで類い希な操縦性と快適性を高次元で両立。
日常域での扱いやすさを重視した新開発1.8L 直噴ターボエンジンはリーン燃焼という新しい技術トライとユーザー目線の開発姿勢で支持を集めた。
インテリアも大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メ
ーターで構成された先進的なデジタルコクピットを採用するなど大きく進化し、2020 年代のベンチマークにふさわしい仕上がり。
3D 高精度地図データと、GPS や準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイト X(エックス)」を設定しながら、装着車で 317 万円(税抜)スタートというコストパフォーマンスの高さも評価した。
日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイト
三つ巴の戦いが予想されたが、レヴォーグが圧勝
<CORISM考察>
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーは、トヨタ ヤリス系(ヤリス、ヤリスクロス、GRヤリス)と、ホンダ フィット、スバル レヴォーグの三つ巴の戦いが予想された。各メーカーの看板車ということもあり、接戦が予想された。
しかし、蓋を開けてみれば、レヴォーグが437点を獲得し、2位のフィットに117点差を付けて大勝した。
各選考委員の配点方法は、25点の持ち点を対象車10車(10ベスト)のうち5車に配点。そのうち最も高く評価するクルマに対して、必ず10点を与える。つまり、最も得点を集めた場合、600点になる。今回、レヴォーグは全得点の70%以上を集め大勝している。
レヴォーグの勝因のひとつは、多くの選考委員から10点を獲得しているものの、0点を付けた選考委員が3名と少なかったことだ。
10点を他車に与えた選考委員も、レヴォーグには高得点を配点。こうしたことが圧勝につながった。ちなみに、フィットに0点を付けた選考委員は6人。同様にヤリス系では、7人が0点を付けている。
また、ヤリスにヤリスクロス、GRヤリスと3車種でまとめてエントリーしたヤリス系は、まったく異なるモデルをひとまとめにした状態。それぞれ、優れたモデルだが、得点が伸びなかった理由のひとつとして、異なるモデル同士をまとめられるとどう評価してよいか分からない、といった声も聞こえてきた。
そして、2位となったフィットは、プラットフォームはキャリーオーバー。ハイブリッド車の燃費は、ライバル車のヤリスに対して大敗。大きく方向転換したデザインや乗り味などは高評価できるものの、イヤーカーとしては、エポックメイキング的な要素がやや乏しいとの声もあった。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員別採点表
日本カー・オブ・ザ・イヤーの歴史で、最後の純ガソリン車受賞モデルとなるのか?
レヴォーグも当初、レヴォーグ不利といった評価も少なからずあった。というのも、フィットやヤリス系はハイブリッド車がメインなのに対して、レヴォーグは純ガソリン車しか設定がない。
CO2排出量減は、世界的に重要な課題。いくら進化したガソリンエンジンとはいえ、今時、電動化されていないのは少々疑問が残る。多くの選考委員は、10点を入れにくのでは? というものだった。そして、奇しくも、日本政府が2030年代半ばにガソリン車販売禁止という方向性を示した。
しかし、そんな心配も払拭して、レヴォーグは圧勝。これは、優れた走行性能だけでなく、予防安全性能と運転支援機能が、想像を超えたレベルに達していたからだろう。
今後、環境問題は、社会的により大きなウェイトを占める。そうなると、クルマの電動化は、急速に進んでいく。今後のカー・オブ・ザ・イヤーの選考も、こうした社会情勢を踏まえた評価になると予想すると、レヴォーグは最後の純ガソリン車での受賞モデルになるのかもしれない。
2020 – 2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー得点表
1位 スバル レヴォーグ 437点
2位 ホンダ フィット 320点
3位 トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス 300点
4位 プジョー 208/e-208 141点
5位 ランドローバー ディフェンダー 105点
6位 アウディ e-tron Sportback 65点
7位 マツダ MX-30 63点
8位 アルピナ B3 25点
9位 BMW 2シリーズグランクーペ 24点
10位 日産キックス 20点
日本カー・オブ・ザ・イヤー レポート一覧
2020 - 2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会動画
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