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スバル ソルテラ(SOLTERRA)新車情報・購入ガイド ディーラーの充電設備が課題

CORISM / 2022年1月1日 19時13分

スバル ソルテラ

 

 

トヨタとの協業で生まれた電気自動車が新型SOLTERRA(ソルテラ)


 

スバル ソルテラスバルが初めてグローバルに展開する、純電気自動車の第1弾はミディアムセグメンのSUV、新型SOLTERRA(ソルテラ)。

2019年に資本提携を結んだトヨタと「もっといいクルマをつくろう」を合言葉に、互いに強みの技術や知見を共有。エンジニアが、切磋琢磨しながら共同開発したクルマが新型SOLTERRA(ソルテラ)だ。トヨタbZ4Xとは、主要コンポーネンツを共用する共同開発車両となる。新型新型SOLTERRA(ソルテラ)は、純電気自動車需要や再生可能エネルギーによる電力供給の多い地域(日本、米国、欧州、中国など)へ、2022年年央までに導入を開始する予定だ。

車名の由来は、SOLTERRAのSOL(ソル)は太陽、TERRA(テラ)は大地を意味したラテン語を合体させた。

新型SOLTERRA(ソルテラ)は、スバルの得意とするAWD性能を備えたSUVで、ユーザーと共にクリーンエネルギーで自然を楽しみ、自然との共生を深める想いが込められている。

純電気自動車(BEV)は、「次世代のクルマらしい先進感」「内燃機関を持つクルマとの違い」「コネクティビティの強化」が期待されているとスバルは考え、それに新型SOLTERRAで応えている。純電気自動車(BEV)の礎として求められるさまざまな期待を上回る、安心できる実用性を持つクルマを目指す。

スバルを愛するユーザーにも、スバル本来のSUVを感じてもらうクルマであり、純電気自動車ならではの新しい価値観や、スバルが大切に培ってきた「安心と愉しさ」を詰め込んで、地球環境に配慮しながら従来のスバルと同様のクルマに仕上げられている。

スバル ソルテラ

 



 

フェースデザインは、スバル車らしさを残したが、リアビューはトヨタbZ4X的?


 

新型SOLTERRAのエクステリアは、フロントフェースに開口部の無いシームレスな造形のヘキサゴングリルで、純電気自動車らしさが表現されている。ヘッドランプは、スバルのアイデンティティでもあるCシェイプを、グリルを起点にサイドへのラインと材質を変えたフェンダーはSUVらしさと力強さを醸し出している。

リアビューはbZ4Xに同様、ルーフ部分の両サイドにフィン上の突起、上下に狭いリアウィンドウで腰高な印象は否めない。後ろからだと、テールランプがセンターで繋がって無いだけで、エンブレムが無いとSOLITERRAかbZ4Xかの見分けが難しそうである。BRZとGR86の関係に似ていて、外観デザインをなるべく変えずにコストを抑える手法は理解できるが、スバルにとって初の準電気自動車で、先進性の象徴でもあることを考えると、もう少しbZ4Xと大きく違うデザインでもよかったのでは? と、感じる人も多いだろう。



 



 

圧迫感のない居住空間と先進感あるインパネ


 

新型SOLTERRAのインテリアは、インストルメントパネルを低く配置。スバル初のハンドル上部越しに見えるトップマウントメーターを採用することで、広く開放的な印象だ。

シームレスなコンソールは、操作性や収納なども先進的な印象で、大きなガラスルーフは気持ちの良い解放感を与えてくれる。

特筆すべきはコンソール中央に12.3インチの大画面マルチメディアシステムを配置したこと。そこから後方に高くて広い巨大ともいえるセンターコンソールが伸びていて、良い意味での無骨さを感じる。

また、スマートフォン充電用の非接触式充電器を装備すると共に、マルチメディアシステムとはワイアレスでスマートフォンとスマートに連携する。

新たに採用したスマートフォンによるデジタルキー機能も充実、車外から全自動駐車支援機能のリモート操作や、アプリによるドアの解・施錠、空調の設定なども出来る。

スバル ソルテラ

 


使い勝手にもこだわった荷室スペース


 

新型SOLTERRAは、SUV系に重要なトランクスペースはこだわった。ゴルフバックは4個、旅行や出張などの大型のスーツケースなら3個の積める余裕のあるスペースを確保している。

床面の高さも低く抑えて、重いものや大きなものを積み込む際の利便性、容易さにも配慮がみられる。また、センターコンソールの収納スペースも充実している。

細かい部分では、各種ブザー音やウィンカー作動音も、従来のスバル車と同じ音を採用。こうした細かい配慮も、こだわり派が多いスバルユーザーには嬉しいかもしれない。

 

ハンドル操作と動きの正確性を高めたe-SUBARU Global Platform


 

新型SOLITERRAは、長年スバルが培ってきたSUBARU Global Platformの知見を活かした。純電気自動車専用プラットフォームとしてトヨタと「e-SUBARU Global Platform」を共同開発。ハンドル操作量や操作の速さに対してクルマが正確に反応、操縦安定性レベルの高いスバルらしいしっかり、しっとりとした走りを実現している。

また、重量物となる大容量バッテリーを床下の低い部分に搭載。低重心化とバッテリーケースを骨格の一部として活用、高いボディ強度・剛性を持たせて高い操縦安定性を得ている、

スバル ソルテラ

 



 

悪路走破性をより強化・安定させたAWDシステム


 

新型SOLITERRAの駆動方式は、FWD(フロントホイールドライブ)AWD(オールホイールドライブ)の2種類。

AWDには、電気自動車ならではの前輪と後輪をそれぞれの最大出力80kWのモーターで駆動する2モーター方式を採用。FWDは、最大150kWモーターをフロントに1基搭載する。

スバルが長年蓄積した4輪を緻密に制御する技術と、モーターにより可能となった駆動の伝達遅れ(応答性)や、それぞれのモーター制御による自在な前後駆動力の配分により、タイヤ4輪のグリップ力を適正にバランスさせ、安心感のある走りを実現している。

また、既存のスバル SUVモデル同様のX-DRIVEを採用して、悪路での走破性・安心感を高めた。さらに、クルマを安定させながら自動的に一定速度で走れる「Grip Control(路面状態に応じた駆制動制御)」を追加。悪路の走破性をさらに強化している。

また、アクセル操作の出力をコントロールするドライブモードは「エコ」「ノーマル」「パワー」の3種で切り替えが可能。

回生ブレーキもスバルでは、パドルシフト式の回生調整レバーで、ドライバーの意思による減速とブレーキングにより、ダイレクトな操作が出来る楽しさを残している。

アクセルオフで積極的に回生ブレーキを働かせ、減速・停止までワンペダルで済むのは楽だが、意図しない減速感でビックリさせられることもある。

スバル ソルテラ

 



 

優れた電費性能をもつ新型SOLTERRA


 

新型SOLTERRAは、71.4kWhの大容量バッテリーを搭載して、FWD車で航続距離を530㎞前後(WLTCモード)としている。(兄弟車のトヨタbZ4Xは500㎞前後と約30㎞短い)

一例だが、日産リーフは62kWhのバッテリーで458㎞(WLTCモード)の航続距離だ。単純に1kWh当りの走行距離を比較するとSOLTERRAが7.4㎞/1Wh、(トヨタbZ4Xは約7.0㎞/1kWh)。日産リーフは、7.4㎞/1kWhで単純に比較した数値では同等。

ボディサイズでも日産リーフに比べると、SOLTERRAが一回り大きく車重もかなり重いので、高効率といえそうである。車重は、日産リーフの1,670kgに比べると、SOLTERRAは1,930kg~(bZ4X(FF車)は1,920㎏~)とかなり重い。

スバル ソルテラ

 

 

不透明な充電設備の拡充


 

そして、新型SOLTERRAでも気になるのが、トヨタbZ4Xに同じく充電時間である。充電時間は、世界各地域で高出力充電に対応して短縮されているが、日本ではいまだに150kWの急速充電器は一般的ではない。現時点で90kW化が進んでいる状況なのだ。

日本は古い急速充電器が多いので、仕方がない部分だが、150 kW対応の急速充電なら30分で充電量80%まで充電可能になる。こうした150kWh急速充電器の一般的な普及も重要だが、気になるのは、いつどのタイミングでスバル(トヨタ)ディーラー店舗に150kW急速充電器が設置されるのかだ。

スバルは、新型SOLTERRAを2022年年央に発売予定としている。EVは、自宅での充電が基本となるが、旅先や移動先によっては充電が必要な時があるのは当然のこと。

このときに、少なくともスバルの販売店全店に急速充電器設置されていなければ、新型SOLTERRAユーザーは公共の充電器や、市中の日産ディーラーの充電器を借りて充電するしか無い。

とくに、日産ディーラーでの充電となれば、肩身のせまい気持ちになるのは確実。これでは、ユーザーに不利益となる。ホンダもマツダも同様だが、EVを売るとなった以上、車両の発売前までにはディーラー全店に急速充電器の設置を終了しておくべきだ。150kw急速充電器も含め、充実した充電網が整備されていなければ、購入も躊躇してしまう人も多いだろう。

クルマの発表と同時に急速充電器設置のスケジュールや設置台数の目標を明確に示して、販売開始時には既に一部は稼働する必要があると思う。

こうしたように、先進の新型スバルSOLTERRAを購入しても不便と感じるようでは、まだまだ充電気自動車の普及は難しい。これでは、メーカーのデモンストレーションにしか見えない。

スバル ソルテラ

 



 

ルーフソーラーパネルで、自ら発電走行するクルマにも期待


 

また、新型スバルSOLTERRAも新型トヨタbZ4X(AWD)のようにルーフソーラーパネルには期待が高まる。

クルマを週末しか使わないと屋外駐車のユーザーであれば、晴天時にジワジワと駐車しているだけで発電しバッテリーに充電できる。

すでに、プリウスPHEVでは、オプションで用意。こうしたソーラーパネルの高効率化がドンドン進めば、さらにクリーンなクルマになるのではないだろうか。

新型SOLTERRAのボディ各部骨格は、形状工夫や材料強度の最適化を図ることで、軽量化と高い衝突安全性能の両立させている。万が一衝突の際は、衝突のエネルギーをボディ骨格・構造がスムーズに伝達・効率的に吸収する。また、電気自動車特有の高電圧機器もしっかり保護して高い安全性が確保されている。

また、ハンドル、シフト、アクセル、ブレーキ操作をシステムで制御する「全自動駐車支援機能」をスバルで初めて採用。駐車を全て自動で行える先進的な機能も搭載している。

<レポート:河野達也

スバル ソルテラ

 



 

スバルSOLTERRA価格


・FWD車 未定

・AWD車 未定

 

スバルSOLTERRA電費、ボディサイズなどスペック


 

・全長 x 全幅 x 全高(mm) 4,690 x 1,860 x 1,650

・ホイルベース(mm) 2,850

・定員(名) 5

・駆動方式  前輪駆動(FWD)、全輪駆動(AWD)

・電動機種別  交流同期電動機

・蓄電池種類  リチウムイオン電池

・総電力量(kWh)

・総電圧(V)  71.4

・AC充電器最大出力(kW) 6.6

・DC充電最大出力.(kW)  最大150

・モーター最大出力(kw)
FWD車フロントモーター  150
AWD車フロントモーター  80  リアモーター 80

一充電走行距離WTLCモード*国土交通省審査値(km) FWD車 530前後/AWD車 460前後

装着タイヤサイズ FWD車 235/60R18/AWD車 235/60R18もしくは235/50R20



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