マツダCX-60新車情報・購入ガイド 想いを凝縮した攻めの後輪駆動用プラットフォーム採用!
CORISM / 2022年4月7日 19時22分
後輪駆動ベースのプラットフォームを新開発
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/11.2022_cx-60_see-through_phev_at_rhd_l-300x211.jpg)
マツダは、2022年初秋に発売を予定している、新世代ラージ商品群第一弾となる新型SUV「マツダCX-60(マツダ シーエックス シックスティー)」の日本仕様を初公開した。
新世代ラージとは、新開発された縦置きパワーユニットに対応するプラットフォーム(車台)「SKYACTIVマルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」を採用したモデルを示す。いわゆるFR(後輪駆動)をベースにしたプラットフォームだ。従来マツダのSUVは、すべてFF(前輪駆動)をベースだったので、まったく新しい価値をもつSUVということになる。ラージと言っても全長は4,740mmとミドルクラスのSUV。ただ、全幅は1,890mmとかなりワイドな設定になっている。
FFかFR、どちらが良いのか? という問いへの答えは難しい。それぞれメリットやデメリットが存在する。ただし、走りの質はどちらが良いか? という点に絞ると、やはりFRという答えになる。走行性能を追求した高級セダンや高級スポーツカーなどを見ても、ほとんどがFRかFRベースの4WDという選択をしていることからも分かるはずだ。
ただ、逆にスペース効率や生産性やコストという点でみると、今度はFFの大きなメリットになる。マツダもロードスターを除き、すべてFF車がベースだ。
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/2.2021_cx-60_jpnrhd_c128_ext_rq_white_high_japanese_premium_whiteleather_l.jpg)
商売上手とは言えないマツダ? しかし、その想いはアツイ!!
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/3.2022_cx-60_jpnrhd_c104_ext_fq_src_high_premiunsport_blacknappaleather_de_4wd_l-300x201.jpg)
マツダは、クルマを単なる移動の道具としてとらえていない。「走る歓び」を追求と「人間中心」がマツダの考え方た。クルマを意のままに操ることで得られる愉しさ。走るたびに、もっと運転がしたくなり、心と体が元気になる。そんな“ものづくり”を目指している。
今時、かなりアツイ想いだ。その熱量の大きさが、今回のFRベースのプラットフォームを生み出した。やはり、「走る歓び」を追求していくとFRベースになる。
ただ、これは危険なチャレンジでもある。マーケットは、FRだからとか、走りがよいから、といった部分に重きを置いていないからだ。
そのため、日本メーカーで、ラダーフレームを使ったオフローダー以外、FRベースのSUVは、高級ブランドのレクサスでさえ用意されていない。こうしたミドルクラスでFRベースのSUVを用意しているのは、メルセデス・ベンツやBMWといった欧州プレミアムブランドが中心になる。
こうした選択をしたマツダは、正直、商売上手とは言えない。だが、マツダの想いをより具現化しチャレンジしていく姿勢は、非常に高く評価できる。このマツダのアツイ想いが顧客にうまく伝わりクルマが売れれば、マツダは世界でも屈指のユニークなメーカーになれるはずだ。
また、今回の縦置き用プラットフォームがあれば、FRのクーペやセダン、そしてスポーツカーへの発展も十分にある。クルマ好き、運転が好きという人なら、かなりワクワクしてくるだろう。
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/9.2022_cx-60_jpnrhd_c107b_int_front_high_premiumsport_tanleather_de_4wd_l.jpg)
最大トルク550N・m! 新開発直6 3.3Lディーゼル登場
![2.5LPHEV](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/4.2022_cx-60_i4_2.5l_pyud_phev_l-300x215.jpg)
今回登場した新型マツダCX-60には、プラットフォームだけではなく、パワーユニットも新しく用意された。用意されたパワーユニットは、普通の2.5Lガソリン、2.5LのPHEV、直6 3.3Lディーゼル、直6 3.3Lディーゼル+48Vマイルドハイブリッドの4タイプ。
最もパワフルなのは、直6 3.3Lディーゼル+48Vマイルドハイブリッドの組み合わされたパワーユニット。なんと、550N・mという大トルクを発揮する。自然吸気ガソリンエンジン換算すると、約5.5L級になる。(他のスペックは下記を参照)。ミッションは、新開発の8速ATが用意された。
意外だったのが、普通の2.5Lガソリンエンジンが用意されたこと。「カーボンニュートラル」が叫ばれているのに、普通のガソリンエンジンの設定は少々微妙。
また、いずれ出てくるとは思うが、EVが無かったのも残念な部分だ。マツダは、マルチソリューションだとしているが、電動化時代に3.3Lディーゼルも含め純化石燃料車の設定は必要は無いはずだ。
トヨタのように販売台数が多いメーカーがマルチソリューションを語るのは理解できるが、マツダの販売台数規模であれば、もっと電動化方向へ先鋭化してもよいはずだ。
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/7.2022_cx-60_jpnrhd_c102a_int_side_white_high_japanese_premium_whiteleather_de_4wd_l.jpg)
多くの新技術を搭載した新型CX-60
![直6 3.3Lディーゼル+48Vマイルドハイブリッド](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/3.2022_cx-60_i6_3.3l_dewoscr_mhev_l-300x201.jpg)
サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リヤにマルチリンクを採用。このクラスで、フロントにより高性能なダブルウィッシュボーン式を使うモデルは少ない、
また、制御系では、KPC(キネマティック・ ポスチャー ・コントロール)を採用。ロードスターに初採用された技術で、高Gがかかかるカーブなどでは、リヤ内輪側に軽くブレーキをかけ車体のロールを抑制。ピタッと路面に張り付くような安定した姿勢でカーブを駆け抜けることができる。
そして、走りにこだわるマツダはドライビングポジションを重要視する。今回新型CX-60には、ドライバー・パーソナライゼーション・システムを投入。ドライバーの目の位置を検出するカメラを使い、ドライバーは身長を入力すると、ドライバーの体格を推定し、最適なドライビングポジションを提供する。
新型CX-60の安全装備では、DEA(ドライバー・エマージェンシー・アシスト)を用意。ドライバーが病気などで運転できない状況下にあることを検知すると、高速道路などでは可能な限り路肩に寄せゆっくりと減速停止。一般道では、同一車線内に停止する。停車後は、ヘルプネットに自動接続。救命要請を行ってくれる。高齢化が進む日本において、頼りになる機能だ。
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/13.2022_cx-60_jpnrhd_c118a_ext_rq_white_high_japanese_premium_whiteleather_de_4wd_till20240131_l.jpg)
後輪駆動車らしさあふれるシルエット
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/6.2022_cx-60_jpnrhd_c127_ext_side_white_high_japanese_premium_whiteleather_de_4wd_l-300x210.jpg)
縦置きプラットフォーム車らしいロングノーズと分厚いフロントフェイスは、他のマツダSUVとは異なるシルエットをもつ。
インテリアは、水平基調のインパネデザイン。全幅1,890mmというワイドさを生かし、より広々とした空間にまとめている。そして、太く力強いセンターコンソールが、SUVらしいタフネスさを演出。スイッチ類は、スッキリとシンプルにまとめられている。相変わらず、質感と色の使い方は絶妙。上質でラグジュアリーなインテリアに仕上げられた。
新型CX-60の価格は500万円オーバー確実?
そんな新型マツダCX-60の発売は、2022年初秋。価格は未定。ボディサイズ的には、CX-5とCX-8の間といったところ。
新型CX-60の価格も、CX-5とCX-8の間にはならないだろう。FRベースであれば、やはりコスト高になる。普通の2.5Lガソリンエンジン車で、CX-8の2.2Lディーゼルの上級グレードと同等程度の価格と予想。3.3Lディーゼルでも500万円超となり、PHEVは600万円近い価格になるのではないだろうか。
![マツダCX-60](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2022/04/16.2021_cx-60_gerlhd_c131_ext_fq_headlamp_white_high_japanese_premium_whiteleather_l.jpg)
マツダCX-60ボディサイズ、などスペック
・ボディサイズ 全長 4,740×1,890×1,685mm
・ホイールベース 2,870mm
・トレッド(前/後) 1,640/1,645mm
・最低地上高 180mm
・ミッション 8速AT
・サスペンション(前/後) ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
マツダCX-60パワーユニットスペック
・直4 2.5Lガソリン 188ps/6,000rpm 250N・m/3,000rpm
・直4 2.5L PHEV(e-SKYACTIV PHEV) 323ps/6,000rpm 500N・m/4,000rpm
・直6 3.3Lディーゼル+48Vマイルドハイブリッドシステム(e-SKYACTIV D) 254ps/3,750rpm 550N・m/1,500~2,400rpm
・直6 3.3Lディーゼル 231ps/4,000~4,200rpm 500N・m/1,500~3,000rpm
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