レクサスRX新車情報・購入ガイド 美を極めたSUVのパイオニア
CORISM / 2022年12月3日 18時18分
SUVブームのパイオニア的存在が初代RX
レクサス(トヨタ自動車)は、ラグジュアリークロスオーバーSUV新型レクサス「RX」の発売を開始した。このフルモデルチェンジでレクサスRXは、5代目となった。
レクサスは、北米をメインとしたトヨタの高級車ブランドとして、1989年に登場した。ユーザーに新たな技術や価値を提供することに挑戦し続けているブランドでもある。
レクサスRXは、SUVブームのきっかけとなったモデル。当時のSUVは、主にトラックベースのラダーフレームを使っていた。そのため、乗り心地や静粛性などは、物足りないものだった。しかし、RXとセダンであるカムリのプラットフォームを使いSUV化。これにより、他のSUVを大幅に上回る乗り心地や静粛性を手に入れ、大ヒットモデルとなる。これをきっかけに、多くの自動車メーカーが乗用車のモノコックボディをベースとしたモデルを続々と投入。現在に至っている。
レクサスは、高級車ブランドであったが、同じモデルが国内ではハリアーとして販売されており、現在も高い人気を誇っている。3代目RXから、国内ハリアーとは、まったく異なるモデルとなった。
その「RX」は、1998年の販売当時から2022年9月末時点で累計約362万台(約95か国)に達している。
数多くの新技術・デザイン手法が取り入れられた5代目新型RX
全面刷新を遂げた5代目新型レクサスRXは、ホイールベースの延長、低重心化、前後トレッドの拡幅をベースに、DIRECT4(四輪の個別駆動力制御システム)や「Lexus Driving Signature(あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる)」の進化で走りが熟成されている。
ボディのシルエット(陰影)も、新たな走りを表現するスムーズなデザインだ。また、スピンドルボディという塊感のあるボディ前面の造形と、エンジン冷却機能を両立するシームレスグリルは、メッキ部分もなくなり大人しく変身している。
しかも、次世代に向けた機能性や動力性能に根差したプロポーションと変革、レクサスの独自性に挑戦したデザインコンセプトの「ALLURING(魅力的)×VERVE力強さ」」は、尖った感じのしない上品さを醸し出している。
インテリアもクルマとドライバーが直感的(ダイレクト)につながるコックピット思想「Tazuna Concept(乗馬の手綱に由来する)」を新たに取り入れ、運転操作に集中できる環境を整えて快適性も大きく向上させている。更に最新の予防安全機能やマルチメディアシステム、コネクティッドサービスも提供される。
また、今回新たに電動化技術で走る歓びを追求したハイブリッドモデルとPHEVの2機種導入し選択肢が増えている。
迫力重視から、洗練された上質感へ進化したデザイン
新型レクサスRXのエクステリアは、フロントマスクのアイデンティティである「スピンドルグリル」をボディに一体化(シームレスグリル)、クルマ全体の塊感を「スピンドルボディ」と新たに表現している。
だが、EVではフロントグリルをボディと一体化させたデザインも多くなったこともあり、斬新さはあまり感じられない。
リアコンビネーションランプの横一文字の直線的なデザインは、最近の流行りでもある。こうしたデザインが多くなったことで、夜間ではやや見分けがつかなくなっている。だが、両端をサイドまで回り込ませることで差別化とワイド感を強調。
サイドビューは、ボンネット先端を高くバックインドウ後端を低くした姿勢と、リアフェンダー付近のボリュームある張り出し面の造形は、「eAxle(トランスアクスル、モーター、インバーターを一体化した駆動ユニット)」で生み出されるトラクションの力強さ、低重心な踏ん張りを感じさせるデザインだ。
居住空間は、前席シートの間隔を20mm拡大、A ピラーとルーフ前端を後方に配置して、視認性を高めた開放的な空間としている。後席はフロントシートバックの薄型化により後席乗員の足元空間を拡大、シートバックのリクライニング角度を37 度まで可能とすることでゆとりのある空間が快適性を向上。
加えて「Version L」 では、助手席シート肩口には、運転席や後席から操作するスイッチを配置することで利便性を高めている。また、乗降時の負担軽減のため、低床化に加えて乗り降りしやすいようにドア開口部周りの形状を工夫した。
さらに、運転席はパワースイッチのON/OFF、運転席シートベルトの脱着で自動的にシートが移動するスライドアウェイ(前後方向)、リフターアウェイ(上下方向)を追加している。
すみずみまで行き届いた快適空間
新型レクサスRXでは、新たなコクピット思想の「Tazuna Concept(人が馬を操る際に使う手綱)」に着想して、運転中の視線移動や煩雑なスイッチ操作を少なくしてドライバーをサポートする。
ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させることで、運転中でもナビゲーションやオーディオ操作に集中できる。14インチのセンターディスプレイはソフトタッチスイッチ式で、インストルメントパネルやセンターコンソール周辺のハードスイッチは、サイズや形状を考慮して直感的に操作出来る最適な位置・形状で配置された。
通常センターディスプレイのタッチパネルで操作を行おうとすると、助手席からでもクルマの振動などで狙いが定まらず、ミスタッチしてしまうことが多い。ステアリング周りで主要(日常頻繁に使用する)スイッチを操作出来るのは、安全性の面や精神的にも助かる。
空調システムは、前席左右と後席の温度を自動的にコントロールするトリプルゾーン独立温度コントロール制御を全車に標準装備する。前席に輻射熱ヒーター、後席にはシートヒーターに加え、オプションで空調シートが準備される豪華さだ。
更に便利装備として、センターコンソールの前方に収納スペースやおくだけ充電トレイなどを設定。インストルメントパネルに充電用USBコネクタ(Type-C)を3個、通信用USBコネクタ(Type-A)を1個設定。
さらに、センターコンソール後部にもUSB コネクタ(Type-C)2個設定は、スマホやタブレット等の多機種を必要とするユーザーには嬉しい装備で、車中でのWeb会議なども必要に応じて気兼ねなく対応出来る環境が提供される。
大容量で利便性の高いラゲッジスペース
最近ラゲッジスペースが大容量でも長尺物を収納できるほどの荷室長が無く、ゴルフバックを積めないクルマも多い。だが、新型RXはバックドアトリムの薄型化等で荷室長を50mm拡大し612Lの大容量(最大スーツケースなら4個、9.5インチのゴルフバッグは4 個)のラゲッジスペースを確保。4名分のゴルフバック収納が可能で、ゴルファーにとってはとても使いやすくなった。
また、従来より荷室床面の30mm減は、荷物積み下ろし時の負担軽減となり、購買層の中高年には嬉しい改良で、トノカバーもワンタッチ式で利便性も向上している。
走行性能を追求し続けるクサスの回答とは?
新型レクサスRXでは、クルマの重心高・慣性諸元・軽量化・剛性などを徹底的に検討。レクサスの原点であるドライバーの意図に忠実でリニアな動き、レクサスならではの乗り味である「Lexus Driving Signature(あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる)」を更に進化させている。
ボディ構成ではGA-K(大型FF車用)プラットフォームで軽量化と低床化に加えて、重心高を従来型から15mm下げて、ホイールベースを60mm延長した。トレッド幅は前15mm、後45mm広げてワイド化し、ヨー慣性モーメント(ハンドル操舵などによるクルマの左右方向の動きを)を低減することでリニアな動きを獲得している。
サスペンションには、フロントにマクファーソンストラット式サスペンション、リアに新開発のマルチリンク式サスペンションを採用。ショックアブソーバー配置とサスペンションメンバーのブッシュ特性の最適化で、駆動力の伝達と発進・加速時のスムーズな車両姿勢の両立を実現。また、駆動伝達系の最適化で走行時の車両の振動も抑制している。アッパーアームの配置などで広い室内スペースが確保した。
新開発のリアマルチリンク式サスペンションに併せて、GA-Kプラットフォームにねじり剛性の高い骨格配置(レーザースクリューウェルディングや構造用接着剤、骨格の接合に短ピッチ打点溶接技術)を新たに採用。車両加減速、操舵旋回時のサスペンションからの入力をしっかりと支えている。
また、ステアリングサポート部に高剛性のアルミダイキャストを使うことで、リニアなステアリング応答を実現している。
さらに、サスペンション締結部の高剛性化によりホイールアライメント精度(トー、キャンバー、ロールステアなど)を高め、路面入力などでのアライメント変化を抑え、操縦安定性を向上させている。
軽量化にも注力した。フロントフェンダーのアルミ化、Bピラーに世界初となる安全性と軽量化を両立した2GPa(ギガパスカル)級のホットスタンプ材(高張力鋼板の熱間プレス材)を採用して、車両重量は90kg(従来型比)の減量に成功している。
ブレーキは、前後回生を協調させた加圧ユニットによる前後独立の油圧制御を行う。これは、ドライバーのブレーキ操作量で前後輪のブレーキ力配分を最適化するブレーキ車両姿勢制御で、減速から旋回においてスムーズな変化で気持ちよさと高い安心感のある走りを実現した。
駆動系では車輪速・加速度・舵角などの各センサー情報で、前後輪の駆動力配分比を100:0~20:80間に制御するDIRECT4(駆動力配分制御)を採用。発進・加速時は車両のピッチングを抑えてダイレクトな加速感を、コーナリングでは進入時のハンドル切り始めにフロント寄りの駆動力配分に制御してスムーズな進入、コーナー脱出時はリア寄りの駆動力配分で安定性を高めた。自然でスムーズなコーナリングにより、ドライバーがクルマと対話できる走りを実現している。
また、聴覚的にもレクサス初のActive Noise Control/Active Sound Controlにより、4気筒ターボ特有のノイズを除去しつつ、エンジン×モーターの力強さと伸び感を電気的なサウンドで演出している。
空気、振動をコントロールし快適空間の創出
新型レクサスRXは空力(風流れ)の適正化により、スタイルやCd値だけでなくブレーキの冷却性や風切り音などの騒音もバランスさせている。フロント部分では、床下のエンジンアンダーカバーにディンプル形状(ゴルフボール状の凹み)を設けて、負圧の微小渦を床下に発生させることで、低速~高速域のクルマの接地感向上をはかり走行時の安心感を高めている。
また、ドアからガラス面までの段差を小さくして風の整流。リヤスポイラーの後端形状などにより、ダウンフォース的な空気の流れを生み出し操縦安定性の向上に寄与している。
同時にエンジンフードのツインロック構造や、高遮音タイプのフロントドアガラスの採用により、ボディ骨格配置の最適化で実現した高いボディ剛性で振動を抑制する。加えて吸音材の最適配置を行い、路面からの振動を伴ったロードノイズや風切り音、外部からの音の侵入など、耳障りな特定の音を低減して快適な居住空間を実現している。
RX 500h F SPORT Performance 2.4L-T HEV DIRECT4を解説
(「T24A-FTS」エンジン+Parallel Hybrid+eAxle)
「F SPORT Performance」は、F SPORTパッケージに加えてパワートレインまで強化したパフォーマンスモデル「Lexus Driving Signature(レクサスならではの乗り味)」を更に進化させている。
フロントに高トルクの2.4Lターボエンジン+モーターに6速ATを組み合わせ、リアには高出力モーター「eAxle」の新HEVシステムを搭載。バッテリーは高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用する。
新HEVシステムは、アクセル踏み込み時のターボ過給遅れを、前後モーターのアシストで加速時のもたつきを低減。走行中もトルクフルなターボエンジンと「eAxle」で力強く伸びやかなフィーリングが魅力。エンジンとモーター、モーターとトランスミッション間のクラッチで、走行状況に応じたエンジンとモーターの使い分けや統合で、効率的かつレスポンスの良い動力性能を実現した。
新たな電動化技術としてDIRECT4の緻密な4輪駆動制御も投入。前後輪のグリップ力を最大限に活かした車両姿勢のコントロールと、後輪には車速に応じて後輪操舵(前輪と逆位相/同位相に最大4度)する「Dynamic Rear Steering(DRS)」を新採用した。
DRSにより、低速時は小回りの効く取り回しの良さを、高速域では後輪を同位相にすることでリアの安定性を高めて気持ちの良い走りを実現する。DRS効果で、RX 500h F SPORT Performance の最小回転半径は5.5mと日本でも扱いやすい小回り性能を得た。
そして、フロントブレーキには対向6ピストンブレーキキャリパーを装備して、リニアなダイレクト感のあるブレーキフィーリングで安心感を提供する。
RX450h+ 2.5L PHEV E-Fourを解説
(「A25A-FXS」エンジン+Series Parallel Plugin Hybrid+リヤモーター)
高熱効率の2.5L 直4 エンジンに、総電力量18.1kWhの大容量・高出力リチウムイオンバッテリーを床下に配置してフロント・リアモーターを駆動。クラストップレベルのEV 走行可能距離86km(WLTC法で計測値)と十分なパワーを発揮する。
走行モードは4 つ(①EV モード、②AUTO EV・HV モード、③HV モード、④セルフチャージモード)から任意で選択が可能。
AUTO EV・HV モード選択時には、「先読みエコドライブ(先読みEV/HV モード切りかえ制御)」により、ナビで目的地を設定することで、駆動用電池の残量や、道路の属性・特性に応じて自動的にエネルギー効率をコントロールする。また「E-Four」システムで前後トルク配分を100:0 から20:80 の間で制御する。
・RX350 2.4L-T AWD
(「T24A-FTS」エンジン+Direct Shift-8AT+電子制御フルタイムAWD)
・RX350 2.4L-T FF
(「T24A-FTS」エンジン+Direct Shift-8AT)
高トルクの2.4L 直4 ターボエンジンに、高トルク対応型Direct Shift-8AT を搭載。エンジンは高速燃焼システムに加えて、センター直噴システムやターボと触媒の近接配置等により、厳しい排気・燃費規制への対応とカーボンニュートラルに向けた取り組みを実施。
FF・AWDのトランスミッションは、ターボエンジンの特長に合わせた専用チューニングのシフト制御技術で、ドライバーの意図に忠実で滑らかな加減速、気持ち良い走りを目指している。
電子制御フルタイムAWDは、リアディファレンシャルに備えた電子制御カップリング(湿式多板クラッチ)で、前後輪の駆動力配分を75:25 から50:50 までのシーンに応じた常時可変最適化で、高い接地感とリニアな動きとハンドル手応えを両立する。
安全装備、快適装備などを解説
新型レクサスRXの 先進予防安全技術(Lexus Safety System +)と先進装備
<先進予防安全装備>
・プロアクティブドライビングアシスト(PDA):歩行者の横断や急な飛び出しなどの回避運転操作をサポートする。また、先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートすると共に、交差点での右左折時の減速支援や、車線内走行時には常時操舵アシストで運転支援を行う。
また、オプションのドライバーモニターと連動した下記機能も用意されている。
・プリクラッシュセーフティ(PCS):ドライバーの脇見運転等をシステムが検知すると早いタイミングでドライバーへ警告、衝突回避や被害軽減をサポートする。
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付):通常の前走車追従走行機能に、音声対話サービスを使用した設定車速と車間設定変更も可能。
・レーンディパーチャーアラート(LDA):ドライバーの脇見運転等をシステムが検知すると警報や車線逸脱抑制を作動する。
・ドライバー異常時対応システム:レーントレーシングアシスト(LTA)動作中に、ドライバーの運転姿勢が大きく崩れると、ドライバーの運転継続が困難と判断、ハザードランプの点滅で周囲にアピールして緩やかに減速し車線内に停車する。また、停車後にドアの解錠や、ヘルプネットへの自動接続による救援要請を行う。
・ドライブレコーダー(前方/後方)
メモリー内蔵のドライブレコーダー(車載カメラ併用)をRX500hとRX450h+に標準装備。車両前方、後方の映像を常時録画すると共に、映像はセンターコンソールの14インチディスプレイで再生して確認できる。スマートフォンやUSB メモリーへの転送も可能。
・周辺車両接近時サポート(通報提案機能)
後続の車両が異常に接近すると、必要に応じてシステムからドライバーや警察、もしくはヘルプネット®へ接続して最適な対処方法を提案する。また、ドライブレコーダーが装着されている場合には、状況を自動録画し専用記録領域へ保存する。
・後方車両への接近警報
自車両と同一レーンを走行する後続車を、ブラインドスポットモニター(BSM)のミリ波レーダーで後続車との距離、相対速度、方向等を検知して追突の可能性を判断する。追突の可能性が高い場合、ハザードランプを自動的に約2秒間高速点滅して後続車へ注意喚起する。
・セカンダリーコリジョンブレーキ(前突、側突時ブレーキ作動機能)
従来の走行中に前突・側突された際にブレーキを作動させるセカンダリーコリジョンブレーキに機能を追加、停車中にブラインドスポットモニター(BSM)のミリ波レーダーで、走行中に後方車両から追突される可能性が高いと判断すると、自動的にブレーキが作動して減速する。停車中の場合にも後側方ミリ波レーダーを使用することで新たに後突に対応するとともに、衝突前からブレーキを作動させて前方車両への追突などの2次被害の軽減・防止をおこなう機能も追加された。
<快適な移動を支えるLexus Teammate(高度運転支援技術)>
・アドバンストドライブ(渋滞時支援)
自動車専用道路の渋滞時(0km/h~約40km/h)にレーダークルーズコントロール、及びレーントレーシングアシストを行う。(ドライバーが前を向いているなどの条件を満たす必要がある)
・アドバンストパーク(駐車支援)
車内からの操作で縦列、バック、前向き駐車を支援する。HEV/PHEV モデルでは、スマートキーを携帯して専用アプリをインストールしたスマートフォンで、車外からリモートで駐車および出庫が可能。
<先進技術による新たな価値>
OTA(Over the Air=オンラインによるソフトウェアのアップデート)により、電源ONで最新のソフトウェアに自動更新されるため、常に最新の運転支援技術を備えたより安全・安心なクルマへ進化する。
・ドアのアンラッチ機構をスイッチによる電気制御「e-ラッチシステム」に置き換えることで、無駄な動きのないスムーズなドア操作と滑らかな操作フィーリングを実現する。また、後方からの自転車等の接近車両を検知すると、ドアの開放をストップして衝突などを回避するSEA(Safe Exit Assist=ドアオープン制御付き安心降車支援)を採用する。
スマートフォンの専用アプリをダウンロードすれば、携帯しているだけでドアのロック、アンロック、エンジンスタートが出来るだけでなく、スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しも可能で、家族や友人、離れた場所での車両の貸し借りもできる。
<先進性と利便性を高めたマルチメディアシステム>
人間中心の考え方に基づき大型化/高解像度化した14インチタッチワイドディスプレイは、最新のマルチメディアシステムにより直感的な使いやすさを追求する。
G-Link(クルマとネッワークを繋ぐテレマティックサービス)機能で、日常使いに即したサービスを提供すると共に、OTAで常に最新の予防安全装備や先進技術が自動的にアップデートされる。
また、スマートフォンアプリの「My LEXUS」により、クルマの燃料残量(PHEV車場合は残電池量や充電状況)や走行距離の確認、さらに乗車前のエアコン作動(リモートエアコン)などのほか、夜間や長期の旅行・出張等の際、車のエンジンを始動できなくする「マイカー始動ロック」などの便利機能が利用できる。
・直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムは、メニュースイッチをディスプレイの運転席側に常時アイコンで表示。全体のレイアウトも情報に応じて表示エリアを分けてナビや音楽、車両設定などの操作を統一して使いやすさに拘り、さらに使用頻度の高い機能の簡単な呼び出しやモニターの表示エリアを好みに応じて拡大/縮小できる機能も搭載する。
・ナビゲーションシステムは、クラウド上の地図、交通情報や駐車場の空き情報などをリアルタイムで取得するG-Link機能付きのコネクティッドナビを採用する。(*G-Link契約中は常に最新の地図データを利用可能)
・音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチ、ディスプレイのマイクアイコンや、任意に設定可能な起動ワード(例:Hey Lexus!など)により、クルマと会話するように自然な発話で音声認識機能の起動が可能。
・iPhoneやAndroidなどのスマートフォンをクルマと繋ぎ、車載ディスプレイにApple CarPlay、Android Autoを表示できる。Apple CarPlayでは従来のUSB接続に加え、Wi-Fi接続にも対応する。
・14インチナビでは、DCM(データ・コミニュケーション・モジュール=クルマ
専用通信機)を活用したインターネット接続で、Webサイト(ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube動画など)も閲覧することができるWebブラウザー機能を装備する。
・マイセッティング機能(個人設定を車両に登録)では、従来の車両設定(ドライビングポジション、イルミネーションなど)に加えて、ナビやオーディオなどのマルチメディアの設定にも対応しており、スマートキーだけでなくデジタルキーやBluetooth機器(スマートフォンなど)でもドライバーの特定が可能で、G-Link契約中はマルチメディアの設定をデータセンターに格納し、別の車両で呼び出して利用することができる。
・レクサスプレミアムサウンドシステムは、きめ細やかで華やかなボーカル、優れたサラウンド感とゆったりと伸びやかな音響空間(大容量のサブウーファーボックスを含む12個のスピーカー)を構成する。
・マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムでは、Mark Levinson Pureplayコンセプトに基づく大容量のサブウーファーボックスを含めた21個のスピーカーで構成され、クルマのボディ骨格も活用して配置することで、前後左右に広がるステージ感と歪みのないピュアな音を再現する。
両サウンドシステム共に、CD音源(44.1kHz/16bit)よりも情報量の多いハイレゾ音源(96kHz/24bit)の再生にも対応する。
5代目新型レクサスRXのグレード選び。お勧めはPHEVのRX450h+?
カーボンニュートラルが叫ばれ、EV化へ急加速している現在、環境性能は無視できない。とくに、高級車なら尚更だ。5代目新型レクサスRXには、EVが投入されていない。そうなると、新型RXのグレード選びでは、RX450h+ 2.5L PHEV E-Four(約870万円)一択となる。
悩ましいところなのだが、RX500hのパワフルで優れた走行性能も魅力だ。14.4㎞/L(WLTCモード)という燃費でも、このクラスで世界トップレベルの燃費値。しかし、圧倒的燃費性能で世界を席巻するレクサスのハイブリッドモデルというブランドイメージからは、やや物足りなさを感じる。このモデルは、走行性能重視のハイブリッドシステムであるため、仕方のない部分ではある。
ただ、今時の高級車でガソリン車という選択はありえないので、パワフルさや走行性能をとにかく重視するのであればRX500hという選択肢しかない。
リセールバリュー重視ならRX500h?
また、レクサスは、値引きゼロ戦略を続け成功している数少ないブランド。その結果、リセールバリューは極めて高いレベルにある。レクサス車からレクサス車への乗換え時には、驚愕の下取り価格が提示されることも多い。レクサス車は、こうしてメリットも大きい。
しかも、SUV人気の追い風も加わり、新型レクサスRXのリセールバリューは、かなり高くなると予想できる。コロナ禍における半導体や部品供給不足により、しばらく新型RXの納期は長期になるのも確実。こうなると、転売目的の購入も十分にあり、新車価格より高額な未使用車も出てくるだろう。そうなると、さらに新型RXのリセールバリューは高くなる。
その上で、より高いリセールバリューを望むのなら、RX500hがお勧めとなる。日本マーケットでは、スポーティな内外装をもつF SPORTが大人気だからだ。
カーボンニュートラル時代なのに、残念なガソリン車の設定
レクサスは、2019年に電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表した。しかし、未だ国内にガソリン車のラインアップをしているのは残念だ。日本マーケットは、とくにハイブリッド車が好まれるので、ガソリン車の設定は無くてもいいだろう。
すでに、日産はエクストレイルやノートには、ガソリン車の設定はしていない。「Lexus Electrified」を掲げながら、足元の商売を重視するというのも理解できないわけではない。ただ、レクサスはプレミアムブランド。カーボンニュートラルに向けて、全力で取り組む姿勢がみたい。それが、更なるブランド力の強化にもなるはずだ。
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レクサスRX価格
・RX500h F SPORT Performance AWD 9,000,000円
・RX450h+ version L AWD 8,710,000円
・RX350 version L FF 6,640,000/AWD 7,050,000円
・RX350 F SPORT AWD 7,060,000円
新型レクサスRX燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード:RX450h+(AWD)
全長x全幅x全高(mm) 4,890x1,920x1,700
ホイールベース(mm) 2,850
定員(名) 5
車両重量(kg) 2,160
エンジン型式 A25A-FXS
エンジン 直列4気筒
総排気量(cc) 2,487
最高出力(kw[ps]/rpm 136[185]/ 6,000
最大トルク(Nm[kgm]/rpm 228[23.2]/3,600~3,700
WTLCモード燃費値(km/L) 18.8
充電電力使用時走行距離(km) 86
駆動方式 E-Four(電気式4輪駆動方式)
最小回転半径(m) 5.9
トランスミッション 電気式無段変速機
タイヤ 235/50R21
<駆動用主電池>
種類 リチウムイオン電池
容量(Ah) 51
総電力量(kWh) 18.1
<ハイブリッドモジュール>
・フロントモーター
電動機型式 5NM
電動機種類 交流同期電動機
最高出力kw(PS) 134(182)
最大トルク Nm(kgf・m) 270(27.5)
・リヤモーター
電動機型式 4NM
電動機種類 交流同期電動機
最高出力kw(PS) 40/ 54
最大トルク Nm(kgf・m) 121(12.3)
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