BMW X7新車情報・購入ガイド 顔面、ド迫力!
CORISM / 2022年12月7日 7時7分
BMWのフラッグシップSUV「X7」、大胆フェイスチェンジ
BMWは、最上級ラグジュアリーSUV「BMW X7(エックスセブン)」の一部改良新型3モデルの発売を開始した。納車は、本年12月以降を予定。
BMW X7は、BMWブランドのフラッグシップSUVで、最大7人乗りとした3列シート車だ。
新型BMW X7は、先の7シリーズ同様のBMWラグジュアリー・フェイス(上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライト)を装備。
また、ステアリングから手を離しての走行が可能(一定の条件下)な、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載する。
先代モデルの運転支援システムに加え、AR(拡張現実)機能搭載のナビゲーション・システムや、事前に登録した駐車操作で、ステアリングやブレーキ操作を自動で行なうパーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)機能を加えた「パーキング・サポート・プロフェッショナル」など、多くの最新テクノロジーを標準装備としている。
次世代トレンドはツイン・サーキュラー&ダブル・ライトか
新型BMW X7のエクステリア・デザインは、BMWのラグジュアリー・モデルに相応しい存在感とダイナミズム、堂々とした佇まいを見せている。
ヘッドライトは、BMW7シリーズで採用の上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライトを採用する。
上部にはターン・インジケーターを含むLEDデイタイム・ランニング・ライト、下部にはアダプティブ・マトリックス機能を採用したコーナリング・ライト機能も併せ持つLEDヘッドライトを配置する。
キドニー・グリルは大型化し、クロームで縁取ることで存在感と力強さを主張。さらに、光ファイバーの照明で浮かび上がらせ、夜間の存在感を増すアイコニック・グロー・キドニー・グリルとしている。
SUVなのに30、35の超扁平タイヤをオプション設定?
また、新型BMW X7には23インチのアロイ・ホイールを新たにオプション設定されている。装着されるタイヤがフロント275/35R23、リア315/30R23とう超薄型偏平タイヤとなった。
クルマが重いだけに、サスペンションとのバランスが心配になると共に、どうしても偏平率が高くなると路面からの衝撃の吸収性が悪くなる傾向にある。35、30シリーズの装着で、直接的なゴツゴツ感やショックの強さなどのポジティブ面が気になるところである。
試乗してみないと分からないが、装着タイヤを大きく、偏平率を変更するなら合わせてチューニングされたサスペンション周りも、オプション設定して欲しいと思う。
以前ALPINAに試乗する機会があり、その際に23インチの高偏平タイヤながら、予想に反して路面凹凸のゴツゴツ感やショックを上手く吸収して、操安性やノイズを損なう事無く、ソフトな乗心地ですこぶる快適だった事を思い出した。
新型BMW X7のインテリアは、12.3インチのメーター・パネルと、14.9インチのコントロール・ディスプレイの2つを一体化。ドライバー側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイが、視認性と高い操作性を実現している。
今回、シフト・レバーも廃止(全てのモデルでパドル・シフトを標準装備)することで、センターコンソールのiDriveコントローラー周りをスッキリさせてモダンな印象を与えている。iDriveコントローラーは使い易く、正確な操作が出来るので継続して欲しいシステムの一つだ。
また、ナビゲーション・システムで目的地をセットした場合、14.9インチのコントロール・ディスプレイには、AR機能でリアルタイムな前方映像に進行方向の矢印が重ねて映し出され、直感的で分かりやすく安心感を与える。
室内のシート配置は先代モデル同様6名乗車、もしくは7名乗車仕様を選択可能。6名乗車仕様では、全てのシートに肘掛けを装備するセパレート式で乗員全員がリラックスできる空間を提供する。
EVの設定は無し! 余裕の動力性能と快適空間で疲れ知らずのドライビング空間
ディーゼルエンジン搭載モデルのBMW X7 xDrive 40dは、最高出力340PS(250kW)、最大トルク700Nmを発揮する。最新型の3.0L直列6気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンは、8速オートマチック・トランスミッション、4輪駆動システム(xDrive)が組み合わされている。さらに、48Vマイルド・ハイブリッド・システムが加わり、トータル最高出力352PS(259kW)、最大トルク720Nmと実用十分だ。
Mパフォーマンス・モデルのBMW M60i xDriveには、最新型4.4L V型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。8速ATと48Vマイルド・ハイブリッド・システムでトータル最高出力530PS(390kW)、最大トルク750Nmと強力なパワーを発揮する。
フラッグシップセダンの7シリーズには、EV(電気自動車)であるi7が用意されたが、残念ながらX7にEVの設定はない。
絶妙なエア補正を行うエアサスペンション
新型BMW X7には、「オートマチック・セルフレベリング・コントロール付きアダプティブ2アクスル・エア・サスペンション」と、「電子制御ダンパー付きアダプティブ・サスペンション」を標準装備する。サスペンションへのエア供給を個別に制御することで、1名・3名・5名乗車などの不均衡な積載状態の車高補正や、走行中常に最適な車高に調整して前後左右の荷重配分を制御、快適で安全安心なハンドリングと乗心地を実現する。
さらに、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(電動パワー・ステアリング)、アンチロール・スタビライザーの最適化で、動きの俊敏性、精度を向上させ、特にエグゼクティブ・ドライブ・プロ(フロント・ウインドウ前方のカメラで道路の詳細な路面凹凸を検知して、リアルタイムに適切なサスペンション制御する)や、アクティブ・ロール・スタビライザー(直進走行時のフラツキを抑えて快適性向上)等、最新テクノロジーを標準装備することで、まったく新しい次元の快適な走行性と長距離ドライブの快適性を進化させている。
渋滞時ハンズ・オフ機能を搭載
新型BMW X7には、高速道路などでの渋滞時にハンズ・オフできる機能を搭載。高速道路(高速自動車国道法に定める高速自動車国道、及び指定都市高速道路に分類される道路が対象)での渋滞時に、ドライバーが絶えず前方に注意して、周囲の道路交通や車両の状況に応じて、直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にあれば、ステアリングから手を離しての走行が可能。SAE International:Society of Automotive Engineersが定める自動運転レベル2の段階であり、自動運転ではなく前方注視が必要。ドライバーの運転負荷を軽減するなど、安全に大きく寄与する運転支援システムが搭載される。
最新の安全機能・運転支援システム
新型BMW X7には、高性能カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力により、精度と正確性を更に向上させた最先端の運転支援システムを標準装備する。
・アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
クルマの四方に配置されたミリ波レーダーやカメラで、前走車や走行中の車線を検知、前走車との車間距離を維持しながら自動で追従、渋滞などの低速走行時には車両停止までの制御を行なう。高速道路走行時に前走車の急ブレーキを察知すると、まず表示でドライバーに警告し、次に音声によって危険を喚起する。ドライバーがブレーキを操作しない場合は、自動的にブレーキを作動させて衝突などの回避行動をとる。
・レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)
リア・バンパーに組み込まれたセンサーで、ドライバーの死角になる左右後方の車両や、追い越し車線上を急接近してくる車両を認識してドア・ミラーのインジケータを点滅させて警告する。ドライバーが注意喚起に気づかず、そのまま車線を越えた場合には、自動的にステアリング操作サポートして車線を維持する。
・レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
フロント・ウインドウのカメラで車線のラインを検知、70 km/h 以上で走行時に車線からクルマが逸脱しそうになると、ステアリング・ホイールを振動させてドライバーに警告する。ターン・インジケーター(ウィンカー操作)の操作で意図的な車線変更の際には警告しない。
・ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
ナビゲーションのデータを使って車線変更が必要なタイミングを車両が事前に察知するとともに、工事による車線規制などを認識し、高速道路のジャンクションや工事箇所において車線変更をサポート。
・レーン・チェンジ・アシスト
リア・バンパーに組み込まれたセンサーがドライバーから死角になる左右後方の車両などを認識し、衝突の危険がないことを検知。ターン・インジケーター(ウィンカー)操作で車線変更の意思を車両に示すと、ステアリング操作をアシストし車線変更をサポート。
・サイド・コリジョン・プロテクション
ボディ側面に装備されたセンサーが、車両側面の交通状況を監視。隣りの車線で走行する車両が、自車の車線に入ってくるなど、側面衝突の危険性が高まった場合、走行中の車線を維持しながら、接近してくるクルマから距離を取るようにステアリング操作を行い、ドライバーに危険を知らせると同時に衝突回避でサポート。
・衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)
走行中に他のクルマや歩行者との衝突が避けられないタイミングまで、ドライバーによる回避操作が無い場合、システムが自動的にブレーキをかけて衝突の回避、ステアリングの操作にも介入して被害の軽減を図る。
・クロス・トラフィック・ウォーニング
駐車スペースからクルマを動かす場合や、視界の悪いT字道路を進む場合など、クルマの前方/後方を横切る車両や歩行者を、バンパーに内蔵されたセンサーにより認識。接近を検知した場合は、コントロール・ディスプレイに警告表示を行いドライバーに注意を促す。
・ペダル踏み間違い急発進抑制機能
車両停止中のD(ドライブ)またはR(リバース)選択時、車両前後のセンサーから約1mの範囲内で障害物を検出すると、ドライバーがアクセルペダルを大きくかつ素早く踏み込んだり、踏み続けてもエンジンの出力を抑制して車速を3km/h以内に制限する。なお、脱出や進入など緊急対応するなど必要な場面を想定して、システムが完全に車両停止することは無い。
・リバース・アシスト・プロフェッショナル機能
狭い路地や大型スーパーの駐車場など、時速35km以下で車両が走行した直前のルートを最大200mまで記憶して、その同じルートをバックで正確に戻る“リバース・アシスト・プロフェッショナル”機能を搭載。細い道での対向車とのすれ違いなどに困った際、安全で正確に元のルートに戻ってくれる。
またパーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)機能付きパーキング・サポート・プロフェッショナルは、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ操作が一切不要となる自動駐車装備で、自宅駐車場、勤務先駐車場を車両に登録して、その駐車スペースを車両が検知・認識すると、完全に自動で駐車を行う超楽々の便利機能が追加されている。
家からクルマまでスマートフォン1台で事足りるステージへの進化
新型BMW X7は、コネクティビティにおいても「OK, BMW」と話し掛けることで、エアコンなど車両の操作が可能。また、BMWコネクテッド・ドライブは、自宅などで事前にスマートフォンで検索した目的地を車両に転送すれば、車両でのナビゲーション設定が不要になるなど利便性を向上させている。
BMWデジタル・キー・プラスは、車両のキーを持たなくても、アプリをダウンロードしたスマートフォン、スマートウォッチを携行して、車両に近づけば自動的にロックが解除される。車室内にロック解除に使用したデバイスがあれば、エンジンの始動も可能と至れり尽くせりだ。
クルマに内蔵されるPersonal e-SIMは、ホットスポットを介したインターネットを利用(別途NTT docomoの契約必要)し、Fire TVやスマートフォンのコンテンツを車内のディスプレイにミラーリング出来る。
あなた専用執事が同乗?
新型BMW X7のBMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)は、AI技術の進化で、音声だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能なBMW最新の機能だ。
今までの音声入力とは違う、より自然な会話に近い言葉での指示や質問を理解する。使用頻度に応じてドライバーの好みをAIが学習し、会話を重ねるほどに学習してパートナー(執事)としての役割を担ってくれる。
そして、最たる特徴はドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能だ。例えば、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「Ok, butler(執事)」でも良いし、上司(課長や部長、社長でも良いかもしれない)など、呼びかける言葉次第ではより身近な存在として(ストレス発散?)使用するのは面白いのではないかと思う。
新型BMW X7には、全車に3年間主要メインテナンス無償提供、及びタイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等を含む“BMWサービス・インクルーシブ・プラス”が付帯されている。この「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」は、2016年よりBMW全モデルに新しいメインテナンス・パッケージとして標準装備している。
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新型BMW X7価格
・BMW X7 xDrive40d Excellence 13,390,000円
・BMW X7 xDrive40d M Sport 13,860,000円
・BMW X7 M60i xDrive 16,980,000円
新型BMW X7の燃費、ボディサイズなどスペック
グレード:M60i xDrive(48Vマイルドハイブリットシステム)
全長x全幅x全高(mm) 5,170x2,000x1,835
ホイールベース(mm) 3,105
定員(名) 7(パーソナルシート仕様は6名)
車両重量(kg) 2,610 (パノラマサンルーフ装備は10kg増)
エンジン V型8気筒ターボ・ガソリン・エンジン
総排気量(cc) 4,394
トータル最高出力(kw[ps]/rep(EEC)) 390[530]/ 5,500(*エンジン381kw+モーター9kw)
トータル最大トルク(Nm[kgm]/rpm(EEC)) 750[76.5]/1,800~4,600
燃料消費率WTLCモード(国土交通省審査値)(km/L) 8.2
駆動方式 xDrive(4輪駆動方式)
トランスミッション 8速スポーツAT
タイヤ フロント275/40R22 リア315/35R22
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