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メルセデス・ベンツGLC新車情報・購入ガイド 謎!? デカいのに扱いやすい理由とは?

CORISM / 2023年3月21日 7時7分

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 

新型GLC登場で、より強固になったSUVラインアップ


 

メルセデス・ベンツは、ミドルサイズのSUVであるGLCをフルモデルチェンジし発売を開始した。今回のフルモデルチェンジで、新型GLCは2世代目となる。

初代メルセデス・ベンツGLCは、セダンのCクラスをベースとしたSUVとして2016年に投入された。CクラスをベースとしたGLKの後継でもある。

この初代GLCは、スポーティな走りとしなやかな乗り心地をもつモデルとして高い人気を誇った。2019年には、輸入新車販売台数ランキング10位に入りメルセデス・ベンツのSUVで最も売れた。

現在のメルセデス・ベンツSUVラインアップの主力は、GLBやGクラスといったモデルだが、さらに、フルモデルチェンジでした2代目GLAが加わることで、より強力なSUVラインアップとなる。

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 



 

コッテリ系フェイスになった新型GLC


 

そんな新型メルセデス・ベンツGLAの外観デザインは、、メルセデスのデザイン基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインをテーマを継承。ひと目でメルセデス・ベンツSUVファミリーの一員であることが分かる。

新型GLCのボディサイズは、ホイールベースを+15mmの2,890mmに。全長も+50mm 伸ばし4,720mmとした。全幅は1,890mmと変化はないが、ややボディサイズは巨大化している。

狭い道が多い日本において気になるのは、全長よりも全幅だ。1,890mmという全幅は狭い道でのすれ違いなど、かなり気を遣うサイズだ。ただ、標準仕様で最小回転半径が5.5m、後輪操舵機能のリア・アクスルステアリング装着車になると、なんと最小回転半径が5.1mとコンパクトカー並みになる。これなら狭い駐車場でも苦労することはないだろう。

フロントデザインは、先代GLAと比べるとややクセが強めな印象だ。標準仕様ではフロントグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムによって、ユニークさを強調。AMGラインでは、斬新なスターパターングリルを採用し、独特の存在感をアピールする。
リアビューは、力強く張り出したフェンダーがSUVらしいタフネスさとスポーティさを表現している。リヤコンビネーションランプは、Cクラスセダンに似たデザイン。よりワイドで洗練されたデザインだ。

この新型GLCは、デザインだけでなく空気抵抗地にも優れる。Cd値は0.29と良好。高速域での省燃費性能に貢献する。

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 



 

斬新さを感じるインテリアデザイン


 

インテリアデザインは、なかなか斬新。センターコンソール上部には、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットが3つ配置されている。サブメーターのようにも見え、なかなかスポーティ。メルセデス・ベンツのインテリアデザインは、他の車種でもエアアウトレットの自己主張が強めだ。

そしてセンターコンソールには、縦型11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新しいデザインを採用。ドライバーの視認性を向上させている。

12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード
上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるようなデザイン。ディスプレイとメディアディスプレイは3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)と4つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス、オフロード)の中から選択することが可能。

そして、ステアリングホイールのデザインも個性的。最新世代のステアリングホイールが採用され、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結できる機能をもつ。

従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上させている。

また、室内灯の「アンビエントライト」も改良。64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能となった。また、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する。

そして、荷室。先代GLCは、広いとは言えない荷室だった。だが、新型GLCでは荷室容量を620L~1,680Lへと拡大。通常時で620Lあれば、十分な実用性といえる。さらに、カーゴポジションを標準装備し、リアシートのバックレストを約10度起こすことでラゲッジルームの容量が先代モデルより約70~80L増加する。

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 



 

よりパワーアップした2.0Lディーゼルターボエンジン


 

そして、新型GLCは、今のところ2.0Lディーゼルターボエンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステムのみの設定となった。新型GLC220d 4MATIC の2.0Lディーゼルターボエンジン(OM654M型)の出力は197PS&440Nm 。先代GLCより、少しパワーアップされている。

このエンジンに短時間、最大で23PS (17kW)、200Nmのブーストが可能なモーターであるISGが加わる。ターボエンジンとモーターの相性は抜群。瞬時に最大トルクを出すモーターの特性の恩恵で、ターボエンジン特有のターボラグをあまり感じさせないからだ。抜群のアクセルレスポンスで、走る楽しさを感じさせてくれる。

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 



 

マイルドハイブリッドシステム搭載で約20%もの燃費アップ


 

また、モーターアシストによる低燃費さもメリット。新型GLC220d 4MATICの燃費性能は18.1㎞/L(WLTCモード)と優秀。先代GLCの燃費が15.1㎞/Lだったので、約20%もの燃費アップだ。

エンジンの進化は、新型クランクシャフトの採用によって、ストロークが 94.3mm、排気量が 1,992cc に拡大(先代モデル:92.3mm/1,950cc)。燃料噴射圧力を2,700 barに引き上げ(先代モデル:2,500 bar)、可変タービンを採用した水冷式ターボチャージャーにより、きわめて速やかなレスポンスと優れたパワー伝達を実現。

さらに、スチール製ピストンにナトリウム封入式冷却ダクトを内蔵することで、ピストンクラウンの温度ピークを効果的に低減している。

ミッションは、9速ATだ。 DYNAMIC SELECTの中の「OFFROAD」モードを選択すると、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高める。

また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポート。

OFFROAD モードでは、360°カメラシステムを使い「トランスペアレントボンネット」機能が使用できる。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤと操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能で、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認可能となった。

新開発のオフロードスクリーンは、コックピットディスプレイおよびメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置する機能。コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数を表示。

これに加え、メディアディスプレイには、周辺地形における GLC の現在の姿勢やフロントホイールの操舵角、(リア・アクスルステアリングを装備している場合は)リアホイールの操舵方向などが表示される。これにより、オフロード走行に関連するすべての運転機能を 1 つの画面で簡単に操作できりょうになった。

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 



 

予防安全装備が進化。より安全なクルマに


 

メルセデス・ベンツの予防安全装備であるインテリジェントドライブも進化した。以下の機能が追加されている。

「アクティブステアリングアシスト」

ステレオマルチパーパスカメラだけでなく、360度カメラシステムも車線認識に使用することで、多くのカーブに対応が可能。高速道路上で今まで以上に精密に車線中央を維持することができる。

「アクティブエマージェンシーストップアシスト」

ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過していると判断した場合に警告を発したり、徐々に減速して最終的に車両を停止させる。

「アクティブブレーキアシスト」

交差点や曲がり角での右左折の際に、対向、飛び出し、巻き込みなどにより、車、自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、ドライバーに警告したりブレーキを作動。

「緊急回避補助システム」

車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング操作をアシスト。また、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知する。

「アクティブレーンキーピングアシスト」

走行している車線を意図せず逸脱しそうな場合に警告、および進路を修正する。

 

「アクティブブラインドスポットアシスト」

車両の斜め後ろのミラーでは、見にくい死角エリアに車両や自転車がいることを警告し、30km/h以上で走行中に側面衝突の危険がある時に危険回避をサポートする。また、停車時にドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能も作動する。

2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 



 

後輪操舵システム搭載車の最低回転半径は、まさかのコンパクトカー並み


 

新型GLCのサスペンションは、フロントにが4リンク式、リアにマルチリンク式が踏襲された。オプションでAIRMATIC サスペンションも選択可能だ。

AIRMATICサスペンションは、伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備える。路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つ。

また、高速走行時、「Sport」モード選択すると車高を約15mm下げることで、
ハンドリングや空力特性を向上。「OFFROAD」モードでは、車高を約15mm 上げ悪路走破性を高める。

そして、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」もオプション設定。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾け、小回り性能を向上。最小回転半径が5.1mと、Bセグメントのコンパクトカー並みに小さくなるため、狭い駐車場などで扱いやすくなる。狭い道がや駐車場が多い日本では、とくにおすすめできるオプションだ。

約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵。優れたた走行安定性やよりクイックでスポーティなハンドリングとなる。

• 駐車モード:フロントホイールと逆方向に最大 4.5 度

• シティモード:フロントホイールと逆方向に最大 4.5 度(約 60km/h 以下)

• 高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大 4.5 度

• ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に
最大 4.5 度 (約 60km/h 以上)

 

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2代目新型メルセデス・ベンツGLC

 


メルセデス・ベンツGLC価格


・GLC 220 d 4MATIC 8,200,000円

 

メルセデス・ベンツGLC燃費、ボディサイズなどスペック


代表グレード:GLC 220 d 4MATIC

ボディサイズ:全長4,720×全幅1,890×全高1,640mm

ホイールベース:2,890mm

最低地上高:180mm

車両重量:1,930kg

最小回転半径:5.5m

エンジン型式:654M型 直4 ディーゼルターボ

排気量:1,992㏄

エンジン最高出力:197PS(145kW)/3,600rpm

エンジン最大トルク:440N・m/1,800~2,800rpm

モーター型式:EM0023

モーター最高出力:17kW

モーター最大トルク:205N・m

WLTCモード燃費:18.1km/L

動力用主電池種類: リチウムイオン電池

サスペンション前/後:4リンク/マルチリンク

タイヤ前後:235/60R18

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