トヨタ クラウンスポーツ新車情報・購入ガイド 新たな価値観を追求した攻めの姿勢に変化なし!
CORISM / 2023年10月7日 11時5分
クラウンシリーズ、第2弾クラウンスポーツがデビュー。PHEVも遅れて登場予定!
トヨタは、16代目クラウンシリーズの第2弾として新型クラウンスポーツを発表した。2023年10月6日より注文受付を開始。販売は2023年11月頃の発売を予定。プラグインハイブリッド車(PHEV)を、2023年12月頃に発売する予定だ。
そして、クラウンシリーズの第3弾となるクラウンセダンは、2023年11月頃、クラウンエステートは、2023年度内の発売を予定している。
![新型トヨタ クラウン フロントスタイル](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_04.jpg)
若返り成功! 20歳代ユーザーが、約2.6倍に!
トヨタ クラウンシリーズの第1弾となるクラウンクロスオーバーは、2022年9月に発売が開始された。16代目となったクラウンは、まったく異なるモデルにクラウンの名を付けたと思うほどの激変ぶりが話題になった。
従来のクラウンは、ほぼ日本専用セダンとして開発されてきた経緯がある。数代前まで、都市部に多い全幅1,800mm以下、全高1,550mm以下という立体駐車場に入るように、ボディサイズも制限されてきた。そして、FR(後輪駆動)であることも絶対条件だった。しかし、グローバル化が進む中、販売台数の少ない国内専用モデルの存在意義が問われるようになる。
そして、トヨタが出した答えは、従来のクラウンは廃止。クラウンというトヨタの歴史的に欠かすことのできない車名は維持。別途開発中のグローバルモデルがクラウンと名付けられ、生まれ変わった。ほぼ国内専用車だったクラウンが、世界にチャレンジすることとなったのだ。
16代目クラウンクロスオーバーは、SUV的でユニークなデザインへ変更され、駆動方式もFR(後輪駆動)から、FF(前輪駆動)ベースの4WDとなった。
このクロスオーバー、トヨタに大きな価値を与えることになる。従来のクラウンユーザーは、主に中高年が中心。まさに、オジサンのクルマで若々しさとは無縁だった。ところが、クラウンクロスオーバーのデザインに若年層が共感。なんと、20代ユーザーが従来モデルの約2.6倍。40歳未満のユーザーは約2倍になった。トヨタが欲しかった若年層を得て、まさに、世代を超えたモデルとなったのだ。
![新型トヨタ クラウンスポーツ フロントスタイル](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_03.jpg)
走りにこだわった結果、ホイールベース短縮か?
そんなクラウンクロスオーバーが登場してから、約1年。ようやく、クラウンシリーズの第2弾となる新型クラウンスポーツが誕生した。
こうしたボディタイプが異なるモデルは、共通のプラットフォーム(車台)やパワーユニット、内装デザインになるケースが一般的だ。ところが、新型クラウンスポーツで驚いたのは、クラウンクロスオーバーのホイールベース2,850mmに対して、2,770mmと80mmも短くなっていることだ。ホイールベースまで変更するのは、かなり珍しいケースだ。
ホイールベースが短く方が、一般的によりクイックなハンドリングになる。スポーツと名乗る以上、やはり優れたハンドリングは重要という判断なのだろう。ただし、その分、専用部品が増えコスト高になったり、室内スペースが狭くなるなどのデメリットもあるが、走りにこだわった結果ということなのだろう。クラウンクロスオーバー同様、攻めの姿勢に変化はない。
![THE CROWN 特別仕様車](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_11.jpg)
高い生産技術が可能にしたグラマラスなリヤフェンダー
そして、新型クラウンスポーツの外観デザインは、グッとSUVっぽくなった。クラウンクロスオーバーに対して、25mmしか全高は高くなっていないのだが、実際に見ると、数値以上に高く見え同等としたシルエットが印象的だ。
そして、フロントフェイスは、かなりユニークで迫力あるデザインになった。特徴的なハンマーヘッドフェイスは、クラウンクロスオーバーから進化。レンズ幅を薄くしたデイランプを黒色部内に集約し、よりシャープで精悍な表情を実現。ボンネットに入れられたキャラクターラインがスピード感を演出している。
そして、トヨタがイチオシとしているのが、リヤビュー。ボディサイドから、駆け上がるように伸びるキャラクターラインと大きく張り出したリヤフェンダーが見事に融合。ドッシリとした迫力あるリヤビューを生み出した。このリヤフェンダーまわりのデザインは、当初、プレスなど通常の生産ラインではできないレベルだったという。しかし、生産技術スタッフの努力により、この迫力あるリヤビューが実現できた。
インテリアデザインは、クラウンクロスオーバとほぼ同じ。操作系などをひとくくりにして、島(アイランド)のように配置した「アイランドアーキテクチャー」を活かし、個性も主張できるよう、運転席と助手席側で色が異なるアシンメトリーにコーディネーションを採用した。インテリアは、もう少し新型クラウンスポーツ専用の世界観やパーツ類が欲しいところだ。
![新型トヨタ クラウンスポーツ ダブルリヤスタイル](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_02.jpg)
「硬いだけがスポーツではない」がテーマ
走りを支えるサスペンション関係は「硬いだけがスポーツではない」をテーマに造りこまれた。サスペンション形式は、フロントがストラット、リヤがマルチリンクと、クラウンクロスオーバーと共通だが、専用のチューニングが施された。クラウンシリーズらしい乗り心地の良さをキープしながら、楽しいと感じるハンドリングを実現している。
また、クラウンシリーズのウリのひとつであるリヤステアシステム「DRS(ダイナミックリアステアリング)」も、クラウンスポーツ用に最適化されている。
![新型トヨタ クラウンスポーツ ストラットサスペンション](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_07.jpg)
![新型トヨタ クラウンスポーツ ダブルウィッシュボーンサスペンション](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_08.jpg)
新型クラウンスポーツの燃費は? クロスオーバーよりダウン? その訳は?
そして、パワーユニットは半導体不足の影響もあり、当初は2.5Lハイブリッドのみの設定。クラウンスポーツZの1グレード設定となった。後輪にモーターを設置した4WDのE-Fourのみだ。
新型クラウンスポーツに搭載された2.5Lハイブリッドは、クラウンクロスオーバーなどと共通。システム出力は234psとパワフル。燃費は21.3㎞/L(WLTCモード以下同)となった。
クラウンクロスオーバーの燃費が22.4㎞/Lなので、やや燃費が下がっているのは、車重が少し重いことと、タイヤサイズが225/45R21から235/45R21へと少し太くなったことが影響したとみられる。
多少燃費が悪化したところで、トヨタのハイブリッドシステムの燃費性能はとても優秀。このクラスのSUVとしては、世界トップレベルの燃費性能であることに変わりはない。2023年12月頃にPHEVが追加される予定だ。
その他、予防安全装備は最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。自動ブレーキの検知対象や、広角カメラによる広い検知幅などはトップレベルの性能。ブラインドスポットモニターなど周辺の予防安全装備なども標準装備されており、安全面で死角はない。
![新型トヨタ クラウンスポーツ インパネ](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_05.jpg)
トヨタ クラウンの価格。後悔・失敗しないグレード選び
新型クラウンスポーツのグレードは「Z」の1グレードのみ。新型クラウンスポーツの価格は590万円だ。昨今、納期が長期化していることもあり、新型車は慌ててディーラーに行き注文するパターンとなることが多い。当然、注文が早ければ、その分、納期も早い。
だが、慌てて買うのも微妙だ。というのも、新型クラウンスポーツには、2023年12月頃にPHEVが追加されるからだ。恐らく、ハリアーハイブリッドなどと同じタイプのシステムが搭載されると予想できる。これからの時代、やはりPHEVも魅力的。当然、ハイブリッド車より高価になるが、予算に余裕があるのであれば、PHEVに乗ってから判断するのがよいだろう。
また、新型クラウンスポーツのZグレードは、最上級グレードとなったいるようで、オプションも少ない。お勧めオプションは、パノラマルーフとデジタルキーくらいだ。
![新型トヨタ クラウンスポーツ シート](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_06.jpg)
高リセールバリューが期待できる新型クラウンスポーツの注意点とは? 納期を早くするコツは?
新型クラウンスポーツは、トヨタ車で人気のSUVでハイブリッド車なので、かなり高いリセールバリューが期待できるだろう。短期間の乗換えでもメリットがあるモデルだ。唯一注意したいのがボディカラー。カタログなどでは、赤系や黄色系はとてもカッコよく見える。
ただし、日本では、実際にこうした色を選択する人は少ない。中古車マーケットでも同様なので、赤系と黄色系はかなりリセールバリューが下がるケースが予想できる。短・中期の乗換えで、リセールバリューを気にするのであれば、注意した方がよい。
早期の納期を強く希望する場合、個人リースのKINTOを使うのもよい。KINTOによると、2023年10月6日11:00時点でのクラウンスポーツのKINTOに利用による納期の目途は2~4か月となっている。納期が公表されているだけに、積極的に使ってみるのもよいだろう。
![新型トヨタ クラウン 2.5Lハイブリッドシステム](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/10/20231006_01_09.jpg)
トヨタ クラウンスポーツ価格
・クラウン スポーツZ 5,900,000円
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トヨタ クラウンスポーツ燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード: クラウンスポーツZ
ボディサイズ[mm]: 4,720×1,880×1,565
ホイールベース[mm]: 2,770
最低地上高[mm]: 160
最小回転半径[m]: 5.4
車両重量[kg]: 1,810
総排気量[cc]: 2,487
エンジン種類:A25A-FXS型 直4 DOHC
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm]:137(186)/6,000
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm]: 221〈22.5〉/3,600-5,200
フロントモーター最高出力[kw(ps)]: 88(119.6)
フロントモーター最大トルク[N・m(kg-m)]:202(20.6)
リヤモーター最高出力[kw(ps)]: 40(54.4)
リヤモーター最大トルク[N・m(kg-m)]:121(12.3)
ミッション: 電気式無段変速機
WLTCモード燃費[km/l]: 21.3km/l
バッテリー 種類:ニッケル水素
サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク
タイヤサイズ:235/45R21
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