BMW X2 新車情報・購入ガイド 2代目がワールドプレミア! JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート
CORISM / 2023年11月25日 19時13分
新型BMW X2が「Japan Mobility Show 2023」でワールドプレミア!
「Japan Mobility Show 2023」で、BMWの新型X2(iX2)がワールド・プレミアされた。
新型BMW X2は、FF(前輪駆動)をベースとした4WD(4輪駆動)で、コンパクトなボディでスポーティな走りも楽しめるSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)である。
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/BMW-X2_Rear.jpg)
BMWのXモデルとは
2018年に初代モデルが誕生して、第二世代となる新型BMW X2はコンパクト・クラスのスポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)として、スマートなクーペスタイルにフロントマスクをアグレッシブなデザインへ変更されている。同時に初の電動モデルiX2も発表された。
・スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV):X1・X3・X5・X7・XM
・スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC):X2・X4・X6
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/BMW-X2_int_1.jpg)
クーペデザインで締りのあるスタイル
新型BMW X2のキドニー・グリルはより大きくなり、シャープで力強さがある。ただ、徐々にキドニー・グリルの印象は薄れてきている様に感じる。
リアクォーターガラス付近からのスタイルは、よりクーペスタイルが強調されていてスマートで女性にも好まれそうだ。
テールランプもヘッドライト同様にBMWデザインの意匠である環状のシグネチャー(ポジションランプ)を2回繰り返すLEDを採用した、特徴的なツイン・サーキュラーで差別化が図られている。
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90525154_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90526423_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90526443_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
悲しいかな…、廃止されたiDriveコントローラー
新型BMW X2は、情報やエンターテインメント向けのデジタル・コンテンツをさらに幅広く提供するとともに、内外装もモダンでシンプルに刷新している。
ユーザー・インターフェース(ディスプレイや、その操作方法)においても大幅なデジタル化が行なわれた。ドライバー前方からセンターコンソール上まで伸びた大型のBMWカーブド・ディスプレイは、ドライバー側に傾けることで視認性と、情報の集約により安全性も向上。
また、BMWモデル初のオペレーティング・システム9.0は、ホーム画面においてサブ・メニューの各機能へダイレクトにアクセス出来るQuick Select機能に、BMW iDriveコントロールとオペレーション・システムを搭載して操作性を向上させている。
悲しいかな個人的に利便性と安全性で使い勝手の良かったiDriveコントローラーが廃止された。先進性やデザインを優先して、多くのモデルがタッチパネル化されてきた。
しかし、多くの人の利き手は右手。右ハンドル車だと、利き手とは逆となる左手での操作になる。しかも、走行中、クルマは揺れている。この条件下で、タッチパネルが上手く押せるか自信が無い。それだけに、iDriveコントローラーが廃止されたのは残念だった。
シフトレバーもシフト・スイッチに変更となった。シフト操作がボタン一つで行えるように進化してた。誰でも容易にクルマを動かせるが、クルマの操作(走行させる)がボタンになる事で、クルマを動かす(走行する)行為が仮想空間のゲームの様に感じてしまう。クルマの運転がより容易になることは、よいことだと思う。ただ、その一方で、運転することへの緊張感が無くなり、運転することへの責任なども軽くなってしまうのではないかと、少々、心配だ。
リアシートは、大人3人が座れる空間を確保して40:20:40の分割可倒シートで長尺ものも積載できる利便性を備えるが、見た目では足元スペースがやや狭い様に感じる
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90525181_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90526437_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90525179_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
「駆け抜ける歓び」を提供するMパフォーマンス・モデル
新型BMW X2 xDrive20i・M35i xDrive共に搭載されるエンジンは、高効率2.0リッター直列4気筒のBMWツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンに、7速ダブル・クラッチ・トランスミッションが組み合わされる。
X2 M35i xDriveはBMW M社(BMW社のモータースポーツ部門)が開発する本格的なサーキット走行で培われた技術を取り入れた。X2 xDrive20iに対して、より走行性能を高め、最高出力は150kW→233kWへ、トルクに至っては300Nm→400Nmにパワーアップ。機械式のリミテッド・スリップ・ディファレンシャルやアダプティブMサスペンションなどの組み合わせで走行性を高めてMパフォーマンス・モデルにふさわしい「駆け抜ける歓び」が提供される。
BMWは、BEV(バッテリー電気自動車)にも積極的。すでに、発売済みであうBEVのiX3に続き、iX2も用意。iX2 xDrive30は、最高出力190PS(140kW)、最大トルク247kW を発揮する電気モーターを前輪および後輪に設置した4WDモデルだ。システム・トータル最高出力は200kW、最大トルクは 494Nmと非常パワフル。iX2 xDrive30の0-100km/h加速は、わずか5.6 秒とスポーツカー並み。
そして航続距離は、リチウム・イオン電池のバッテリー容量を 66.5kWh とし、一充電での走行可能距離は417-449km(欧州仕様値)と十分なものとなっている。
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90525135_highRes_the-all-new-bmw-x2-m.jpg)
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90525127_highRes_the-all-new-bmw-x2-m-1.jpg)
多くが標準装備される最先端の安全・快適装備
新型BMW X2にも、基本となる最先端の安全・快適装備及び運転支援機能、BMWコネクテッド・ドライブなどの装備も他モデルと同様に備わり、運転支援機能「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」や、先進安全機能「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」「レーン・チェンジ・ウォーニング」「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」「衝突回避・被害軽減ブレーキ」「クロス・トラフィック・ウォーニング」「ペダル踏み間違い急発進抑制機能」などカメラやレーダー、データ処理の高性能プロセッサーなど、より精度と正確性の能力を向上させた最先端の装備を備えている。
さらに、パーキングアシスタントには「リバース・アシスト機能(自動で最大50mまで、同じルートをバックで戻る」を標準装備するなど、至れり尽くせりで安心感もマシマシである。
その他、「BMWコネクテッド・ドライブ」「インテリジェント・パーソナル・アシスタント」「Amazon Alexa」などの機能やサービスも、快適で利便性の良い装備も従来通り提供される。
<レポート:河野達也>
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90525188_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
![BMW X2](https://www.corism.com/news/wp-content/uploads/sites/2/2023/11/P90526431_highRes_the-first-ever-bmw-i.jpg)
失敗・後悔しないBMW X2のグレード選び。イチオシは、BEVのiX2?!
新型BMW X2のグレードは、2.0Lガソリンターボのスポーティ仕様「xDrive20i M Sport(6,280,000円)」と、2.0Lガソリンターボでハイパフォーマンス仕様の「M35i xDrive(8,100,000円)」、BEVの「iX2 xDrive30 M Sport( 7,420,000円)の3タイプが用意された。どのグレードも4WDモデルとなる。
この中で、やや特殊なのが「X2 xDrive20i M Sport」。そのパフォーマンスは、素晴らしいものがある。ただ、万人受けするモデルでは無く、Mモデル好きや、走りに特化したモデルが好きな人向けの特別なモデル。そのため、お勧めグレードから除外。
そうなると、2.0Lターボの「X2 xDrive20i M Sport」、BEVの「iX2 xDrive30 M Sport」の2択となる。
ただ、BEVの「iX2 xDrive30 M Sport」と「X2 xDrive20i M Sport」の価格差は、114万円と大きい。
ところが、「iX2 xDrive30 M Sport」の場合、国の補助金が65万円出るので、実際の価格差は49万円にまで縮まる。これくらいの差になってくると、グッとBEVのiX2が魅力的に見えてくる。
カーボンニュートラル時代であること考えると、さすがにガソリン車は選びにくい。自宅が充電できる環境下にあるのであれば、BEVのiX2がお勧めだ。
BMW X2シリーズ価格
BMW X2 xDrive20i M Sport 6,280,000円
BMW X2 M35i xDrive 8,100,000円(2024年第2四半期導入予定)
BMW iX2 xDrive30 M Sport 7,420,000円(2024年第2四半期導入予定)
BMW X2シリーズボディサイズなどスペック(ヨーロッパ仕様値)
・BMW iX2 xDrive30 M Sport(ヨーロッパ仕様値)
全長x全幅x全高(mm) 4,554x1,845x 1,560
ホイールベース(mm) 2,690
車両重量(kg) 2,095
モーター最高出力 200kW
モーター最大トルク 494Nm
駆動用リチウムイオン電池容量 64.7kWh
一充電走行距離 417~449km
0-100km/h加速性能 5.6秒
ラゲージ・ルーム容量 525L(後席折りたたみ時 1,400L)
ラゲッジ・ルーム容積(L) 560(後席折りたたみ時1,470)
装着タイヤサイズ 245/45R19
・BMW X2 xDrive20i
全長x全幅x全高(mm) 4,555x1,845x 1,575
ホイールベース(mm) 2,690
最低地上高(mm) 190
車両重量(kg) 1,690
エンジン 直列4気筒ガソリン・エンジン
総排気量(cc) 1,998
最高出力(kW〔ps〕/rpm(EEC)) 150〔204〕/5,000
最大トルク(Nm〔kgm〕/rpm) 300〔30.6〕/1,450-4,500
ミッション 7速DCT
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ラゲッジ・ルーム容積(L) 560(後席折りたたみ時1,470)
装着タイヤサイズ 245/45R19
・BMW M35i xDrive(ヨーロッパ仕様値)
全長x全幅x全高(mm) 4,567x1,845x 1,575
ホイールベース(mm) 2,692
車両重量(kg) 1,770
エンジン 直列4気筒ガソリン・エンジン
総排気量(cc) 1,998
最高出力(kW〔ps〕/rpm(EEC)) 233〔625〕/5,750-6,500
最大トルク(Nm/rpm) 400/2,000-4,500
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