グッドイヤー アイスナビ7(ICE NAVI 7)試乗記・評価 路面を選ばないオールマイティな実力!
CORISM / 2018年12月27日 21時0分
日本の道路に合わせたタイヤを開発するグッドイヤー
創業から120年の長い歴史を誇るタイヤメーカーがグッドイヤーである。1898年、アメリカのオハイオ州で誕生したグッドイヤーは、タイヤとゴムのリーディング・カンパニーだ。日本グッドイヤーも設立から65年を超え、日本の道路にマッチしたタイヤの開発に力を入れている。
グッドイヤーというと夏タイヤのイメージが強い。だが、日本の雪道や氷結路に最適なスタッドレスタイヤも積極的に開発し、送り出している。その代表作が、プレミアム志向のスタッドレスタイヤ、「アイスナビ7(ICE NAVI 7)」だ。トータル性能が高く、冬道以外でも優れた実力を発揮する。
新コンパウンドを採用したアイスナビ7
最新のテクノロジーを注いで開発されたアイスナビ7のセールスポイントのひとつ、新しいコンパウンドの採用だ。撥水シリカとポリマーを結合させるカップリング剤のアクアフィラー効果によって柔軟性を高めた。
また、極小シリカのエキストラ・コンタクト・コンパウンドの採用により、氷上の細かい凹凸でも高い密着性と撥水効果を発揮する。ゴムの密着効果と新しいトレッドパターンの引っかき効果により、前作のアイスナビ6と比べて氷上でのブレーキ性能は7%もアップした。
![グッドイヤー アイスナビ7](https://www.corism.com/review/wp-content/uploads/sites/3/2018/12/71ebe4fc518f003082681407475fdd2f.jpg)
「7」をイメージした新トレッドパターンを採用
アイスナビ7は、トレッドパターンも新しい。タイヤの表面には商品名の「7」をイメージした新しいデザインを採用。ミドルからショルダー部にかけて、高い剛性を確保している。
氷上でもハンドリングは軽やかで、コントローラブルだ。ブロック内の細かい横ミゾも5本から6本に増やした。これによりパターンエッジ成分も13%向上している。
また、ブロック内のミゾをジグザグにすることによりゴムを柔らかくしながらヨレや倒れこみを抑え込んだ。
気になる性能の持続性に関してもロングライフを実現。新品時の性能が長期にわたって持続する。新しいパターンデザインは、接地圧の分散にも優れているから、ドライ路面での偏摩耗の抑制にも大きな効果を発揮。このドライ性能に加え、ウエット性能も非凡だ。4本のストレートグルーブを接地面に対しバランスよく配置したアクア・スプラッシュ・グルーブの採用により、ウエット路面での排水性を向上させ、ハイドロプレーニングの発生を抑制している。
圧雪路では安心感のある走行性能を感じるアイスナビ7
論より証拠、グッドイヤーのアイスナビ7をフォルクスワーゲンのプラグインハイブリッド車、パサートGTEに装着して北海道の雪道と氷結路を走り、実力をチェックしてみた。履いたのは235/45R18サイズだ。
まずは、圧雪路を走る。ハンドリングは素直で、コントロールしやすい。雪の路面をしっかりと噛み、優れたグリップ性能を披露した。ケース剛性も高く、ブロックのエッジも効果的だから、飛ばしても安心感がある。
トラクションや制動力も良好
コントロール性も素晴らしい。路面のミューが下がっても路面とのコンタクトは良好だ。制動性能も安定している。
発進時のトラクション性能も高い。低ミューの氷結路での発進も難なくこなした。アクセルワークに気をつかうことなくスムースな発進が可能だ。トラクションコントロール(横滑り防止装置)の助けを借りずに無理なく走りだすことができる。
また、氷上の坂道を余裕で登りきったのには驚かされた。ブレーキもよく利く。ABSやトラクションコントロールが介入しても制動距離は長くならない。
グッドイヤーのアイスナビ7は、高速道路でペースを上げてもグリップ感とコンタクト感が強く、安心感が大きかった。タイトコーナーでも優れたライントレース性を披露し、横滑りも小さく抑えられている。限界域での走りも試してみたが、この領域でもコントローラブルだ。また、快適性能も高い。走行中の騒音は小さく、乗り心地もよかった。
![グッドイヤー アイスナビ7](https://www.corism.com/review/wp-content/uploads/sites/3/2018/12/2edaa8e355ac73c73f8f8ebbe763ff57.jpg)
SUV試乗記・評価一覧
雪道、ドライ、路面状況を問わす上質感の走りを披露
アイスナビ7は、関東のドライ路面でも上質な走りを見せつけている。サマータイヤのように快適で、扱いやすい。ウエット路面も余裕でこなす。
グッドイヤーのアイスナビ7は、オールマイティに使える懐の深いスタッドレスタイヤだ。年明けには関東から西の地方でも雪が降るシーンが増えてくる。備えあれば憂いなし。トータル性能の高いアイスナビ7の実力を、ぜひ愛車で確かめてほしい。
<レポート:片岡英明>
ミニ新車情報・試乗評価一覧
グッドイヤー アイスナビ7 サイズ、価格
・19インチ
245/45R19
・18インチ
255/35R18
215/40R18 225/40R18 245/40R18
215/45R18 225/45R18 235/45R18 245/45R18
225/50R18 235/50R18
225/55R18
・17インチ
205/45R17 215/45R17 225/45R17 245/45R17
205/50R17 215/50R17 225/50R17
205/55R17 215/55R17 225/55R17
215/60R17 225/60R17
215/65R17
・16インチ
195/45R16
195/50R16 225/50R16
185/55R16 195/55R16 205/55R16 215/55R16
175/60R16 185/60R16 195/60R16 205/60R16 215/60R16 225/60R16
205/65R16 215/65R16
・15インチ
165/55R15 175/55R15 185/55R15
165/60R15 185/60R15 195/60R15
165/65R15 175/65R15 185/65R15 195/65R15 205/65R15
205/70R15 215/70R15
・14インチ
165/55R14
165/60R14
155/65R14 165/65R14 175/65R14 185/65R14
165/70R14 175/70R14 185/70R14 195/70R14
・13インチ
155/65R13 165/65R13
155/70R13
145/80R13 155/80R13 165/80R13
価格:オープン
日産リーフ長期評価レポート一覧
日産ノート長期評価レポート一覧
この記事に関連するニュース
-
ホンダとスズキ、最新ツアラーモデルを徹底比較 CRF1100Lアフリカツイン対GSX-S1000GXは何が違うか
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 10時0分
-
【ホンダ ヴェゼル 新型試乗】『WR-V』よりも“雰囲気”を求めたいユーザーに…島崎七生人
レスポンス / 2024年7月2日 12時0分
-
フェラーリ、歴史的スーパーカー向け新タイヤを公式承認…『エンツォ』や『F40』に装着可能
レスポンス / 2024年6月8日 10時30分
-
トヨタ“新型”「ルーミー」まもなく登場!? 全長3.7m級で「背高&スライドドア」採用の「ハイトワゴン」! デビュー8年「大人気モデル」どうなるのか
くるまのニュース / 2024年6月6日 11時50分
-
DUNLOPの小型トラック・バン用スタッドレスタイヤ、新商品を8月発売へ
共同通信PRワイヤー / 2024年6月5日 14時5分
ランキング
-
1定年後に、見落とすと厄介な出費「3選」とは?
オールアバウト / 2024年7月3日 21時40分
-
2ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 8時15分
-
3Q. 納豆をより健康的に食べるには、どのような食べ合わせがおすすめですか? 【管理栄養士が解説】
オールアバウト / 2024年7月2日 20時45分
-
410位寝言、6位歯ぎしり、3位常夜灯をつけた…40~60代1012人調査で判明「早死にした人の睡眠特徴ワースト10」
プレジデントオンライン / 2024年7月3日 17時15分
-
5痩せたい人は注目!実は有能なきゅうりの痩せ効果&食べ方
つやプラ / 2024年7月3日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)