トヨタ ハリアー試乗記・評価 紳士的なSUV!
CORISM / 2020年8月7日 20時31分
あの鷹がいなくなった
~逞しくて美しい、けど一緒にいて居心地がいい~
そんな男性が現代にいたら・・・普通にキュンキュンしちゃう・・・。
一人で勝手に盛り上がってしまってすみません、樽美伶奈です。
冒頭から20代女子が1人で男性観を語って何の話をしているのかと言いますと、今回インプレをさせて頂く新型トヨタ ハリアーについて詳しくないけれど、クルマ好き女子目線でゆる~くお話させて頂ければと思います。
「鷲のマークの〇〇製薬」なんて栄養ドリンクではないですが、「鷹のマークの車」と言えば、トヨタのハリアーでした。
しかし、新型ハリアーのフロントグリルにあるはずだった鷹を探すも「鷹のエンブレムがない・・・・・」。
今まで、トヨタの販売店は「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ店」の4つの販売店があり「クラウンならトヨタ店」「カローラはカローラ店」とそれぞれの店で販売をしていました。
ですが、トヨタ車はこうした専売制から、全チャネルが全車種扱になりました。そのため、新型ハリアーも全店舗での販売になっています。こうしたことが影響して、従来の鷹のエンブレムからトヨタエンブレムへと変更になったそうです。
けど安心してください。実はあの鷹は、ちゃんと室内のドアパネル(レザー部分)に鎮座しておりました。
トヨタのSUVを男性のタイプに例えると? ハリアーはジェントルマン?
最近では、SUV人気が高く多くのクルマが走っています。スポーツカー好きの樽美的には微妙なのですが、多くの女性がSUVが好きです。確かに、力強くアクティブな感じは、ちょっとワイルドな男性的なイメージがします。という訳で、トヨタのSUVを男性のタイプで分けてみました。
まずは、C-HR。SUVとはいえ、かなりオシャレで都会派。独自のスタイルで、カスタムしたらより個性的になりそうな原宿系男子。
そして、RAV4はオフロードを駆け抜ける事もできる細マッチョなアクティブ系男子。
そしてハリアーは、たくましさとオシャレさ、そしてちょっとワルなイメージをもつ大人のジェントルマンなイメージです。
こうして分類していくと、好きなSUVで、もしかしたら女子の好きな男性のタイプが分かるかもしれませんよ?
大きくて重いのに低燃費!
さて、そんなジェントルマンな外観デザインが魅力の新型ハリアー。試乗したのは、2.5Lハイブリッドシステムを搭載した4WD車です。システム出力は222psで、なかなかのパワフルなスペックですね。
燃費は21.6㎞/L(WLTCモード)です。ハリアーのボディサイズは、全長4,740×全幅1,855×1,660mm、車重は1,750kgと大柄で重いのに、21.6㎞/Lという低燃費性能には驚きです。ちなみに、私、樽美の愛車は1.4Lターボで車重は1,110㎏なのですが、燃費は13.0㎞/L(JC08モード)・・・。もはや、別次元の燃費。ハイブリッド車の燃費って、すごいのですね。
これだけ燃費が良くても、ハリアーハイブリッドは単なるエコカーではありませんでした。アクセルを力強く踏み込むと、222psというシステム出力により、大きな車体をグイグイと加速させます。4WD機能は、E-Fourと呼ばれ、後輪をモーターで駆動します。加速時には、後ろから少し押されるような感覚もあり、とても力強く感じました。
頼もしくて優しい
ハリアーハイブリッドの乗り心地は、ソフトでとても快適でした。静粛性も高くて、高速道路では風切り音とエンジン音が遠くからわずかに聞こえる程度。車内の会話も非常に聞きとりやすかったです。乗員に対する優しさを感じました。
ただ、こうした快適なクルマは得てして、運転が楽しいというタイプではない、というイメージがありました。ところが、ハリアーハイブリッドは、意外なほど頼もしく、カーブでも安定感抜群でした。カーブでハンドルを切っても、柔らかなサスペンションの割には、クルマが大きく傾くことが少なく、ドライバーの想定したラインをトレースします。
これは、RAV4と共用されているトヨタ最新のGA-Kプラットフォームによるメリットだそうです。低重心化された新プラットフォームにより、より安定した姿勢でカーブを走ることができました。なかなか頼もしい走りです。
街中の走行では、ハリアーハイブリッドの良さがより鮮明になりました。バッテリーの残量が十分で、街中の走行なら滅多にエンジンがかかりません。そのため、車内の静粛性は高くお気に入りの音楽もとてもクリアに聞こえます。とてもリラックスできる空間で、さすが高級SUVって感じでした。
素敵と感じた装備、その1「調光パノラマルーフ」
そんな高級感あふれるハリアーハイブリッドの中で、私が素敵だなぁ、と感じた2つの装備を紹介します。
まず、1つ目がシートを倒して星空が見たくなる「調光パノラマルーフ」です。例えば渋滞中、気分を変えたいと思った時に便利なのがこの「調光パノラマルーフ」。調光機能により障子のような柔らかい光が通るようになり、透明ガラスでは感じる事のできない落ち着いた車内空間を演出する事ができます。
ここで心配なのが女性を年中悩ませているもの「紫外線」。最近は、春先から対策が必要と言われ、人によっては冬にも対策される方います。
しかし、このルーフは紫外線99%、赤外線90%以上カットです。このポイント奥様などを購入時に説得される機会がありましたら是非使ってください! けれど「あなたより優しいわ、このルーフ」って言われない様、旦那様頑張ってくださいね(笑)
透過状態にすれば、暑い日は冷房をかけ、逆に冬は寒いので暖房をかけ、車内にいたまま星空を見る・・なんて事もできるかもしれませんね。外に出てみればいいだなんてスパルタな事は言わないでください。私は、車の中から見たいです・・! ドラマチックな展開に持ってこいですヨ。
素敵と感じた装備、その2「デジタルインナーミラーの録画機能」
2つ目の素敵な装備は「煽り運転問題」に対応するデジタルインナーミラーの録画機能です。
このハリアーのインナーミラーには、前後のカメラ映像をデジタルインナーミラーに挿入されたSDカードへ録画できる機能がついています。(Leather Package”、Z、G“Leather Package”、Gに標準装備。Sにメーカーオプション)。
クルマには色々な人が乗っています。また、みな置かれている状況は人それぞれです。運転に慣れている人、逆に初めて車に乗った人、運転はたまにしない人、高齢の方・赤ちゃんを乗せている為ゆっくり走りたい人、少し仕事で急いでいる人・・・。
言い出せばキリもないくらい状況はそれぞれだと思います。しかも、自分がどれだけ安全な運転をしていても、事故に巻き込まれるリスクというものは必ずあります。こうした事故などを起こした、巻き込まれたときに、客観的に事故状況を把握するために、ドライブレコーダーは今や必須装備といえるでしょう。
そうした社会情勢に合わせて、「車を買ったらドラレコをつける」という概念から、もはや必須装備。最初からドラレコを装備した方がドライバーにとって大きなメリットとしてる考え方が、なんてステキなのでしょう・・・!
新型ハリアーハイブリッドは、人と人との間にそっと寄り添い、安全に快適さを保ちながら、陰でそっと見守ってくれるかのようなスマートさを感じました。どこをとっても「紳士」というイメージを強く残してくれるそんなクルマです。
レポート:樽美伶奈
新型トヨタ ハリアー価格
■2.0Lガソリン車
・S 2WD(FF) 2,990,000円/4WD 3,190,000円
・G 2WD(FF) 3,410,000円/4WD 3,610,000円
・G“Leather Package” 2WD(FF) 3,710,000円/4WD 3,910,000円
・Z 2WD(FF) 3,930,000円/4WD 4,130,000円
・Z“Leather Package” 2WD(FF) 4,230,000円/4WD 4,430,000円
■2.5Lハイブリッド車
・S 2WD(FF) 3,580,000円/E-Four 3,800,000円
・G 2WD(FF) 4,000,000円/E-Four 4,220,000円
・G“Leather Package” 2WD(FF) 4,300,000円/E-Four 4,520,000円
・Z 2WD(FF) 4,520,000円/E-Four 4,740,000円
・Z“Leather Package” 2WD(FF) 4,820,000円/E-Four 5,040,000円
新型トヨタ ハリアー、ボディサイズなどスペック
代表グレード:トヨタ ハリアーZ ハイブリッド(E-Four)スペック
・全長/全幅/全高(mm) 4,740/1,855/1,660
・ホイールベース(mm) 2,690
・トレッド(Fr/Rr)(mm) 1,605/1,625
・最低地上高(mm) 190
・車両重量(kg) 1,740
・最小回転半径(m) 5.7
・乗車定員(名) 5
・4WD機構 E-Four
・4WD統合制御システム AIM
・エンジン型式 A25A-FXS
・排気量(cc) 2,487
・最高出力(kW[PS]/rpm) 131[178]/5,700
・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 221[22.5]/3,600-5,200
・フロントモーター型式 3NM
・フロントモーター最高出力(kW[PS]) 88[120]
・フロントモーター最大トルク(N・m[kgf・m]) 202[20.6]
・リヤモーター型式 4NM
・リヤモーター最高出力(kW[PS]) 40[54]
・リヤモーター最大トルク(N・m[kgf・m]) 121[12.3]
・システム最高出力(kW[PS]) 160[218](FF) 163[222](4WD)
・WLTCモード燃費(㎞/L) 21.6
・トランスミッション 電気式無段変速機
・サスペンション(Fr/Rr) マクファーソンストラット/ダブルウィッシュボーン
・ブレーキ(Fr/Rr) ベンチレーテッドディスク/ディスク
・タイヤサイズ(Fr/Rr) 225/55R19/225/55R19
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