おうちハロウィンは“黒”で今っぽく! 最先端フラワーアレンジの作り方♡

CREA WEB / 2020年10月8日 11時0分

 花を買って家に飾る、それだけでも十分に豊かな時間を過ごせるけど、花の楽しみ方はノールール。今まで知らなかった新しい花との付き合い方を、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんがお届け。もっと自由に花と触れ合って、プレイフルな日々を楽しもう。


2020年ハロウィンは“黒”でキメて!


ハロウィンは黒い花でモードに楽しもう。

 10月31日はハロウィン。かぼちゃで作ったランタンを家に飾ったり、子供たちがお菓子をもらいに近所を回ったりして、秋のイベントとして日本にもすっかり定着しました。

 花のハロウィンアレンジメントも色々と登場していますが、かぼちゃやオバケのキャラクターを使ったオレンジ色のアレンジメントは、大人向けにシックに作ることが難しく、実は自分も苦手で避けている部分がありました。

 しかしオレンジとともにハロウィンで使われる“黒い色”に着目したことで、ガラッとイメージが変わりました。

 黒は、お葬式や「腹黒い」などの表現に使われ、日本ではあまりイメージがよくありませんが、海外では肯定的なイメージで、黒を上手に生活に取り入れているんです。

 そして、黒は今年のトレンドカラーでもあります。

ファッションのトレンドを花にも!

 パリで発表された2020年から2021年の秋冬シーズンのコレクション。「セリーヌ」「ジバンシィ」「サンローラン」などの多数の人気ブランドがファーストルックに、頭からつま先まで黒でまとめたオールブラックのスタイルをチョイスしました。

 今年のハロウィンアレンジメントには、トレンドの黒を取り入れてみてほしいのです。

 なぜファッションのトレンドを花に? と思う方もいるかもしれませんが、実は私は、大学卒業後は株式会社三越(現三越伊勢丹ホールディングス)に就職し、その後花の世界に飛び込みました。

 花をアレンジする中でも、ファッション業界で培った「トレンドを意識すること」を常に大切にしています。


フラワーデザイナーの佐藤俊輔さん。

 もちろん花業界にもトレンドはあるのですが、ブームになるような大きな流れはむしろ花業界の外からもたらされることが多々あります。

 例えばハーバリウムは、花業界が意図してブームを作ったのではなく、インテリア関連のSNSの投稿などから火が付き、それを花業界が追いかける形でブームになりました。

 花のアレンジに、他業種のトレンドを組み合わせると、ぐっと今っぽくなります。

 その際は、ぜひ旬の花をチョイスしてくださいね。旬の花は、美しいだけでなく、丈夫で長持ちし、ハウス栽培ではない露地モノなどが出回るため、価格が安くなるのも魅力です。

 では、黒を主役にした大人なハロウィンアレンジメントの作り方をご紹介していきます。

黒い花のおすすめはこの5種!


ボリュームのある黒いダリアを二輪飾るだけでも空間がお洒落に。

 最近は花の品種の開発も進み、さまざまな花が入手できるようになりました。

 2004年にサントリーがそれまで不可能とされてきた青いバラを発表して話題になったように、色への探求もとどまることを知りません。

 ちなみに青いバラほど有名ではありませんが、青いカーネーションも自然界に存在しないものでしたが、同じくサントリーが開発し1997年に発売されたものです。

 青い色をはじめ、今は、黒やグレーなど寒色系やトーンの低い花にも注目が集まっています。

 今年のハロウィンで使用する黒い花のおすすめは、カーネーション(ミネルバ)、ダリア(黒蝶)、トウガラシ、コチナス、アイビーの5種です。


カーネーション(ミネルバ)。

 花色が豊富なカーネーションの中でもひときわ存在感のある品種ミネルバ。黒のボディに白の縁取りが印象的で、丈夫で長持ちするのも嬉しいポイント。


ダリア(黒蝶)。

 ダリアといえば黒蝶、黒蝶といえばダリアというくらいにフローリストに人気があるのが、深いワインレッドカラーの黒蝶ダリアです。花弁の先が反り返る姿はゴージャスのひとこと。


丸く大きな実をつけるトウガラシ。

 トウガラシもフラワーアレンジメントで人気の花材になりました。なかでも丸く大きな実をつける品種は、キャンディーのような質感なので、ハロウィンにもぴったりです。


コチナス。

アイビー。

 花だけでなく葉の色もバラエティーに富んでいます。赤や黄色などの葉はカラーリーフと呼ばれて親しまれていますが、ハロウィンのアレンジに使うなら、黒っぽい色調のコチナスとアイビーがおすすめです。

 コチナスは、煙のような花穂が有名なスモークツリーのことでこの時期は深い紫色の葉が重宝されます。アイビーは染め花で黒いものも見かけるようになりました。

黒い花が主役のテーブルアレンジ

 では、早速テーブルアレンジのやり方をご紹介していきます。


等間隔にコップを配置するとキレイに。

 テーブルの大きさに合わせて、水を入れたコップ3~5つを、テーブルの真ん中に横に並べます。端を低いグラスにするとバランスよく仕上がりますよ。


 花材は長いもの、中くらいのもの、短いものとバランスよくカットし、コップに挿していきます。アイビーなどのつる物をコップをつなげるようにして挿すと全体として長いアレンジに見えますよ。

 最後に余ったトウガラシの実の部分だけを切って、コップの周りに飾って完成です!


ハロウィンのテーブルアレンジが完成!

2人だけのミニパーティはコップ2つでコンパクトに。

 初心者でも簡単にできるので、ぜひ作って飾ってみてください。

ファッションも花も楽しんだもの勝ち!


アレンジメントにファッションのトレンドをミックスすると、今っぽい仕上がりに!

 今回の黒い花のように、ファッションのトレンドには、花に取り入れられるものが沢山あります。

 例えば、レザー調、光沢、ベルベットなどの質感。モダンやクラシック、〇〇年代などの時代感。スリムやスキニー、オーバーなどのサイズ感。地中海やアジア、オーストラリアなどの地域性。

 花にも同じように、さまざまな色、質感、時代、サイズ、原産国があります。どんな花を選ぼうか迷ったら、ファッションの流行の各要素を少し取り入れてみてはいかがでしょうか?

 ココ・シャネルはたくさんの名言を残したことで有名ですが、その中に「人生は一度きり。だから楽しむべきよ」という言葉があります。ファッションも花も楽しんだもの勝ちなのかもしれません。


佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。テレビ、ラジオ出演のほか伊勢丹メンズ館のディスプレイ装飾など幅広く活躍中。

文=佐藤俊輔

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング