アキナ山名が語る“愛犬おまめとの日々” 「おまめは僕の子供であり、人生の先輩」

CREA WEB / 2021年1月21日 17時0分

おまめへの愛が止まらないアキナ・山名さんの犬との暮らしとは?


 記念すべき「お笑い芸人の“うちの子”紹介」連載の第1回に登場いただくのは、関西を中心に活躍しているお笑いコンビ・アキナの山名文和さん。

 2020年6月より、保護施設から譲り受けた豆柴のおまめちゃんと暮らしています。おまめちゃんとの日々を掲載したインスタグラムも人気。

 インタビュー中は、常に目尻が下がりっぱなし。スマートフォンのカメラスクロールを見ながら、幸せそうに頬を緩める愛情いっぱいの山名さんに、おまめちゃんとの出会いや犬との暮らしについてたっぷりと伺いました。


「海外ドラマ『This Is Us』で保護犬を引き取りに行くシーンを見たのがきっかけ」


山名さんと愛犬おまめちゃん。

――おまめちゃんと暮らすようになったいきさつを教えてください。

 子供の頃からずーっと犬を飼ってみたかったんです。

 今の仕事の感じやと無理やろうなと思いながら、何年か前に一度、閉店間際のペットショップへ行ったことがあるんですよ。そのとき、すぐにお金の話をされたのが、ちょっと嫌やったというか、命預かるのになぁと思ってしまって。

 で、そこからまた時間が経って、昨年の自粛期間中に観た海外ドラマ『This Is Us』で保護犬を引き取りに行くシーンがあって、あぁ、これやなと思ったのがきっかけでしたね。


――保護施設はいろいろと調べられたんですか?

 検索したら、そういう施設がめちゃ出て、まずは1カ所に登録してみようと思ったんですけど、住所や職業、電話番号まで何から何まで打ち込まなダメですやん? かなり大変やったので、そこで決めようと。

 前から柴犬を飼ってみたかったんですけど、住んでたマンションが小型犬じゃないとダメやったんで、豆柴を飼うということは決めて。で、希望を伝えたらたまたま1匹いて、それがおまめやったんです。

 おまめは5年くらい、女性の方に飼われていたらしいんですけど、飼えない状態になって施設に3年おったらしいです。あとで聞くと、3年も施設におったら(貰い手が)見つかりにくいんですって。

うちの子ベストショット①


「この姿勢になると、二頭身になる可愛さラブい」

――貰い手って、若いほうが決まりやすいと聞きますよね。

 おまめと出会う前は、僕も犬を飼うなら赤ちゃんから育てたいって勝手に思っていました。

 でも、保護犬を預かる時点で赤ちゃんから育てることは諦めながら、豆柴を飼うということだけは譲らず貫こうと思ってたんです。

 ただ、おまめはいろんな病気を持っていたので、保護施設の方に最初「初めて犬を飼うなら大変やと思います。おすすめできないです」って言われました。「家を空けるのは何時間くらいですか?」とか、いろんなことも聞かれて難色を示されたんですけど、住んでるマンションにたまたまドッグランが付いてたんですよ。

 それを施設の方に伝えたら、目の色が変わって。実際に見に来てくれはって、この環境ならば大丈夫だということで、昨年6月9日に当時8歳のおまめを譲り受けました。

「無償の愛ってこういうことなんやと、そのときに思いました」


――おまめという名前は?

 元々、まめっていう名前やったんです。変えてもいいですって言われたんですけど、ガラッと変えるのもどうなんやろうと思ったので、“お”をつけて“おまめ”にしました。

 僕、アインシュタインの河井(ゆずる)と養成所を出てすぐ5年くらい、コンビを組んでたことがあったんです。最近、河井から聞いたんですけど、当時、僕に内緒でめちゃくちゃ当たる占い師に見てもらったんですって。

 で、お母さんや弟の写真を見せたらすごく当たっていて、最後に僕の写真を見せたら、その占い師さんが「この子は芸名を変えたほうがいい」ってアドバイスしてきたらしくて。「なんて名前がいいですか?」って聞いたら、「おまめにしなさい」って言われたんですって。

 この前、河井から「そのときはアホらしくて、山名に言うてもなんやねんってなるから伝えへんかったけど、お前が飼い始めた犬、おまめって言うんやろ? びっくりして思い出してん」って言われて、なんか縁みたいなものを感じたというか。

 なんでかわからないですけど、泣きそうになりました。

うちの子ベストショット②


「バケモンくらい黒目だけのショットやのに、可愛さバケモン級」

――(笑)。家へ来た日のことは覚えていますか?

 もちろん覚えてます。その日に初めて全身を見たんですけど、お腹まわりに毛がなくて、顔も真っ黒。

 犬を飼うのが初めてなので、犬ってお腹に毛がないんやと思いながらすぐに病院へ連れて行っていろいろと調べたんです。そうしたら、アトピーとマラセチア、あと食物アレルギーがあるかもしれないから、ケアしないといけないって伝えられて……燃えましたね。絶対にいける。大丈夫や。俺がなんとかしたるって。

 無償の愛ってこういうことなんやと、そのときに思いました。

――その時点で、おまめちゃんへの愛情が爆発していたんですね。

 してましたね! 保護犬についても、おまめが来るまでにめっちゃ勉強したんです。元々、いろんなルールを知った上で来るから、ゲージに閉じ込めずに家の中を自由に歩かせてあげてたほうがいいと。

 ただ、入ったらあかんところはちゃんと教えないといけない。この家のルールを破ったときは低い声で「ノー!」って言わなあかん。

 そんなことを頭に入れてたんですけど、初日から行ったらあかんところには全然行かなくて、むっちゃ賢いなと思いました。大人しくて吠えないし、噛まない。食欲だけは旺盛で……あれ、何の話してましたっけ?


――家に初めて来た日のことを伺っていたら、山名さんの愛情が溢れてあらぬほうへ行ってしまいました(笑)。

 そうやった! 家に来た日は、だいぶそわそわしてましたね。

 (先輩芸人の)テンダラー・浜本さんとよく犬の話をするんですけど、浜本さんは飼っているわんちゃんをリビングで寝さして、自分は寝室で寝てたんですって。ある日、その子が寝室へ入ってきて以来、一緒に寝るようになって「むっちゃ可愛かったわ」って話してくれたんです。

 その話を聞いて、僕も寝室に来て欲しいなと思いながら、おまめをリビングに置いて寝てたんですけど、うちに来て3~4カ月経ったとき、リビングから足音がして。見たら、おまめが寝室の前まで来ていて、その日初めて一緒に寝ました。あれは、めっちゃ感動しましたね。

 けど、一緒に寝て3日目にぶわっと僕の顔を踏みつけてどこかに行って以来、寝室へは来てくれなくなりました(笑)。


山名さんの隣でスヤスヤ眠るおまめちゃん。

「大変なこともあるけれど、いてくれることが何よりの幸せ」


――子供の頃から憧れだった犬との暮らしはいかがですか?

 めっちゃ幸せです! 何より、生活が変わりました。以前は仕事へ向かうギリギリまで寝てたんですけど、今は(出発の)2時間前には起きて、ご飯をあげて散歩へ行くっていうルーティンができた。

 朝日を見るということが、生活にプラスされてめっちゃ嬉しいです。

 アトピーのことも最初はめっちゃ過敏になってたんですけど、いい意味で心配しすぎることがなくなりました。もちろん、ケアせんとひどくなるんで、日々、気をつけてはいますけどね。

うちの子ベストショット③


「これ見たとき天使おるとおもた」

――ご飯も手作りされてるんですよね。

 病院の先生にできれば手作りがいいと言われたので。

 大変そうに見えるかもしれないですけど、大量に作って冷凍すれば半月は保つので、そこまで苦ではないです。手作りするようになってめっちゃ食べるようになりましたし、食物アレルギーもないかもしれないという話になったので、食べられるものも以前より多くなりました。

 ただ、お風呂は大変。いっとき(湿疹の出ている)脇と指先、陰部を毎日洗わないといけなかったんです。薬で治すこともできるんですけど、症状を抑えるだけで根本は解決しない。

 いちばんいいのは清潔さを保って保湿クリームを塗ることやと言われたので、仕事から帰ってきてお風呂に入れて……。これ、めっちゃパワーがいるんですよ。

 今は週に1~2回でよくなったので、楽になりました。いてくれることが何よりの幸せなので、しんどいですけど苦ではないです。


――そのほか、大変だと思うことはないですか?

 ないですね。正直、治療費は必要ですけど、自炊している分、食費はそれほどかかってないですし……。

 毎日、薬を与えないといけない時期もあったんです。おまめは嫌がってぶわーっと逃げていくんで、1回、なんで飲まなあかんのかを懇々と説明したんです。

「一緒にいるために飲まなあかん。24時間のうち飲むのは1回だけ。一瞬やん? それに耐えてくれたらずっと一緒におられるし、遊べる。逃げんと止まっといてくれ」って。

 そうしたら、逃げずに薬を飲んでくれたんです! まぁ、次の日からまた逃げるようになりましたけどね。

「おまめのことを考えてると、ふと泣けてくることもあります」


――いつもそんなふうに話しかけてるんですか?

 めっちゃ喋りかけてますねぇ(笑)。例えば「明日、大阪城公園に行けるぞ」みたいなこととか、今後どうやってふたりで生活していくかとか。

「俺はお前の主人であり、友達であり、家族である。だから、もっと信頼してくれていいし、がんがん近寄ってきてくれてええんやで」って。

 じーっと顔を見ながら耳をぴくぴくさせてますけど、まったく伝わってはなさそうです。

――(笑)。おまめちゃんのチャームポイントは?

 えぇ、どこやろう? 噛まない、吠えない、大人しい……食欲旺盛……あっ、歯がきれい!

 この前、病院の先生にも「なんでこんなに歯がきれいなん?」って褒められましたね。あとね、おまめを見ているとありのまま自分らしく生きようって思うんです。

 飼い主と5年くらい暮らしたあと、3年は主人のいなかった毎日を過ごしていたわけでしょう? 知らない人に預けられたら萎縮することもあると思うんです。

 けど、堂々としていて、いらんものはいらんって態度で示すし、いい意味でわがままでいてくれる。そこがめっちゃかっこいいなと思うんですよね。

 寝顔を見ていても幸せで……。おまめが寝てるときに、昔の写真をぼーっと見返してると、めっちゃ可愛いやん! って思ってきて、寝てるおまめを起こして、おやつをあげるんです。

 あの瞬間がめっちゃ好き。おまめはめっちゃ嫌がってますけど(笑)。


おまめちゃんとのおそろコーデを披露。

――そんなおまめちゃん、山名さんにとってどういう存在ですか?

 実際にいないからわからないですけど、ひょっとして子供がおったらこういう感覚になるんちゃうかなって思うんです。やから、子供かもしれませんわ。

 おまめは子供のような存在であり、人生の先輩であり、教訓を与えてくれる大切な存在。いない生活は考えられないですし、おまめのことを考えてると、ふと泣けてくることもあります。

 あれ、いつやったかな? 新幹線で東京から大阪に帰ってるとき、もうすぐ家やなぁと思いながら、おまめのことを考えてたら、おまめはむっちゃがんばってるなと思って。ほんまに、おまめってかっこいいんです。

 飼い始めて、保護犬についても、いろんな方から教えていただいています。あと、NGK(なんばグランド花月)の支配人の奥さんが大阪で柴犬の保護施設をやってはって、いろんな情報を教えてくれるので、僕も何かできることがあればしていきたいなと思ってますね。

――今後、おまめちゃんと一緒にやってみたいことはありますか。

 今はおやつを持ってないとばーんと走って来てくれないんですけど、ゆくゆくは僕の腕の中に飛びついてきて欲しい。

 そうなると、僕の顔をささみにするしかないかなと。実際に食べられるところも作って、ちゃんとささみの香りもつけて、おまめの周りを走りまわってみたいです(笑)。

 あとは、どうやら出かけるのが好きらしくて、お出かけ用のカバンを出すとテンションが上がるので、一緒に旅行もしてみたいですね。

山名文和(やまな・ふみかず)

1980年7月3日生まれ、滋賀県出身。2012年、秋山賢太とお笑いコンビ「アキナ」を結成。『キングオブコント』では2014年、2015年、2017年、『THE MANZAI』では2014年、『M-1グランプリ』では2016年、2020年に決勝進出。現在、テレビでは『せやねん!』(毎日放送)、『Jフットニスタ』(朝日放送)、ラジオでは『週刊ヤングフライデー』(MBSラジオ)などレギュラー多数。
公式YouTubeチャンネル『アキナのアキナいチャンネル』
https://www.youtube.com/channel/UC3eIbNXyEDPjLriza8fbIJA/
おまめとの日常を載せたインスタグラム@yamanaomameも人気。

文=高本亜紀
撮影=佐藤 亘
写真=山名文和

×


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング