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サブスク解禁&50周年で「GOGOGO!」 褒め不足の今こそ郷ひろみを聴こう!

CREA WEB / 2021年9月5日 11時0分

 ここ最近、疲れるニュースばかりである。気分はずっとトゲトゲモヤモヤ。こんなとき、何が必要か。多分それは「褒め言葉」。

 2021年8月25日(水)に放送されたドラマ「ハコヅメ」でも、メンタルヘルス研修のシーンで「人は承認欲求を満たされると不安感が解消され、精神的に安定する」と言っていた。

 ああ、私も誰かに褒められたい。コテコテに褒められたい。頑張ってるね、とかいうオーソドックスなのもいいけれど、もっと盛大に、恥ずかしいほどロマンティックに褒められたい!

 叫んでみたものの言ってくれる相手が思い当たらない。でも大丈夫。その願いを無条件で叶えてくれる歌手がいる。それが郷ひろみである。

 しかも遡ること約1カ月前、レコードデビュー50周年の8月1日(日)に楽曲がサブスクリプションで解禁されていた。願ってもないチャンス!


驚くことに郷ひろみは今年65歳。検索で「郷ひろみ 年齢」と入れると続けて「ばけもの」と出てくる。確かにこの人間離れした若さ、他に言い方が見つからない。妖精?

 彼の曲は人呼んで「褒め殺し歌謡」。女性をアゲてアゲてアゲまくってくれる。「君は女神」「ビーナス」「美し過ぎる」そんな甘い言葉がレーザービームみたいな声に乗ってピシピシとハートに直撃してくるからたまらない。

 聴くだけで自己肯定力が一気に上がるとの噂もある。それが聴き放題になっている……、つまりイイ女になり放題だ。

 ではさっそくみなさんもご一緒に、レッツGOひろみ!


デビュー50周年イヤーを迎える2021年8月4日(水)にリリースされたニューシングル「100GO!回の確信犯/狐火」

女神になった気分になれる5曲

 郷ひろみの大きな特徴、それは中性的な甘い声。これが「女性が優位な恋の駆け引き」という世界観に見事にハマる。まずはそのなかから女神気分になれる褒め殺し5曲をご紹介。いざ、心の準備を!

●モナリザの秘密(1973年/作詞:岩谷時子 作曲:筒美京平)

 若い頃の郷ひろみが驚くほど幼く高い声で「秘密を教えてほしい」と問いかけてくる。「なぜ心を開いてくれない」とダダをこねてくる! ものすごくイケナイ女の気分になれる1曲である。

 ちなみに「モナリザの秘密」で検索をかけると、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「モナリザ」に隠された秘密というガチな情報も一緒に出てくる。郷ひろみの楽曲と一緒に記事を読み、知的探求心も満たすのもいいだろう。

●洪水の前(1977年/作詞:岡田冨美子 作曲:筒美京平)


1977年リリース「洪水の前」。「水も滴るいいヒロミ」なジャケット。彼の眉毛の素晴らしさをシンプルに堪能できるジャケットでもある。

 美し過ぎる、悩まし過ぎる君は罪。だから僕に罪滅ぼしをしてほしい……。よほど浮かれたラテン系と付き合わない限り、一生言ってもらえそうにないアムールな言葉の洪水!

 バックでスカポコスカポコと鳴るリズミカルなパーカッションが、照れを中和してくれる。

●マイ レディー(1979年/作詞:唐沢晴之介 作曲:唐沢晴之介)

 難しいセリフはいらない。王道路線で口説かれたい……。そんなときは迷わずこの1曲。

「君はまぶしい」「君は怪しげ」「僕を酔わすよ」。ありがとう、と言うヒマがないくらい褒められる。褒められっぱなしで終わる。素晴らしい!

 最初からいきなり「Ah-このままでは胸がはりさけそうだ」と熱烈アプローチされるので、ヘッドホンで聴こう!

●How many いい顔(1980年/作詞:阿木燿子 作曲:網倉一也)

 人間、どうしても気分のアップダウンが激しくなるときがある。それを「ワガママ」「情緒不安定」と非難されてしまったら、落ち込む前にこの曲を聴こう。

 処女と少女と娼婦に淑女、とテンションの違いをポジティブに分類し「今日はどの顔で誘うのかい」と多面性を褒めてくれる。

●素敵にシンデレラ・コンプレックス(1983年/作詞:阿久悠 作曲:鈴木康博)


1983年リリース「素敵にシンデレラ・コンプレックス」。真っ白な服、真っ白な壁というシチュエーションは、B面の「黒にしておけよ」というタイトルに掛けているのだろうか。

「甘えない」「頼らない」「待たない」「夢見ない」「すがらない」「妬かない」などなど、たくさんのポイントを出して「もうとびきりのいい女!」と手放しで褒めてくれる。

「私、周りに甘えっぱなし頼りっぱなし嫉妬しっぱなしだけど」という人も気後れする必要はない。ひろみが褒めてくれるんだから素直にデレデレしよう。

片思いをされている妄想ができる3曲

 面と向かって褒められるのもいいが、自分の知らないところで褒められる、愛される、という設定もワクワクする。ということで、郷ひろみに熱烈に片思いされている気分になる曲をご紹介。当たり前ながらヘッドフォン推奨。

●若さのカタルシス(1980年/作詞:阿木燿子 作曲:都倉俊一)

 一編の恋愛小説、ロマンの詰め合わせのような超名曲! 特に動画で見ると、激しい振り付けを踊らない郷ひろみが逆にエモさ100倍。

 秋、夕焼けが美しい時間に聴くと、あなたを想い、切なくため息をついている誰かの横顔が幻覚で見えてくる……。覚悟して聴こう。

●哀愁のカサブランカ(1982年/作詞・作曲:B. Higgins, S. Limbo, J. Healy/日本語詞:山川啓介)


1982年リリース「哀愁のカサブランカ」。まつげをビューラーで上げ、ルージュを小指でひくひろみの色気に仰天。妖しく垂れる前髪といい、少女漫画の主人公度高め。

 バーティ・ヒギンズのカバー。「哀しみの黒い瞳」といい、洋楽をカバーする郷ひろみは、憂いある色気が爆発する。

「私はハリウッドスター」と妄想のグレードを引き上げ、別れを言わず姿を消す、そんなストーリーに酔おう。ワインが進むので、休日の前夜の視聴がオススメである。

●言えないよ(1994年/作詞:康珍化 作曲:都志見隆)


1994年リリース「言えないよ」。

 郷ひろみは愛をロマンティックに語り、甘えるだけではない。

「好き過ぎて言葉にできない」純愛系も多くあり、ギャップがたまらない! モテモテの友人にコッソリ本命視されているのだが、こちらは全然気づいていない……という胸キュンな錯覚が味わえる。

一緒に踊ってストレス発散! 愛のカーニバルソング3曲

 郷ひろみの楽曲は褒めてくれるだけではなく、浮かれさせてもくれる。誰しもが理性の奥に隠し持っている「カーニバルスイッチ」。彼の声は、そこに軽々届いてしまう恐ろしい侵入力を持っている。GO HIROMIの「GO」は「自己解放へGO」のGOでもあるのだ!

●誘われてフラメンコ(1975年/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平)


1975年リリース「誘われてフラメンコ」。歯磨きが趣味というだけあって、ものすごく歯がキレイだ。

 ちょっと贅沢なヘアケアを済ませてから聴きたい。なぜなら、この歌の主人公は髪を褒め、それをきっかけにフラフラしてくれるからだ。

 サビの「誘われてフラフ~ラ♪」は両肩をグリングリンと回す振り付けがある。これは肩こりのストレッチにもなるので、バスタイム後に聴きながら一緒に踊ろう。

●セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)
(1980年リリース/作詞:来生えつこ 作曲:南佳孝)


1980年リリース「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)」。

 タイトルで早くも「君はセクシー」と褒めてくれている。その心意気に乗り、浜辺を歩くいかした自分を想像しよう。ついでに、ナンパを笑いながらスルーする妄想もプラスしてしまおう。ストレス解消に最高だ。

 ちなみに、これを歌っている頃のアフロの郷ひろみが大好きなのだが、少数意見のようで寂しい。同じくアフロのひろみが好きな人、手を挙げて……。

●お嫁サンバ(1981年/作詞:三浦徳子 作曲:小杉保夫)

 カチコチ物事を考え過ぎて疲れた心を見透かし「さあこっちへ来て踊ろう!」と強引に手を取り、ステップを踏んでくれる郷ひろみが見える。

 全てリセットして笑顔に変えてくれるカーニバル感は最高にハッピーだ。和製サンバから放たれるポジティブパワーは無限大。

◇◇◇

 郷ひろみの歌声は、説得力はあるのにプレッシャーを感じない。切ないけれど引きずらない。その独特の「軽さ」が本当に救われる。

 息をするのも気を遣うような大変な今の時代、生きているだけで偉い。じゅうぶんエキゾチックジャパン! そう肯定してくれるようだ。

 サブスクリプションで解禁されている曲は555曲もある。片っ端から聴いて、いっぱい褒められよう。あなたにはその価値があるから!


田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡出る単1008語』(誠文堂新光社)など。
●田中稲note https://note.com/ine_tanaka/

文=田中 稲

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