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【防災の日をきっかけに考えよう】 紗栄子スペシャル・インタビュー 「自分を、大切な人を守るために」

CREA WEB / 2021年9月13日 19時0分


 9月1日(水)は「防災の日」です。

「防災の日」は1959年の伊勢湾台風の被害を機に、災害に対する心構えなどを育成するために制定されました。

 毎日の生活の中で、ついつい後回しになってしまいがちな防災への意識。9月1日(水)をきっかけに少しでも見つめなおしてみませんか。

 CREAではそんな思いを込めて「大切な人を守るため CREAの防災ガイド」と題して防災関連の特集記事を公開しています。

 今回はその防災特集のスペシャルインタビュー企画。一般社団法人Think The DAYを立ち上げ、自身も災害支援活動を行っている紗栄子さんに、定期的に防災・危機管理を見直すことの大切さと、支援活動への想いを聞きました。


防災士の資格を取得した紗栄子さん


――先日、紗栄子さんが防災士の資格を取得したとの報道がありました。10年以上支援活動を行ってきた紗栄子さんがこのタイミングで、と意外にも思ったのですが、何かきっかけはあったのでしょうか?

 これまでずっと支援活動を続けてきて、避難現場のことや必要なことも長年の活動を通じて得た経験もあったので、当初は資格を取ろうという考えは特にありませんでした。

 でもある時、災害支援の時に「紗栄子」が来たより「防災士・紗栄子」が来たとなったほうが、被災地の皆さんの安心材料が増えるかもしれない、と思ったんです。資格を取得したことでマイナスになることもないし、少しでもプラスになるのならいっそ取ってしまおうって。

 それで、いざ取り組んでみたら思った以上に教材の勉強が大変で(笑)。

 過去の災害のデータとかあれこれ見直すことになって、日本は災害大国で、日本中どこにいたって安心・安全なんていうことは決してないんだって改めて気づかされました。

「防災の日」ってまさにそういう防災意識を見つめなおすきっかけですよね。防災に関するアンケートなどを見ると、今でも防災バッグの常備率が3割に満たないとか、持っているとしてもその中の1/3は定期的に中身の点検をしていなかったりする。

 まだまだ自分ごとに出来ていない人はたくさんいると思います。起きた時には遅いんだよ、ということを積極的に発信していくことは必要なことだなと思いますね。

自分自身の安心のためにも、避難時の衣類の備えを


9月1日(水)の番組放送時の紗栄子さん(左から2人目)。

――9月1日(水)の「防災の日」には「TOKYO FM×ユニクロ 防災の日 特別番組 ~考えよう、服の備え~」にも出演されました。

「防災における衣服」という視点で見ることで、抜け落ちていた部分が新たに見えて、とっても新鮮でした。季節ごとに衣類を含めて避難用具をアップデートしたほうがいいとか。私自身、年に2回の確認で、十分じゃないかと考えていたので、改めて気を引き締めなおしました。

 コロナ禍の影響で、避難所の収容人数が変化したり、線状降水帯の発生が増加する近年の状況など、たった1年経つだけで防災に関する知識も古いものになってしまう。定期的に見直すことは本当に重要なことですよね。

 番組に関することで言うと、被災地支援をしている中で、自治体や支援団体がフォローしづらい部分が実は衣服なんです。被災地で公平性ということが強く求められると、しっかりとカバーできない状態が起きがちなんです。

 極端なことを言うと、500人いる避難所に支援物資が499人分しかないから配ることができません、みたいなことは現実に起こり得ることなんです。話合いをして、うまく分け合うことだってできるはずなのに「公平性」ということに縛られて行動をすることができないこともあります。

 特に衣服は男女でも必要なものが変わってくるし、同じジェンダーだとしても一人ひとり体型など異なってくる。食事のように均一化した対応が難しい。さらに、女性だと下着に関することや、デリケートな問題も孕んでくる。それぞれが自分自身で準備しておくと、いざという時に安心だと感じました。

何度も声をかけて、防災への意識を身近にしていく


――「やらなくては」と考えながらも日常の中でおざなりになってしまいがちな防災への準備。紗栄子さんが実践している災害への意識付けの習慣があったら教えてください。

 私自身は凄く心配性というか、何か起きた時に「自分ひとりで生きていけるか?」って考えた時に「絶対無理、死んじゃいそう」って思うタイプなので自然に準備をする体質なんです(笑)。

 でもみんなが必ずしもそうではない。ぼんやりと根拠のない安心を持っている人も多いですよね。「ウチの家は大丈夫」みたいな。私のおじいちゃんとかおばあちゃんもそうなんです。うっとうしいと思われるかもしれないけど「そんなことないよ、ちゃんと準備した方がいいよ」って何度も何度も声をかけるようにしています。

――防災への意識を身近にしていくということですね。

 大きな災害が起きた時というのは誰しも意識するんです。でも大切なのはいつもの日常。災害は日常と地続きで起きてしまうもので、いつ何時自分に訪れるかもわからないもの。どこか遠くのものに感じがちですが、決してそうじゃない。

 一般の方に対しても一緒で、徐々に空気感を作っていくしかないのかなって。意識を持った人がひとりでも増えてくれれば、そのひとりがまた次のひとりを生み出してくれる。そう思って、積極的に声をあげていくようにしています。

防災グッズを自分の大切な人に贈る


「Think The DAYオリジナル簡易防災セット」。

 きっと、誰しも大切な人がいると思うので、まずはそこから意識を広げていってもらえると嬉しいですね。

 そのために、例えばご両親や祖父母へのプレゼントに防災バッグをプレゼントするというのは凄くいいんじゃないかな。誕生日とか敬老の日とか。いつまでも健やかにいて欲しいという思いも伝えることができるし、防災の気づきにもつながる。

 9月1日(水)から表参道ヒルズ1階の「I Z A with FRIENDS」のポップストアで、私が今運営している「NASU FARM VILLAGE」のカフェを営業しているのですが、そこで普段使いのバッグにも入れておける「Think The DAYオリジナル簡易防災セット」を特別に販売しています。巾着の中には、ロールオンのラベンダーのCBDオイルや、除菌ハンドスプレー、2〜3回分の携帯用非常用トイレや、暖を取ったり着替え時にも役に立つレスキューシートが入っています。

 こういう防災セットだと、バッグの中や職場の机、車の中とか、普段の生活範囲に何個か置いておくことができるので、ちょっとしたギフトにも良いですよね。自宅にいる時に被災するとは限らないですし、人口の多い都会では携帯用トイレは被災時には必需品ですから。

――今回のこの防災セットも防災バッグと同様に、利益は全額支援活動につながるんですね。

 そうです。共感してくれた人が、これを選んでくださって、その人自身やその人の大切な人が被災した時に生き抜く力になってくれたら、それは大きな支援のかたちになる。

 その上で、皆さんが寄付して下さったお金を資金として、何かあった時の支援物資や炊き出しに使わせていただくという、持続可能な循環が生まれていけばと考えています。

 少しずつかもしれないけど、そんな風に“防災の輪”を広げていきたいですね。

I Z A with FRIENDS

会期 2021年9月1日(水)~2022年1月4日(火)
営業時間 11:00~20:00(表参道ヒルズの営業時間に準ずる)
開催場所 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館1階
※「Think The DAYオリジナル簡易防災セット」は9月下旬よりThink The DAYオンラインストアでも予約販売開始されます。

紗栄子(さえこ)

1986年に宮崎県で生まれる。二児の母。14歳で芸能界デビューし、タレントや女優、モデルとして活躍。10代の頃から商品開発に携わり、ファッションやコスメを中心にさまざまなブランドプロデュースを手掛ける。2010年より支援活動を始め、2019年10月に一般社団法人Think The DAYを設立、代表理事を務める。2020年8月より拠点を栃木県に移し、「NASU FARM VILLAGE」の運営に参画。
http://thinktheday.org/

文=CREA編集部
撮影=平松市聖

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