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山崎育三郎×尾上松也×城田優 「僕らで舞台の常識を壊していく」

CREA WEB / 2021年9月27日 18時0分


●山崎育三郎:プリントカーディガン 37,000円/KIIT、ロングシャツ 21,000円/iori、タックトラウザース 23,500円/NEPLA(すべてTEENY RANCH)、その他スタイリスト私物 ●尾上松也:ジャケット 53,000円、ワイドトラウザース 48,000円、カットソー 14,000円、シャツ 28,000円/すべてSEVEN BY SEVEN(SAKAS PR) ●城田優:ニットシャツ 34,000円、ワイドシャツ 27,000円/ともにBlanc YM(TEENY RANCH)

 自分たちの感性で、オリジナル作品を制作したいという思いから、山崎育三郎さん、尾上松也さん、城田優さんは「IMY」(あいまい)というプロジェクトを立ち上げた。

 多忙な3人ゆえ、スケジュールを合わせるのに数年かかり、ようやく「あいまい劇場 其の壱『あくと』」を今秋上演できることに。脚本は「あなたの番です」などの福原充則さんと城田さん。俳優の成河さんが演出に初挑戦する。方向性もジャンルもバラバラなメンバーが、どんな化学反応を起こすのか?


ふざけるノリの合う人ってなかなかいないんですよね(笑)


城田 まさに化学反応を期待しています!

山崎 このメンバーが集まったらどうなるんだろう? というところを見ていただきたくて。

城田 もともとは僕と松也は同じ高校で、(松也を指して)こいつが1年先輩。

松也 「こいつ」って言うな!

城田 すいません、先輩!(笑) 育(山崎)と僕の兄が友達だったのですが、育とは10年前の「ロミオ&ジュリエット」でのWキャストをきっかけに仲良くなりました。

松也 そして2015年の「エリザベート」で3人一緒になって意気投合したんです。

城田 ミュージカル界のなかでも、ふざけるノリの合う人ってなかなかいないんですよね(笑)。

山崎 この3人は、普通とは少し違う角度からモノを見るところがあって面白いんです。ふざけて、話が脱線することもよくありますが(笑)、そういうところから面白いエンタメは生まれる気がします。

松也 年齢も近いですし、オリジナル作品を作りたいという思いが合致して、感覚的にも近いというのは強みだなと思いました。

城田 僕らが出演するミュージカルは9割方、海外作品。歌舞伎も遥か昔に作られたものがほとんど。僕ら世代がクリエイトした、日本発の作品は本当に少ないんです。せっかくエンターテインメントをやっているのだから、自分たちで何か作れないかというところからIMYは始まりました。

山崎 優はミュージカルで演出もしていますし、松也は歌舞伎の自主公演を続けていて、今年は生田斗真くんを迎えて上演しました。舞台や映像でいろんな活動をしている僕らがこれまで見せたことのない表現を、ご覧いただけたらと思っています。IMYは最初に「こうでなければ」という既成概念に囚われるのは止めようと決めたんです。

 今回の公演も「ミュージカル」とも「ストレートプレイ」とも謳っていない。ジャンルの枠から外れてもっと自由でいいんじゃないかと。4本のオムニバスというのも挑戦ですし。

城田 僕が1本、福原さんが3本脚本を書きます。深読みをする人もいれば、全然わからないという人ももしかしたらいるかもしれない。いろんな受け取られ方が生まれるといいなと思っています。

松也 IMYですし。いい意味での曖昧さをね?

城田 そうそう。それで、一緒に観た人とかSNSなどで、作品についていろいろ話してほしい。

山崎 チケット代も25歳以下の方には安く設定しました。18歳以下のIMYシートは1,500円!


「クリエイターや俳優を志す若い方たちが夢を持って輝けるように」

松也 お客さまの層を広げていけたらという思いがありました。生意気かもしれないですけど、広い意味で演劇界に何かしらの新常識を生み、クリエイターや俳優を志す若い方にチャンスが巡ってくるような流れを作れたらというのがひとつの夢です。

城田 凝り固まった概念をぶっ壊していきたい。僕らの活動を面白がってもらえて、5年後10年後に、IMYみたいなプロジェクトがたくさんできて、大きな劇場が日本発の作品で埋め尽くされたら!


「自分たちの世代で“日本発”を作っていきたい」

山崎 僕はデビューがオリジナルミュージカルでした。後に韓国初のオリジナルミュージカルの日本語版に出演させていただいたこともあります。いまや、韓国では国内制作の作品がたくさん生まれ世界でも人気です。日本発のミュージカルも世界で上演されるようになってほしいです。

城田 最終目標は、僕らが行ったこともないような国で上演されること。そうしたら僕は引退してもいいな(笑)。

エンタメの力を改めて確認


城田 昨年、コロナ禍で予定していた「IMY歌謡祭」が延期になったのですが、10月にようやく舞台で歌えたときに、改めて、エンターテインメントでしか届けられない力があるのを実感しましたね。

松也 エンタメはやっぱり力がありますよね。緊急事態宣言下で外に出られない時期を乗り切れたのも、Netflixなどの作品の数々があったからだと思います。


「エンターテインメントにしか救えないものがあると思う」

城田 衣食住にはかなわないかもしれないけれど、エンターテインメントにしか救えないものはあります。いわば心の栄養みたいなもの。また、劇場型のエンターテインメントは舞台から何かを伝えたときに客席から(感動の)ボールを投げ返してくれるお客さんたちがいて初めて成立するものです。

山崎 本当にそうだよね。

松也 無観客でホームランは打てないもんね。

ミュージカル映画から得たもの

城田 これまでに衝撃を受けたエンタメといえば『天使にラブ・ソングを・・・』ですね。2もあるけどやっぱり1作目がいい。

山崎 あの映画はいいよね~。僕は映画の『レ・ミゼラブル』かな。ものすごく贅沢な手法で作られているミュージカルなんです。

松也 僕が一番好きなのは『スタンド・バイ・ミー』かな?

城田 ♪When the night~(小声で歌い始める)

松也 リヴァー・フェニックスの大ファンになりました。自分と同じくらいの年であんな芝居ができるんだと、初めて観たときに衝撃を受けました。ミュージカル映画なら『レント』、それから……。

山崎 1本でいいの! (城田に)歌わなくていいの! すみません。僕らいつもこんなノリなんです(笑)。

山崎育三郎(やまざき・いくさぶろう)

1986年1月18日生まれ、東京都出身。2007年ミュージカル「レ・ミゼラブル」でマリウス役に抜擢される。ドラマやラジオパーソナリティとしても活躍。現在大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)に出演している。シングル「誰が為」が発売中。

尾上松也(おのえ・まつや)

1985年1月30日生まれ、東京都出身。’90年に2代目尾上松也を名乗り初舞台を踏む。2015年より「新春浅草歌舞伎」にて若手を率いる。ミュージカルや劇団☆新感線の舞台、ドラマなどでも活躍。主演映画に『すくってごらん』(’20)。

城田 優(しろた・ゆう)

1985年12月26日生まれ、東京都出身。テレビ、舞台、音楽など幅広く活躍。近年はミュージカル作品の演出も手がけ、米倉涼子さんとの共同プロデュースによる「SHOW TIME」を上演。ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS)に出演中。

●3人が心動かされたミュージカル&音楽系映画

山崎育三郎さん
『レ・ミゼラブル』


「ミュージカル映画の歌は普通、別録りですが、この作品は芝居の延長として俳優が歌い、後から演奏を重ねています。歌と芝居の理想的な融合に感動します」

Blu-ray 2,075円 DVD 1,572円 発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント


尾上松也さん
『RENT/レント』


「この映画を観てから、ミュージカルってやっぱりいいなと思いました。めちゃくちゃ泣いた記憶があります」1989年のNYを舞台にした若者の群像劇。

Blu-ray 2,075円、DVD 1,572円 発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント


城田優さん
『天使にラブ・ソングを・・・』


© 2021 Buena Vista Home Entertainment, Inc.

「ストーリーも爽快だし、讃美歌をアレンジした歌がなにより素晴らしいです。小学生のときにテレビからカセットテープに録音してサントラを作ったくらい好きでした」

ディズニープラス(ディズニー公式の動画配信サービス)で配信中。

Text=Tomoko Kurose
Photographs=Takuya Nagata
Styling=Go Momose
Hair & Make-up=Miho Matsubara〈Yamazaki〉,Yasunori Okada〈Onoe〉,Emi Hanamura(MARVEE)〈Shirota〉

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