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千葉市動物公園で展示スタート! 六つ子のチビチーターに会ってきた

CREA WEB / 2021年10月7日 11時0分


6月8日生まれのチビチーターたち。

 まだまだ緊急事態宣言下だった今年6月、千葉市動物公園でチーターの赤ちゃんが6頭も誕生しました。(チーターも)ワクチンなどを打ち、来園者の前に出る準備を重ね、ついに9月27日から元気な姿が一般公開されています。そのわんぱくな姿を見に、さっそく現地へ!

献身的に赤ちゃんを育てる母チーター、ズラヤ


6匹も赤ちゃんが生まれるのは異例。

 お母さんになったのは、昨年7月にヨーロッパから千葉市動物公園にやってきた7頭のうちの1頭、ズラヤ。チーターは一度に平均して2、3頭の赤ちゃんを産むといわれていますが、ズラヤはなんと6頭もの赤ちゃんを産んだのです。

「ズラヤは初産にもかかわらず、とても献身的でした。お乳を飲めない子がいれば引き寄せたり、向きを変えたり。6頭に分け隔てなく愛情を注ぎ、私たちも教わることがたくさんあります。たまに子どもたちのごはんをちょっと食べてしまうことがありますが(笑)、それ以外は完璧な母チーターです。6頭の子どもたちが順調に育っているのはズラヤのおかげ」(チーター飼育担当・中村彰宏さん)


優しいお母さんチーター、ズラヤ。お父さんは分からず、DNA鑑定中。

 千葉市動物公園の広いチーター舎でも、ズラヤは「クルクルクル」という声を出して子どもたちを呼び寄せたり、ふざけて絡んでくるチビチーターを上手にいなしたり。水たまりに落ちた子を上手に助け出すこともあるそうです。


子どもたちはズラヤお母さんが大好き。

横になるや否や乗ってくるチビチーター。

シルバーに輝く“たてがみ”は子どものうちだけ!


チーターの学名は「たてがみのある」という意味だそう。

 チーターの子どもたちの特徴といえば、ふさふさとしたたてがみ。日の光に透けるとシルバーに輝き、神々しくさえあります。


個体によって違うので、識別にも。

 大人のチーターは昼間に狩りをするため、子どもたちは藪の中に隠れて親の帰りを待ちますが、藪の中でこのふさふさのたてがみは、見事なカモフラージュになるのです。このたてがみが見られるのは今だけです!


ホワホワと美しい。

ズラヤにはたてがみがない。

 また、こちらは子どもに限ったことではありませんが、チーターの顔には「ティアーズライン」と呼ばれる模様があります。これもチーターの大きな特徴。


涙のあとのような黒い線。

獲物を狙っている?

 これは、昼間狩りをするという習性から、眩しさを軽減するためにできた模様だといわれています。野球やアメリカンフットボールの選手が目の下に黒いシールを貼るのと同じ効果。チビの頃からちゃんとあるんです。

鳥そっくりの声で鳴くチビチーターたち

 また、びっくりするのが、チビチーターが“声マネ”をすること。「ぴーーっ」という甲高い鳥の声がたびたび間近で響くので、どこかに大きな鳥がいるのかと思いきや、なんとチビチーターの声だというではありませんか。

「本当に鳥そっくりの声で鳴きます。やはり藪の中で親を待っているときに、敵にバレないように鳥のような声で呼ぶんです。チュンチュンと聞こえるときもありますね。ネコ科らしくニャーと鳴くときもあれば、なぜかワン! と鳴くときもあり、鳴き声はとても多彩で面白いです」(中村さん)


藪の中から鳥の声が!?

 誰に教わることもなく、声マネができるチーターたちですが、チーターといえば俊足。大人のチーターは時速100キロ以上の速さで走ることができます。千葉市動物公園のチーター舎は「チーターラン」ができるほど広大で、子どもたちも全速力で走り回ることができます。こちらも、習わずとも遊びながら足を鍛えて俊足になっていくようです。


遊びながら鍛えられていきます。

こちらは兄弟の取っ組み合いでジャンプの練習。

 広い敷地で突然駆けっこや取っ組み合いが始まる6頭のチビチーター。見ていて飽きることがありません。本人たちはきっと大人になるために、まじめに勉強中! なのですね。

クレアの名前に感動!「C」の名を持つきょうだいたち

 さて、チビチーターたちはすでに名前が決まっています。

 チーターたちはファミリーで頭文字を揃える習慣があるそうで、一緒に暮らす母親のズラヤの姉妹はズーナでZ、オスの3頭はFでフィン、フロド、フラッシュという感じです。

 六つ子たちの名前の頭文字は「C」。そう、ChibaのCです!

 カール(オス)、チューマ(オス)、カロリーナ(メス)、クラリス(メス)、チャーム(メス)、そしてクレア(メス)!

 そう、チビチーターのうちの1頭の名前はクレアちゃんなのです。

 スペル(Claire)は違えど、「聡明」という意味だそうで、嬉しくなってしまいました。

 なんとかクレアちゃんを写真に収めようとしたのですが、チビチーターたちはどうにも俊敏。特徴は「しっぽの先端の白い部分の次の黒い部分が少し長い」「左後ろ足の内側に白い星」と聞いて目を凝らしましたが……。特徴がまだはっきり出ていないので、飼育員さんもよく間違えるということですので、これからも見守っていきたいと思います。


右がクレアちゃん。多分。

いや、こっちの子か?

六つ子はいつか離れ離れになって各地で活躍

 さて、チビチーターたちは千葉市動物公園でずっと一緒にいられるわけではありません。チーターは絶滅危惧種に指定されているので、そもそも千葉市動物公園に7頭のチーターがやってきたのも、繁殖拠点になってほしいという願いから。

 無事、6頭もの子どもが生まれ、将来はまたこの6頭が各地の動物園にお婿やお嫁に行き、繁殖していくことになるそうです。

 千葉市動物公園では広々とした専用施設だけでなく、チーターランコースを設けて本能を失わないようにするなど全国の施設と連携をとり、多くの工夫を施しています。今回の繁殖成功も、「ズラヤのおかげ」と言いつつ園と飼育員さんの努力のたまもの。これからもチーターたちの幸せな様子、知られざる姿を伝え続けてくれることでしょう。


今はまだまだ甘えん坊でいい!

目が合うこともあります♡

 すでにお母さんと同じごはんを食べ、日に日に大きくなっていくチビチーターたち。ぜひ、会いに行ってみてくださいね!

千葉市動物公園

所在地 千葉県千葉市若葉区源町280
電話番号 043-252-1111
開園時間 9:30~16:30(最終入園16:00)
休園日 水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
https://www.city.chiba.jp/zoo/

※コロナ禍の状況によって、開園条件が変更になる可能性があります。出かける前には公式HP等を確認しましょう。

文=CREA編集部
撮影=深野未季

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