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【広島県 2023年版】 冬の絶景・風物詩10選 庭園美の極致自然と都の美を内包した「縮景園」

CREA WEB / 2024年1月29日 9時0分

 冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、広島県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。


◆縮景園


縮景園。

 江戸時代初頭に、茶人で知られる浅野藩家老の上田宗箇により、浅野藩主の別邸の庭として築成された縮景園。中国の世界的な景勝地「西湖」をイメージしてつくられたと言われる園内は、山川の景、京洛の態、深山の致を庭の中に縮景していることから、「縮景園」と名付けられた。

 築庭400年を迎えた縮景園には、毎年12月下旬から3月中旬頃に7品種、約115本の梅が花を咲かせる。凛と咲き誇る梅を鑑賞する方法のひとつとして、水上タクシーもおすすめ。そのまま広島市内の名所を水上で巡ってみれば、普段とは違った優雅な観光を楽しめるだろう。

縮景園(しゅっけいえん)

所在地 広島県広島市中区上幟町2-11
https://dive-hiroshima.com/explore/306/

◆たけはら町並み保存地区


たけはら町並み保存地区。

 平安時代、京都下鴨神社の荘園として栄えた歴史から、竹原は安芸の小京都と呼ばれている。そのシンボルと言えるのが、落ち着いた風情を漂わす江戸時代にタイムスリップしたような町並み保存地区。多くの家の門前には、おもてなしを表現した花が飾られていて風情が漂う。

 保存地区内には魅力的なカフェが点在し、散策の途中に温かい飲み物をいただきながら、ホッと一息つくことができる。また、藤井酒造株式会社の酒蔵交流館では、酒蔵の一角が情緒たっぷりのコミュニケーションスペースとして開放され、無料で試飲できるコーナーもある。

たけはら町並み保存地区(たけはらまちなみほぞんちく)

所在地 広島県竹原市本町1-1-1(道の駅たけはら)
https://dive-hiroshima.com/explore/127/

◆神楽門前湯治村


神楽門前湯治村。

 安芸高田市にある神楽門前湯治村は、天然温泉をはじめ、格子造りの旅籠屋や湯治宿、お食事処、茶店などが通りに軒を連ねる昔さながらの街並みが魅力的。

 浴衣に着替えて街歩きをするなら、安芸高田市が誇る伝統芸能の神楽を鑑賞してみては。街歩きが終わったら昔ながらの趣深い建物に宿泊して、ゆっくりと温泉に浸かるのもいいだろう。

 冬におすすめのグルメが、名物「夜叉うどん」。うま辛の特製スープに豚肉と特産の青ネギがたっぷり乗った逸品をいただけば、身体の中からじんわり温まることができる。

神楽門前湯治村(かぐらもんぜんとうじむら)

所在地 広島県安芸高田市美土里町本郷4627
https://dive-hiroshima.com/explore/16/

◆マルミエロテン


マルミエロテン。

 世界遺産の島「宮島」の対岸にある宮浜グランドホテルは、広島県では数少ない天然温泉が楽しめる宿。世界遺産の原爆ドームや名橋「岩国・錦帯橋」までも至近距離で、アクセスがいいのも魅力。

 屋上露天風呂「マルミエロテン」は、瀬戸内海が“丸見え”の温泉として知られ、空と海がひとつにつながったような大パノラマは、思わずため息が漏れるほどの絶景。朝は宮島から昇るキラキラとした朝日と海に映し出される美しい朝焼けを眺め、夜は夜景と星空の中でゆっくり浸かれば、心まで清々しい気分に。

 日帰り温泉として利用できるのも嬉しいポイント。

マルミエロテン

所在地 広島県廿日市市宮浜温泉2丁目5-4
https://dive-hiroshima.com/explore/666/

◆安芸灘とびしま海道


ミカン畑と瀬戸内海。写真提供:アフロ

 広島県は瀬戸内海の温暖な気候と水はけの良い石積みの段々畑を利用した柑橘の栽培が盛ん。中でも、呉市豊町の大崎下島を含めた7つの島々は収穫期に島全体がミカン色に染まることから「黄金の島」と呼ばれるほど。

 安芸灘とびしま海道はその7つの島々を結んだオーシャンロード。この道を駆け抜けると、冬の収穫時期(12月ごろ)には瀬戸内の多島美と黄金に輝くミカン畑を眺めることができる。

 とびしま海道はサイクリングにもぴったり。アップダウンも少なく、信号も数少ないため、初心者でも走りやすいと評判。気持ちよい冬のサイクリングを楽しむのも素敵。

安芸灘とびしま海道(あきなだとびしまかいどう)

所在地 広島県呉市から愛媛県今治市の岡村島まで
https://dive-hiroshima.com/feature/island-tobishima/

◆レモン鍋


レモン鍋。

 レモンの産地として有名な広島県のなかでも、レモン島と呼ばれる名産地が瀬戸田町。レモンや魚介類、野菜をたっぷりと使ったレモン鍋は瀬戸田の名物であり、町内の宿泊施設や食事処などで食べられる。

 広島県はレモンの生産量が全国1位。産地ならではのフレッシュなレモンを使ったレモネードやレモンサワーなど、いろいろな楽しみ方があるが、冬と言えば鍋。レモンの産地・瀬戸田町はレモン鍋が名物。

 瀬戸内の海の幸、さっぱりとしたレモンの酸味、そしてホカホカの湯気。心も身体も温まる。

レモン鍋(レモンなべ)

所在地 広島県尾道市瀬戸田町(生口島)

◆海霧


海霧。

 11月初旬から1月初旬にかけて、冷え込みの厳しい早朝に瀬戸内海沖に発生する海霧。海上を漂う霧が雲のように見える、幻想的な光景が広がる。

 時折霧の切れ間から姿をのぞかせる船や島々は、まるで空を飛んでいるかのよう。この自然のアートは、瀬戸内海の多島美を眼下に見る、三原市の筆影山や竜王山から観賞することができる。

 気象条件の整った冷たく透き通った夜明け前から、ほんのわずかな時間に繰り広げられる大自然のアートの幽玄さに圧巻。

海霧(うみぎり)

所在地 広島県三原市
https://www.mihara-kankou.com/sightseeing/1044

◆雪のテングシデ群落


雪のテングシデ群落。

 テングシデは、世界中で北広島町大朝の田原・灰谷にのみ群生する植物。イヌシデの変種で、通常は生存競争に生き残れず枯れてしまうことが多いのだが、テングシデが生き残り、遺伝して群生を成しているというのは非常に貴重で、国の天然記念物にも指定されている。

 くねくねとした樹形が個性的で、季節によって大きく印象を変え、さまざまな姿を見せてくれるユニークな植物。冬には雪で覆われ、静寂の中で寒さに耐える姿がとても神秘的。

雪のテングシデ群落(ゆきのテングシデぐんらく)

所在地 広島県山県郡北広島町田原・灰谷
http://www.kitahiro.jp/sightseeing/tengushide/

◆日本酒の仕込み


日本酒の仕込み。

 東広島市の西条は、国内外の愛飲家たちから知られる銘醸地のひとつ。酒造りに最適な気象条件が揃う冬の寒い時期になると、早朝には町中に米を蒸す蒸気があがり、酒都西条ならではの冬の風物詩となっている。

 空調管理が容易になった現代では一年を通じて日本酒を造ることができるが、冷え込みの厳しい1月に仕込みをした日本酒は「寒造り」と呼ばれ、特に人気。

 市内には西条酒蔵通り、広島杜氏の祖・三浦仙三郎出身の地である安芸津、のどかな田園風景が広がる黒瀬に蔵元があり、それぞれ特色のある酒造りが行われている。各酒蔵の味をぜひ飲み比べてみるのもいいだろう。

日本酒の仕込み(にほんしゅのしこみ)

所在地 広島県東広島市

◆上下町のひな人形


上下町のひな人形。2021年企画展で展示されたもの。

 明治から昭和にかけてひな人形を買うお客で賑わっていた府中市上下町では、2月から3月頃になると、「天領上下ひなまつり」が開催され、ひな人形の展示が行われる。

 白壁の土蔵造りの旧家や格子窓の建物が立ち並び、歴史の面影を色濃く残す町並みが美しい上下町では、期間限定で通りに面した資料館や商店の店頭にひな人形を飾り、訪れる人々をもてなしている。

 江戸時代から現代に至るまでのさまざまなひな人形を楽しみながらのんびりと散策すると、心が穏やかに。

上下町のひな人形(じょうげちょうのひなまつり)

所在地 広島県府中市上下町

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文=桐生奈奈子

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