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希少なウミガメが産卵するビーチや、 カウボーイ気分が楽しめる乗馬体験! 未知のニューカレドニア本島西海岸へ

CREA WEB / 2024年2月10日 6時0分

#293 Côte Ouest de Grande Terre
グランドテール島西海岸(ニューカレドニア)


20世紀中頃からリゾート地だったロシュ ペルセ。雄大な景色が広がります。

 ニューカレドニアにおいて、日本からの旅行者が訪れる場所といったら、グランドテール島にある首都ヌメアを中心に、イルデパンをはじめとする離島がほとんど。フレンチシックな街並みと美しい海が、ニューカレドニアのいわば表看板という感じでしょうか。

 今回訪れたグランドテール島は、ヌメアを除けば、これまではほぼ素通りしてきちゃっていました。なんて、もったいないことをしていたの!? と、改めて訪れたこの島の深部ではオドロキと発見の連続が待っていました。

 グランドテール島は長さ約400キロ、幅約50キロのフランスパンのような形をした細長い島です。ヌメアから一歩踏み出せば、雄大な自然が広がっています。

 ヌメアからクルマで西海岸を北上すること約2時間半。入植者の子孫たちが開拓したブッシュに覆われたゆるやかな丘や、牛たちが草を食む牧草地の風景が車窓を流れていきます。“南の島ニューカレドニア”のトロピカルなイメージとは異なり、スケール感がありつつもどことなく乾いた風情。

 一気に島の半分近くまで北上し、最初に向かったのは西海岸のブーライユにあるデヴァ地区。ここは世界遺産のラグーンと自然保護区に指定された山や森、両方を備えた、天然のプレイグラウンド。グランドテール島において、ヌメア以外では唯一の五ツ星リゾート、シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・スパ&ゴルフリゾートでリゾートしながら、自然を舞台にアクティブに過ごすことができます。


デヴァ地区にあるシェラトン。目の前に世界遺産のラグーンが広がる5ツ星リゾートです。

ニューカレドニアの伝統様式を取り入れた、ロビーエリア。

西海岸の“ストックマン”文化とは?


海を望む18番ホール。七面鳥もうろうろしています。

 リゾート内には18ホールのチャンピオンシップコースがあり、客室にはゴルファーに人気のグリーンを望むコテージも。オンザビーチのリゾートなので、敷地内からSUP(スタンドアップ・パドル・ボード)やシーカヤックに出発することもできます。自転車をレンタルして周囲の自然保護区を目指してみてもいいし、すぐ裏にそびえる小高い山のハイキングコースから絶景ラグーンを見晴らすのも気分爽快。


レンタサイクルで行動範囲を広げるのも一案。

 もちろん、のんびりと波打ち際を散歩したり、プールやジャグジーが併設されたスパでリラックスしたりするのも、贅沢な時間です。


憧れの客室は、ビーチバンガロー。伝統的なカナック様式をロマンチックにデザイン。

スパ施設内のサウナは、緑を愛でながら汗を流せます。

 また、この地域ならではの体験が“ストックマン”と呼ばれるカウボーイと一緒の乗馬! 先人が開拓時代に築いた、牧場や農場を代々受け継いでいる彼ら。西海岸にはストックマン文化が息づいています。

 今回は悪天候のため乗馬ツアーには参加できなかったけれど、聞くところによると、彼らはテンガロンハットに穿きこんだジーンズ、カウボーイブーツという、絵に描いたようなカウボーイ・スタイルで、なんと投げ縄もできるらしい。体験ツアーでは牛追いもできるらしい。うーん、いつの日か、ぜひ!

豪快な白波とヤシの木々……アカウミガメが産卵する珍しいビーチ!

 デヴァからやや南下したロシュ ペルセという景勝地にも寄り道。ここはかつてニュージーランドの兵士たちがキャンプしたという、いわばリゾート地の元祖。高台からは熱帯雨林の間を川が蛇行する雄大な景色が見渡せます。


頭上注意! トンネルを抜けて、小さな入り江へ。

 そして地名(“ロシュ ペルセ”は“ピアスの穴”という意味)の由来になっている、断崖に穿たれたトンネルを抜けて、小さな入り江へ。振り返ると地層が露になった岩壁が覆いかぶさってくるようで、前を向けば豪快な白波が打ち寄せるワイルドなビーチです。右手にはヤシの木々が縁取る白砂のビーチが見えます。


“ピアスの穴”を抜けた先には褐色の荒々しいビーチが。

 このビーチは、その名もタートルベイ。毎年11~2月の、ニューカレドニアの春から夏にかけて、希少なアカウミガメが産卵に訪れます。シーズンになると、ヌメアのニューカレドニア ラグーン水族館では産卵&ふ化観察ツアーを開催しているそうです。

 ロシュ ペルセからさらに南下して、開拓時代を彷彿させるラフォアへ。背の高いヤシの木の並木道にプランテーションスタイルの家が並ぶ、愛らしい小さな町です。クルマで移動中、あっという間に通り過ぎてしまったのですが、ふと目に留まったのがレトロなネオンサインの真っ赤な映画館。


西部劇を思わせる小さな町、ラフォア。

ラフォアのスーパーマーケットにて。バゲット入れ、ほしくなってしまいます。

 実はラフォアは毎年、町をあげて映画祭を開催しており、昨年で25回目を迎えたそう。小さな田舎町の愛らしい映画館で、映画好きが集まるお祭り。楽しそうです。

野ブタの煮込みやカニ肉のキッシュが絶品

 ラフォアでは見晴らしのいい絶景ビストロ「ラ ターブル デュ バニアン」で、ニューカレドニアの郷土料理をベースにした料理を堪能しました。料理研究家であるアニックさんが供するのは、地元の食材や自ら育てた野菜を使い、時間をかけて下ごしらえをしたもの。


この看板をたよりに未舗装道路を走ってビストロへ向かいます。

レストランからはパノラマビューが広がります。眺めの良さもスパイスのひとつ。

 たとえば野ブタのビールはちみつ煮は、自家製のはちみつを使い、肉を4時間かけてことこと煮込んだもの。肉に歯をそっとあてると弾力があるものの、ほろりとほどける感じがたまりません。マングローブガニのキッシュもカニ肉がぎっしり。これだけのカニ肉を取り出す手間を考えたら、アニックさんのもてなしに感謝しつつ一口ずつじっくり味わいたいものです。


マングローブガニのキッシュ。シャクシャクとしたカニ肉がたっぷり。

アニックさんはワンオペでレストランを切り盛り。でも、楽しそう。

 今回、ヌメアからはバンでの移動でしたが、自分でハンドルを握りながらマイペースに旅するのもアリです。日本とは逆の右側通行であることにさえ気を付ければよく、郊外なら交通量もさほどありません。新しいニューカレドニアの旅スタイルとして、おすすめです。

グランドテール島西海岸

●アクセス ヌメアからクルマで周遊。
●おすすめステイ先 シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・スパ&ゴルフリゾート
https://www.marriott.com/ja/hotels/travel/nousi-sheraton-new-caledonia-deva-spa-and-golf-resort/?hybridAEMFallbackRedirect=true


古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子

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