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完全予約制のバーのような空間で初夏の贅沢なマンゴーパフェシャンパンに合わせて贅沢な時間を

CREA WEB / 2024年5月14日 11時0分


お酒に合う大人のパフェ。

 美しく華やかで、おいしいものが彩り豊かに閉じこめられたパフェ。その人気は止まるところを知らず、美しさも味わいも日々磨きがかけられ、進化しています。

 グラスの中で醸し出されるハーモニーは、まさに“parfait”(フランス語で「完璧」の意味)!

 このシリーズでは、今注目の心躍る魅力的なパフェをご紹介します。


今夜はパフェを楽しみに、六本木へ


デザートやパフェが映える、黒で統一された店内。真っ赤なダリアのオブジェは、李荘窯の寺内信ニさんによる有田焼。

 まるでスタイリッシュなバーのように、大人のための隠れ家的雰囲気を漂わせるのが、2021年、六本木に誕生した「Patissiere MAYO」です。

 完全予約制で昼間はオープンしておらず、扉が開かれるのは夜6時。仕事帰りやディナーの後に、シェフの宮田真代さんが目の前でつくるデザートやパフェを、お酒とともにカウンターで味わえます。


オーナーパティシエの宮田真代さん。

 レストランでパティシエとして腕をふるった経験から、食事の後のデザートを独立させて、「バーの良さも取り入れて、2軒目や仕事の後のご褒美としてお酒と合わせて楽しんでいただける、今までにないようなお店をつくりたいと考えました」と、宮田さん。

 仕込みから提供まですべて自身で手掛けるばかりでなく、生産者の元へも足を運び、使用する素材を吟味。「生産者の人柄や思い、背景についてもお客様に伝えて、素材が持つおいしさ以上のものを楽しんでいただきたいと思っています」と、話します。


宮田さんがストーリーを語りながらパフェを仕上げる。ときには恋の相談も!

 デザートや焼きたてフィナンシェとともに、メニューに並ぶパフェは常時約2種類。主役となる素材を引き立たせ、アシエット・デセールの感覚でグラスの中に構築された、さまざまな食感や香り、味わいの変化と、重たさを感じさせない後口が魅力的です。

◆マンゴーのパフェ


マンゴーのパフェ。4,000円。6月半ばまで提供予定。

 5月に登場しているのが、宮崎県産完熟マンゴー「時の雫」を贅沢にも1/3玉以上使用した、「マンゴーのパフェ」です。「時の雫は、マンゴー特有の臭みはなく、甘みも香りも強くて本当においしい」と、宮田さん。

 まずはそのおいしさをシンプルに味わってもらおうと、トップにはフレッシュなマンゴーのスライスとソルベを。ハチミツのチュイルと、独特な弾力感のあるココナッツのくず餅、ミントが食感と風味のアクセントを添えます。


マンゴーを引き立てるパーツを合わせていく。

 その下には、酸味がさわやかなパッションフルーツとマンゴーのマリネ、グロゼイユのソース、蕎麦の実を煎って香りをつけたパンナコッタ、ココナッツのクランブル、クレーム・シャンティイが層に。パッションフルーツやココナッツが夏らしさを印象づけます。そして最後は、ライムとジンのゼリーの清々しく鼻に抜ける香りですっきりと。

「アシエット・デセールは、いろいろな要素が重ねられ、食べる場所によって味が変わります。パフェの中でもそれを表現したくて、真ん中に蕎麦の実のパンナコッタやグロゼイユのソースなど、ひと味異なる味わいを入れました。くず餅の食感も、おもしろみがあって気に入っています」と、宮田さん。

 それでいてひとつひとつの要素を主張させすぎず、心地よい調和と軽やかな食後感を生み出すのも、宮田さんの真骨頂。お酒と合わせていただけば、香りの余韻をさらに膨らみます。


ルイ・ロデレールのシャンパーニュと合わせるのがおすすめ。グラス3,080円。

◆ティラミスパフェ


「ティラミスパフェ」2,750円。

 年に2回ほど期間限定で登場するという「ティラミスパフェ」は、唯一、内容を変えずに提供し続けているスペシャリテ。「フルーツを主役として使わないパフェをひとつつくろうと思い、みんなが好きなティラミスをパフェにしました。でも、どこにもないようなパフェにしたくて、合わせたのがビールです」と、宮田さん。


大人のためのパフェ。

 トップには、カカオパウダーをふりかける代わりにチョコレートのチュイールを。さらに、スペインのプレミアムなビール「イネディット」を使ったグラニテと、香り高いほうじ茶のアイスクリーム、ビターチョコレートのガナッシュのそれぞれに異なる苦みが出合い、深みある大人な味わいを醸し出します。


ほろ苦さのグラデーション。

 その下に層を成すのは、マスカルポーネのムースとほろ苦いコーヒーゼリ―、キリリとしたラム酒のゼリー。そして、宮田さん自ら収穫したブドウ「ナガノパープル」を、オーブンでセミドライにしてラム酒に漬けた、自家製ラムレーズンの力強い果実味と食感がアクセントに。まろやかなムースと混じり合って口の中でゆるりと溶けていく、2種のゼリーの落ち着きある味わいと豊かな香りが広がって、最後まで飽きの来ないおいしさ。至福の余韻に包まれます。


ヘネシーのコニャックを合わせて。3,300円。

午後はジェラートを気軽に楽しめる


ジェラートは750円~。

非常に人気が高く、予約困難店として知られる「Patissiere MAYO」ですが、同じビルの2階には、午後2時からオープンしていて予約不要の「Patissiere MAYO Flat」も。こちらでは、厳選素材を使用した全約8種類のジェラートや、カップ入りでカジュアルなスタイルのパフェが購入でき、3階のテラスでゆっくり楽しめます。


焼き菓子もこちらで。

 また、ギフトやおみやげにもぴったりな焼き菓子もそろい、「Patissiere MAYO」のクオリティそのままの味を気軽に味わえるとあって、人気を集めています。

 美術館やショッピング、お食事など、六本木散策の折に足を運んでみては?

Patissiere MAYO(パティシエール・マヨ)


ひっそりとした外観。

所在地 東京都港区六本木7-10-2 アートスケープ六本木3F
電話番号 非公開
営業時間 18:00~21:00は完全予約制(90分制)、21:00~23:00は完全予約紹介制
定休日 不定休
Instagram @patissiere_mayo

文=瀬戸理恵子
写真=鈴木七絵

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