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不調が長引きやすい梅雨に むくみ対策の薬膳料理で 重だるい身体を軽やかにリセット

CREA WEB / 2024年6月1日 11時0分

 ジメジメする梅雨シーズンは、どうしても身体がむくんでだるくなることから、ご飯作りが面倒になってしまいがち。ついつい買ってきたものを食べたり、手軽に外食をしたりすることも増えるでしょう。しかし、むくみを感じている方は、味の濃い外食などを食べることで、更に身体のだるさが悪化する危険があるので注意が必要です。

 梅雨シーズンは、湿気が原因によるむくみや、気分の抑うつ感、胃腸の不調などが出やすい時期。しかも、不調症状が1年の中で最も長引きやすいのも特徴です。毎年、梅雨時期だけは体調を崩しやすく苦手だ、という方も多いようです。

 特にむくみは、パッと治りにくい症状なので、毎日の食事でのちょっとしたケアが有効です。むくみ対策の薬膳料理を活用することで、梅雨から夏を元気に過ごすことができますよ。

 今回ご紹介するお料理は、特に手軽さを重視しました。缶詰を使ったり、少ない食材でも作れる薬膳料理ばかりです。むくんで身体が重い方や、やる気が出ない方でも作りやすい内容なので、ぜひ参考になさってください。


◆もやしと豆苗のツナ和え


簡単なのに満足度高め。

 ご飯を作る元気がないときでも、手軽に作ることができる薬膳料理です。旨味のあるツナと一緒に食べることでご飯のおかずにもなり、満足感もありますよ。

 もやしは、余分な水分を排出してくれる効果のある食材。もやしの中でも、「大豆もやし」がおすすめです。お手頃なお値段で入手でき、様々な料理にも使いやすいので、梅雨の時期は積極的に使ってみましょう。チャーハンや、お味噌汁、ナムルとして食べてもいいですね。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・豆苗:1袋
・もやし:1袋
・ツナの水煮缶:1缶
・塩:適量
・黒酢:小さじ1

●作り方

(1)豆苗は根を切り落とし、4センチ程の長さに切ります。


豆苗は根を切り落とし、4センチ程の長さに切る。

(2)鍋に湯を沸かし、もやしを入れて茹でます。


鍋に湯を沸かし、もやしを入れて茹でる。

(3)もやしが半透明になってきたら、豆苗を入れて10秒茹でます。


もやしが半透明になってきたら、豆苗を入れて10秒茹でる。

(4)ザルにあげて、湯切りをします。
※水で冷やしてしまうと、もやしが水っぽくなってしまうので注意しましょう。


ザルにあげて、湯切りをする。※水で冷やしてしまうと、もやしが水っぽくなってしまうので注意。

(5)ボウルにもやし、豆苗、ツナ缶を入れます。塩、黒酢を入れて味を整えます。


ボウルにもやし、豆苗、ツナ缶を入れる。塩、黒酢を入れて味を整える。

(6)器に盛り付けて完成です。


器に盛り付けて完成。

◆枝豆とヤングコーンの炊き込みご飯


生のとうもろこしを使ってみて!

 とうもろこしは、利尿の効果が高く、体内の水分調整をしてくれる食材です。生のとうもろこしを利用して作ると甘さがあって、より美味しさを感じるので、シーズンには是非お試しください。

 湿気の強い梅雨は、体内に余分な水分が溜まりやすい時期です。体の水分量が多くなると、重だるさを感じたり、食欲の低下、重い頭痛、下痢や軟便などに悩まされることも。

 毎日の食事で少しずつ整えていくことが大事なので、ご飯にひと食材加える方法は、取り入れやすく、無理なく続けられるのがポイントです。ハトムギだけ、コーンだけでも効果はありますので、お好みの具材を試してみましょう。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・うるち米:3合
・ハトムギ:大さじ2
・茹で枝豆:100g
・ヤングコーン:1袋

●作り方

(1)茹で枝豆は、サヤから豆を取り出します。ヤングコーンは食べやすい大きさに切ります。


茹で枝豆は、サヤから豆を取り出し、ヤングコーンは食べやすい大きさに切る。

(2)米をとぎ、ハトムギを入れたら、1時間ほど吸水時間を置きます。


米をとぎ、ハトムギを入れたら、1時間ほど吸水時間を置く。

(3)枝豆、ヤングコーンを入れて蓋をし、加熱します。はじめは強火で、沸いてきたら弱火にして15分加熱します。※炊飯器で炊くことも可能です。


枝豆、ヤングコーンを入れて蓋をし、加熱。はじめは強火で、沸いてきたら弱火にして15分加熱。※炊飯器で炊いてもOK。

(4)炊き上がったら一旦蓋を開けます。


炊き上がったら一旦蓋を開ける。

(5)全体を混ぜて再び蓋をして、10分間蒸らします。


全体を混ぜて再び蓋をして、10分間蒸らす。

(6)器に盛りつけて完成です。


器に盛りつけて完成。

◆豆たっぷり野菜スープ


デトックススープ。

 豆類は、身体に溜まった余分な水分や湿気を、体外に排出する役割があります。梅雨シーズンは、豆類を活用したメニューを積極的に取り入れるのもおすすめです。乾物で流通することの多い豆は、下茹でや、戻す時間がかかることが難点です。そんな時には手軽に利用できる、缶詰やパウチタイプの水煮豆を使ってみましょう。

 選ぶ際のポイントは、砂糖や調味料で味付けをしていないシンプルな豆であることです。濃い味付けは、梅雨のシーズンは体調悪化の原因にもなるので、だるさを感じる日には、あっさりとしたスープ料理を食べるように心がけましょう。

 玉ねぎや塩麹は、お腹温め効果も期待できる食材。冷たいものを食べる機会が多い方はお腹が冷えやすく、下半身の重だるさに繋がります。おへそ周りが冷たく感じる方や、梅雨から夏に下痢や軟便になりやすい方は、身体を温める食材も活用するといいでしょう。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・ミックスビーンズ缶:1缶
・玉ねぎ:1個
・人参:小1個
・塩麹:少々

●作り方

(1)玉ねぎは皮をむいて角切りにします。人参も同じくらいの大きさになるように角切りにします。


玉ねぎは皮をむいて角切りに。人参も同じくらいの大きさになるように角切りにしする。

(2)鍋に1000cc程の水を入れて、ミックスビーンズ、玉ねぎ、人参を入れて加熱します。


鍋に1000cc程の水を入れて、ミックスビーンズ、玉ねぎ、人参を入れて加熱。

(3)野菜が柔らかくなったら、塩麹で味を整えて完成です。


野菜が柔らかくなったら、塩麹で味を整えて完成。

むくみを解消する薬膳料理で元気に梅雨を乗り切ろう!

 梅雨はどんよりとした曇り空と、続く雨に気分も落ち込み、身体が重くなりがちです。しかし、梅雨の雨は私達日本人の主食である、米の成長を助けるためや、夏の水不足を防ぐためにも、必要不可欠なシーズンです。

 今回ご紹介したむくみ対策の食事では、梅雨を元気に過ごすポイント食材もお伝えしてきました。季節に沿った食べ物で身体を整えることで、日本の四季を身近に感じる機会になりますよ。ジメジメしてむくむから梅雨は苦手だと思う方も、梅雨を楽しむ方法として活用してみましょう。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、企業様向けフードコンサルティング事業を行う、motto cooking tableを主宰する傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。

文・撮影=さとうあい

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