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誰もいない無人島に泊まってみたい! 手つかずの自然を堪能できる南の楽園 モルディブ「コモ マーリフシ」

CREA WEB / 2024年6月1日 11時0分

#301 COMO Maalifushi(Thaa Atoll, Maldives)
コモ マーリフシ(ター環礁、モルディブ)


今年、10周年を迎えるコモ マーリフシ。ター環礁唯一のリゾートです。

 1192の島々からなるモルディブは、ひとつの島でリゾートが完結している“1島1リゾート”が基本形。それぞれの島で自分たちの世界観を表現し、ゲストをもてなしています。そんな島々が160ほども! モルディブといえば、ハネムーンの旅先として人気ですが、“一生に一度”といわず、御朱印巡りのように島ひとつずつに滞在していくのも、面白そう。


地元の民家にヒントを得つつ、洗練さが漂うヴィラ。

 かつては26の環礁のうち、リゾートを有する環礁は、北&南マーレ環礁、アリ環礁くらいだったのが、新しいリゾートが新たなる環礁へと広がっていき、今ではリゾートのある環礁名を覚えるのもひと苦労……。

 今回ご紹介するコモ マーリフシは、南マーレ環礁のコモ ココア アイランドの姉妹リゾート。モルディブの中でも南寄りに位置するター環礁の、初にして唯一のリゾートです。そんな手つかずの自然が残るター環礁は、フロンティアなダイビングやサーフィンのスポットとして羨望の存在です。


各ヴィラには自転車が用意されています。

ウェルネスリゾートゆえ、ウェルカムドリンクもヘルシー。

モルディブのリゾートを初めて手掛けた日本人建築家

 開業して10年になるリゾートは、背の高いヤシの木をはじめ南洋の木々がうっそうと茂っています。歩いて一周30分の島は、道をふちどるスパイダー・リリーの白い花以外は、ほぼ自生の木で覆われているのだとか。この島はモルディブでは珍しく地下水が湧き出るため、水も豊か。しっとりとしたジャングルがいい塩梅です。


熱帯の木々が島全体を覆っています。ヤシの背の高さが印象的。

 デザインを手掛けたのは、モルディブのリゾートでは初の日本人建築家・池淵孝一郎氏。カジャンで葺いた屋根、バラウの木の板張りの客室は、地元の民家をモチーフにしており、エレガントさを感じさせつつも、周囲の自然に溶け込むデザインです。


建築デザインはシンガポールを拠点に活躍している池淵孝一郎さんが担当。バリ島のコモ ウマ ウブド、コモ ウマ チャングーも手掛けている方です。

ウッドを多用し、ナチュラルなカラートーンの室内。

 部屋タイプはスイートかヴィラか、ビーチか水上か、サンセットかサンライズか、あるいはベッドルーム数などで細かく分かれています。どのタイプも広々。水上コテージならプールが置かれているテラスから直接海へ、ビーチなら20歩で波打ち際まで出られます。


水上ヴィラやスイートには海に面したプライベートプール付き。

バナナやマンゴーをのせたフレンチトーストや各種ペーストリー、卵料理などをプールに浮かべたフローティングブレックファースト。

緑に包まれたビーチヴィラ。海もすぐそば。

癒しのトリートメント体験で積年のコリとおさらば!

 コモ ホテルズ アンド リゾーツといえば、ウェルネスに特化したリゾート。トリートメントに使用されるプロダクツは高品質のピュアエッセンシャルオイルを使用し、石油系化学物質や人工着色料、香料などは一切使われていないそう。ヨガやメディテーションなどのアクティビティも充実しています。そしてバスアメニティやバスローブ、タオルなどのリネン類なども洗練されていて、ライフスタイル・ブランドとしても確立されています。


タオルなどのリネン類やバスアメニティの使い心地の良さもポイント。

 さて島の中央部にあるコモ シャンバラ リトリートで、しばし癒しのトリートメント。シグネチャーのコモ シャンバラ マッサージを受けました。オイルは「CALM(カルム)」という、心に平穏をもたらすものをチョイス。

 けれど、私のあまりに凝り固まった肩や背中がスパ・マネージャーのマイラさんの職人魂に火をつけてしまったのか、ゴリゴリ、グリグリの連続。安らかなトリートメントというより、日頃のコリをごっそり大掃除といった感じ。その後、鎧を脱いだように肩がすっきり、もみ返しがなかったのはやはりプロの技です。


水上に築かれたトリートメントルーム。スパの陸上エリアにはソナーやサウナ、ジムなどが集まっています。

トリートメントルーム室内。カップルルームが6室あります。

プライベート・アイランドで優雅な漂流者体験を!

 実は、今回訪れた際のモルディブはもともと雨季ではありましたが、毎日、ストーム級の豪雨&強風。それでも1日のうち数時間は晴れ間がのぞく時間があったのが、救いでしたが。いつもと違う雨季に、地元の人と話した時もおのずと異常気象や温暖化が話題に上りました。


メインプール近くには「マディ」や「ティラ」といったダイニング施設が集まっています。

 滞在中、スノーケリングも、魚釣りクルーズも、アイランドホッピングも、悪天候のため中止に。スパやヨガ、部屋のプールで泳ぐ以外、ほぼ何もできなかったのですが、現地で聞いたおもしろそうなトピックがあったので、ご紹介を。

 優雅な漂流者の気分が味わえる、無人島のオーバーナイト体験はいかがでしょう? リゾートから船で約3分、目の前に浮かぶラバドゥ島はコモ マーリフシのプライベート・アイランド。


水上ヴィラ群の沖に浮かぶラバドゥ島。

 白砂ビーチに天蓋付きのベッドがドスンと1台置いてあり、木々の間に張られた白い天幕の下がリビング代わり。島中央にトイレやシャワー施設もあります。


一晩を無人島で過ごす、1日1組限定の「キャスタウェイ・アドベンチャー・トゥ・ラバドゥ」。

 星空の下で映画を見たり、メッツェ・プレートやヘルシーなディナーを楽しんだり。そしてベッドに寝ながら、日の出を迎えることも。何かあったら、リゾートから渡された携帯電話からコールすれば、すぐにスタッフが駆けつけてくれる寸法。1日1組限定の体験です。

 11月初旬から4月にかけては、ジンベエザメのシーズン。夜の海でジンベエザメの食事シーンが間近に見られるアクティビティもあります。


夜の海でジンベエザメに遭遇する神秘的な体験「ジンベエザメ ナイトシュノーケル」。

 地元漁師さんたちの協力のもと、ライトで照らした夜の海にジンベエザメが現れたら、ホテルに連絡が入ります。すると、事前に登録しておいたゲストに召集がかかるので、船に乗って現場へ急行。船からウォッチ、またはスノーケリングでウォッチの2通りから選べます(自然が相手ゆえ、見られない時もあります)。

 また、夏には恒例になっているNASAの宇宙飛行士を招いての、宇宙の話を聞く子供向けイベントもあるとか。

 雨と風に悩まされ、特に何もしない滞在でしたが、島の自然美とスパに癒されたコモ マーリフシ。そして無人島体験やジンベエザメとのナイトスイムといったアクティビティに心引かれ、また訪れたいなぁと思う次第です。

コモ マーリフシ

●アクセス マーレから水上飛行機で60分
●おすすめステイ先 コモ マーリフシ
https://www.comohotels.com/maldives/como-maalifushi


古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子

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