「芸能界という場所で自分を変えたい」 MEGUMIが葛藤しながら見つけた “心に効く”自分への処方箋
CREA WEB / 2024年6月9日 7時0分
タレントや女優のほか経営やプロデュースなど多彩なフィールドで手腕を発揮しているMEGUMIさんが、この度『心に効く美容』を新たに上梓。今回は外側からの美容だけでなく、心を丁寧に慈しむためのハウツーがたっぷりと掲載されています。
外から見える自分と本当の自分とのギャップに悩み、乱高下する自分の感情をコントロールするために、MEGUMIさん自らが探し求めてきた“心の処方箋”とは、どんなものなのでしょう? 悩み多き30代を経て40代を迎えたMEGUMIさんのインタビュー後編。
クセが強い役なら、MEGUMI。そう言われるようになるのが目標
![](https://crea.bunshun.jp/mwimgs/1/3/-/img_13375e4d2f4d203ffb01d477101e613050958.jpg)
――お忙しい毎日だと思いますが、MEGUMIさんは推し活にも積極的ですね。住職さんのほか、一番の推しは……。
建築家の安藤忠雄先生です! 本当に大好き。
――安藤忠雄さんに辿り着いたきっかけは何だったのでしょう?
もともと建築が好きなんです。お寺とか神社など、“釘を一本も使ってない”建造物とか、もう本当にすごい! と思うタイプ。そういった“圧倒的”なものに憧れがあります。サグラダファミリアとかもそうです。ガウディが最初に設計図を描いて、あらゆる人を巻き込んで形にしたというプロセスにエモーショナルを感じます。
私自身も作品を作るときに、同じ感覚を味わうんです。自分で企画を考えて、マネージャーに伝えて、そこからプロデューサーに話して……。最初は3人だったのが5人になり、10人になり、さらに50人にまで広がって、最終的には何万人という人に見ていただくわけですから、そのプロセスと少し重なり合う感じがしているんです。
しかも建築家はそれを街の中に置いていっているわけです。安藤さんは40代から海外に目を向けて、実際に海外での仕事を増やしていかれました。かなり臓器を摘出されていると聞いていますが、今が一番! というほどお仕事をされていて、その生き様も含めて、安藤さんは私の推しです。
――本書の中でも、「安藤忠雄さんの内面とモニカ・ベルッチの外面が理想」と書かれていたのが、印象的でした。日本にも素敵な女優さんや先輩がたくさんいらっしゃると思いますが、MEGUMIさんの憧れの方はどなたですか?
YOUさんは仲がいいんです。めちゃくちゃ可愛いし、愛されキャラ。私はYOUさんみたいにはなれないけれど、年齢を重ねてあんなふうに“緩んで”いくのはすごくいいなぁって思います。
あとは樹木希林さん。残念ながら、お目にかかったことはありませんでしたが、見事な生き様を見せて頂いたと、ずっと思っています。役者としてのユーモラスなお芝居は、自分も目指したい部分ですし、彼女は日本の文化が漂う女優さんだったので、そこも、勝手ながら継承したいと思っています。
年齢を重ねるごとに、お着物を着る機会やお茶を点てる機会が増えたりします。そういうところを“香り”として漂わせられるような人になりたいと思います。希林さん、すごくファンなんですよね。
――役者業として、MEGUMIさんが目指すもの、今後の課題と感じていらっしゃる目標などを教えて頂けますか?
「クセが強い役といえばMEGUMI」と言われるようになりたいですね。まともな役はあまり来ないのですが、本当に役者は楽しいと純粋に思っているので死ぬまでやりたい! 今は映像を見る時間があまり作れないのがダメだなと思っているので、もっとちゃんと映画館に足を運ぼうなど、インプットの時間をしっかり取ることを気を付けています。
![](https://crea.bunshun.jp/mwimgs/d/d/-/img_dd745fdc53a4edc40fa2d5254d80dfba111132.jpg)
他者に優しい“ババア”になるのが理想(笑)
――CREAの読者は30代前後の女性が多いのですが、その時期は人生のうえで最も混沌としている世代だと思います。MEGUMIさんからその世代の女性に掛けたい言葉はありますか?
私も30代は一番悩んでいた時期でした。大御所でもなければ、核でもない、何とも言えない“空白”のような時間に感じていましたし、自分はどうなっていくだろうと漠然した不安もあり、「今までどおり生きていたらダメだよね」と思っていました。
いきなり、“若くて可愛い20代”じゃなくなっちゃった感じ(笑)。ファッションもメイクも大人っぽさが求められるし、自分が何をするかも考えないといけない。結婚するのかしないのか、とかも……。いきなりよく分からないまま選択を迫られているようで、もがいていましたね。
ただ、もがけばもがくほど、40代に入ってからすごく晴れやかな気持ちで「自分はこういう人間だ」と言える気がします。何をやっているのが楽しいか、というのも分かってくる。大変な時期だと思いますが、大変なほうがいい。30代はたくさん吸収して、ひとりでも多くの人に会い、「いいな」「違うかも」というトライアンドエラーを繰り返すことで、自分というものがどんどん濃くなり、輪郭が際立ってくるんです。
30代は、そういうシーズンだから。そういうものなんだと腹をくくって、楽しもう! と思っていただければいいんじゃないかと思います。
自分の悩みへの処方箋を持っていれば、日々楽しく、前向きに過ごせる
![](https://crea.bunshun.jp/mwimgs/1/d/-/img_1df4306315c9eec241172c0b7744f5d193288.jpg)
――MEGUMIさんは今、40代ですが、次の50代、60代に向けて、こうありたいと考えていらっしゃることを教えてください。
一番は「他者に優しくいたい」ということです。
自分の“核”みたいなものがどんどんできてくるので、それに反しているものは「違う」と思いがちですが、40代になってあらゆる経験を重ねてきているので、少しずつ「みんな色々あるんだ」と思えるようになってきている。もちろん、相手のバックボーンが手に取るように分かるわけではありませんが、それを分からないままでただ「ノー」というのは違うんじゃないかなって。
ムカつくことはムカついて当然だと思いますし、そこまで全部抑える必要はありませんが、あまり自分の意見を押し付けないようにしたく、他者に優しい“ババア”になるのが理想ですね(笑)。
――MEGUMIさんの気風の良さや、伝えたいことをはっきり伝えるという姿勢に感銘を受けました。自分の意見をちゃんと誰かに伝えるというのは、なかなか難しいと思うので、ぜひアドバイスを!
私たちはインタビューをたくさん受ける機会があります。そこで頭の中が整理整頓されてスッキリしたり、「あ、私ってこういうことを考えているだな」と分かったりします。でも普通はインタビューを受けることなんてないでしょうし、自分の中にモヤモヤとあるものや、ツラさが身体から抜けていかないときってありますよね。
そういうときは、臨床心理士の方などに話してみることをおすすめします。彼らは答えを出すわけじゃなくて、「どうしてそう思ったの?」という感じでインタビューをしてくるんです。それに答えていくうちに、「自分にはこういう考え方があり、こういうことが嫌で、こういうふうに伝えたい」みたいなモノが出てくるんですよね。
こういう思考は“慣れ”でもありますし、トレーニングが必要なので、ネットなどで探してみて、プロの方とぜひ話してみて。心の中にある“毒”をゴミ箱に捨てる――、そんな感じの時間になると思います。それを続けるうちに話すことにも慣れますし、気持ちはスッキリするしで、イイことづくめだと思います。
――最後にぜひ、この本を手に取ってくれた読者にメッセージをお願いいたします。
私はよく「強いね」とか「軸がブレないね」と言っていただくことが多いのですが、自分で自覚しているのは、【ものすごく腹が据わった部分】と【面倒くさいぐらい繊細な部分】が混在している、大変扱いにくい性格ということ(笑)。それを自覚できたのはとても得難い経験でした。
芸能界という大変な場所で、自分を変えたくて、あらゆることを試してみました。そして、実際に効果があったものを今回の『心に効く美容』に余すところなく掲載しています。
自分の悩みへの処方箋が分かっていれば、人生もう少しラクに、前を向いて歩くことができます。私の経験から、そう確信しているので、究極にツラいときはコレ、身体がだるいときはコレ、朝からムカついているときはコレ、という具合に、そのときの自分にフィットするページを見てもらえると嬉しいです。日々の生活がより楽しく、前向きになるような、その手助けができたらいいなって思っています。
MEGUMI
1981年9月25日生まれ、岡山県出身。2019年、映画『ひとよ』の演技により、第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。現在ではタレント、役者業に加えて、実業家、映像プロデューサーの顔も持つ。23年に上梓した『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)が大ヒット。美しさに磨きをかけるための徹底したハウツーを網羅した一冊は、年齢を問わず女性のバイブルとなっている。最新の著書『心に効く美容』を5月12日に上梓。
文=前田美保
撮影=佐藤 亘
ヘア&メイク=KIKKU
スタイリスト=斉藤くみ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
永瀬廉&松田元太、『東京タワー』親友役で“相乗効果”を実感「お互いの良さが引き出せた」
ORICON NEWS / 2024年6月10日 0時43分
-
MEGUMI「私は強い人間ではない」“かなり繊細”な自分を受け入れた今を楽しく生きるためのヒント
CREA WEB / 2024年6月9日 7時0分
-
MEGUMI「自分を幸せにする近道」、美容の内なる力 美容は「生き方」であり絶妙なセンスが問われる
東洋経済オンライン / 2024年6月7日 8時0分
-
石原さとみ、共演俳優の行動に感激「こういう役者になりたい」透けドレスで美デコルテ&背中チラ見せ【ミッシング】
モデルプレス / 2024年6月6日 17時34分
-
MEGUMI「芸能界は楽しくて面白い場所」引退考えたこと“まったくない” タレント&実業家の両輪
ORICON NEWS / 2024年6月3日 8時0分
ランキング
-
1都知事選掲示板にヌードポスター ひろゆき氏「世も末」 SNSで批判噴出
日刊スポーツ / 2024年6月20日 18時52分
-
2鈴木おさむ氏「ジョンソン」1年で“打ち切り”に「芸人さんは何も悪くない」と持論 責任取るべきは…
スポニチアネックス / 2024年6月20日 20時19分
-
3宙組再開にトップ・芹香斗亜「ご心配をおかけしました」、松風輝組長「中止、演目の変更をおわびします」…お悔やみの言葉なし
スポーツ報知 / 2024年6月20日 16時56分
-
4最終回【Believe】ラスト急展開「えっ!?」「何年経過した?」橋崩落のワケ「そんな理由で?」
スポーツ報知 / 2024年6月20日 22時32分
-
5「茶室でキャップ」中田英寿、バラエティーで見せたファッションの“マナー”が物議
週刊女性PRIME / 2024年6月20日 18時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)