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60年の時を経て、“原案”発見! クロネコヤマトの有名すぎる猫ロゴは広報担当の娘が描いた絵から生まれた

CREA WEB / 2024年6月11日 11時0分

 1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。

「CREA」2024年夏号の「猫のいる毎日は。」特集。その一部を抜粋し、掲載します。


 猫好きならずとも、その名を聞けば誰もがわかる、あの「猫」。

 そこに込められた思いを知ればもっと好きになる、有名な猫キャラクターの誕生秘話に迫ります。


◆クロネコヤマトの「猫」


クロネコヤマトのロゴ。左上は2021年にネコマークを刷新した際に誕生した「アドバンスマーク」。

 完成当時のロゴは「まかせてあんしん」のキャッチフレーズ入り。そこからおなじみのマークに変わり、2021年に新マーク採用。

お話を伺ったのは

ヤマト運輸 コーポレートコミュニケーション部
吉澤建人さん

子どもの絵をヒントに生まれた親しみやすいネコマーク

 クロネコと言えば、「クロネコヤマトの宅急便」を連想する人も多いはず。2021年には、ネコマークが制定64年目にして初めてリニューアルされたことがニュースになるほど、広く愛されてきた親子猫のマークは、一体どのように誕生したのか。ヤマト運輸の吉澤建人さんに聞いた。


ネコマーク誕生のきっかけになった、アライド・ヴァン・ラインズ社の親子猫マーク。新たに発見された原案と通ずるものがある。

「大和運輸時代だった1957年に、業務提携を結んだアメリカのアライド・ヴァン・ラインズ社のシンボルが親子猫マークでした。そこに込められた、“careful handling(丁寧な荷扱い)”という信念に創業社長の小倉康臣が共感し、使用許諾を得たのがクロネコマーク誕生のきっかけです」

 これをもとに、マークのデザインを担当したのは、大和運輸の広報だった清水武さん。彼の娘が画用紙にクレヨンで描いた親子猫がヒントとなり、同年6月にネコマークのデザインが完成した。


ネコマークの原案として知られていた絵。

2016年に発見された、ネコマークにより近い絵。親猫の口元に黄色い仔猫が描かれており、よりネコマークに近い原案となっている。

 2016年には、原案として知られていた絵の現物が発見されると、その画用紙の裏側には、ネコマークにより近い絵が描かれていることが発覚。約60年の時を経て、より詳細な過去が明らかになった。

◆『ノラネコぐんだん』の「猫」誕生秘話


©Noriko Kudoh/Hakusensha

 累計300万部を超える大人気絵本シリーズ『ノラネコぐんだん』に登場する8匹のノラネコたち。子どもも大人もハマるかわいさ!

お話を伺ったのは

『ノラネコぐんだん』作者
工藤ノリコさん

ぽってりとした黄色い体がかわいいノラネコたち


©Noriko Kudoh/Hakusensha

 もともと「ノラネコぐんだん」は、作者の工藤ノリコさんが1998年から描き続けている4コママンガ『がんばれ!ワンワンちゃん』の脇役として、99年に初めて登場。


工藤ノリコさんの4コママンガ『がんばれ!ワンワンちゃん』より、ノラネコぐんだんの初登場シーン。主人公の犬を困らせる集団で、4コママンガでは軍団の数を定めておらず、かなり大勢で出てくる回もある。

 その後、編集者の森綾子さんの発案で、彼らを主役にした絵本をつくることになり、2012年に第1作の『ノラネコぐんだん パンこうじょう』が発売された。

「ノラネコぐんだんを絵本の主人公にするにあたり、“軍団”と称しても違和感がなく、なおかつ多すぎない数で、と考え8匹にしました。描き始めると、パンづくりなど色々な作業の行程を絵で見せるのに、8匹がちょうどいい具合です」と話す工藤さん。

 思いのままに行動しては、失敗ばかりだけれど、どこか憎めない愛らしさがある。


ノラネコぐんだん ぺこぺこキャンプ

シリーズ11作目。ワンワンちゃんたちが、キャンプ場でホットケーキを焼いています。でも背後には、今回もやっぱり忍び寄る、黄色い影……!?

定価 1,430円(税込)
白泉社

◆ポール & ジョーの「猫」のモデルたち


愛猫の写真を撮るのが好きで、お気に入りを家に飾っているというソフィー。白いペルシャ猫がジプシーで、ミックスがヌネット。

 ポール & ジョーのアイコンとしておなじみの猫たち。猫への愛が感じられるソフィーのデザインは、世界中の猫好きを虜に!

お話を伺ったのは

ポール & ジョー創立者&クリエイティブデザイナー
ソフィー・メシャリーさん

コレクターも多い猫愛あふれるデザイン


ポール & ジョーのアイコニックなプリント「タイムレスキャット」。繰り返し登場し長く愛される、ブランドにとって普遍的なモチーフ。

 愛らしい猫デザインで知られるポール & ジョー。ブランドのアイコン的存在である2匹の猫、ジプシーとヌネットは、創立者でデザイナーのソフィー・メシャリーの愛猫で、広告撮影の現場でジプシーと出会ったことが彼らとの物語の始まりに。

「初めて会ったジプシーは、生後2ヶ月半の仔猫で、小さな毛玉のようでした。あまりのかわいさに、“猫と暮らしたい”と、すぐに迎え入れることを決めました」


ポール & ジョー リップスティック ケース CS 各1,100円(限定品、レフィル別売)。左は「ドリーミング ジプシー」、右は「ヌネット イン パリス」の柄。

 その2年後、ソフィーの息子が家を出ることになり、ジプシーが寂しい思いをしないよう、ヌネットを迎えた。よく2匹を携帯で撮っていたソフィーが、愛猫の写真をさまざまな柄と合せて楽しんでいるなかで、自然と2匹を取り入れたデザインが誕生した。


ポール & ジョー プロテクティング フェイス パウダー リミテッド 5,500円(限定品、SPF50+・PA++++)。2024年夏限定デザイン。

 K-POP界のレジェンド、ドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、JOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。

文=田辺千菊(Choki!)
写真=平松市聖

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