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「あなたのアリス・ミーハです」 王族気分を味わえる“伝説の執事”が 待つ島へ! 夢のモルディブステイ

CREA WEB / 2024年6月15日 6時0分

#302 The Ritz-Carlton Maldives、Fari Islands(North Male Atoll, Maldives)
ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランド(北マーレ環礁、モルディブ)


リング状の建築デザインがリゾートのアイコンになっています。こちらは水上スパ。

 前回から引き続き、悪天候のモルディブです。

 今回目指す「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランド(以下、ザ・リッツ・カールトン)」が位置するのは北マーレ環礁。本来なら国際空港のある島からスピードボートで約45分。それが大荒れの海況で航行に90分以上かかるということだったため、安全性も考慮して急遽水上飛行機で向かうことに。


強風のため、パラソルも閉じられ……。

 到着したリゾートでは、空に向かってほら貝を吹いて、お出迎え。そしてひとりのスタッフが一歩前に出て、「あなたのアリス・ミーハです」と、にっこり挨拶。


お出迎えのほら貝。新しいゲストの訪れを知らせます。

 はて、アリス・ミーハとは? どこかでお会いしましたっけ?

バトラーサービスで知られるザ・リッツ・カールトンならでは

 これは人の名前ではなく、バトラーのことを指します。王族の生活のあらゆることをお世話する、いわば腹心のような存在。リゾートでゲストが王様のように過ごせるように、その右腕となってサポートしてくれるのが、アリス・ミーハというわけです。


SNSで人気の、シンボルツリー的なバンヤンツリーの木。

 ザ・リッツ・カールトンといえば、伝説のバトラーサービスで知られているところ。細やかな対応が期待できそうです。

 ちなみに、モルディブのリゾートの中には、バトラーをそうとは呼ばずに、「ベアフット・ガーディアン」や「アイランド・チーフ」と呼ぶところもあります。

 2021年6月に開業したザ・リッツ・カールトンはモルディブにいくつもの新風を吹き込みました。

 たとえば、ひとつの島にひとつのリゾートの“1島1リゾート”が基本形のモルディブにあって、初のリゾート・コンプレックスというスタイルを導入。

 ファリアイランズという島々に、ザ・リッツ・カールトン、パティーナ、カペラ(今後オープン)の、3つのリゾートホテルが会しています。


3つのリゾートが共有するファリマリーナビレッジ。

 そして「ファリマリーナビレッジ」という、3つのリゾートホテルがシェアするエリアも。ここにはレストランやブティック、ダイブセンター、マリーナなどが集まった、いわばショッピングモールのような存在。ファリマリーナビレッジはパティーナの一角にあり、各リゾートからはシャトルボートが運航しています。


ファリマリーナビレッジにはそれぞれのリゾートが出店している、フードトラックのエリアも。

 また、ザ・リッツ・カールトンは、2018年に他界したアジアンリゾート建築の巨匠ケリー・ヒルの最後の作品のひとつでもあります。リゾートのアイコンである円形のスパをはじめ、あらゆるところに円形のモチーフが使われています。これは波や風で引き起こされる波紋など、“海の動き”がインスピレーションになっているそう。


円形のヴィラ。天井にソーラーパネルを置き、ヴィラの電力を賄っています。サスティナブルなリゾートでもあります。

3つの人工島をつないだ規格外のスケール

 ザ・リッツ・カールトンは橋で結ばれた3つの島々と水上コテージエリアからなります。


ザ・リッツ・カールトンは3つの島と水上コテージエリアからなります。これらの島は実は砂を運んで造られた人工島。

 レセプションがある島は24時間フィットネスジムやロングビーチ、テニスコートやゲームルームなどアクティビティが勢ぞろい。小山をくりぬいたような斬新なデザインのキッズクラブもあります。ここは、いわば遊ぶための島。


リッツ・キッズの入り口。この扉の向こうには子供が大喜びする世界が。

プロのテニスプレイヤーも常駐。

 次の島にはイタリア料理や広東料理などのレストランが集まっています。毎夕、「EAU BAR(オー・バー)」にはモルディブの伝統的な太鼓“ボドゥベル”を打ち鳴らしながら男性たちが現れ、円のカタチ(ここにもサークルのモチーフ!)をしたフレームに火を灯す儀式が。シェフが屋外の鉄板焼きテーブルで日本料理を供する「IWAU(“祝う”)」も。


水上に築かれたレストラン。入り口は別々ながら、内側でイタリアンの「ラ・ロカンダ」、広東料理の「サマー・パビリオン」などが隣接しています。

オーダーする卵料理と、ビュッフェ、ヌードルステーションなど、選びきれないほどのラインナップ。

ラ・ロカンダの店内。窓の向こうは光あふれるラグーンです。

毎夕開催される、夜を迎えるための太鼓と炎のイベント。

 そしてビーチヴィラの島、水上コテージの海域と続きます。100棟あるヴィラも円形、ヴィラのプライベートプールも四角形ではなく、カーブを描いています。円がいくつも重なった広がりを感じるデザイン。


窓を全面開放することができ、周囲の自然とシームレスにつながる造り。

室内に用意された、ハットとバッグはお持ち帰りOK。

いつまでも手を振って見送ってくれるアリス・ミーハに感動

 ヴィラはビーチも水上も、広さ150平方メートル以上。ベッドルーム&リビングからテラスやプールへ出られ、プールで泳いだ後はバスルームに直接戻れる、一周回れる(?)動線になっています。


プライベートプールは四角形ではなく、流線形。

 バスアメニティはロンドン発のバンフォード。モルディブでこのブランドを使っているのはザ・リッツ・カールトンのみです。ターンダウンサービスではチョコレートと共にバンフォードのピローミストがベッドの上に置かれてあり、ちょっと嬉しい気分に。

 水上コテージエリアの中央に浮かんでいるのが、リング状の斬新なデザインの「ザ・リッツ・カールトン・スパ・アット・ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランド」。


丸く空が開いたスパ。トリートメントルーム9室、スパスイート1室からなります。使用されているプロダクツはバンフォード。

 シャープな印象の回廊をわたってトリートメントルームへ。扉を開けると、床にメッセージが。施術のテクニックだけでなく、瞬時に笑顔を引き出す技も心得ています。


トリートメントルームの扉を開いたら……。

 次に向かうリゾートは、お隣のパティーナ。船着き場までアリス・ミーハがカートで送ってくれました。滞在中、島のあちこちへカートを駆使して連れていってくれたアリス・ミーハ。小さくなるまで手を振ってくれていたのが、印象的でした。ありがとう。

ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランド

●アクセス マーレのヴェラナ国際空港からスピードボートで約45分
●おすすめステイ先 コザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランド
https://www.ritzcarlton.com/en/hotels/mlera-the-ritz-carlton-maldives-fari-islands/overview/


古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子

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