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木漏れ日そそぐ新緑トレイルへ 陽射し対策にも◎! 推し山コスメも 山梨県・三ツ峠山の旅<前編>

CREA WEB / 2024年6月15日 11時0分


三ツ峠山のトレッキングに出かけた映画監督の金子由里奈さん(左)と俳優の石川古都さん(右)。

 今度の休み、何をしよう。Netflixを観ながらベッドの上で過ごすのも悪くないけど、たまにはアクティブに冒険してみるのもいいかも――。「思いっきり自然を楽しめる場所に行きたいんだけど」「ローカルのグルメやお洒落な店も気になるよね」「車でサクッと行けるところがいいよね」

 そんなウェルネスな日帰りトリップを提案する本連載では、幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんがさまざまな旅の楽しみ方をコーディネート。

 自然もグルメも街歩きもワガママに味わい尽くすトリップ第四弾は、連載で初となる一泊二日の旅を敢行! 旅のメインとなるショートトレッキングの舞台は、山梨県の河口湖からほど近い三ツ峠山(みつとうげ山)です。富士山をはじめアルプスの峰々が見渡せるうえ、山頂まで90分と初心者でも歩きやすい人気の三ツ峠山をゆっくり堪能し、心を体を解放しよう。


閑かな新緑のトレイルを歩こう


清八林道口駐車場に車を停めていざスタート! 張り切ってファイティングポーズをとる石川さん(左)と金子さん(右)。

 今回の旅の主役は、最近登山にハマっているという映画監督の金子由里奈さんとトレッキングは初体験という俳優の石川古都さん。清々しい青空に恵まれた初夏の日、山梨県の三ツ峠山を訪れました。

 奈良時代より山岳信仰の場として親しまれてきた三ツ峠山。今でも大迫力の富士山を目の前で望める手軽な低山として人気で、かつて葛飾北斎が描いた《凱風快晴》は三ツ峠から見た富士山だという話もあるほど。期待に胸を膨らませながら、登山口をあとにします。


二人ともペールグリーンをベースにした爽やかな山コーディネートで、新緑の季節にもピッタリ。

 山頂へ続くルートはいくつかあり、なかでもパワースポットを巡る三つ峠ルートやアクセスのいい浅間神社ルートが人気ですが、「焚き火遊道」の猪野さんと田中さんのおすすめは裏登山道ルート。片道90分と最短で頂が踏めるこのルートは人が少なく閑かで、歩いていると若葉が風にそよぐ心地いいサウンドが響きます。


初夏らしい爽やかな新緑が楽しめる。

緩やかな登りが続きます。

 山のなかに足を踏み入れると、カエデ、ミズナラ、ニレなどの落葉樹の若葉が元気よく生い茂り、頭上を木漏れ日のシャワーが燦々と降り注いでいます。時折吹くからっとした風を浴びながら、緩やかで広い林道を並んで歩く二人。

 登る前までは山よりも海派と公言していた石川さん。「山を歩くのがこんなに気持ちいいなんて想像もしていませんでした。体に溜まった毒素を木々が吸い取ってくれているかのように体がすっと軽くなる。もうこれからは、山派に転向ですね」と笑って話します。


初のトレッキングだが、まったく疲れの色は見えない石川さん。

頭上や道の脇にも目を向けてみる


森の中にはおもしろ生き物やモノで溢れている。

 トレイルを歩くときは前や足元だけに気を取られるともったいない。ちょこちょこよそ見をしてみることで、世界は無限に広がります。

 たとえば道の隅に生えている草だったり、落ちている花びらや実だったり、石だったり。よく観察してみると、その山の植生や地質が見えてくる。気になる花や植物は写真におさめて、下山後に調べて答え合わせをするのも山の楽しみ方のひとつです。


サトイモ科のマムシグサ。初夏から秋にかけて花を咲かせ、赤い実をつける。実には毒があることでも知られる。

水晶? のように輝く鉱石を発見!

散ってもなお足元を可憐に彩るのは、紫陽花に似た装飾花が美しいオオカメノキの花びら。

 目線の先が、必ずしも美しい草花である必要はありません。金子さんは不思議な造形をした木の根や倒木、誰かの忘れ物など山のなかで“違和感”を見つけたら、必ずスマホで撮影するのだそう。

 そのとき、そこにいなければ遭遇し得ない山の一期一会。いつもと視点を変えるだけで、きっと自分らしい嗜み方が見つかるはずです。


看板の棒に慎ましくかけられたタオルの落とし物。

ついでに二人でもパシャリ。

頭上には新緑の天井が広がる。空気が澄んでいて、深呼吸が気持ちいい。

健やかに楽しむ山コスメも忘れずに


チャントアチャームのUVミルクで日焼け対策。しっとり潤い成分も含んだみずみずしいテクスチャーで肌にすっと馴染み、自然なトーンアップも狙える。

 標高が上がれば上がるほど紫外線は強くなるため、山での日焼け対策は欠かせません。さらに紫外線は服の上からでも肌にダメージを与えるため、長袖を着ていても油断は禁物。日焼け止めはこまめに塗るように心がけよう。

 また季節や当日の気候にもよりますが、意外と山で見落としがちなのが乾燥ケア。とくに風が強かったり日差しが強かったりすると、肌や唇、髪の毛までパサパサになることも。日焼け対策とともに保湿ケアも必須です。


トリロジーのエブリシングバームはその名の通り、顔、へア、全身に使える多機能バーム。

山で使えるおすすめのオーガニックコスメ。左からチャントアチャームのUVミルク。スキンケア&トーンアップも兼ねたUVミルクは、SPF43 PA++からSPF50+ PA++にSPF値を上げ、近赤外線や花粉からも守ってくれる。4,180円。ミルクを塗る前に同ブランドのモイストローションをつけるのもアリ。2,640円(チャントアチャーム)。トリロジーのエブリシングバームはスウィートアーモンドオイルをベースに、11種類の植物成分を配合。化粧下地としても使える。2,970円(ビープル)

「疲れにくい歩き方」を意識して


ポールですいすいと登る金子さん。

 街歩きやグルメも楽しむコンセプトの旅で、心地いい疲労感はあってもヘトヘトになるまで疲れるのは避けたいところ。そこで気をつけたいのが、山の歩き方。登りも下りも歩幅はなるべく狭くして、息が上がらないようゆっくり歩くことで疲労感を軽減することができます。


田中さんによる歩き方のレクチャー。

 体力に自信がない人は、トレッキングポールを積極的に活用しよう。とくに下りでは着地時の衝撃や、ブレーキをかけようと太ももの前側の筋肉に負担がかかることで膝が笑ったり痛くなったりする可能性があります。トレッキングポールを活用することで、足にかかる負荷が和らぎ疲れにくくなります。

 またできるだけ負担を軽くするために重心移動を減らすことも大切。胸をしっかり張った姿勢で、ポールは前につかずに体の脇について歩くように心がけよう。


田中さんと歩く練習。「フォームを変えるだけで、格段に歩きやすくなりました!」(石川さん)

金子さん、石川さんともにアルトラのトレランシューズを着用。グリップ力の高いアウトソール、反発性に優れたミッドソールを採用し、快適な歩行をサポートしてくれる。写真は金子さん着用でローンピーク 7。22,000円(株式会社ロータス)

石川さんはローンピーク8を着用。19,800円(株式会社ロータス)

さぁ、山頂の手前にある三ツ峠山荘まであともう少し!


ついシャッターを押したくなる可愛らしい看板。

徐々に視界がひらけ、眼下には富士吉田市の街並みも見える。

映画監督
金子由里奈(かねこ・ゆりな)


金子由里奈さん。

1995年生まれ。立命館大学映画部にて映像制作を開始し、短編映画やミュージックビデオなどの監督を行う。『21世紀の女の子』『眠る虫』で注目を集め、2023年公開『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』では「第33回日本映画プロフェッショナル大賞」で新人監督賞受賞。最近は“私の百名山”をセレクトすべく、日本各地の山でトレッキングにいそしんでいる。

俳優
石川古都(いしかわ・こと)


石川古都さん。

2003年生まれ。小学6年生のときに自ら『赤毛のアン』のオーディションに応募。見事、主役アン・シャーリー役に抜擢され、舞台デビューを果たす。以降、ミュージカルを中心に活動。近年は映像にも活動の幅を広げ、映画『遠まわりする青』やドラマ『マイファミリー』などに出演。現在はメインで出演する『DELL』CMが世界配信されるなど、今後の活動に期待大の俳優。趣味はドライブ。歌やダンスも得意で、なかでも昭和の歌謡曲がお気に入り。

焚火遊道


猪野正哉さん(左)と田中行太さん(右)。

焚き火マイスター/日本焚き火協会会長
猪野正哉さん

メンズノンノモデル出身。モデルやライター、千葉市でアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ〈いの〉」を運営するなどマルチに活躍。焚き火を中心としたアウトドアアクティビティを通して、自然の魅力を伝えるために奔走中。著書『焚き火の本』、『焚き火と道具』。

ファッションディレクター/プロモーションプランナー
田中行太さん

ブランドプレスやセールス、セレクトショップのキュレーターやバイヤーを歴任。現在は、ブランドやショップの販売戦略から企画、WEBデザイン、生産管理まで、多くのブランド・ショップのディレクション業を担う。Tシャツブランド「WHO’sMAKING...」主宰。

クレジット

<金子さん>
ジャケット 20,900円/ミレー(ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン カスタマーサービス)、ワンピース 22,000円、キャップ 7,700円/フーディニ、中に着たカットソー 16,500円/アクリマ(フルマークス カスタマーサービス)、パンツ 14,300円/ピークパフォーマンス(ピークパフォーマンスコールセンター)、サングラス 26,840円/オークリー(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、ザック26L 37,400円/クレッタルムーセン(クレッタルムーセン トーキョー)、シューズ 22,000円/アルトラ(株式会社ロータス)、トレッキングポール 2本セットで24,200円/エバニュー(株式会社エバニュー お客様相談係)

<石川さん>
ジャケット 26,400円、ロングシャツ 24,200円、中に着たTシャツ 11,000円、パンツ 22,000円、キャップ 7,700円/フーディニ(フルマークス カスタマーサービス)、サングラス 26,840円/オークリー(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、ザック18L 15,950円/スーリー(ゼット株式会社)、シューズ 19,800円/アルトラ(株式会社ロータス)、トレッキングポール 13,200円/エバニュー(株式会社エバニュー お客様相談係)

<問い合わせ先>
株式会社エバニュー お客様相談係 03-3649-3135
クレッタルムーセン トーキョー 03-6380-9200
ゼット株式会社 https://zett.jp/thule/
ビープル https://www.biople.jp
ピークパフォーマンスコールセンター 03-6825-2131
フルマークス カスタマーサービス cs@full-marks.com
ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン カスタマーサービス https://www.millet.jp/

株式会社ロータス https://altrafootwear.jp/

文=平野美紀子
撮影=深野未季
スタイリスト=永田哲也

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